ぐらいんどこあせーるすまん

Sleep, Money, Food, and Extreme Music. かわいいテロライザー。

True Thrash Festに行ってきました。長丁場で腰が痛くなりましたが、ダイハードなスラッシュメタルファンに囲まれて、TANKARD、HIRAX、SACRIFICE、RAZOR、BLOOD FEAST、AT WARといった最高のバンドを一度に見れるなんて素晴らしすぎるイベントでした。ブートTシャツ屋で凄まじいものをゲットしたりもできましたし。全バンド素晴らしかったです。CALAYERにも行けたので満足です。





COFFINS/SECOND TO NONE / Nine Cocoons Of Dens To F (Daymare Recordings)
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国産ドゥームデスと激重ビートダウンバンドによるスプリット。COFFINSはWINTERやDERKETAに影響を受けたようなタイプのドゥームデスメタルで、クラスト系のデスメタルっぽいラフな感覚とDビートが特徴的です。今作の作風は4thと2ndの中間的な感じで、遅いパートを強調しつつもハードコアに(そこまで速くなく)疾走するパートを含めた王道の曲。若干ドゥームを強調しているようにも感じます。SECOND TO NONEはボルトスロウィングなハードコアを突きつめた結果、超絶ゴシックドゥームデスになってしまったという趣のあるバンド。全パートがモッシュパートと言えるぐらい危険な香りのキラーリフ満載なのですが、昨年のアルバムよりもメロディアスな箇所が増えています。ビートダウン系のニュースクールハードコアの極致ともいえる内容で、EU圏のドゥームデスメタルが好きな方にもオススメです。ここ日本ではファン層も被っていそうなジャンルレスな気さえする2バンドの決定版ともいうべきスプリット。これがDaymareからリリースされるというのもまた意義深いと思います。


PHRENELITH / Desolate Endscape (Dark Descent Records)
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UNDERGANGのメンバーが在籍するデンマーク産デスメタルバンドの1st。現在のUNDERGANGよりもINCANTATION色が強めな暗黒トレモロリフにまみれたサウンド。ブラックメタル的に霧が舞うような雰囲気作りも重たい空気一直線なデスメタルにならずに個性を出している気がします。ヴォーカルはフィンランド寄りのディープなガテラルスタイルなのですが、時折をJohn McEntee思い起こさせるところも。それでもINCANTATIONウォーシップな感じではなく北欧デスメタル的雰囲気を残しているのも素晴らしいです。BLOOD INCANTATIONなどが好きな方にもウケそうな現行OSDMのオススメ盤です。


SPIRIT ADRIFT / Curse of Conception (20 Buck Spin)
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GATECREEPERのNate Garrettがやっているドゥームメタルバンドの2nd。ワンマンプロジェクトだったが今作ではメンバーを迎えて4人編成になっています。エピックなドゥームメタルということでストーナー系の煙たさはほとんどなしにメロディアスなドゥームメタルをやっています。CANDLEMASS系というよりかはもう少し柔らかい質感の抱擁感があり、聴き疲れしない絶妙なヘヴィさ。この系統ではKHEMMISやPALLBEARERにかなり近いところがあり、昨今のメロディックドゥームの波に乗っているサウンドです。ヴォーカルも歪ませない感じもその系統。曲自体もそこまで長くなく腰を据えなくても楽しめるとっつきやすさもありますのでPALLBEARERファンにもオススメですが、それよりももっと聴きやすいかも。


RED DEATH / Formidable Darkness (Triple-B Records)
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ワシントンDCのクロスオーヴァー/ハードコアバンド。COKE BUSTのメンバーが在籍。そういうところからもわかるように、最近はパワーヴァイオレンスのシーンがクロスオーヴァーに変化しているように感じます。最近のパワーヴァイオレンスがニュースクール系のビートダウンを取り入れていることから、ニュースクールとパワーヴァイオレンス両方からクロスオーヴァーへのアプローチが見える気がして今まさに変わり目なのかなという感じ。基本はかなりハードコア寄りのメタルにあまり足を踏み入れてない配合のクロスオーヴァーサウンドで、ところどころ特にミドルテンポのパートで刻みリフが出てきます。ブレイクダウン的に取り入れるのでこれが今のスタイルなのかも。肉厚な音作りもスラッシュ的ではなく現代のハードコアの音。POWER TRIPが成功した今、そして90年代リバイバルは80年代リバイバルへと続く感じなのでしょうか。メタル度は薄めですがオールドスクールなものが好きな人にオススメ。


