2012年01月22日

お散歩>いすみ鉄道 (1) 趣味的観点篇

 そういうわけで本日の主目標であるいすみ鉄道です。

 いすみ鉄道は、すでに項目はありますが、これってば小湊鉄道のついでにざーっとまわっただけで、もう日も落ちていたし、要するにまあちゃんと見てはいない路線だったのでした。今回が初めてのまともな訪問であると言えましょうか。

 実はなー、いすみ鉄道にはいい思い出がないんだよなー。
 大昔にバイクで訪ねたんですよ。小湊鉄道を見て回って、それからいすみ鉄道に流れた、と。そしたら山道で土建屋の車にぶつけられましてね。大多喜の土建屋の車で、いくら地元だからってブラインドの山道で携帯電話をかけながら突っ走って来るんじゃないっつーの。んで、壊した分だけちゃんと金を払えば水に流してやらんでもなかったのに、そいつは「自分の車のラジエターも壊れた」とかいって過失相殺で修理代を値切ろうとしたんですな。カウルはぐちゃぐちゃにされたけどフレームはいってなかったし、いくら正面衝突とはいえその程度のあたり方で商用車のラジエターが壊れるかっつーの。こっちは止まれていたんだし、ぐちゃぐちゃ言ってないでてめえの不注意の分くらいは抵抗せずにおとなしく払いやがれ。
 そのちょい前にも一旦停止をしなかった土建屋の車に真横からぶつけられて鎖骨折ってるし、この2連発でしみじみ「土建屋ってろくなもんじゃねえな」と思うに至った。建築系の仕事を(も)しているおれが言っていいことじゃないような気もするけれども。んで、おれはモメる際にもいちおう落としどころは考えるように心がけてきたのですが、環境屋的活動の上では「土建屋は例外、土建屋の都合は一切考えなくていい」という方針を確立するに至ったのでございました。開発事業がストップして土建屋が干上がったっておれ知らんもんね、ということです。おまえその修理代のセコい節約は日本全国の土建屋にとって高くついたぞ、ざまあみやがれ。
 まあなんだね、おれがこんだけ感情的になるのは珍しいことでございまして、ま、そのくらい不愉快な出来事だったということです。
 とまあそういうわけでいすみ鉄道には何の責任もないところでおれ的にはバッドイメージがまとわりついていたりするわけですが、愚痴をこぼしたところで本論に戻ります。

 すでにWeblogでのいすみ鉄道の紹介でも書いたことですが、夜間にざーっと見た限りでは、「元は国鉄木原線とはいえ、国鉄型の駅舎は1棟も残っていないし、車輌はつまらん富士重工Le-Carだし、趣味的にはいまいち」という印象でした。しかしまあ、どんな場合でもその気になって丁寧に見れば「いいとこ探し」はできるわけでね。
 今回は、大原到着が午前10時40分頃、上総中野での撮影終了が15時ちょい過ぎくらい、日中が短い冬の日ではありますが、まあまあ余裕で全駅をめぐることができました。駅間や橋梁などの施設はほとんど見ていませんが、まあ一日でざーっと回ろうというときになんでもかんでもっていうのは無理がありますし、こんなもんでしょう。

 そうですねえ。いすみ鉄道の趣味的視野からの「いいとこ」っていうと、小駅の雰囲気でしょうか。もともと駅舎なんかあったとは思えない、待合室がぽつんとあるだけですみたいな小駅に、そこそこ見るべき風景がありました。たとえば以下。
 

s3p74044 - 2011/12/31 11:16
いすみ鉄道 - 西大原駅(千葉県いすみ市新田)
上総中野側から駅全景。
s3p74172 - 2011/12/31 11:48
いすみ鉄道 - 新田野駅(千葉県いすみ市新田野)
大原側から駅全景。
s3p74514 - 2011/12/31 13:48
いすみ鉄道 - 小谷松駅(千葉県夷隅郡大多喜町小谷松)
大原側から駅全景。
s3p74608 - 2011/12/31 14:11
いすみ鉄道 - 久我原駅(千葉県夷隅郡大多喜町大戸)
上総中野側から駅全景。停車中の大原行きの列車はいすみ206。
 
