PARKER ARROW スチールニブ

キャップとバレルは12金張らしいけど、ペン先は金メッキのスチールニブらしい。
ビンテージでは考えも及ばない組み合わせに絶句！
ビンテージ・ペリカンの上下金張り＃520に＃120のスチールペンが付いているようで・・・気持ちが悪い。

なんでこんな物を造っているんでしょうか？不思議です。
この時代は、ファッション性だけで売る時代で機能とか書き味は二の次なのでしょうか？

まあ、とりあえず書いてみると・・・・なんだか妙に納得した。
ニブはガッチガチで筆圧を掛けてもなにも変化が無い？
だから、金だろうがスチールだろうがこのペンは同じなのではないか？・・・だから、スチール？

まあ、そんなパーカーの思惑は無視して、このペンを自分なりに楽しんだ方が勝ちって事です。

PARKER ARROW スチールニブ




















PARKER ARROW スチールニブ　1981~1988年に販売されたようです。
良く似たパーカー95はアローの後継として1988年からの販売らしい。

PARKER ARROW スチールニブ




















上下が金張りでありながら・・・ニブはチープなステンレス？
後継のパーカー95として販売された物は当然14Kのニブが付いているようです。

PARKER ARROW スチールニブ




















だから、両方をいっしょくたにしないで・・・。当然、分離独立した方が良いのでは？

パーカー・アロー・・・1982～1988　スチールニブ・オンリー
パーカー　95　　・・・1988～　　　　14Kニブ

Quality Pen　の法則によると・・・”UⅠ”だから1981年7～9月製造で・・・・。と考えるのは間違えで。
Mont Peliさんの情報によると・・・この時代はまだ旧ルール「ECLI」だから・・・
”UI"ですから・・・1981年10～12月製造が正解。だそうです。

PARKER ARROW スチールニブ




















上下金張りの豪華仕様なのにペン先はなぜかチープなスチールニブ？
少し納得がいかないのだけれど・・・やっぱり、どんだけ楽しめちゃうかが勝負なので・・・。
文句言わずにペン習字にトライ・・・「ペン爺の味方」を書いてみました。
ガッチガチのスチールペンの特性を受け止めて書いてみると・・・おや？・・・とってもいいです！
パーカーさん有難う・・・綺麗な日本文字が書けてしまう不思議！

セーラー・ハイクラスなデスクペン18K




















とても良い書き味は、むしろ師匠が仰るような・・・”書き味に溺れる感覚”が有り・・・
どうしても・・・全体的に文字が大きくなってしまう傾向が有ります。

セーラー・ハイクラスなデスクペン18K




















本当に良い書き味だと・・・”書き味に溺れてしまって”結果は上手には書けない・・・（笑）。

WATERMAN＃55　赤軸




















珍しく”淫ら系”のニブを思いっきり制御して書いています。
やはり・・・”書き味に溺れる感覚”が有り・・・文字はだんだん大きくなっていきます。

WATERMAN＃55　赤軸




















”淫ら系”の書き味にうっとり・・・夢心地で書いていると・・・何時のまにか制御が効かなくなって。
だから、ペン習字は書き味が良過ぎると・・・”書き味に溺れる感覚”が有り・・・都合が悪い。

PARKER ARROW スチールニブ




















ということで・・・”書き味に溺れる感覚”が無いPARKER ARROW スチールニブ・・・どうですか？

PARKER ARROW スチールニブ






このドデカイ・・・・キャップクリップはPARKER ARROW そのものか？

PARKER ARROW スチールニブ




























































































今日のニブの巨大拡大画像はどうでしょうか？刺さるでしょうか？


WATERMAN＃55赤軸の”淫ら系”の書き味にうっとり、夢心地で・・・に正直ビビった方は。
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Comments

[1. Mont Peli]

らすとるむさん　こんばんは。

1981年当時のdate codeの四半期コードはまだ古い体系で、ECLI表示でした。
---E=第１四半期、C=第２四半期、L=第3四半期、I=第４四半期
http://parkerpens.net/codekey.html

