2014年08月14日
豊後進軍(其の五) 佐伯海軍航空隊戦跡調査(後編) 掩体壕視察!
我こそは、ド・エリート男爵なり!
天才頭脳集団ネオアイラの副総統であります!
先月に実施した大分への家族旅行・・・
五回目にして、未だ初日の朝8時台という超スローペース(汗)となっておりますが・・・
前回 【 豊後進軍(其の四) 佐伯海軍航空隊戦跡調査(中編) 長島山突入! 】 の続き!
佐伯海軍航空隊関係の戦跡巡りであります!
濃霞山と長島山の視察(戦跡調査)を終えた薩摩軍ド・エリート小隊(以下薩摩軍)は...
車で約2分の位置にある次なる作戦区域 、 飛行場跡地への進攻を開始!
かつてここには、佐伯海軍航空隊が存在していた(赤線の囲いが滑走路)
この佐伯海軍航空隊は、1943年(昭和9年)に開隊し、大東亜戦争での主任務は豊後水道での哨戒活動であり、戦艦大和の最後の出撃の際も護衛と哨戒の任に就いたとのこと。
因みに飛行場跡地は埋め立てて作られており、この軍事施設を作る為にできた区域は、埋めめてと防備隊などの軍事施設を合わせると、約67万坪(東京ドーム170個分)が入る広大な軍事施設だったそうです!
長島山から進攻すること約二分、0808(マルハチマルハチ)飛行場跡地へ到着!
飛行場跡地入口には営門?があり、その奥の衛兵舎には衛兵(守衛のおじちゃん)が配置されており、迂闊に近寄れない雰囲気でありますなぁ〜(汗)
ふと、門の方を見てみたところ・・・
「 工場内につき、関係者以外の立ち入りはお断りします 」
なんてこったぁ〜、実はこの中に次の物件でもある 「 掩体壕 」 があるのだが・・・
実は戦後、飛行場跡地は民間に払い下げされ、 「 興人 佐伯工場 」 となっております。
う〜ん、どうしたものか。全くアポもとってないし・・・・
引き返すか・・・それとも突入するか・・・
決断の時が・・・
光栄のゲームソフト 「 提督の決断 」 ではないが・・・
正に男爵の決断(笑)
ここで兵を引けば、後で後悔するのは必至!
ならば 総員突撃〜っ! 玉砕覚悟で衛兵舎を強襲!
ワレ戦闘ニ入レリ!
先ずは我が軍の先制攻撃!
おはようございま〜す!
しかし、さすがは百戦錬磨の衛兵、我が軍の先制攻撃にも動じず、即座に反撃!
おはようございま〜す!
むむっ、我が攻撃にも動じないとは、なかなか手強い(って、挨拶するの普通だろ〜笑)
更に我が軍の猛攻は続くであります!
あの〜っ、 掩体壕を見せてもらいたいのですが・・・
しかし、さすがは百戦錬磨の衛兵、我が軍の猛攻にも動じず、即座に反撃!
掩体壕ですか? いいですよ!
これに氏名と住所、電話番号と見学者の人数を記入してください!
戦闘終了...(笑)
記入を終えた後、守衛のおじちゃんが 「 簡単な説明ですが・・・ 」 と、掩体壕の史料を手渡し、更に工場敷地には車で入って自由に見学していいとの事!
これって 正にウェルカム状態 (笑)
守衛所にて名前と住所などを書くだけで、後は自分の車で見て回れるなんて、おおらかな会社ですね。もし興味がある方は、事前に電話予約を入れておいた方が確実かと思います。
おっ、掩体壕が見えてきましたよ!
因みに掩体壕とは、航空機を敵の攻撃から守るための格納庫であります!
これは素晴らしく保存状態が良いですな!
後ろから見た掩体壕!
見るからにコンクリートの塊! 堅固な作りでありますな!
内部を見てみたところ、コンクリートの崩落どころか剥離すらなく、70年以上前の建造物とは思えないほど状態が良いであります!
この掩体壕は、国の登録有形文化財にも登録されております。
掩体壕横にあった案内板 (クリックすると拡大されます)
更に奥の方を見ると・・・またまたコンクリートの塊を確認!
戦跡巡りをしていると、無駄にコンクリートの塊に反応してしまいますね〜(汗)
二基目の掩体壕を確認!
倉庫状態になっておりますが、なかなか保存状態も良いであります!
更に二基目の掩体壕の先に、このようなものを発見!
これも何かしらの戦跡でしょうか???
残存している掩体壕は敷地の端っこに位置しており、すぐ後ろは佐伯湾でありまして、港には長島山頂上で確認した、ひうち型多用途支援艦の4番艦 「げんかい 」 が目の前に停泊!
掩体壕の視察(見学)を終え、大満足で離脱しようと思ったのですが・・・
この広い敷地...他になんか残ってないの???
