猫ばっかりな犬社会

ゴル健(ex.HortNecks/穴っぽこレコーズ)によるBlog。 ライブレポ、音源レビュー、雑記など。

雨の日に思い出す
色んな男がよくしてくれた

雨の日に思い出す
色んな女とそれを話した

雨の日に思い出す
意外と狭くはなかった自分

どんどん薄れて
忘れてしまった事なら多い

でも雨の日にまた思い出す
脳天で、まだ思い出す

余計な不安が色々あれど
あんなに愉快に泳げた自分

雨の日に思い出す
よく晴れて見えた柔らかい空と
それすら嫌えた確かな自分

あのビルだって
脳天で愛し 脳天で壊せた

空き地になったその場所に
想像だにせん新たな理想を
付録みたいな悲しみ添えて
きっと作れたよ脳天で

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伝えようとすればするだけ長くなる、
なんて、こんなんじゃダメだ。

自分だけの背景から捻出する、
簡単だけれど深くって、
誰にも出せない澄んだ言葉で

理解なんかは生まれなくても
ちゃんと音色が伝わる言葉で

表したいのではなく、証明したい。

+++++
誰かの言葉や発想も、
分かるものならすぐ分かる。
感じるものなら、何がどうでも感じられる。 

キャラクターや職業、分野、
生活地域、時代といった
あらゆる仕切りを軽々越えてくる、
識別ある人間から放たれた
鮮度や愛嬌に富んだ言葉には
口元緩めて反応できる。

そういった嗅覚、アンテナは健在。

歌う事をやめた今でも 
良い言葉、良いメロディーを
出す人に会えたなら
きっと、どうにか仲良くなれる。

その後は、まぁ分からないけど。

+++++
凄い人は凄いし、
好きな人はずっと好きで。
なんて、また、これ、
伝えようとすればするだけ長くなる、
こんなんじゃダメだ。

出し方、感じ方、
まだ欲しがっている。
 
全体も健在。

+++++
久しぶりです。元気です。
部長になったさ。結婚したさ。
猫飼ってるさ。
猫アレルギー、克服したさ。 

+++++
歌いたい。
 
あの頃がどう、そういった未練ではなく。
今のまま、今を歌いたい。
 
何が変わって、何を変えても、
全部が明るくなったわけじゃないし。
何だかんだで、歌うのをやめて二年が経って、
見え方も、考え方も、
相当分なら当然に深くなったけど、
歌いたいなら、歌わなきゃ何も、
だし。

+++++
明日は一日ギターを弾こう。
何故って何か、こんなんだから。
幸せだけれどモヤモヤしてる。
 
敗北も情熱も
どうにもおかしな形のままで
もう一度弾いてみようと思う。 

★おやすみBGM
パンクはうまく踊れない / フラワーカンパニーズ

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23歳。誕生日。

夜まで人と会っていた。
平凡で、貴重な時間だった。

色々考え、少し分かった。

満たされたって足りない僕は
満足なんかに縁がなく

くすぶった僕の感情と
ドキドキモドキも終わり時

遠くで聴こえる猫の歌

忘れなよ、忘れなよ、
忘れられない事なんか。

にゃー。

との事。


僕は何かの片割れのまま
それでも大きくなっていくのだ。

良い歳にする。

★おやすみBGM
ラブレター / Qurage

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A「死んだ後、あの世みたいなもんがあって、閻魔様に会えるのなら・・・」

B「うんうん、ワクワクするよね」

C「地獄行き天国行きの通知よりも、ね。」

D「わかる、わかる、ワクワクする」

E「ねぇ、何が? 何がワクワクするの?」

F「閻魔様から告げられるだろう、」

G「生きていた間の事についての、」

H「何かしらのネタバレ!」

I「楽しみで仕方ないよね。」

J「実は自分以外ロボットだったとか、その時見えてるとこ以外は真っ暗だったとか」

K「ベタだなぁ、まるっきり!」

L「生きていた間は天国行きか地獄行きかを決めるための試験だったとか!」

M「それもベタだなぁ!でも、そっからが楽しみだね!!」

N「これまでのは試験だった・・・そして、これからが本当の!?」

O「ひぇぇえ~!」

P「これからが本当の地獄だ!って言われてみたい!」

Q「わかる!現世の漫画でもよく見れちゃうような台詞の、本物をね!」

R「いや、むしろ!これからが本当の天国だ!って言われてみたい!」

S「わかるわかる!本当の天国!!たまらんね!!」

T「どんなんだろうね!!」

U「そりゃ、お前、・・・。・・・・。」

V「・・・・・・。」

W「・・・・・・・・・。」

X「・・・・・。・・・・・・・・・・・・。」

Y「・・・。」

Z「・・・逝ってきまぁす」

五月。
吉祥寺にある、隠れ家みたいな名スタジオで
HortNecks最後のレコーディングをした。

HIGHWAY61のトモシロウさんが来てくれた。
中学生の時から大好きで、
自分がバンドを始める一番のキッカケになった人。

最後のレコーディング。
何を話したらいいのか分からんかった。
握手だけで泣きそうになった。

後悔よりも、また何か始めたいって気持ちが湧いた。
++++
「生活によろしく」の、最後の、
あの一声を入れ終わった時の感覚は
音源聴く度に思い出すと思う。
一生忘れられないだろうと思う。

++++
今は東京にて一人、
Mixが終わった音の確認をしている。

「逆さま様々裸様」も「予感のような町」も、全部好きだ。
歌う度、聴く度、合わせる度、どんどん自分の歌になってきている。

悪くない。凄く良い。

色んな人の色んな瞬間に触れてきて、
その度に生まれた、沢山のやりたい事。
その中で、多いかは分からないけれど、実際にやれた事、やってきた事がある。
実際に自分がやってきた、得てきた、体験。
それらを重ねて、指先で小さな穴を空けて、フィルターみたくして、覗く。

そうして見える、感じられる、キラキラしたもの。
「これは良い」って言えるもの。
これくらいなら、何があっても信じられるわ。

HortNecksっていう、
とても切実で、
かっこいいロックバンドが確かにあった。
その中に、俺もいた。
そんで、ベタベタだけど、
音源の中に、ずっといんだよ。

「自分個人に、自信はないかもしれないけれど、HortNecksってバンドなら。」

こういう感じを得られた事、
忘れちゃいかんのだと思う。

メンバーと飲みたい。
ベロベロになるまで。

★おやすみBGM
逆さま様々裸様 / HortNecks
 
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