FORESEEN / Grave Danger (20 Buck Spin)
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フィンランドはヘルシンキ発のクロスオーバースラッシュメタルバンドの2nd。ハードコア寄りのリスナーから絶大なプッシュがあっての作品なのですが、本当にいろいろなバンドが「最近のお気に入りのクロスオーヴァー」として挙げているのも頷ける素晴らしい作品。まず、現行スラッシュメタルというカッチリしたイメージからはかけ離れる粗暴で野蛮な音に付きます。こういう荒々しい音って逆に作るの難しいのではというくらいハチャメチャな勢いで突っ走るそのなりふり構わぬ雰囲気に圧倒されるばかり。ヴォーカルも息切れしそうなほどの吐き捨てっぷり。これがフィンランドから出てくるのだから凄い(USツアーも積極的に行っている模様)。勢いが大事なんだよなぁと思っている人には絶対にオススメですが、メカニカルな演奏が好みの人にはあんまり受けないような気もします。そこ含めてハードコアが根にありそうだと。演奏力はあるのにまるで崩壊スラッシュを聴いてるかのようなスリリングな暴走感覚は病みつきになります。狙ってできるものなのでしょうか、凄すぎる。


2018年1月のおすすめ

2018年3月のおすすめ


1/5 @新宿Blaze
TROLLFEST
ENSIFERUM

1/12 @恵比寿LiquidRoom
BORIS
SLEEP

1/13 @下北沢Garden
FRIENDSHIP
MUTOID MAN
NEPENTHES
SLEEP

1/14 @新代田Fever
DISGUNDER
ENDON
MUTOID MAN

1/19 @渋谷RubyRoom
BUTCHER ABC
ANOTHER DIMENSION
UNHOLY GRAVE

1/21 @高円寺StudioDom
PINWORM PUELLA
GRIND d.c.p.s.
NAPALM DEATH IS DEAD
WHILE THE CITY BURNS
MORTIFY
腐肉
THE MEN'S TOILET

1/29 @渋谷クラブクアトロ
MUNICIPAL WASTE


2/10 True Thrash Fest 2018 @江坂Muse
ABIGAIL
HYDROPHOBIA
EXCUSE
RIVERGE
BLOOD FEAST
SACRIFICE
RAZOR


2/11 True Thrash Fest 2018 @江坂Muse
FASTKILL
ROSEROSE
EXCUSE
RIVERGE
AT WAR
SACRIFICE
BLOOD FEAST
HIRAX

2/12 True Thrash Fest 2018 @江坂Muse
RIVERGE
ROSENFELD
SABBAT
AT WAR
HIRAX
RAZOR
TANKARD