ですから、らすとるむさんの個体に当てはめると、UI=1981年第４四半期(10-12月)と読めます。

発売年を1982年とする文献が多いですが、これも調べ直しました。その結果、発売年は1981年であることがわかりました。裏付け資料はコレです。
http://www.parkerpens.net/arrow.html

1981年の7月にひそかに米国工場での製造がはじまり、翌月(8月)に入ってから初めて５０社以上の報道関係者を招いて発売をプレス発表したと書かれています。

'Parker Arrow'が'Parker 95'にモデル・チェンジするのは1988年だとする文献があるので、それも引き続き調査中です。

[2. nokochan]

こっちでも(*´┏∀┓`*)ﾉ[｡:+.коηβαηΗα.+:｡]

ちょっと咳も出てきたかも。

PARKER ARROW スチールニブ　のご紹介ありがとうございます。

不思議ですねえ～　軸は豪華で、ニブがスチール

ペン爺　たくさん書きましたね。同じ物を書くと
違いがわかりますね。

PARKER ARROW スチールニブ　だと、線が一定してます。字も硬い感じ。
私はどちらかというと、こちらのペンは　手帳などに書くのにいいんじゃないかなあとおもいますね～

セーラー豪華なデスクペン
抑揚があって、上品にみえます。これで、行書をかいてみたいよおお。。。

WATERMAN＃55　赤軸
インクが黒々と見えます。とても愉快に書けている感じ。かな文字かいてみたいよお。

ニブの巨大化。刺さりますよお。(･∀･)♪+.ﾟ

[3. Mont Peli]

らすとるむさん　こんばんは。

やはり、Parker Arrowは1988年に製造を打ち切り、Parker 95にバトンタッチしたと書かれています。下記の二つの文献が根拠資料です。
http://www.penhero.com/PenGallery/Parker/Parker95.htm
http://parkerpens.net/parker95.html

[4. らすとるむ]

Mont Peliさん。こんばんは。

すみません！
ネタ満載でしたね。例外というか・・・”UⅠ”では無くて”UI"だったんですね！正しくは・・”ⅠU"か"U.Ⅰ”であるべきでした。
古い体系の「ECLI]ですね！

パーカー１８０の事情ににていて・・・1982年発売は欧米に限ったことで・・・なぜか、カナダとアジアは１年前倒し？

[5. らすとるむ]

nokochanさん。こんばんは。

こっちでも、コメント有難う！

あれれ！かぜひきましたか？

PARKER ARROW は軸は豪華で、ニブがスチール？
こんなことは前例が無いような気がします。

でも、どんな場合でも、楽しんじゃったほうが勝ちだから・・・あの手この手で楽しんじゃいます。
この場合、硬さを利用してペン習字を楽しんじゃいます。

セーラー豪華なデスクペンもいい感じですが文字が大きく書けてしまうようです。
WATERMAN＃55赤軸もいい感じで書けます。
インクが黒々ですか・・・?

[6. らすとるむ]

Mont Peliさん。こんばんは。

>>Parker Arrowは1988年に製造を打ち切り、Parker 95にバトンタッチしたと書かれています.

そうですか？
本文を書き直さないといけないようですね！
有難う御座いました。

[7. Mont Peli]

らすとるむさん　おはようございます。

Parker米国工場(Janesville)の古き良き時代の作業風景写真が見つかりましたのでご覧ください。

1.Working at the Parker Pen Factory
http://www.wisconsinhistory.org/Content.aspx?dsNav=N:4294963828-4294955414&dsRecordDetails=R:IM24575

Creation Date: 1952-10-16 の説明が付されているので、撮影時期は1952年10月だと思います。

2.Parker Pen Screw Machine Department
http://www.wisconsinhistory.org/Content.aspx?dsNav=N:4294963828-4294955414&dsRecordDetails=R:IM39877

