2006年03月27日

紹介>筑波鉄道(関東鉄道筑波線)

 筑波鉄道の廃線跡です。残念ながら、現役時代には一枚も写真を撮ってません。

 筑波鉄道は、1918年に順次開業した、土浦〜岩瀬間40.1キロの非電化私鉄。1940年には常総鉄道と合併して常総筑波鉄道筑波線となり、更に1965年に鹿島参宮鉄道・龍ヶ崎鉄道と合併して関東鉄道筑波線となりましたが、1979年に関東鉄道から切り離され子会社の筑波鉄道になり、1987年には廃止されてしまいました。廃止後に自転車道化されることになったので、その工事進捗状況などをチェックしていました。

 廃線跡は、ごく一部が県道に転用されたほかは、ほぼ全線が自転車道「つくばりんりんロード」となっています。駅舎は、バスターミナルの事務所に転用された筑波駅を除いてすべて取り壊され現存しません。ただしホームは、サイクリングロードの休憩所のようなかたちで残されているところが多いためわかりやすいし、廃線探訪のビギナーコースとしては適切。藪こぎとかもしなくて済むしってか。
 さて、この自転車道路。なにやら総額で実に80億円以上を投下して建設したものなのだそうで。80億よ80億。まあ単年度に80億つっこんだわけじゃないにせよ、総額はしっかり80億なわけで。80億を積み立てて海外で運用すれば毎年8億くらいにはなるわけで。毎年8億っていえば筑波鉄道の単年度赤字額を埋めても余りある額なわけで。赤字だっつうて廃止しといて80億つっこんで自転車道路にするっていったいどういう了見なんだ。しかも、自転車道路は、全く収益を生まないし、ほとんど地元の利益になるわけでもないんだぜ。観光資源としてもたかが知れてるしさ。
 茨城県では、日立電鉄が廃止され、次は鹿島鉄道が危ないという話があります。しかしなあ、冷静に考えたら赤字額って額としてはさほど大きなものじゃないわけですよ。なんとかしてくださいよまったく。

 そういうわけで沿線はひととおり回りました。廃線から10年ほど経過してたということもあると思うのですが、駅があったところはのきなみ廃墟みたいになってましてね。いちばんすごかったのは真壁でしょうかねえ。まあ、真壁駅は真壁市街の端っこに立地していて決して町の中心にあったわけじゃないということも理由なんでしょうけど、タクシー屋とかの建物が崩落しかかっていたりして。鉄道がなくなったことで町がどのように変わりつつあるのか、みたいなことが鮮やかに見える場所になっていました。なんかすげえ憂鬱だったなあ。
 ちなみに、そういう廃墟は、更に10年が経過したことでだいぶ整備され取り壊されたりして、最近はだいぶインパクトが軽くなっているように思うわけですが。

 というわけで、まあなんだな、この「80億もかけた豪華な豪華なサイクリングロード」をじっくり眺めてください。いったい何をどう考えればこんな流れになるんだろうか。しょーじき、とてもじゃないがこれは正気のやつがやったことだとは思いにくいものでありました。


筑波鉄道(廃線跡)> 真壁駅跡

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 水戸線岩瀬駅から歩いて10分ほどのところにある郵便局の風景印です。岩瀬というとかつてはここから筑波鉄道というローカル私鉄が伸びておりました。筑波山の麓を走るということで、筑波山へ行くには便利な路線でしたが、昭和62年に廃止になってしまいました。  お...
岩瀬局(茨城県)【mattoh蒐集館】at 2006年04月19日 22:42

