2006年04月29日

紹介>南海電鉄汐見橋線

 南海電鉄汐見橋線です。どういうスケジュールだったんだっけなあ。半日くらいでざーっと見て回っただけです。しかしま、予想外に面白かった。

 無理やり類似点を見つけて「似てる」とか言うのもある種の知的怠惰というやつだと思うわけだが、その知的怠惰をやっちゃうと、東武の亀戸線と似てるような気がします。もともとは本線だった時期がある。今は「都市の中のローカル線」になっている。まあ、そのくらいの共通点ですけど。
 で、南海汐見橋線です。汐見橋線というのは通称名で、正式には南海電鉄高野線の本線です。もともとは、南海本線と高野線は岸里玉出駅(当時は岸ノ里駅)で交差しており、南海本線は難波駅始発、高野線は汐見橋駅始発でした。しかしわりと早い時期(1929年)に高野線の始発駅も難波に変更され、岸里玉出〜汐見橋は事実上の支線とされ、その後この区間が「汐見橋線」と呼ばれています。距離は4.6キロ。

 地図を見ていて面白そうだとは思ったんですが、ちょっとその時点ではどんな風景なのか想像がつきませんでしたね。大阪は土地勘ないしね。
 行ったはいいけどあいかわらずよくわからないままなんですが、古い町並みの残るそれなりの住宅密集地を通ってみたり工業地帯だか港町だかよくわかんないけどあまり繁華ではないところを通ってみたりで、けっこう車窓風景にヴァリエーションがありました。もうちょっと時間をかけて町並み観察とかもやりつつうろうろしてみたい場所です。
 ただ、田舎を走ってるわけではないんですが、本数はあまり多くなくて30分ヘッドくらいだったのかな、あまり使い勝手がいい路線ではなくなっていますね。平行路線もありますし、このままではちょっとなあ、ある意味ライトレール系みたいな扱いにしないとしんどいんじゃないかなあ、という感じはしなくもないです。


南海電鉄・汐見橋線> 汐見橋駅の改札口とホール
南海電鉄・車輌

 以下いくつか。

西天下茶屋駅
 岸里玉出方面行きの駅舎は、古い木造モルタル塗りタイル貼りの駅舎で、なかなか風格があります。汐見橋方面行きの駅舎も、建築は同時期かもしれないが、かなり規模は小さなものです。駅構内には、構内踏切や跨線橋はなく、上下線は分離されています。
 駅の回りにはいかにも下町風の商店街が広がっています。

木津川駅
 1面2線の島式ホームがあり、駅舎との間は構内踏切でつながれています。駅舎は、角側が大きなカーブを持つ木造モルタル塗りの平屋の建物。田舎の駅と考えるとかなりハイカラな駅舎だと言えるでしょうか。
 ただ、駅の出口がある側(西側)は、すぐに木津川が流れており、あまり利用者がいるような気がしません。東側にはそこそこ家などもありそうですが、しかし1キロくらいのところに大阪環状線の今宮駅がありますから、ふつーのひとはそっちに行っちゃうのかも。

十三間川橋梁
 木津川〜芦原町にある、暗渠となった十三間川にかかる橋梁です。鋼桁橋なんですが、中央をちょっと盛り上げるようなかたちで突きあわされていて、ある意味アーチ橋のような構造になっています。不思議なのは、なんで路盤まで盛り上がっているのかいうのかということで。詳しく調べてはいませんが、産業考古学的な価値があるんじゃなかろうか。

汐見橋駅
 1面2線の頭端駅。今でこそローカル線の終端駅ですが、そういうわけで出来たときは高野線のターミナル駅という位置づけでした。
 今の基準ではさほど大きな駅ではありませんが、駅構内のスペースのとり方などは、やはりターミナル駅の風格を感じさせます。改札口上に掲げられた大きな路線案内図が実にレトロでいい感じです。

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この記事へのコメント
初めまして、先日はTBありがとうございました。
汐見橋は、元々高野線の終着駅だったんですけど、早い時期から難波発着になったので、ここが本当にターミナルとして機能していたのは何年くらいあるんでしょうね。
 駅に貼ってある案内板は恐らく昭和30年代の代物なのでそろそろ半世紀だと思います。
 南海は、結構古いものを置いておくのが好きな会社なのか、本線系の駅を捜せばもっとお宝はあるかもしれないですね。
 私もまた、そんな視点で色々捜してみようかな。
Posted by blackcat at 2006年04月29日 11:52
 blackcatさんいらっしゃいませ。
 もともと大阪人ではないので関西系の鉄道はちゃんと回れていないのですが、ひょんなことから大阪に一週間缶詰にされることになり、でも隙間時間がだいぶあったもので、急ぎ足で回ってきました。南海は、ほかに和歌山までの区間と喜志川線に乗ってきました。
 本線系ですと浜寺公園駅が有名ですけど、他にもあるんじゃないかと思っていくつか見てきています。ぼくが見た中では、諏訪ノ森駅・高師浜駅・蛸地蔵駅・淡輪駅あたりが面白かった(特に淡輪は、あまり例を見ない様式でした)。たぶん他にもいろいろあるんじゃないだろうかと思います。
 けっこう駅舎更新もあるみたいなので、急いで回られた方が良いかもしれません。ぜひまわってみてください。
Posted by 猫が好き♪ at 2006年04月29日 13:04
自分も汐見橋駅の記事をアップしようと思ったら、同じ汐見橋線の話じゃないですか。奇遇ですね。良ければまた私のブログも見てください。(明日以降に津守駅もアップしようと思っています。)
ホームページ見させていただきました。しかし凄いデータベースですね。その情熱に感服します。私は鉄道マニアではないんですが思わず見入ってしまいました。(それでもほんの少し見ただけですが。とてもじゃないけど一度に見切れない。)
Posted by ふなくち at 2006年04月30日 01:23
 やっぱ汐見橋線ってなんかひとをひきつけるものあがるのですよ(=^_^;=)。
 ふなくちさんのところは不定期に巡回していますので、拝見させていただきます。おれは結局半日(というか数時間)でざーっと見ただけにとどまっているので、あちこちのWebとか見て歩いて次回に備えてるとゆー感じです(とはいえ、次に南海方面に行くのだったら、高野線にまわっちゃうと思うのですが)。
Posted by 猫が好き♪ at 2006年04月30日 02:31
 
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