2012年02月04日

モルヒネを使ってみた。

 残念ながら、非合法薬剤の話じゃありません。別に麻薬とかに特に忌避感はないんだけど、おおっぴらに言うのがかっこいい種類の話だとも思っていませんので。
 というわけで、モルヒネを使ってみた。これ。



 いやさ、痛いんですよ(=^_^;=)。んで、痛みなんてごく私的な感覚であり、他者と共有できるような感覚じゃないでしょ。いくら文字を連ねても、痛みとか、味覚とか、そういうものは伝えることが困難だ。喜びとか悲しみとかも同じ問題を抱えているんだけど。
 となると、チャレンジしてみたくなるじゃないですか。というのがこのエントリを書きはじめた理由だったりするわけだが(=^_^;=)。
 まあだからってどのように痛いのかを大げさな言葉を連ねて語ってみても伝わるわけもないし、他人が読んで背筋がゾクゾクしてきちゃうような路線は狙う気がないし、どうアプローチするか書き始めた時点では未定なわけですが。まあつらつら、痛みについて。

 なんだかよくわからんのですが、首のあたりで炎症が起きているんですなあ。喉の粘膜とかが炎症を起こしたとかいうのならばまあ風邪とかのときにお馴染みの感覚なんですが、そうじゃなくて、なんか筋肉組織の中のあたりで炎症が起きているらしい。きわめて限られた範囲での炎症であり、体温があがるとかいうような全身症状は出ていないんですが、しかしとにかく痛いんである。さらにあわせわざまで強烈な肩こりまで登場してきた。結果として、歴代痛みの強さランキングでいくとベストスリーにははいるんじゃないか。
 ちなみに、順位ははっきりしませんが、順不同でベストスリーを並べると「右足下腿複雑骨折(粉砕骨折)の受傷直後」「胆嚢炎」「今回」となるでしょーか。

 んで、当初はロキソプロフェン・ナトリウムという鎮痛剤を出してもらっていた。これ、胆嚢炎のときにも使った薬で、おれに関してはよく効くんだけど、悲しいかな、多少持続時間が短い。60ミリグラムの投与で6時間くらい。成人の一日極量が180ミリグラムだそうで、それを守る限りでは一日3回までしか使えないから、一回あたり2時間、一日合計で6時間くらい足らないんですなあ。
 そいやフェナセチン系の「セデスG」という、おれに関してはとてもよくきく鎮痛剤があったんだが、あれとかもあわせて出してもらえんもんかなと思ったんだよなあ。ロキソプロフェン系とそれ以外系とを適当に混用して極量制限をかいくぐるとかって手はないもんかと思ったわけですが、どうもそういう発想はないらしかった。で、調べてみたら、その「セデスG」は、というかフィナセチン系鎮痛薬そのものが、副作用が問題になったとかで製造中止になっていたりした(=^_^;=)。
 まあそういわけでその持続時間が足らない2時間×3回をどーすっかで悩んでいたところ、医者が「モルヒネだそーか」と言ってきまして。
 モルヒネでしょ、あのほれ末期癌患者の痛みをおさえるために意識の混濁とかをものともせずに使うというモルヒネですかあ、それが出てきちゃいますかあ、みたいな。ってまあモルヒネといっても量とかにもよるし、モルヒネは使用上限量がない(極量がない)らしくて盛大に使えばそりゃ意識くらい飛ぶでしょうが使ったら必ず意識混濁が起きるとかいうわけでもないんで、どうしたもんだろうかみたいな。別の知り合いの医者にも相談したところ「おれも普通に処方するけど(大意)」ということだったんで、出してもらうことにしました。

 使用量が少ないせいなのかもしれませんが、おれに関しては、モルヒネきかないねえ。いや、ぜんぜんきかないわけじゃないんだけど、期待していたほどには劇的な効果ってのはありませんでした。副作用はいっちょまえにありまして、慣れるまではけっこうぼーっとしたり、いつもとは頭の覚醒バランスが違っているみたいで寝付けなかったり、してましたけど。
 あ、その後もいまでも高性能バッテリーが落ちるときみたいに(つまりいきなしってことだが)、意識が遠のいていくってのがあるな。横で見てると「いきなし眠った」みたいに見えるんだろうなあとか想像しますが。これ、こないだからときどき出てた症状で、モルヒネのせいじゃないかもしれませんが。頻度と深度はモルヒネの使用開始後、あがったような気がしますけどねっ。

