ぐらいんどこあせーるすまん

Sleep, Money, Food. かわいいテロライザー。

ここ最近ブルータルデスメタルの来日公演が増えてきました。若干リバイバルが来ているのかな?オールドスクール勢のリバイバルはまだ日本に届いてないまんまですが…。しかし国内のブルータルデスメタルバンドのライブを見る機会も増えた気がしてそれはいいこと。これを活性化させるにはやはりライブに足を運ぶのが大切だと思います。実際に見てみると素晴らしいバンドがいっぱいいるのだなと実感しますね。では今月グッと来たリリースをいくつか。



OBITUARY / Obituary (Relapse Records)
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フロリダ産ベテランデスメタルバンドの10th。どこまで行ってもOBITUARYはOBITUARYであるという作品がまた登場しました。このバンド、やはりDonald Tardyのドラムスがキモな気がします。リードギタリストが変わっても一貫した雰囲気があるのはTardy兄弟の存在です。Donaldのドラムには粘っこいタメがあり、Johnのヴォーカルにもやはりズルズルとしたタメがあります。このタメが渾身の一撃的に炸裂する感覚を生み出していて独特のグルーヴになっているんだと思います。今作でのDonaldのドラムは過去最高の粘っこさ。再結成後あたりからタメが際立ってきている気がしますが、シンバルのタイミングなどもかなり後ろに引っ張られる感じになってきて、わざとらしいと感じつつも気に入ってしまいます。ドラムオンリーで聴いてみたい気も。そしてTreverのギターもまた霧がかったような独特の不気味なサウンドです。強いピッキングをしないことからこういう雰囲気が出ているのでしょうが、この不穏な感じこそやはりOBITUARYだと感じさせます。OBITUARYはBOLT THROWERと並び、ニュースクールハードコアの起爆剤として名の上がるバンドです。タメと速さに依存しない楽曲は速い方向へと向かっていたアンダーグラウンドシーンで強烈な個性になっていました。今作もほとんどハードコアの雰囲気が出ている個所もあり、個性を際立たせています。初期の突拍子もない急展開は減ってシンプルに洗練されていますが、軸となるところはブレていません。このシンプルなスタイルへの変化もBOLT THROWERを思わせる気も。そう考えたら4th以降の変化も腑に落ちると言いますか、納得いくものだと感じ、より楽しめるようになりました。オールドスクールデスメタルファンはもちろん、ニュースクールハードコアやブルータルデスメタルファンもこの揺らぎを体験してみてはいかがでしょうか。


WARBRINGER / Woe to the Vanquished (Napalm Records)
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前作はスラッシュメタルの枠にとどまらない多彩な内容のアルバムでした。ブラストビート~ブラックメタル的リフやミドルチューン等バラエティに富んでいるのですが、ストレートなアグレッションは減退し、初期のDEMOLITION HAMMERミーツEXODUSみたいな音楽性が恋しくなる内容でもありました。ドラマーが脱退するなどあって先行きが不安でもありましたが、Carlos Cruzが復帰してついに今回の5thアルバムをリリース、気になるのは「スラッシュメタルなのかどうか」でした。先行公開された曲も昔の尖った音が戻ってきている感触で好印象。その内容は紛れもなく一段進化したスラッシュメタルアルバムになりました。方向性を若干スラッシュメタルに絞っている印象で、単純に切れ味鋭くノリやすい曲が増えた気がします。その中でブラストビート(表打ちも裏打ちも使用)の導入やトレモロリフの挿入が絶妙。90年代以降のエクストリームメタル(特にブラックメタル)があったからこそのサウンドで、現代的スラッシュメタルとして素晴らしい仕上がりになっています。しっかりと前作を踏まえてるのもいいところ。フック満載で、速い曲もあればミドルテンポの曲も。EXODUS的な強烈な攻撃力が戻ってきていて、それは音作りにもよるのかと。個人的にリバイバル勢ではかなり好きなこのバンド、方向性が定まってくれて嬉しいです。前作が肌に合わなかった方も今作はヒットすると思います。


