イタリアごろごろ猫記

Diario di un gatto pigrotto

ジャコモが名称不明の奇病にかかって(おそらく胃腸炎…)から早10ヶ月がたちました。あれ以来幸い再発することもなく、元気ハツラツ。落ちた体重は元に戻り、抱くとずっしり砂袋のようです。
ちょっと前なんですが、日本のネットショップで購入した商品を転送する会社が、送料無料キャンペーンやってたので、スペシャルな猫用の水の器を注文してみました。快気祝いのつもりでね。

こちらのヘルスウォーターボウル
『ヘルスウォーターボウルは愛知県瀬戸市の職人の知恵と技術で開発されました。「水をまろやかにする」魔法の瀬戸の陶器です』
『2億8千万年前の地層から産出した、天然希土類元素の成分を含んだ鉱物とバイオセラミックスを焼成して作られた人工機能石を素材に、約1100度の高温で焼成した陶器です』だそう。

"魔法の器"の部分は笑って無視。薄緑色がきれいだなあ、瀬戸物は温かみあるしと気に入り、イタリアのカルキいっぱいの水でどうなるか試してみようじゃないか…と冒険精神も。

ジャコモの水飲み器1

最初はどこの猫も、新入りに警戒するもの。というか、あさっての方向見てます。

ジャコモの水飲み器2

お、飲み始めた。

ジャコモの水飲み器3

手をひたし、その周辺の水をなめるのがジャコモ流。

ジャコモの水飲み器4

そんなにいうほど、スペシャルじゃなかったかも〜。
(写真が低画質ですみません。暗いとこで撮ったのを無理に明るさ修正したらこうなった)

ジャコモの水飲み器5

いつものステンレスのボウルのほうが好き。あご乗せれるから。by ジャコモ
なんだか予想通りの展開でした。予想通り、だったけど、私はちょっぴりがっかり。

ジャコモ、今日で8歳!


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毎年、日本の知り合いに「イタリアには残暑がないので助かります」なんて言ってますが、今年は残暑があった…みたい。9月半ばまで結構暑かったのです。それから雨が降り、突如秋めいてきました。

特別なことしたわけでもないのに、バタバタな夏でした。やるかもしれない家人の個展の準備やら、伯母さんの介護のお手伝いやら。モロッコ人お手伝いさんが長い夏休みから戻ったので、私の役目はひとまず終わり。認知症の老人の自宅介護って本当に大変だというのを垣間見ました。それについても、いずれ書きたいのですが。

夏の間、のぞきに寄ってくださった方、更新してなくてごめんなさい。涼しくなったから、もっと頻繁にアップします。来月、4年ぶりに里帰り(自己最高記録!)の予定で、それに合わせた企画もお知らせしたいと思ってます。

写真は、猛暑対策に買った麦藁(もどき)帽子と、ひんやりネッカチーフ。伯母さん宅に通うとき使いました。麦藁(もどき)なのは、実は紙でできてるから。麦そっくりですが、本物の麦より若干重いよ。でも、かなり重宝しました。
秋分の日の今日、これらをタンスにしまいました。


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また時間があいてしまいました。6月末から家人の伯母さん(90歳)の介護手伝いをしており、ちょっと慌しくなりました。その上猛暑で日中はPCの前に座ってられません。来週は気温38℃、体感40℃超えの予報ですよ。ぞぞぞ
さて前回の続き。

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マントヴァでは、毎年秋に"Festivaletteratura"という文学フェスティヴァルが開催されます。イタリア国内外から作家、文学関係者を招き、トークやリーディングが繰り広げられます。地元の本好き数人が始めたこじんまりしたものだったのですが、そのクオリティの高さから年々知名度が高まり規模も拡大し、今ではイタリア中から文学ファンが駆けつける有名な催しになりました。ちなみに『神曲』の中でダンテの地獄・煉獄・天国巡りのガイドをつとめる詩人ウェルギリウス↑はマントヴァ生まれ、そんなことも、この町と文学との結びつきを固めているのでしょう。