こんなときは、守衛のおじちゃんに聞いてみよう!
他に戦時中の遺構とか残ってませんか???
まぁ〜あるにはありますけど...
蔦にまかれてボロボロですよ!
とりあえず、守衛のおじちゃんが教えてくれた方へ行ってみたところ・・・
こ、これは...
佐伯海軍航空隊 指揮所!
まさかこんな戦跡が残存していたとは・・・
まさかの佐伯海軍航空隊指揮所の出現に、驚きながらも撮影開始!
ひさしの上には、可愛らしい花が咲いておりました!
それでは中を覗いてみましょう!
外から見たときは二階建てと思っていたのですが、実は平屋建てだったんですね!
コンクリート平屋建ての指揮所は、なんの飾りっ気も無く、軍らしい造りとなっております!
天井をよく見ると、雨漏りしているようであります!
雨漏りしている箇所の床は、床板が腐って抜け落ちておりました!
外観もそうですが、内部も荒れ放題となり時間の流れを感じさせます。
もし工場敷地内になかったら、とっくに取り壊さされているのでは? というレベルですが、工場敷地内にあったがために奇跡的に現存している感じではないでしょうか。
貴重な戦跡なので、今後も取り壊さずに後世に残してもらいたいと思った次第であります!
因みに佐伯海軍航空隊指揮所でありますが、ただの廃墟と思いきや・・・
えっ?家屋調査済証???
このような戦跡に似つかわしくない家屋調査済証のプレートが貼ってありましたよ(笑)
以前は普通に家屋として使っていたのでしょうか???
奥にある山が長島山でありまして、山頂部分に前回紹介した機銃台座があります!
以上、三回にわたった佐伯海軍航空隊関係の戦跡調査、今回で終了であります!
尚、佐伯は軍都ということもあり、当然ながら米軍の標的となり、佐伯海軍航空隊の基地は壊滅的甚大な被害を受けております。また一般市民も含め多大な犠牲が出ております。
犠牲者の御冥福をお祈りするとともに、恒久平和を願いたいものであります。
そして我が薩摩軍は 0840(マルハチヨンマル)、衛兵(守衛のおじちゃん)にお礼の挨拶をした後、佐伯海軍航空隊飛行場跡地(興人 佐伯工場)より離脱!
次なる作戦区域 「 丹賀砲台園地 」 へ向け出撃開始!
まぁ〜名称からわかると思いますが、次も戦跡だったりします!
というか・・・これって家族旅行なのか???という感じでありますな・・・(汗)
次回 【 豊後進軍(其の六)丹賀砲台園地を視察せよ!】 へ続く!
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コメント一覧
1. Posted by かんとく 2014年08月14日 22:19
続々と男爵の決断が続きますね!
しかしこの施設、友好条約をかわしているわけでもないのにこの対応。
今回の作戦に関しては有益に働いていたようですが、ひとたび戦況が変われば、この脇の甘さが痛恨の位置だとなるやもしれませぬ…
努々油断なされぬよう!
余談ですが、昨日今日と埼玉の友軍たちと、とある作戦任務についておりました。
その中で、男爵殿の話題が少し出てきた次第であります。
その内容は…
「かんとくの九州の友軍、かんとくをはるかに超えてるよね」
とのことでした。
聞けばその人は、男爵殿のブログは見ていないようでしたが、先日の私の記事に拝借して掲載した男爵殿のプロフィール写真をみて「来てる!」と感じたようで(笑)
え?
あっもちろんちゃんと報告しておきましたよ
「 あ、あの方は『男爵閣下』と言う御仁で、『本物』の変態だよ(笑) 」
と(笑)
あってますかね?
しかしこの施設、友好条約をかわしているわけでもないのにこの対応。
今回の作戦に関しては有益に働いていたようですが、ひとたび戦況が変われば、この脇の甘さが痛恨の位置だとなるやもしれませぬ…
努々油断なされぬよう!
余談ですが、昨日今日と埼玉の友軍たちと、とある作戦任務についておりました。
その中で、男爵殿の話題が少し出てきた次第であります。
その内容は…
「かんとくの九州の友軍、かんとくをはるかに超えてるよね」
とのことでした。
聞けばその人は、男爵殿のブログは見ていないようでしたが、先日の私の記事に拝借して掲載した男爵殿のプロフィール写真をみて「来てる!」と感じたようで(笑)
え?
あっもちろんちゃんと報告しておきましたよ
「 あ、あの方は『男爵閣下』と言う御仁で、『本物』の変態だよ(笑) 」
と(笑)
あってますかね?
2. Posted by 軍師いな兵衛 2014年08月15日 23:12
あってます…(爆)
3. Posted by ド・エリート男爵 2014年08月16日 01:07
☆ かんとく殿、こんばんはであります!
