2011年12月28日

お散歩>茨城県旧八郷町(現石岡市域)の茅葺屋根建築物。

 茨城県の旧八郷町の風景です。

 もともとは、駒村清明堂と気象庁地磁気観測所が旧八郷町域にあり、そのために項目を作ったんでした。ところが駒村清明堂も地磁気観測所も追加撮影のせいもあってそこそこの巨大項目に発展、「八郷町」でくくるのも不適切っぽいし、分野別でもそれぞれを「工場」「公共施設」に入れておいても邪魔だしってことで、独立項目として仕立て直すことに。そしたら八郷町の項目はすかすかになるかと思いきや、別ネタがはいってきました。それが「茅葺屋根」。
 なんでだかよくわからないのですが、旧八郷町域にはけっこうな数の茅葺屋根の建物が残っているそうで、石岡市との合併前には、町の観光協会が「八郷町茅葺きマップ」なんてものを作って配布していたくらいです。せっかくなので、その茅葺屋根の現役建築物を見に行こうってことになりまして。なんかよくわからない展開だけどねー。

 まずは旧八郷町への道。
 八郷町は、筑波山の山麓にありました。ていうか、筑波山観光の拠点のひとつであるつつじヶ丘(ロープウェイが出てる場所)は、もう八郷町でしたし。というわけで、つつじヶ丘から八郷町に向かう道です。オートバイだと通行規制が多くてなかなか不自由だったんだよなあ(と、遠い目をする)。
 

s3p72676 - 2011/12/15 13:14
茨城県石岡市小幡
風返峠の警告看板。石岡警察署と石岡市役所による「ローリング族・ドリフト族・対策区間」のもの。
s3p72679 - 2011/12/15 13:16
茨城県石岡市小幡
そのセンターラインの特殊装備がこれであるらしい。
s3p72682 - 2011/12/15 13:16
茨城県石岡市小幡
なんてゆーか、別に一車線しかなくてもその幅でアウトインアウトとかできるし、コース取りもいろいろ悩めるわけで、センターラインを越えて道路の幅を全部使って走らなくちゃなんない理由なんてないような気がするんですけどね。そんでもそこらの小僧よりおれのが速いぞってか。
 
 八郷町の町並みと茅葺屋根の建築物です。なお、「茅葺屋根○○」の番号は、八郷町観光協会が発行した「八郷町茅葺きマップ」の番号(同マップは現在は入手不能。ただしこのマップだけで建物に行き着けるほどの精度のものではない)。特に意味はありませんが、まあ識別用ということで。
 全部を並べるとけっこうな枚数になっちゃうので、ここでは1棟1枚にしておきます。あとの角度は更新を待て(角度ってなんだ、『茅葺屋根の角度』とかいう本でも出すつもりかっ>おれ)。
 
s3p72687 - 2011/12/15 13:26
茨城県石岡市小幡
茅葺屋根11。住宅主屋。
s3p72716 - 2011/12/15 13:37
茨城県石岡市吉生
茅葺屋根13or14。長屋門。
s3p72851 - 2011/12/15 14:21
茨城県石岡市上曽
茅葺屋根16。住宅主屋。住宅ってか、もともとは宿屋かなんかを営業していたらしいけっこう大きな建物です。
s3p72922 - 2011/12/15 14:36
茨城県石岡市上曽
茅葺屋根17or18。長屋門。
s3p72933 - 2011/12/15 14:38
茨城県石岡市上曽
茅葺屋根17or18。長屋門から中を見ると、住宅主家も茅葺でした。
s3p72954 - 2011/12/15 14:54
茨城県石岡市鯨岡
茅葺屋根19。住宅主家。
s3p72967 - 2011/12/15 15:13
茨城県石岡市中戸
茅葺屋根24。長屋門。
s3p72979 - 2011/12/15 15:23
茨城県石岡市部原
茅葺屋根27。長屋門。
 
 街角にいたひもなしわんこ。かなりの老犬のようで、歩くのもおぼつかない感じ。「おいそこの若いもん、なにをしにきた?」って感じで寄ってきましたが、吠えるでもなく、逃げるでもなく。
 
s3p72878 - 2011/12/15 14:24
茨城県石岡市上曽
老犬。
 
 三輪神社。茅葺屋根の家を探していて、たまたま近くにあったものですから、お邪魔してきました。
 
s3p72882 - 2011/12/15 14:29
茨城県石岡市上曽字沖前1665
三輪神社。エントリ。鳥居は石造の明神鳥居。
s3p72892 - 2011/12/15 14:30
茨城県石岡市上曽字沖前1665
三輪神社。拝殿と脇社。
 
 佐久の大杉。このあたりに茅葺屋根の家がある、という情報があったのですが、結局みつからず。とりあえず目印とした「佐久の大杉」を撮っておきました。途中で折れてますけど、折れる前はどんだけ高さがあったのでしょうか。
 
s3p73016 - 2011/12/15 15:41
茨城県石岡市佐久
佐久の大杉&鹿島神社。エントランス。
s3p73034 - 2011/12/15 15:43
茨城県石岡市佐久
佐久の大杉&鹿島神社。拝殿。
s3p73044 - 2011/12/15 15:45
茨城県石岡市佐久
佐久の大杉&鹿島神社。杉を見上げる。
 