こちらは、Creation Date: 1925 ca.とあるので、1925年頃でDuofold全盛期でしょうか。
ひどい騒音だったでしょうね。女性の姿もあります。---人には、どの時代に生きるかという選択権がありません。

[8. らすとるむ]

Mont Peliさん。こんにちは。

①・・・1952年10月パーカーのルイスビル工場ですか？
ペン先をローラー圧延した物をさらに小さく切り分けている作業でしょうか？随分いい加減な手作業に見えますね！
戦後に手作業みたいな工程があったとは？信じられません。
もっと、この時代は整然と大量生産しているものとバッカリ思っていましたよ！。

②・・・1925年ごろ・・・古い戦前戦後の日本の中小企業のような工場のつくりですね！そもそも天井からベルトでたくさんの旋盤に動力を伝える方法はアメリカから渡来したのかも？
あれだけのベルトが唸りをあげてバタバタと回っているのですから騒音はかなりのレベルだったと思われます。・・（笑）。

[9. Mont Peli]

らすとるむさん　こんにちは。

①・・・1952年10月パーカーのルイスビル工場ですか？

ジェーンズビル(Janesville)工場です。

ご承知のとおりParker社は、1953年に226,000平方フィート(20,996平米)の敷地に当時の技術の粋を集めた最新鋭工場群を完成し、'Arrow Park'と命名しました。

この写真は、その前年に撮られたもので、当時のこの辺りの作業はDuofold時代とあまり変わっていません。その前の圧延工程で中央に厚みを持たせ左右両サイドに向けてテーパーをつけた帯状の金の延べ板をここで中央から真っ二つに切断して２本の細幅のリールにしています。
最近のメーカー動画を見ると、現在は、二つに切断せずに切りくずを最小限にするような面取りで両サイドからblank nibを打ち抜いていますけど。

[10. らすとるむ]

Mont Peliさん。こんばんは。

＞＞ルイスビル工場ではなくって・・・ジェーンズビル(Janesville)工場です。あ！・・・そうでした！！

Parker社は、1953年に226,000平方フィート(20,996平米)の敷地に当時の技術の粋を集めた最新鋭工場群を完成し、'Arrow Park'と命名しました。

その前だからと云う訳ではないのですが・・・こんなしょぼい工場で作っていたとは？

モンブランやペリカンの戦前の工場など天井が高くて大きな工場に整然と機械が並んで壮観でしたね！

たまたま、ここのペン先地金の工程では自動化が進んでいないのかもしれませんね！

[11. Mont Peli]

らすとるむさん　おはようございます。

コメント1.で発売年を1981年とする新説と根拠資料を提示しましたが、この裏付けを徹底調査し、決定的なエビデンスを探し当てました。---当時のParker社が社員向けに定期刊行していた社内報'SHOPTAKER'の1981年分を見つけました。---1981発売開始で決まりです。

1.1981年8月3日号(Issue 1064)によれば、
(1)Parker Arrowは、7月30日にWisconsin州のOconomowoc市で開催された全米販売促進会議に参加した営業担当者に配布された。
(2)Arrowは、全世界を視野に置いたgift pen market狙いの商品で、まず、米国市場に投入し、年内に順次、カナダ、メキシコ、アジアに売り先を広げていく。
(3)年内は、Arrow Parkを製造拠点とする。
2.1981年8月17日号(Issue 1066)によれば、
(1)8月1日以降、多くの販売店から売れ行き好調の報が寄せられ、期待通りの注文が舞い込んでいる。
(2)消費者の認知度を高めさらに売り上げを促進すべく、後追いながら今後数か月間主要紙に広告を出してキャンペーンを張る。
(3)来る19日にマンハッタンのパレス・ホテルでプレス発表の昼食会を開催して、新商品のArrowの発売を全米のメディアを通じて正式発表する。
すでに、50社以上の編集者や報道関係者から出席の返事を得ている。

[12. らすとるむ]