 ま、いずれも地味ではありますし重要な駅でもないわけですけど、その分「おらが町の第三セクター鉄道っ!」とかがんばって行政施設合造駅舎を新築するみたいな流れにはならなかったということなんでしょう。周囲の風情とかも含めて丁寧に観察するならば、それなりに見る価値はあるような気がします。どういう風景を見たいかとかいうベクトルにもよるのでしょうけど、大きめの駅は全部捨ててこういう小駅だけをめぐっても楽しいかもしれませんね。

 それから、「国鉄型の駅舎は全滅」と思っていましたが、それは間違いで、1棟だけ残っていました。上総東駅。
 

s3p74099 - 2011/12/31 11:31
いすみ鉄道 - 上総東駅(千葉県いすみ市佐室)
旧駅舎。線路大原側。
s3p74105 - 2011/12/31 11:32
いすみ鉄道 - 上総東駅(千葉県いすみ市佐室)
旧駅舎。道路上総中野側。
 
 駅舎としては使われておらず、どうも駅前の商店に貸し出されているか売却されたかみたいでいまはいすみ鉄道の管理物件ではなくなっているようですが、とりあえず1棟だけは、国鉄型の駅舎が残っていました。木造モルタル塗りの、まあちょっとクセはあって「典型的な国鉄型駅舎」とは言えないかもしれませんが、まあまあいい感じの建築物なんじゃないでしょうか。

 それから、すでに上総中野駅で発見してはいましたが、妙に背の低い信号機がいくつか発見できました。未撮影分にも同じようなのがいくつかあったはず。
 

s3p74181 - 2011/12/31 12:07
いすみ鉄道 - 国吉駅(千葉県いすみ市苅谷)
大原方面を望む。背の低い出発信号機があります。右側2線が行き違いができる本線で、その左側は側線。
s3p74184 - 2011/12/31 12:07
いすみ鉄道 - 国吉駅(千葉県いすみ市苅谷)
背の低い出発信号機。木原線の特徴でしょうか。
s3p74422 - 2011/12/31 13:15
いすみ鉄道 - 大多喜駅(千葉県夷隅郡大多喜町大多喜)
背の低い出発信号機。
 
 これって木原線様式なんでしょうかねえ。まあ、高く配置すればメンテナンスとかもたいへんになるわけで、実用上問題がないのなら、信号機を低く設置するというのはありだと思います。「あるひとつの路線に独特な雰囲気を演出する小道具」として、けっこういい感じのものだと思います。まあ、こういうのを鉄道模型のレイアウトとかでこれをやってしかもリアルに見せるとなるとたいへんだろうと思ったりもしますけど、実物の持つパワーってやっぱすごいわけで、特に不自然には見えなかったんですよねえ。

 おまけで、反射板つき道路信号機も1つ発見。
 

s3p74316 - 2011/12/31 12:35
千葉県いすみ市苅谷
反射板つき信号機の設置状況。T字路3方向の信号機のうち、反射板がついているのは1基(左端)だけ。
s3p74289 - 2011/12/31 12:23
千葉県いすみ市苅谷
反射板つき信号機。
 
 この反射板つき道路信号機ってのもよくわかんないんだよな。全方向に反射板がついているというケースはほとんどない。同時に更新されたのであろう信号機のうち一部の方向のものにのみ取り付けられているということが多いんです。日差しの関係で見えにくいとかいうのがあるんだろうかと思って考えてみたんだけど、必ずしも方向によって反射板がついているとかついていないとかが決まっているわけでもなさそうだし。
 鉄道の信号機だと、ゼブラ模様ではないにせよ、背景板がついているのが普通だったりします。このあたりってどういう事情によるものなんですかね。とか疑問を投げ出しただけでまったくもって解決につながる糸口は提供できないわけですが(=^_^;=)。

 ま、そんなこんなで、久しぶりのいすみ鉄道、そして(ぶつけられた時に途中までやっていたのを除けば)丁寧に見て回るのははじめてのいすみ鉄道ですが、まあ、それなりに楽しい路線ではあるようでした。車庫にしまいこまれていて見ることはできませんでしたが、なんか最近、国鉄型のキハ52を入れてレトロトレインとして走らせていたりもするみたいですし、そういうのが好きな方にとっては、「駅舎は残念だけど、それ以外には見所はありますよ」というのは、それなりに有益な情報となりましょうか。

 次回は、公募によって誕生した鳥塚社長の企画なども含めて、再生に向けてがんばっているいすみ鉄道の動向とかについて、ちょっと考えてみたいと思います。



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