3/3 @西横浜ElPuente


3/9 @秋葉原音楽館
BUTCHER ABC
NoLA
GASMASK TERROR
UNHOLY GRAVE


3/18 @秋葉原音楽館


3/22 横浜エクストリーム @西横浜ElPuente
Su19b
SELF DECONSTRUCTION
ROTTEN SOUND


3/23 新宿エクストリーム @新宿Dues
BUTCHER ABC
MORTIFY
ROTTEN SOUND


3/24 浅草エクストリーム @浅草GoldSounds
CRASH SYNDROME
GATE
COFFINS
ABIGAIL
ROTTEN SOUND



BUTCHER ABC / North of Hell (Obliteration Records)
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国産ゴーリーグラインディングデスメタルバンドの遂に発売の1st。これまでのおなじみの曲や、ここ数年で披露され始めた新曲などを収録した集大成盤。CARCASSを意識したツインヴォーカルに各デスメタルのオマージュを散りばめた、それなりに知っている人にはニヤリとする音が特徴です。ドヘヴィだけどノリの良い楽曲は、ドイツのゴアグラインドやフィンランドのデスメタル~グラインドロックを彷彿とさせるところも。徹底的にワンバスにこだわるところもオールドスクールへの愛に溢れています。カッチリしてないロウな感覚も独特の魅力。はるまげ堂や浅草エクストリーム、浅草デスフェスト等で日本のアンダーグラウンドシーンを支えているNaru氏にお世話になっている人は絶対必聴。そしてまだ未体験の方も是非、オールドスクールなアンダーグラウンドメタルが好きな人はハマるはず。メンバークレジットにもニヤり。


ASSEMBRAGE / A Curtain Call Of An Aeon (Guerrilla Records)
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関西発HM-2ハードコアバンド。BLACK BREATHやNAILS等、スウェディッシュデススタイルのハードコアバンドは近年のトレンドだけれどこれも凄い。完全に(ハードコア寄り)デスメタルにも聴こえますが、メロディが北欧の寒い感じではなくジャパコアのそれ。完全な模倣ではないところが素晴らしいところ。現行ハードコアを思わせるドラムの音作りもあって過去を踏まえた上での最先端の香りがします。SECOND TO NONEのメンバーが在籍しているのも納得の仕上がり。


ANATOMIA / Cranial Obsession (Nuclear War Now! Productions)
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東京発ディスマルスロウデスメタルの3rd。一曲目が速い曲でおっと思わせるがその後は強烈に遅い曲と速いパートもある曲が入り混じるいつもの雰囲気に。今までよりフューネラル色の強い印象もあり、10分越えの大曲はもはやデスメタルの枠を超えた超絶スローナンバー。全体的にどっしりというよりは霧のようにまとわりつく感じ。前半のデスメタルチューンとの対比がまた素晴らしいです。


EXCRETEASS / Gods Reflects On Grind  (Unacknowledged Records)
Excreteass
元324、元GORE BEYOND NECROPSYのメンバーが在籍するグラインドコアバンドの1st。このメンバーでカッコよくないわけがない王道グラインドコアをプレイしています。最近のパワーヴァイオレンス系展開過多なグラインドとは違うピュアなグラインドコア。根っこにあるものがオールドスクールなデス/グラインドだということがよくわかるベテランならではの音です。一番聴いていて気持ちのいいブラストビートはやっぱりこれだと思わせてくれます。


ENDON / Through the Mirror (Daymare Recordings)
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日本発ノイズユニットの新作。ステージパフォーマンスや独特の編成などで話題を呼んだ特異なバンド。ノイズ担当メンバーが二人いて、ギターはそれに覆い隠されないようにクリーントーンなのが特徴的。今作はブラックメタルを思わせるものが強くなっています。全体を通してのテンションの高さと独特の叙情性は見事。やはり凄まじいのはヴォーカルで、激情的というくくりでいいのかはわからないけれどこの表現力は確かに激情です。Grind-gazeなんて呼ばれたりしているのもまた面白いところです。


FIGHT IT OUT / Most Hated (Bowl Head Inc.)
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横浜パワーヴァイオレンスの3rd。モッシュを誘発するニュースクール流れのパワーヴァイオレンスで、WEEKEND NACHOSなどが好きな方にオススメ。15分程度で終わってしまう潔さもまた良いです。ヒップホップ的なトラックがあるのも一部のパワーヴァイオレンスを思い起こさせます。メタル要素はなくともメタルに迫るヘヴィさ。とにかくビートダウンのタイミングのカッコよさは必聴です。