CONDEMNED / His Divine Shadow (Unique Leader Records)
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カリフォルニア州サンディエゴ出身のブルータルデスメタルバンドの6年ぶり3rdアルバム。ギタリスト以外が一新されており、CEPHALOTRIPSYのメンバーは脱退。新ドラマーはVILEで叩いているTyson Jupinを迎えています。新しいヴォーカリストは前任者の強烈なガテラルとは違い、グロウル寄りのヴォーカルです。これが今回の若干の音の変化に見事に合っている気もします。今作は今までの無機質な雰囲気と異なり、微妙に温かみが感じられるサウンドになっています。無慈悲なテクニカル演奏は変わらずなのですが、若干メロディアスになっていて色が加えられた感じがします。スローな部分でもスラミングデス的な殺伐さはあまり感じなくて、テクニカルデス的な音使いも取り入れられている印象。今までの作品は一本調子に感じられて、それはそれでブルータルデスなのでいいのですが、今作での変化は個性を出すための前向きなものが見受けられるサウンドになっています。メロディアスと言っても"今までの作品とちょっと雰囲気の違うところ"的な塩梅になっていて急激な変化でないところが好印象。テクニカルデス系のファンも聴いてみてはいかがでしょうか。もちろんこれまでの作品が好きな向きにも。


DRAGONFORCE / Reaching into Infinity (earMUSIC)
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激速メロディックパワーメタルバンドの7th。アンダーグラウンドではブラストビートが当たり前になっていた時代に、メジャー感あるパワーメタルにブラストビートを導入してしまった功績のあるこのバンド。速弾きギターソロの猛攻撃に「これ以上の強烈なパワーメタルは生まれないだろう」と個人的に思ったりもしました。昔は一曲で飽きるとか言われてたりもしましたが、段々と聴かせ方にも磨きがかかってきた気がします。今作はエクストリームメタルを取り入れている箇所がやはり印象的。ブラックメタル風のリフやスラッシュメタル調の曲など、また一段とパワーアップしている感じ。決まった当初はMarkのヴォーカルはZPに比べて声が細いかなと思ったこともありますが、これだけ伸びやかに歌えてしかも声のヴァリエーションもあるのは凄いとしか言いようがありません。しっかりとパワフルに歌うことができるヴォーカリストだと思います。今作ではグロウルヴォーカルも披露していてちょっと驚き。曲は全体的に初期に比べると尺も長すぎず、聴き疲れしない内容。超高速ナンバーを難なく演奏するドラムも素晴らしい。一発でネタ切れするようなバンドじゃなかったということを示しています。何より本当にカッコいい!ツボがわかっているバンドです。エクストリーム系パワーメタルとして今後も期待できる内容です。


CELLADOR / Off the Grid (Scarlet Records)
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というわけでDRAGONFORCEからの流れとしてアメリカ産のこのバンドも。一時期は音沙汰なかったバンドで活動しているのかよく調べていませんでしたが、10年ぶりにこのアルバムをリリースしました。アメリカ産パワーメタルというのがちょっと珍しくもあり話題になりましたがこのバンドの最大のポイントはDRAGONFORCEフォロワーとも言うべき激速サウンド。はっきり言ってDRAGNFORCEより速いんじゃないかとさえ思えるブラストの導入で疾走するサウンドは時代の流れを感じさせていました。そして今作、メンバーチェンジがあったようで、Michael Kiske似のヴォーカルは脱退してギタリストが兼任するようになりました。これに関しては何も問題ない、そんな上手く歌えたのかと思うほどです。そして楽曲は普遍的なパワーメタルへの揺り戻しが来ている印象。超絶な高速ナンバーを少し抑えた一般的パワーメタルの速さの曲が多いです。その中に激速ナンバーを入れることでメリハリをつけているのかも。少し寂しい気もしますが曲構成に関してはブレていません。元々メタルコアのシーンから出てきたバンドだと思うので、ヘヴィさにも気を使っているように思えます。ミドルテンポ時のリフがヘヴィでフックもあり素晴らしいのです。ここは10年経っても変わらないんだなと、持ち味を活かしている気がしました。激速ナンバーは少ないものの(速い曲がほとんどですが)パワーメタルファンなら期待通りの内容です。





今月のプレイリスト
PUFFY / アジアの純真
PUFFY / 渚にまつわるエトセトラ
PUFFY / これが私の生きる道
PUFFY / 日和姫
PUFFY / 脱ディストピア
PUFFY / パフィピポ山
PUFFY / COLORFUL WAVE SURFERS
PUFFY / COCO Hawaii
PUFFY / 誰かが
PUFFY / My Journal