 マンホール。石岡市と合併して消滅した八郷町のものです。
 
s3p72712 - 2011/12/15 13:37
茨城県石岡市吉生
マンホール。八郷町(消滅自治体)の汚水用のもの。
 
 当初はそんなに期待をしていなかったんですが、いやあけっこうすさまじかったですね(=^_^;=)。
 なんていうか、ひとつひとつの住宅が、数百坪くらいの敷地を持つ豪邸で、そこに長屋門や住宅があってそれが立派な茅葺屋根の建物である、というのがいくつもいくつもありました。しかも、「保存物件」とかじゃなく、「廃屋」でもなくて、「現住民家(*1)」であり、手入れがいきとどいている。まあ、当然のこととしてアルミサッシ化などの改造改修や増築がなされているものも多くありましたけど、もうここまできっちり使われているのであればそんな改造なんか気にならない感じ。
 ま、茅葺屋根維持のための支援などの保護活動は行われており、茅刈ヴォランティアなんてのもあるみたいで、ある程度は茅葺屋根の建物を維持しやすい状況が整ってはいるのでしょうけれども、それにしてもひとつの町の中にメンテナンスの良い現役の茅葺屋根建築物が数十棟という数残っているというのは、なんかものすごいことであるように思います。公共交通の便がいいとは言いにくい場所ではあるけど、関東平野の真っ只中なんだし、穴場っていうかなんていうか。
 見たのはまだごく一部です。ってまあ全部を見ようとかいう方向性はないんですけど。

*1  くだんないと思いつつ書いておくのですが、「現住民家」は「現住+民家」であって、侮蔑的なニュアンスを帯びた言葉を含む「原住民+家」ではありません。ときおり「げんじゅうみん」という音が含まれているというだけの理由で漢字なんか見ないではしゃいで揶揄したりする馬鹿がおったりするので、無粋だけど、いちおう馬鹿封じとして説明を書いておきます。
 
 ただえーとなんていうんですか。
 これらの建物はたいへん貴重で価値の高いものではあるんですが、「保存物件」でも「廃墟」でもなく「現住民家」なんですよね。つまり、そこで生活をしているひとがいる。観光資源として客引きのネタにするには、ちょぉっと使いにくいものなわけです(=^_^;=)。
 前述の通り旧八郷町の時代には観光協会がマップを作っていましたが、現在ではそれは配布されていませんし、どこに茅葺屋根の建築物があるかといった資料はきわめて入手しにくくなっています。また、石岡市のサイトなんかでも「見学の際の注意事項」などがうるさく書かれています。いろいろ摩擦があったんだろうなあ。
 だいたい見物客が多少来たくらいじゃ実際に茅葺屋根建築を維持管理しているひとびとにとってはメリットなんかなさげだしね。こういう景観の維持とかもどうすりゃいいんだろうとか、いろいろ考えさせられてはしまいましたよ。

 もひとつおまけ。
 この手の私有物件を見に行く場合、どうすれば迷惑をかけず失礼にもならないかっていうのは、けっこう悩ましいところです。
 よくあるのが「挨拶をしてから撮影しましょう」ってやつなんだが、いちいち呼び鈴鳴らして挨拶をして事情説明をして許可取りをしてから撮影、ってのもおれの感覚では現実的じゃないんだよなあ。こっちとしても面倒なんだけども、それ以上に来られる側にとって迷惑でしょう。家の中でのんびりくつろいでいるところに、あるいは忙しく家事をかたづけているところに、なにかっつーと見知らぬ人がやってきて呼び鈴鳴らして撮影許可をくれと言ってくるだなんて、おれが住民だったらと仮定して想像すると、かなりうんざりする状況ですし。
 まあおれの場合は、「原則として挨拶や許可取りはしない。通常の立入が想定されていないと思われる敷地(*2)には入らない。さっさと必要最低限の撮影だけして退去」というあたりを原則としています。たまたまその物件の持ち主とかが表にいたりしたらなるべくにこやかに挨拶をする、といったことは心がけていますけど。

*2  商店の駐車場など、敷地内であっても部外者の事前許可を得ない立ち入りが禁じられているわけではないと思われる場所には、ケース・バイ・ケースで判断し立ち入る場合はあります。絶対に他人の私有地には立ち入るべきではない、とまでは考えていませんし、他人にも求めません。ただ、おれの基準はかなり厳しい方ではあると思う。一緒に行動することが多いやつのうち一人は、なにかっつーと不用意にかつ意識せずに私有地にはいりかけて、おれに「ひとんち!」とか怒鳴られてますし。
 
 ま、探せばこういう穴場みたいな場所は、まだほかにもあちこちにあるのかもしれません。八郷町のすぐそばだけど、真壁町なんかも同類、つまり「あまり知られていないけれども、町並みや建築物がすばらしい場所」だし。
 そういうところは、それなりに評価を受け、経済的にも潤ってほしいと思うけれども、なかなかうまくそういう流れを作る方法って、思い浮かびませんわねえ。うむー。



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