Su19b / Neutralize (Obliteration Records)
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国産ブラッケンドパワーヴァイオレンスバンドの2nd。ブラッケンドパワーヴァイオレンスというよりもうほぼドローンスラッジ寄りのドゥームデスといった感じのサウンド。荒涼とした激重スローパートからのD-Beatとブラストビートの対比が素晴らしいバランス。DISROTTEDやSEA OF SHITなどとスプリットを出しているのもうなずける内容です。BATHORYの超絶ドゥームカバーも前作のNIRVANA 2002カバー並の衝撃。ドラムのKikuchi氏はFINAL EXITでも活躍中。


WOLFGANG JAPANTOUR / A Mutable World  (Crew For Life Records)
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札幌発のハードコアだけど上手く形容できない音を発している唯一無二のバンドの2nd。メロコアからグラインドコアまで全部入りで、テクニカルなギターも入れつつのそこに乗るウィスパーちっくな女性ヴォーカルの化学反応。ヘヴィミュージックが特に好きでもない人にも訴えかけるだろうこのヴォーカルの乗り方が上手いのですが、いろいろ変化球を出しまくる曲も素晴らしいです。ブラストビートの使用もあり、今作は速い2ビートが前面に出ているなという感じです。リフの宝庫みたいなテクニカルなギターも出し惜しみなく凄い。似たバンドがいないというか、日本だからこそ生まれた音かも。


ELMO / Draw Morbid Brutality (Toosmell Records)
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ビートダウンとパワーヴァイオレンスを煮詰めて独自の形にしてしまったバンドの新作7インチEP。強烈なハイピッチヴォーカルに加え、曲も音作りもケイオス。ビートダウンするパワーヴァイオレンスという最近の流れの中でも異彩を放っているサウンドです。先の読めない変則的な展開も一筋縄ではいかない雰囲気を出しています。左右のギターで全然出している音が違うのも特徴的。現行ハードコアの最先端であるかもしれない内容で、90年代から00年代初頭の混沌としたパワーヴァイオレンス~ニュースクールにハマっている人はぜひ。



2017年12月のおすすめ
2018年2月のおすすめ

1.SDI @江坂Muse
2.INFEST @西横浜ElPuente
3.BRUJERIA @さいたまスーパーアリーナ
4.EMPEROR @さいたまスーパーアリーナ
5.FULL OF HELL @新代田Fever
6.CRADLE OF FILTH @さいたまスーパーアリーナ
7.SLAYER @さいたまスーパーアリーナ
8.GOD MACABRE @浅草GoldSounds
9.ALICE COOPER @さいたまスーパーアリーナ
10.MESHUGGAH @さいたまスーパーアリーナ
11.CRYPTIC BROOD @浅草GoldSounds
12.MDC @新大久保Earthdom
13.WALTARI @恵比寿LiquidRoom
14.TESTAMENT @
15.ARCTURUS @下北沢Gardem
16.DEVOURMENT @渋谷宇田川Garret
17.1349 @下北沢Garden
18.THE DILLINGER ESCAPE PLAN @恵比寿LiquidRoom
19.CHURCH OF MISERY @渋谷Cyclone
20.ECCYMOSIS @新宿WildSide
次点.ENDON @新代田Fever

年間ベストアルバム30選です。
ヘヴィメタル~ハードコア(広義の意味でのメタル)限定です。
参考になれば幸いです。



 

1.MORBID ANGEL / Kingdoms Disdained
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フロリダのデスメタルの帝王の6年ぶりのアルバム。Steve Tucker復帰により『F』『G』『H』の雰囲気が戻り100%ピュアデスメタルに。ギターソロが少なく、わかりやすいメロディもなく、凄く速いわけでもない、とっつきにくさMAXの粘っこいひねくれコズミックホラーデスメタルで何回も聴きたくなる中毒性と難解さを兼ね備えた怪盤。右と左で全然違うリフを弾くのは『G』に近いか。何物も寄せ付けない貫禄が戻ってきた傑作。


