自分が好きなエッフェル塔。
現在の鉄骨建築で使われる鋼材では無く、
柔らかくて錆び易く、強度が低い錬鉄材で建築された。
よく使われる言葉「なまくら」だ。
しかし130年経った現在も、朽ち果てる事無く観光名所となっている。

自分と崇高なるが好む、北海道100年記念塔。
現在と比べ、さほど変わらぬ鋼材で建築されたが、
たったの50年で朽ち果てている。
自治体が維持管理を怠り、放置した事が原因だろう。
公共物を大事に使う、扱うと言う概念が欠如している。
最近、多くの大企業で露見している不正と同じ要因を感じる。
多くの人々の寄付で建築をしたが為に、他人の所有物のように捉え、
必要な維持管理費用を捻出しなかったのだろう。
北海道の為、寄付をした人々の為、知力と気力を注ぎ、
素晴らしいデザインを考案した建築家が気の毒だ。
岡本太郎氏がデザインした、太陽の塔にも引けを取らないモニュメントだ。
なのに、全くやる気の無い保守管理を長年続けてきた。
これは、寄付をした人々の気持ちを踏みにじる行為だろう。

この塔は、エッフェル塔に似た色で、崇高さと老練さ、風格も備わるモニュメントだ。
修復が不可能なのでは無く、修復予算を出さないだけの事だろう。
日本には50年以上経つ鉄橋も多く存在し、現在も鉄道、車が通る。
強度が必要な居住建築物では無く、モニュメントなのだから補修は充分可能だ。
過去数十年前より、厄介払いで壊す事ばかり考えてきたのだろう。
だから保存する気など全く無く、意図的に朽ち果てさせたとも思える。

あの男は、自分に焼き付けておけと言った。
今は存在しない我々の居場所だったモノに近い形だと。

北海道百年記念塔
ウィキペディア(Wikipedia)より