>続々と男爵の決断が続きますね!
決断の連続であります(笑)
>しかしこの施設、友好条約をかわしているわけでもないのにこの対応。
いやぁ〜本当におおらかな会社でありました。
アポなしでこのような対応をしていただき、感謝の極みであります!
普通ならとっくに取り壊していそうな戦跡を保存し、
特に掩体壕に至っては、有形文化財に指定されたのは凄いと思います!
>この脇の甘さが痛恨の位置だとなるやもしれませぬ…努々油断なされぬよう!
そうですね〜
もし今回のような事がありましたら、事前予約したいと思った次第でありました!
>その中で、男爵殿の話題が少し出てきた次第であります。
作戦任務中に我輩の話が出てくるなど、光栄でありますな〜(笑)
>「かんとくの九州の友軍、かんとくをはるかに超えてるよね」
いやいや・・・またまた〜ご謙遜を(笑)
>プロフィール写真をみて「来てる!」と感じたようで(笑)
あの写真はインパクトがあるみたいですね!
あんな写真をプロフィールに使ってたら、得体がしれないですね(自分で言うかっ)
>「 あ、あの方は『男爵閣下』と言う御仁で、『本物』の変態だよ(笑) 」
いやぁ〜変態は我輩の周りでは褒め言葉?でありまして、
『本物』の変態だよと言われ、身に余る光栄でありま〜す(爆)
>あってますかね?
大丈夫、あってますよ(爆)
因みに、貴殿のことも「凄い変態がいますよ〜」と、紹介してあるので安心なされよ(大爆)
4. Posted by ド・エリート男爵 2014年08月16日 01:08
☆ 軍師いな兵衛殿、ジ〜ク、ネオアイラ〜(笑)
>あってます…(爆)
貴殿に認めてもらい、身に余る光栄でありま〜す(笑)
今後も貴殿に負けぬよう修行・・・もとい、変態業?に励む所存であります(大爆)
5. Posted by サイマ13 2014年08月19日 17:58
滑走路は会社の工場の敷地になってるのですね〜
敷地内の遺構はきれいに保存してるしウエルカムで見学させてくれるしで良い会社に使ってもらってますね!
指揮所の建物、味がありますね。
1階建てなのに天井が高くなってるのは何か意味あるのでしょうかね?
この建物、時代が同じくらいだからでしょうか、大分県の玖珠町というところにある「豊後森機関庫」になんだかそっくりな雰囲気です。
敷地内の遺構はきれいに保存してるしウエルカムで見学させてくれるしで良い会社に使ってもらってますね!
指揮所の建物、味がありますね。
1階建てなのに天井が高くなってるのは何か意味あるのでしょうかね?
この建物、時代が同じくらいだからでしょうか、大分県の玖珠町というところにある「豊後森機関庫」になんだかそっくりな雰囲気です。
6. Posted by ド・エリート男爵 2014年08月20日 02:17
☆ サイマ13 殿、こんばんはであります!
>滑走路は会社の工場の敷地になってるのですね〜
地図を初めて見たときに、なんか不自然な形と思っておりましたが、
この広大な土地を基地を作るが為だけに埋め立てたのが凄いです!
滑走路跡地というだけあって、凄く広かったですよ!
>敷地内の遺構はきれいに保存してるしウエルカムで見学させてくれるしで良い会社に使ってもらってますね!
貴殿の言うとおりであります!
アポなしでも自由に見学させてくれるし、遺構もきれいに保存してありますし、本当に良い会社でありました(感謝感激)!
工場敷地になかったら、恐らく残っていないかもしれないですね!
>指揮所の建物、味がありますね。
建物が視界に入った途端、上等兵と「おおぉ〜」と叫んじゃいました!
なかなか味のある建物ですよね!
>1階建てなのに天井が高くなってるのは何か意味あるのでしょうかね?
意味はよくわかりませんが、軍事施設とは思えないような窓だらけの建物でありまして、天井を高くして空も見えるようにしたのでしょうか???
指揮所内部からは滑走路全体と上空(真上と後ろ以外)が見渡せる作りとなっておりました。
窓が多いので、戦中以降に作った建物と違い、中も明るかったでありますぞ!
>この建物、時代が同じくらいだからでしょうか、大分県の玖珠町というところにある「豊後森機関庫」になんだかそっくりな雰囲気です。
情報をありがとうございます!
いやぁ〜ここ行ってみたいでありますなぁ〜!
凄く雰囲気が良いです!
我輩と上等兵は鉄道関係も好きなので、
次なる豊後侵攻作戦を立案しなければ・・・(笑)
調べてみたところ、福岡県志免町から蒸気機関車を無償譲渡されるみたいですね!
2014年度中に機関庫跡に移設と書いてありましたが、もうあるのかな???