2.KREATOR / Gods of Violence
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全てのスラッシュメタルの中でもライブで最新作の曲をやってあそこまで盛り上がるバンドっていないんではなかろうか。今作も傑作記録更新のスピード、ヘヴィネス、メロディが完璧に洗練された傑作。北欧寄りになっているのは相変わらずでも前作のあざとさをもっと自然に溶け込ませて完成させて孤高の存在に。壮大で荘厳な雰囲気と激しさが非常に巧く溶け合っててそこらのメロデスすらも寄せ付けない内容に。


3.THE LURKING FEAR / Out of the Voiceless Grave
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AT THE GATES、GOD MACABRE、SKITSYSTEM等のメンバーが集まったスーパーバンド。メロデス要素は隠し味程度に爆走スピードナンバーで正統派デスメタル的に攻める内容。わかりやすいアグレッションだけではない奥の深さも。Adrianのツービートは本当に独特でカッコいい。


4.CRADLE OF FILTH / Cryptoriana - The Seductiveness of Decay
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UKブラックメタルの大御所でありブラックメタルを商業的に成功させたバンドの一つであるにもかかわらず、売れ線には走っていないのが好印象なバンド。ノルウェーともスウェーデンとも違う湿ったメロディに予測不能の曲展開、Dani様の自在なヴォーカルワークに魅了されます。高速パートの切り替えの上手さとそこに乗るリフが絶品。


5.FULL OF HELL / Trumpeting Ecstasy
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パワーヴァイオレンスにノイズをまぶしたスタイルで人気を上げていったバンドが、もうノイズに頼らなくてもすげぇのは作れるって感じに超絶ハイテンション高密度グラインドで攻めてきた痛快作。リフの密度も前作までの5割り増しで濃ゆい。デスメタル要素もありながら、やはり肝はドラムの気持ちよさかも。一番ヒットする速度のブラストビート。


6.IMMOLATION / Atonement
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デスメタルのレジェンドがロゴを戻しての新作。前作のわかりやすい単音トレモロ、前々作のオールドスクールと4th以降の奇怪さの融合、それからさらに姿を変え、不協和な変則展開でじっくり攻め込む内容に。一発ではわかりづらいかもしれないけど深淵にハマっていく魅力がある作品。ドラムパターンも輪をかけて複雑で面白い。


7.DARKEST HOUR / Godless Prophets & the Migrant Flora
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SumerianからSouthern Lordへ移籍できるバンドって世界でこのバンドだけだと思います。前作の歌ものメタルコア路線から一気にラフで獰猛なハードコアサウンドに。しかもニュースクールでなくもっとオールドスクールなものに近い感じ。メロディは減退してもカオティックな雰囲気がまた上手い。メロディックデス+クラストって具合で驚きの内容。


8.SUFFOCATION / ...of the Dark Light
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ブルータルデス勢からもリスペクトを集めるデスメタルの猛者。ドラマーがチェンジして芯の図太い音になりつつもMike Smithを意識したドラミングで安易にテクニカル方面へ走らない塩梅が素晴らしい。曲はいつものSUFFOCATIONの高密度サウンドで文句なし。前作よりそれ以前よりかも。


9.WOLFBRIGADE / Run With The Hunted
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スウェディッシュDビートを代表するバンド。一本調子になりがちなクラストサウンドをリフやメロディの工夫でここまで聴かせるように変化させるとはと驚きの出来。ここぞというときにフック満載でツボに刺さる。北欧的なフレーズも彼らならでは。


10.CODE ORANGE / Forever
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ニュースクールハードコア~ビートダウンハードコアの可能性を推し進めた革新的作品。ビートダウン、デス、シューゲイズ、エモ等様々なジャンルを雑多にそして上手くまとめ上げたサウンドで自然さと不自然さのバランスもいい。何も考えず楽しめるし考えながらも楽しめます。


11.DESULTORY / Through Aching Aeons
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スウェーデンのデスメタルの中でも個人的に特にお気に入りのバンド。前のめりな勢いのあるドラムは相変わらずで、カッチリまとまっているサウンドプロダクションでもそれは際立っています。2ndほど露骨でないリフのメロディの入れ方のさじ加減も絶妙で、とにかく北欧好きなデスメタルヘッドなら間違いなしの一作。