フェスティヴァルは今年20周年を迎えます。めでたいから秋だけでなく1年中文学祭り!と様々なイヴェントが企画されました。そのトップバッターとして日本からイラストレーターの三浦太郎さんが招待されたのでした。
小さなお子さんを持つ方や絵本好きにはすぐピンとくるお名前、三浦太郎さんは子ども向けのとても素敵な絵本を多数出版されています。ボローニャ国際児童文学フェアではイラスト部門で何度も受賞され、今年は審査員として参加。マントヴァのコッライーニ社から本も出されています。イタリアとつながりの深い三浦さん、今回マントヴァでワークショップを開かれました。そこになぜ私がいるのか。大学時代の先輩が三浦さんの通訳として同行されてたのですが、都合がつかずピンチヒッターとして入ったのでした。

初日は幼稚園の大きい組さん〜小学校低学年くらいのチビっ子30人以上(プラス親御さん)と、カラフルな紙を好きな形に切って貼って「鳥」を作ろうというワークショップ。緊張しまくってたのと、子どもたちがもう騒がしくて忙しくて、一枚も写真撮れませんでした。三浦さんのHPの写真でどうぞ。

ハサミが上手く使えなかったり、生意気言ったりしながら、マントヴァの子たちはものすごく楽しんでました。それにしても、こちらの子は作業が早い!せっかちなのか、あまり考えずヒラメキでやってしまうのか…。日本でもいろいろワークショップされてきた三浦さんも驚いてました。小学校で働く義妹から話を聞いてた私は、なるほど噂の早業とはこのことかと納得。最後、出来上がった作品を壁に並べ、みんなで記念撮影するときは全員満面の笑み。親御さんたちはスタンデイングオヴェーション!その様子、ここでもお見せしたかったな〜。私の拙いイタリア語もまあ通じたようでクレームなどなく、ホッ。

翌日、2回目のワークショップは大人が対象。三浦さんのキャラクター「ワークマン」をステンシルを使って描きました。イントロとして、ワークマンが誕生したいきさつを映像でまとめたヴィデオと、三浦さんが実際にワークマンを描く手順の早送りを上映。
これがとてもよかったのです!何も知らないと、ステンシルの枠にしたがって色を塗ればいいだけ、簡単じゃない〜と思ってしまいます。ところがどっこい!ワークマンは体のパーツそれぞれを組み合わせることで、いろんな動きがとれるんですね。それをバランスよくカッコよくつなぐのは容易でないのです。ということを、その後大人のみなさんが頭をあらゆる角度にひねり、うんうん唸りながら描く様子を見てよーくわかりました。
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大人の部。ものすごく真剣に取り組んでました。サーカスみたいだった子どもの部と一転し、大人は集中するあまりだんまり、隣の人と話すときもひそひそ声。思わず、「今日は落ち着いてていいですねえ」と三浦さんに言ってしまう私。

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ワークマン描くのに慣れた三浦さんは飄々と。しばらく静かに構想を練った後、ペン先はよどむことなくスラスラと紙の上を滑ります。

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そして、大人たちの作品も並べてボードに貼りつけると・・・中央を横切る一本の赤い線にみんなのワークマンが様々なポーズで絡み、三浦さん作の巨人ワークマンが引っ張っるという仕掛け絵に。客席からはほおおおおうと感嘆の声が上がってました。

ワークマン1

ワークマン2
三浦さんにサインしてもらったイタリア版『ワークマンステンシル』の本、イタリア語、英語、日本語併記。日本版はこちらなどで購入できるようです。

ワークマン3

ワークマン4
ステンシルで甥っ子と遊ぶのが楽しみ♪ 作家さんご本人からコツ教わったしね(自慢)。

これでマントヴァでの仕事は終了。数時間でしたが、とにかく気が張りまくりました。今までずっと、頭の回転が人一倍遅い私は通訳に向いてないと、たまに来る依頼を断ってきましたが、今回お手伝いできてよかったなと満足です。三浦さんはきちっとしたプロ意識の著名イラストレーターなのに、すごくフレンドリーで楽しい方でした。文学祭主催者の一人である出版社のコッライーニさんが、「あなたの通訳とてもよかったと聞いたから直接お礼に来たわ」と言ってくださったのも励みになりました。もっと真剣に訓練すれば、通訳業できないことじゃないかもと思い始めたり。四十ならぬ五十の手習い?!


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