2017年4月のおすすめ

2017年6月のおすすめ


4/6 INFEST JAPAN TOUR @西横浜エルプエンテ
TAINTED DICKMEN
FUCK ON THE BEACH
ABIGAIL
SYSTEMATIC DEATH
INFEST


4/9 East West Blast Festival #14 @新代田FEVER
SLIGHT SLAPPERS
CRUCIAL SECTION
VIVISICK
INFEST


5/10 Bullshit Propaganda @西横浜エルプエンテ
CORBATA
SU19B
SELF DECONSTRUCTION
FUCK ON THE BEACH
CHIENS


CHIENSのドラムが凄すぎてドラムばっか見てました。
若干パワーヴァイオレンス成分強めな感じです。
こういう系は日本には少ないですよね。


5/12 横浜エクストリーム @西横浜エルプエンテ
FILTHY HATE
ANATOMIA
NEKROFILTH


NEKROFILTHはMOTORHEADのカヴァーもプレイ。
ダーティなグラインドメタルパンクでした。


5/13  @新大久保アースダム
ASOCIAL TERROR FABRICATION
WOLFGANG JAPANTOUR
SECOND TO NONE
LIFE
DEMOLITION
DISTURD


まさかのタイムテーブルでビビりました。
WOLFGANG JAPANTOURは本当に素晴らしいバンド、今年アルバム出す予定だそうです。


5/14 Brazilian Attack In Japan 2017 @渋谷サイクロン
BLIND HATE
NEUROTICOS
NERVO CHAOS
KRISIUN

KRISIUNが『Bloodcraft』やってくれて感激。それにしてもガタイがすげぇ。


5/22 Suomi Feast Extra Show @新宿
RE-ARMED
DARK FLOOD
BRYMIR
WHISPERED

全バンド超楽しめた。フィンランドの風を感じます。来年は本チャンも行こう。BRYMIRがベストアクト。WHISPEREDはあのコンセプトでちゃんと北欧メタルなの、ずるい。


5/30 陰陽座 @
陰陽座


6/10 Up Rising Vol.10 @西荻窪ピットバー
CORBATA
DISASTER
DISGUNDER
BUTCHER ABC
FALLING DOWN
ANOTHER DIMENSION


ANOTHER DIMENSIONはやはり神懸ってる。新曲とか言って完全90年代メロデスなの本当に凄いです。BUTCHER ABCが完全にワンバスなのもびっくり。

INFESTの来日という衝撃的な公演がありました。レジェンドと化しているその存在を見れたことはこういった音楽好きにとって(リアルタイム世代じゃないにしても)大きなことです。嬉しかったですし本当に感謝の気持ちでいっぱいです。5月の13日はNEKROFILTH公演が浅草で、WOLFGANG JAPANTOURやSECOND TO NONEといった国内の素晴らしいバンドが新大久保で、どちらに行こうかとても迷っています。でもその裏で六本木でPUFFYがあるんですよね。もうチケットはソールドアウトですが、最近ハマっているのでそっちが一番見てみたい気も。今になってファンになるぐらい好きだと気づくっていうこともありますね。では今月グッときたリリースをいくつか紹介します。



MASTODON / Emperor of Sand(Reprise Records)
mastodon
Burrn!で山口氏が去る時に最後に書いた「今月のおすすめ」記事の最後に取り上げられていたのがMASTODONの「Leviathan」でした。『今後メタルの台風の目になる』といったようなことを書いておられましたが、実際そうなったと思います。時を経て今やMASTODONは現代メタルで避けて通ることをできない重要バンドとなりました。BARONESSと並んで(BARONESSの方が遅いですが)プログレッシブスラッジメタルの先駆けとして、後のモダンドゥーム~ポストスラッジバンドに多大な影響を与えることになります。そんなMASTODONの最新作、「Crack The Skye」あたりでグロウルを抑えめにしてその後からキャッチーな方向へとシフトした印象がありますが、基本的には前作「Once More 'Round the Sun」と同じ路線。その中で前作よりもスラッジ由来のヘヴィネスが若干増えていたり、ドラムの手数が増えていたりといった印象も。きめ細かいギターメロディとトリプルヴォーカルが織りなすドラマチックさは流石。やはり突飛すべきはBrannのヴォーカルが、メタルを聴かない層にもアピールできるキャッチーさを備えていて強力な武器になっていることです。今作は三人のヴォーカルの配分もちょうどよく、グロウル的なものも戻ってきています。歌モノの新世代プログレッシブメタルとして聴いてもいいですし、そこには収まらないコンパクトだけど中身の濃いアンダーグラウンド由来の深さも備えています。壮大な世界観と不可思議な荘厳さは初期からブレていないのでこれまでのファンはもちろんオススメですし、新規ファンも魅了し得る作品ではないでしょうか。メンバーのサイドプロジェクトも膨大な数(個人的にはBillとBrannがShane Emburyとジャムっているのが気になります)になってきていますが、やはり本家は抜群に魅力的です。SLAYERの前座を務めていたのも今や昔になりつつありますね。要注目。