この記事へのコメント
廃線跡の整備に80億円をかけるとはすごい公共事業ですね。
自転車道じゃ、大して利用者もいないだろうし、無駄な公共事業かもしれませんね。
でも廃線跡を訪ねるにるは便利ですね。
筑波駅以外は取り壊されてしまったのは残念です。
筑波鉄道の駅舎や詰所はローカル鉄道のいい雰囲気が漂って、
私は好きでした。(^^)
Posted by ワブ! at 2006年03月27日 09:21
 ワブ!さんどうも。
 いやー。でも全長40キロ往復80キロでしょ、スポーツタイプのレンタサイクルはないでしょ、バイクや車ではサイクリングロードはいれないでしょ、けっこうハードル高いんですよ(=^_^;=)。まあ、ちょっとだけ廃線跡を味わうだけなら土浦でママチャリ借りれますけど。
 筑波鉄道の現役時代にちゃんと訪問していなかったのは痛いです。その時代をご存知ということがとてもうらやましいです。
Posted by 猫が好き♪ at 2006年03月27日 19:06
はじめまして。80億ですか・・・。本当に赤字を補填してあげれば廃止せずに済んだのに、なんか、怒りを覚えますね。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by ktkr at 2006年03月30日 23:00
 ktkrさんどうも。
 まあなんですな、廃止する前の段階では、ごく一部の関係者を除けば、まさかそのあとに80億もかけることになるなんて思ってもいなかったんじゃないかという気がします。廃止しちゃって後戻りができないところまで行ってから、さあ無駄な公共事業をやりましょうと言い出すという流れだったんじゃなかろうかと。
 筑波鉄道はもう手遅れですが、続いて鹿島鉄道の廃止が予定されています。筑波鉄道の轍を踏まないようにできるかどうか。まあ、どの財源から赤字補填をするかというあたりの問題なんでしょうけどねえ。
 では、こちらこそ今後ともよろしくお願い申し上げます。
Posted by 猫が好き♪ at 2006年03月30日 23:47
筑波鉄道と言えば、丁度高校のときに廃線になってクラスメートがバス通学に替わってました。
かしてつの廃業はなんとか避けてほしいです。
Posted by 写真日記 at 2006年04月19日 23:10
 写真日記さんいらっしゃいませ。
 鹿島鉄道にしても、ほんとうにもうどっしょーもないという状況ならばしょうがないとは思うのですが、筑波鉄道の事例を見るととてもそういう状況だとは思えないんですよね。廃止届けは出てしまいましたが、まあまだなんとかなる部分はあるんじゃないかと思うんで、様子をチェックしつつ、できることがあればお手伝いをしていきたいと思っています。
Posted by 猫が好き♪ at 2006年04月20日 00:35
はじめまして 筑波線の跡地を80億かけて道路にするって無駄遣いですね。どうせなら存続させてTXのとつなげてTXの路線にすれば良かったのにと思っております。話は変わりますが去年の日立電鉄、来年のかしてつに続いて黒字にもかかわらず再来年に湊線が消えるらしいです。
Posted by 夜行電車区 at 2006年09月18日 11:32
 夜行電車区さんどうもです。
 まあ都道府県レベルで言えば必ずしも茨城県だけじゃなくて似たような感じのところはよそにもあるんですけど、関東圏では茨城県が際立っていますね。なんかこう、極端に公共交通機関に冷たいというか。
 で、えーと、TXと筑波鉄道をつなげる件。いや、ちょっとそれは無理があるんじゃないだろうかと(=^_^;=)。もっともまあ、つなげはしないでも、もうちょっと筑波鉄道が粘っていれば、途中までは機能させ続けることは可能だったとは思います。80億については、「この馬鹿!」という以外には、言葉がありません。
Posted by 猫が好き♪ at 2006年09月18日 21:00
はじめまして。
げっ、あの道、80億もかかってたんですか・・。

実家が筑波鉄道の虫掛と坂田の間(の田んぼの向こう)にあり、子供の頃はよく乗っていました。
主に土浦でしたが、学校の遠足で常陸藤沢から筑波まで乗ったりもしていました。

車両によって床や窓枠が木だったり、ドアの開け方が違ったりして、よくまごついた覚えがあります。

距離も長いし、あの頃から朝夕以外はほとんど人が乗っていなかったので、存続といっても難しかったかもしれませんが、青い空と田んぼの緑とベージュ&オレンジのコントラストがとても懐かしく思い出されます。
Posted by すたんぷ at 2006年11月25日 16:39
 すたんぷさんどうも。
 いや〜、時々言うんだけど、鉄道ってバスとかとは違って路線が変わらないし、(いちおうは)なかなかなくならないものだから、「ずっとそこにある」という安心感があるような気がするんですよねえ。その安心感がないと地域は育ちにくく維持しにくい、と。
 地域的安心料としていくらくらいまでなら負担するのが相当か。そういう試算も必要だと思うんですよねえ。
 また、全線は無理だったかしらんけど、今なら半分くらいは残そうという話になんなかっただろうかとも思います・・・鹿島見てるとそれはないか・・・。
Posted by 猫が好き♪ at 2006年11月26日 01:35
 
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