11. Mont Peliさん。こんにちは。

Parker Arrowの発売が1981年であるようですね！
そして、この万年筆が新工場Arrow Parkで作られたことは確実で、当時はパーカーが販売に力を入れた製品のようですね。

[13. オイカワ アメ]

こんばんは
先日parker95を買ってarrowかどうか不安になり調べてました(笑)

特に黒 マットブラックのものは見分けがつかないので海外のサイトをひたすら回ってしたら、クリップ部分がデザインが微妙に違うらしいですね
また一つ知れました

[14. らすとるむ]

オイカワ アメさん。こんばんは。

parker95は1988年からの生産らしい。
その前に生産されたのがarrowらしいですね。

クリップ部分のデザインが微妙に違うんですか？

情報をありがとうございました。

[15. オイカワ アメ]

arrowの方が先なんですね
あら、だとしたらペン先が金ペンかどうかわかりませんね
海外のparkerの図鑑のようなサイトではゴールドプレートとなってたり14Kとなってたりでいまいち当てになりませんでした(笑)

そのサイトによると当時の国産万年筆が14K 漆加工のものが1.5万~2万円クラスであったのに対しarrowが鉄ペンで2万だったため数年で撤退しその頃からソネットがで出したようです

arrowのクリップは平たいのですが
95のクリップは矢の羽の部分にレリーフがあり模様が刻まれてます
骨董市で遭遇した時などに役立つかもですね( *´꒳`* )

[16. らすとるむ]

オイカワ アメさん。こんばんは。

諸説あるようですが・・・。

1982~1988・・・arrow（すべてスチールニブ？）
1988~1994・・・９５（すべてが１４K？)、天冠が豪華。クリップにギザギザ。

[17. オイカワアメ]

らすとるむさんこんばんは

前のオーナー様は20年以上前に購入したものだと言ってらしたので年代的にはギリギリ当てはまりますね

到着次第分解してニブを確認したいと思います(ㅅ´∀`*)

[18. らすとるむ]

オイカワ アメさん。こんばんは。

そうなんですか？

１４Kの９５だといいですね！

[19. オイカワアメ]

らすとさんこんばんは
返信遅れてすいません

parker95の件ですが、分解方法がわからなくて分解できませんでした
永久保証書が付いてましたが、壊すよりかは無難に使う方を選びました:( ;´꒳`;):

海外のユーザーの方に聞いた所スチールニブに金メッキのようです
メイドインフランスになってたのもあり金ペンには刻印があるはずだと言われました
参考になればと思います
今年はありがとうございました
良いお年をお過ごしください( *´꒳`* )

[20. らすとるむ]

19. オイカワアメさん。こんばんは。

ご丁寧にご報告ありがとうございました。

壊すよりかは無難に使う方を選びました・・・（笑）。

そうですね、そちらの方が賢明ですね！

ではでは。

[21. オイカワ]

らすとさんこんばんは
お久しぶりです。
今更ながらなのですが、parker95の分解に成功致しました。やはり金ペンではなく鍍金のものでした
この事を文具店の方に話した所、後期のparker arrowと95はオクタニウム合金に鍍金をしたものがあったと言われました。自分のものがそうなのかはわかりませんが、多少耐久性が高いと嬉しい所です 参考までに

[22. らすとるむ]

21. オイカワさん。こんばんは。

ご報告ありがとうございました。

金ペンでないなんて意外な結果でしたね。

この時代は金地金の価格が高騰していたんでしょうか？
それとも機能的に金ニブとの差異がない物なら納得なんですがね。

[23. オイカワ]

昨晩に引き続きおじゃまします
時代的にはSONETが売られる少し前のもので当時2万円に満たない程の値段で売られてたし金ペンで出しにくかったわけではないと思うのですが、parker社自体がメインで売りたかったものではなかったのかも知れませんね(勝手な想像ですが(笑))
ネット上では45や75が人気でロングセラーだった分少し影の薄い存在になってて残念です