VOMIT REMNANTS / Hyper Groove Brutality(Unique Leader Records)
vomitremnants
国産ブルータリデスメタルレジェンドの復活作にして最終作。まずこのバンドが新譜を出すということそのものがとんでもないニュースであります。JPDMのみならず世界中のブルータルデスメタルの先駆者であり、その評価は凄まじいもの。ニュースクール由来のキャッチーさを押し出したプレスラミングデスメタルな質感は唯一無二なものでした。そんな中、今作は流行を踏まえた上でのブレなさを押し出した内容になっていると思います。ミドルテンポのリフの自然に体が動いてしまう感じはやはりさすがと言った感じですし、グラヴィティブラストをまれに取り入れるなどの技も。個人的にはDYING FETUSを思い出すようなテクニカルフレーズと曲展開に思えて、そこら辺が好きな向きには絶品ではないでしょうか。それでも過度にテクニカルな方向に走ることなく、タイトル通りのグルーヴを重視している印象です。ニュースクールデス~スラミングデスが好きな方は是非どうぞ。


PALLBEARER / Heartless(Nuclear Blast)
pallbearer
新世代メロディックドゥームメタルバンドの注目の3rdアルバム。2012年作1stから各メディアで絶賛された要注目株のバンドで、例えばDecibel誌が2ndをその年の年間アルバムの一位にしたのも、時代を象徴するものとして重要だからと踏んだからでしょう。YOBの再評価やKHEMMISの取り上げられ方にも関係していると思います。Pitchforkで絶賛され過ぎたからか、「別にこのバンドが始めたスタイルではない」と、過度な評価に対する疑問視もされていますが、それは実際聴いて楽しむことには関係のないこと。あの作品の後、どのように来るかというものがやはり気になった次第。結果としてブレずに進んで行くことを選んだのかなと言った印象です。個人的にいいなと思ったのは1曲目~2曲目で若干コンパクトな曲を持ってくるあたり、すんなり入り込めるところを狙っているような気がしました。前作が10分越えの曲で始まるという重さだったのでこの構成は肩の力を抜いて入り込めるような気もして正解だと思います。微睡の中にいるような包み込むメロディアスリフに甘いヴォーカルが乗るスタイルはやはり心地いいもの。アルバムが進んで行くごとに深く深くへと沈んでいく感じもして、やはり構成が巧い。前作もそうでしたが、何回も聴いて酔わせるような魅力があります。10分越えの曲は7曲中2曲、徹底してスローな中で聴かせるタイプです。リフの中のメロディにKHEMMISに通じるものを感じたりも。ドゥームメタルファンにはオススメですし、特に前述のKHEMMISやYOB、それからFLOORやSHAPE OF DESPAIRなんかのファンにも受け入れられる内容じゃないかと思います。国内盤は「Fear & Fury」EPを収録した二枚組。


FIRST BLOOD / Rules(Pure Noise Records)
firstblood
極悪ニュースクールハードコアバンドの3rd。ビートダウン系極悪ハードコアのベテランで、久々のフルアルバム。デスメタル通過後の強烈なヘヴィネスを兼ね備えたモッシーなサウンドが全編くり広げられます。この手のものが好きなら何も心配いらない内容。 痒い所に手が届くような絶妙なタイミングでのリズムチェンジが素晴らしいです。細かいフィルやリフの作り方はちゃんと練って計算して作っていることがうかがえます。スラミングデスメタルとの差別化というか違いはやはりしっかりと感じられて、根はオールドスクールなのだなと再認識。 元となっているであろうOBITUARY等の延長線上としても聴ける極上の内容。一曲目がイントロ扱いなのでしょうが、この時点ですでに殺傷力抜群で最高です。ここらはバンドのアレンジの巧さがよく表れてるなと思います。速いパートが一瞬で終わるのもまた気分を駆り立てられます。NASTYなんかが好きな向きは当然チェックしているでしょうが、一応オススメしておきます。