   *

 んで、痛みってのにも、そういやいろいろあるなあ、と。

 右足下腿の粉砕骨折ってのは、対抗右折車につっこまれたバイク事故で、相手の車のバンパーの厚さ分だけ骨があとかたもなくばらばらになっていたというやつで。
 これは、受傷直後はそらもう盛大に痛かったんですけど、なんか一発芸的な痛みだったような。
 そうねえ。なんか周辺じゅうのセンサが異常信号を出しまくっており、痛いぞセンサは痛いぞ信号を出しているのだが、それが受容値を越えて隣の警報システムになだれこんでいたのか、それとも熱いぞセンサが誤動作していたのか、どっちかっつーと痛いというよりは熱かったという記憶があります。
 ただ、痛かったわりには意識は清明で、思考が痛みに引きずられるということもなかった。救急車のスタッフや医者とは普通に話をしていたような気がするし(いやまあ、それなりにろくでもないこともクチバシってはいたのだろうけれども)。
 また、受傷後4時間くらいで痛みはさーっと引いていったように記憶しています。鎮痛剤とかも使ったんだろうけれども、まあセンサの方も「これ以上警報を出しても無意味」とか諦めたのかしらんし。骨折ってけっこう痛みが長引くこともあるみたいですが、おれの場合は毎回のように、受傷直後の痛みは長引かないで消えてますね。ていうか、たいして痛くないものだから骨折していることに一晩気づかなかった事件、てのもあったしなあ。
 とまあそういうわけで、このときの痛みは、「ものすごく痛かった」ということは鮮やかに覚えているものの、さほど印象に残る痛みというわけではなかったんでした。

 胆嚢炎のときの痛みはなあ。
 なんていうかこう、ちんどん屋のような痛みっていうか。延々と痛くてしかも持続してにぎやかで、たとえとしてどうかと思うが『美しき天然』がエンドレスでかかっているかのような痛み。んで、思考が痛みにひっぱられるのですなあ、四六時中「いたいよーいたいよー」とかいうモノローグが頭の中をめぐっている感じ。もうほかのことは考えられない。ちなみに、当初医者は、胆嚢炎をなんとかしようとは思っていたものの痛みをなんとかしようとは思っていなかったようで鎮痛剤を出してくれず、とりあえず痛いのをなんとかしてほしかったおれとしては「おれは何のために病院に行ったんだろう」とかいう疑問を抱いていたりしました。リクエストをちゃんと言うことを忘れるほどに痛かったということだな(=^_^;=)。
 あと、こんときの痛みは、なんていうか「眠れぬほどの痛み」というやつで、眠ってしまえばとりあえず楽になるとは思うものの眠るに眠れないという現象を引き起こしていました。まあそんでも眠気の限界がくれば眠ってしまうんだけどね(=^_^;=)。

 今回の痛みは、胆嚢炎のときにとはけっこう対照的。たとえていえばラヴェルのボレロのような痛みっていうか(なんかもうたとえがわけわからんがな(=^_^;=))。
 いっちばん対照的なのは、今回は「気を失える」ということでしたね。痛いんすよ、痛いんですけど、それがゆえに眠れないとかいうことはない。というか気を失ってしまえば痛くないから脳が気を失ってしまおうと思ったのかどうかよくわかりませんが、なにかっつーと気を失ってしまいそうになるんです。寝てるんだか失神してるんだか、そもそもその2つがどう違うんだか、よくわかりませんが。簡単にブレーカーが落ちる状態っていうか。で、そのブレーカーが落ちる状態はそのちょっと前から別の理由で生じていたんですが、まーとにかく落ちる落ちる、痛みの最盛期には面白いように落ちまくってましたね(=^_^;=)。
 ま、これ、胆嚢炎のときの痛みとは性格が違う痛みだったのか、痛みそのものは似たようなものだけど体の(ていうか脳の)対処方法が違ってきていたのだか、そのあたりはよくわかりませんけど。

   *

 とか言ってるところに、新手の脅威が登場(=^_^;=)。五十肩ってやつです(=^_^;=)。

 しょーじきこれ、関係があるんだかないんだか、よくわからないんだよね。関係している医者4名のうち3名までは「無関係(であり、自分の管轄ではない)」という主張、のこり1名は「関係あるかもしれないし、ないかもしれないけど、とにかく鎮痛剤は出しておきましょう」という対処。ただ、痛みの場所は近くて、炎症が痛いんだか五十肩が痛いんだか、しばしば区別がつかない場合があるんです(=^_^;=)。
 んで、肩こりに鎮痛剤はきくか、肩こりにモルヒネはきくか、っつーとあんまし期待できなさそうな感じで。鎮痛剤で肩こりが治るんだったら、肩こりにはとりあえずバファリンでも飲んどけって話になりそうな気がするんだけど、そういう話はあんまし聞かないもんなあ。
 基本的にはぐちゃぐちゃ言ってないでペインクリニックにでも行くべきなんだろうけどな。ううう。

 なお、更新が止まってますけど、これは別に痛みのせいではありません。ていうか、痛みがひどくなってきたのって12月の話だし。
 更新が止まっているのは、単に写真整理が追いつかないでいるためです。

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