平成二期ライダーシリーズの9作品目にあたる「仮面ライダービルド」
既に3話が放送されましたが、その感想を。


個人的に平成一期は昭和ライダーを見て育った世代へ~といった感じで
平成二期は昭和ライダーを知らない平成生まれへ向けた作品っていうイメージです。
ライダーのデザインも一期と二期ではかなり違います。
二期は一期と比べ、カラフルで突起物の多いデザインという感じ
一期よりも玩具の購入者である子供たちを意識したものとなっているっぽい。

ビルドも二期のライダーデザインに倣いカラフルですね。
しかし二期の路線を踏襲しているようで、脚本や世界観は一期の路線っぽい気がします。


火星で発見された超古代文明の遺物”パンドラボックス”から出現した
巨大な壁”スカイウォール”によって日本は北都・東都・西都の三つに分断され
それぞれに政府が樹立、互いに対立する関係となっている。

主人公は記憶喪失の天才物理学者(?)で、自分で発明したドライバを使ってビルドに変身。
どうやら過去に何かしらの人体実験を受けた様子で、これはバディとなる元格闘家も同じ。
この人体実験を行ったのは謎の組織「ファウスト」で敵となる怪人たち”スマッシュ”を作り何かを企んでいる。

平成ライダーでは長らくタブーとされていた”悪の組織”という存在が登場する初めての作品です。

二つのボトルをドライバにセットして、その特性に応じた姿に変身するビルド
ダブルを思い出した人は多いかと思います。
また、目下の敵対ライダーのナイトローグはその頭部、特に目の部分からキバを連想します。
コウモリがモチーフですしね。

全てのキーとなるのは当然に”パンドラボックス”なわけですが
これがどういうものなのか?というのを推測してみますと
火星にあったが火星に文明があったわけではなく、宇宙のどこかの知的生命体が他の生命体に向けて送ったものではないか、と。
Wの場合は地球の記憶を抽出してガイアメモリというものを作っていましたが
それと似たようなもの、送り主の文明(既に滅びている可能性が高い)が、自分たちの知識を詰め込んだものではないか?それをより良く使ってくれる他の知的生命体へ向けて宇宙へ向けて飛ばした
主人公の持つ天才的な知識はそれによるもので
人体実験を受けたものは”パンドラボックス”と繋がっていて、そこから情報を引き出せるのではないか?
というのが私の推測。
記憶喪失の主人公を保護し面倒を見ている喫茶店のマスターは物質を操れるっぽい感じですし
彼も何かしら”パンドラボックス”に関わっている感じです。


主人公を取り巻く世界は国が三つに分断されているなんて面倒な状態
日常の中の非日常的な危機ではなく、始めから存在している危機
そして各政府それぞれに腹に一物といった風情
ストーリーの作りやすい基盤だと思います。
第二話にしてバディの恋人が死ぬという重めの話となっていますし
第二期シリーズよりも第一期シリーズ寄りのシナリオになるのではないでしょうか。

前作のEx-Aidはストーリーがスカスカというか、無理矢理に話数分引き伸ばした内容で
最終回に到っては、戦闘シーンっているか?って感じでした。
いっそのことクウガみたいに最終話に戦闘シーンなしって方がすっきりしたかもです。
パラドとポッピーはあっさりと復活してるし、ゲーム病によって消えた人たちは
一時的に消えている症状とかいう、伏線もなしに突然言い出すし希望的観測どころか
妄想ってレベルだし、残念感が半端ないです。
ビルド風に言うと、医者とゲームというカテゴリがベストマッチしてなかったといったところですか。



見た目は怪人っぽいですが、仮面ライダービルド
ストーリーは楽しみです。