BLOOD FEAST / The Future State of Wicked(Hells Headbangers Records)
bloodfeast
数年前には来日も果たしてしまったカルトスラッシュバンドの復活3rd。New Renaissanceのバンドということで一部マニアに支持を得ていたバンドですが、スラッシュ復活ブームにより復帰、なんと28年ぶりのリリースとなるアルバム。初期のポンコツ感はほとんどなく、今のサウンドプロダクションだからこその曲の質を存分に引き出せている内容です。SLAYER、KREATOR、SODOM、DARK ANGEL等のダークネスなスラッシュメタルを当時そのままの勢いでプレイしていて、1stのあの好き物は好きなチープな感触から単純にカッコよさをアップデートしていて正直「こんなにカッコいいのか」と驚きました。この音作りがまた近年のスラッシュメタルにありがちなガチガチの音圧ではなく、若干隙間を作っているところが好印象。狙ってなのか自然なのかわかりませんが、ギターも厚すぎなく、バスドラムの音がラフに重い感じで好みです。曲本来の良さが更に際立つ作りでグレイト、逆に一線級のバンドではできないかも。ツボを得ていて単純にカッコいいと思えます。ヴォーカルもあのスラッシュでしか通用しない感じ。再結成後のアルバムで不完全燃焼みたいなアルバムを知っていると尚更、変わらないでいるのがありがたいです。Hells Headbangersからのリリースというのも妙に納得。B級スラッシュ、イーヴルなスラッシュが好きな方はぜひ聴いてみてください。28年経って変わらなくて通用するっていうのも凄い世界です。



今月のプレイリスト
MELVINS /  Boris
MELVINS /  Anaconda
MELVINS /  Ligature
MELVINS /  It's Shoved
MELVINS /  Zodiac
MELVINS /  f I Had an Exorcism
MELVINS /  Your Blessened
MELVINS /  Cow
BORIS / スクリーンの女
BORIS / キルミスター



2017年3月のおすすめ

2017年5月のおすすめ

Nintendo Switchが届きました。とりあえずゼルダの伝説をやってみているのですがまだ始めたばかり。広大でワクワクしますが、武器が速攻壊れるのでいろいろとハラハラ。早速崖に落っこちてしまったり。ゲームをこうやってちゃんとプレイするのって何年ぶりだろうと、また復帰してみようかなと思えます。ドラクエヒーローズもやりたいですしスプラトゥーン2も楽しみですね。では今月のおすすめをいくつか。



DARKEST HOUR / Godless Prophets & the Migrant Flora (Southern Lord Recordings)
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ワシントンDC出身のメロディックデス/メタルコアバンドの9thアルバム。今作がSouthern Lordからのリリースということで正直驚いたのですが、先行公開された『Knife In The Safe Room』を聴いて納得。メタルコアよりももっと"ハードコア"に近づいている印象です。このバンドは元々AT THE GATESなどに近いメロディックデスメタル要素の強いバンドでした。他のメタルコアに比べると割とオールドスクールで、コア要素がほとんど感じられないアルバムもあるほど。そんな中14年発表の前作「Darkest Hour」はかなりメタルコア方面にシフトしている内容で、クリーンボイスを大胆に導入。曲の幅を広げながらも従来のメロディックデス由来の曲と上手く溶け合ってバラエティ豊か且つクオリティの高い作品となっており、個人的に大いに気に入った内容でした。次作もこのコマーシャルさが受け継がれるのかと思いきや、先行公開された曲がDISCARGEを彷彿とさせる部分もあるオールドスクールなハードコアにメタリックな色をまぶした曲だったりカオティックな曲だったりして驚いた次第。実際アルバムを聴いてみたところ、メロディックデス由来のリフを使用しつつ、ニュースクールでない(Southern Lordの得意とするダークでメタリックなクラストのような)ハードコア色を前面に出している内容に感じました。録音がCONVERGEのKurtということもあって、そこら辺のファンにも受け入れられる内容ではないかと思います。Southern Lordからリリースできるメタルコアって正直他に見つからないイメージで、上手いことオールドスクールな、機械的でない生々しさを残したハードコアを演奏できる強みを出せるバンドがDARKEST HOURの神髄なのだと。元々1stアルバム以前はダークなメタリックハードコアを演奏していたというこのバンドらしい作品で、色々な意味で原点回帰なのでしょう。前作の歌モノ路線も名残惜しいですが、"メロディックデスを通過してオールドスクールなハードコアをやる"という新境地を開拓した功績は大きいと思います。ある意味再び時代に乗れているという気も。所謂メタルコアが苦手な方にも、カオティックハードコアが好きな方にもオススメできる一枚です。国内盤には「Painkiller / I Don’t Want to Hear it」を収録(JUDAS PRIESTとMINOR THREATのカヴァー)。