12.WARBRINGER / Woe to the Vanquished
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もうベテランと言ってもいいスラッシュメタルバンドのドラマーが復帰しての新作。前作の雑多で煮え切らない感じからスラッシュ方面に舵を切っての痛快盤。そこに自然にブラックメタル要素を入れてくるように進化したのだから、もう迷いなくやっていくのだなと分かって嬉しい気も。DEMOLITION HAMMERが好きという気持ちも伝わる。


13.FRIENDSHIP / Hatred
FREND_2017_NEWS
国産パワーヴァイオレンスの新星の待望の1st。ビートダウンするパワーヴァイオレンスという最近のムーブメントを究極的にまとめ上げた作風。デスメタル的なリフからスラッジ要素まであらゆるヘヴィネスを内包。1stEPより2ndEP寄りの速い作風で、徹底的にこだわり抜いたサウンドプロダクションとともに漆黒の暗黒グラインドを演奏しています。


14.PARADISE LOST / Medusa
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UKゴシックの2年ぶり作品。前作でデスヴォイスを導入し始めたけれど今作はさらにデス/ドゥーム要素を増幅させた陰鬱な内容に。メロディも光るけれどとにかく重い、それでいて美しいところが流石。1stとはまた違ったアプローチでこれもいい。


15.POWER TRIP / Nightmare Logic
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新たなトレンドになりつつあるクロスオーバースラッシュの起爆剤になり得そうな2nd。とはいってもハードコアの要素よりも真っ当なスラッシュを野蛮にしたという印象の方が強い。演奏は上手いしカッチリしているのでどの層も聴けるバランスなはず。フックがあって爽快。速いだけで聴かせるわけではないのもいい。


16.ENDON / Through The Mirror
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ノイズを次のレベルまで押し上げている国産エクスペリメンタル。ノイズが支配していてもクリーントーンのギターと超激情的な発狂ヴォーカルで美しい仕上がりになっているのが凄い。どこかブラックメタルを思わせるところもあり、これは日本だから生まれたのかなというバイオレンスな空気も絶品な一枚。


17.SPECTRAL VOICE / Eroded Corridors of Unbeing
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ドゥームデス期待の新星。diSEMBOWELMENTを基調にしつつ、プレフューネラルドゥームなデスメタルサウンドが奥深い一枚。どんどん深淵に落ちていくような感覚と光が差し込むようなメロディで中毒性の高い内容に。BLOOD INCANTATIONとほぼメンバーが同じ。


18.UNDERGANG / Misantropologi
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デンマークのデスメタルバンドの4th。前作までにあったINCANTATION色をぐっと抑えてAUTOPSYあるいはゴアグラインド的なノリを取り入れたロウデスメタルな作風で素晴らしい。元ネタへのオマージュも感じさせつつこれがデスメタルだっていう気合も感じられて初期デスメタルの面白さを再認識できる作品。


19.INCANTATION / Profane Nexus
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もう変化なんてすることのない地獄直行デスメタル。トレンドになっていようが構わずの独自路線で、邪悪デスメタルリフが一発でそれと分かる内容。今回はフューネラルドゥーム的な雰囲気もある曲も収録。前作より遅いけどこのバンドに速さはあまり関係ない気も。


20.MUTOID MAN / War Moans
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CONVERGEやCAVE INのメンバー在籍。ドゥームもスラッジもカオティックもポストもハードコアの要素を濃縮したサウンド。大体速い曲なのでとっつきやすい魅力にも溢れています。ハードコアナンバーに歌もの要素とプログレスラッジを思わせる音色を足した意欲作。


21.BUTCHER ABC / North of hell
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遂に出た日本産ゴーリーデスメタルグラインド1st。オールドスクールなデスメタルをベースに、フィンランドのグラインドロックやドイツのゴアグラインドに通じるダンサンブルなノリやすさを加えたこのサウンドこそこのバンドの魅力。CARCASS的のツインヴォーカルでさらにキャッチー。それでも超ヘヴィ。オマージュも盛り盛りなニヤっとする要素も上手い。ロウチューニングで低音が蠢く感じはやはりフィンランド的かも。