LOCK UP / Demonization (Listenable Records)
lockup
NAPALM DEATH等ののメンバーが在籍するスーパーバンドの6年ぶり4thアルバム。前作に引き続きギターはPENTAGRAM CHILEのAnton Reisenegger、脱退したTomas Lindberg(AT THE GATES)の後任のヴォーカルは元BRUTAL TRUTHのKevin Sharpです。ヴォーカルの交代でなにか支障はあるかと心配もしましたが、全く心配のいらないパフォーマンスをKevinがこなしています。ある意味現在のNAPALM DEATHよりも、3rdあたりのNAPALM DEATHが好きな層にウケそうな作風に感じますが、今回もトレモロリフを多用した高密度サウンド。一曲目のリズムが面白いので一瞬新境地かと思いましたが、やはりいつものLOCK UP、曲自体は短いもののリフはDARK ANGEL~POSSESSED~DEATHを彷彿させるデスメタル的なもの。今作はドラムの音がかなり前に出ていてNickolasのブラストビートの気持ちいいこと。高音弦へ移動していくフレーズや、若干メロディアスに聴こえるフレーズも見事。よく聴いてみると数か所でブラックメタル的なリフもあるかなといった感じもします。これまでの作品を愛聴していた向きには問答無用でオススメです。で、よく考えたらメンバーのうち3人がBRUJERIAのメンバーなのですね。来日に期待したいです。


IRON REAGAN / Crossover Ministry (Relapse Records)
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MUNICIPAL WASTEのLandphil HallとTony Foresta、元DARKEST HOURのRyan Parrishによるクロスオーヴァースラッシュメタルバンドの3rd。人気が出たためサイドプロジェクトからフルタイムのバンドに格上げ。MUNICIPAL WASTEよりも密度が薄く、あそこまでカッチリしていない(ドラム故?)サウンドでとても聴きやすい作風です。やはり比べてしまうMUNICIPAL WASTEですが、このバンドはクロスオーヴァーであることを意識しているような気がしてヘヴィさは少な目。速さ一辺倒ではなくミドルテンポも効果的に配置しているのもポイント。一曲が短めで中には数秒のお遊び曲も。おふざけ感も若干ありつつ、まっとうにカッコいいことをやっていると思います。爽快なスラッシュメタルが聴きたい方にオススメです。


POWER TRIP / Nightmare Logic (Southern Lord Recordings)
powertrip
テキサス出身のクロスオーヴァースラッシュメタルバンドのSouthern Lordよりの2nd。前作は未聴ですがこれがとてもカッコいいスラッシュメタルをプレイしているバンドで、思わずノってしまう魔力があると思います。極端なダウンチューニングやブラストビートに走らず、あくまでオールドスクールなスラッシュに徹しているところが素晴らしいです。ということで若手スラッシュバンドにしてはかなり正統派、クロスオーヴァー由来の身のこなしの軽さはありますがそこまでハードコア色は強くないです。リフもフック満載でサクサクと聞けてしまいます。曲ごとにBPMを若干変えていて一本調子になっていないところも特徴的。ミドルチューンもファストチューンも同じように聴くことのできる作品になっています。やはりトータル30分ちょっとで聴きやすい感じ。このモダンに傾かずなサウンドは結構珍しいのかも。IRON REAGANとセットで買うのもよろしいかと思われます。


SIX FEET UNDER / Torment (Metal Blade Records)
sixfeetunder
元CANNIBAL CORPSEメンバー在籍のデスメタル/デス&ロールバンドの最新12th。ジャケットが珍しく白地なのに目を引かれます。このバンドはとにかくパッとしない地味なミドルテンポデスメタルをプレイし続けているバンドで、ハマる方はハマるのですが、(Chris Barnes在籍という肩書で)ブルータルな内容を期待してしまうとイマイチのめり込めないであろうバンドです。しかし今作に参加してるのはChris以外はなんと元BRAIN DRILLのリズム隊Jeff HughellとMarco Pitruzzella(共にBRAIN DRILLの1stでプレイ)。7弦ベースを使うJeffがギターも兼任して作曲もこなしています。とにかく手数が多いイメージの二人がこのバンドって、宝の持ち腐れというか持て余すのでは?と思ってしまうでしょう。しかしこのバンドも最近の作風はかなり初期と違っていて、OBITUARY的な1st2ndから、デスグルーヴメタルの3rd~「Death Rituals」、カオティック且つ起伏の激しくなった「Undead」以降と音楽性が若干変わってきています。前作はかなり起伏の激しい"最も尖っていた"アルバムでしたが今作、とりあえず先行公開された『Sacrificial Kill』が、地味オブ地味な展開から一気に速くなる曲構成で、この調子だと(個人的には好みですが)またパッとしないのではと思いましたがとりあえず当たってるような外れてるような。一部の曲はブラストが多めでかなりブルデス調の印象もあり、その中に隠し味でお決まりの地味リフが出てくるという感じで、ミドルテンポの曲でもリズムや曲調の変化で一本調子にならない面白い構成になっていると思います。ある意味人間椅子のスラッシュ調の曲のような曲展開にニヤリとさせられたりします。リフのバリエーションが大人しめですが、それってこのバンドらしいといえばらしいよなとも。アルバム全体の構成は「なんだよそれ!」って感じですが、噛んでも噛んでも味のしない感じが好きならこれが求めている音なのかもと思わされたり。意外と他に似ているバンドがいない気がしてこの路線は結構気に入りました。中期あたりのファンにオススメしたいかも。因みに最近Jack Owen(元CANNIBAL CORPSE、元DEICIDE)が加入した模様。



どうやらメロディックデス/クラストバンドもいるようです。



今月のプレイリスト
CARCASS / A Congealed Clot Of Blood
CARCASS / Cadaver Pouch Conveyor System
DARKEST HOUR / The Misery We Make
DARKEST HOUR / Departure
DARKEST HOUR / Wasteland
DARKEST HOUR / Rapture In Exile
DARKEST HOUR / Doomsayer (The Beginning Of The End)
EYEHATEGOD / Ruptured Heart Theory
人間椅子 / 迷信
人間椅子 / 宇宙からの色 



2017年4月のおすすめ

2017年2月のおすすめ 

1. THE YELLOW MONKEY @さいたまスーパーアリーナ
2. WHIPLASH @江坂MUSEHALL
3. NAPALM DEATH @渋谷クラブクアトロ
4. CHILDREN OF BODOM @さいたまスーパーアリーナ
5. ENSLAVED @さいたまスーパーアリーナ
6. NIGHTWISH @さいたまスーパーアリーナ
7. KREATOR @川崎クラブチッタ
8. DESPISE YOU @新大久保アースダム
9. BLACK EARTH @渋谷クラブクアトロ
10.NOOTHGRUSH @西横浜エルプエンテ
11.KRALLICE @TSUTAYA O-NEST
12.PRIMITIVE MAN @横浜BB STREET
13.WITH THE DEAD @さいたまスーパーアリーナ
14.TERRORIZER @さいたまスーパーアリーナ
15.DARK ANGEL @川崎クラブチッタ 
16.CORBATA @Classic Rock Cafe(UAE Dubai)
17.PLF @新大久保アースダム 
18.SECOND TO NONE @新大久保アースダム
19.DESTRUCTION @川崎クラブチッタ
20.GAUZE @新宿アンチノック
次点.CRIPPLE BASTARDS @淺草クラウッド

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