22.MASTODON / Emperor of Sand
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プログレスラッジの先駆け的なバンドの注目作。前々作からの歌もの路線を引き継ぎつつ、ヘヴィな要素も組み込まれていてバランスも良い。前作が好きな人は気に入るはず。ドラムの手数も前作より多め。聴きやすさと奥深さの両立が素晴らしい一枚。


23.MEMORIAM / For The Fallen
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BOLT THROWERとBENEDICTIONのメンバーからなるスーパーバンド。ドラムが5thまでBOLT THRPWERで叩いていた人で、一発で彼だとわかる重く堅くそれでいてカッチリしていないドラミングが感涙もの。曲自体はBOLT THROWERより地味にも聴こえるし速いパートもありでバラエティがあるとも。それが中毒性のあるサウンドになっている一番の理由だと思います。


24.OBITUARY / Obituary
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もうサウンドが変わるわけもなく。もはやDonaldのドラミングの粘りとタメの効かせ方は過去最高レベルに。そのグルーヴで放つミドルテンポなデスメタルの気持ちのよさと気持ちの悪さはピカイチ。Johnのヴォーカルも粘っこくて最高。曲展開はここ数作と同じでシンプルに、演奏だけで聴かせる力はやはり凄い。


25.VALLENFYRE / Fear Those Who Fear Him
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PARADISE LOSTのメンバーがやっているデスメタルバンド。クラストもドゥームも盛り込んだドヘヴィなデスメタルで構成も見事。クラスティに荒々しくなったASPHYXという印象も。HM-2系のバズソウサウンドも魅力的。


26.WOLVES IN THE THRONE ROOM / Thrice Woven
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DEAFHEAVENにも影響を与えたUSブラックメタル。アンビエント系ではなくブラックメタルの作風。DEAFHEAVEN的ポストブラックの香りも交えつつ、コールドな正統派ブラックの要素が強い作品に。耳当たりの良いプロダクションもいい。


27.ENSLAVED / E
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プログレッシブブラックメタルの孤高のバンド。寒さの感じるフレーズはしっかり残しつつ、温かさも感じる優しい音遣いも。わかりやすいブラックメタルパートはほとんどないものの、ここ最近のトレンドを踏まえたような音で興味深い内容に。新任キーボーディスとの歌も前任者に寄せていて凄い。


28.LICH KING / The Omniclasm
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スラッシュメタルの爽快さに焦点を当てている一枚。個人的にはMUNICIPAL WASTEやIRON REAGANよりもフックがあってグッと来たかも。スラッシュメタル好きなら聴いて損はない作品。リフが強ければ強い。


29.NECROT / Blood Offerings
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トリルやタッピングを使ったリフや単音トレモロでデスメタルの真ん中を突き進む内容の傑作。ブラスト導入以前のデスメタルの色を残している内容で、オールドスクールなデスメタルが好きならば必ずヒットするであろう作品。


30.PALLBEARER / Heartless
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注目を浴びているドゥームメタルバンドですが、今作は過去以上にギターが歌っている作品。もはやメロディックドゥームとでもいうべき甘く優しく包み込むサウンドはやはり魅力的。前半に長尺曲を持ってこないのも聴きやすくてとっつきやすい印象も。


次点.PRIMITIVE MAN / Caustic
664818
凶悪ノイズスラッジの新作。ブラストもたまに使ってはいるが基本激重激遅な修行サウンドに。ひたすらフィードバックノイズの超絶ナンバーも凄まじい。暴力的な印象を振りまきつつ、HM-2的なスウェディッシュデス風ギター等の使い方も良い。INDIANやLORD MANTISが好きな方にもオススメ。





過去の年間ベスト

2016年、ベスト+感想

2015年、ベスト+感想

2014年、ベスト+感想






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