2010年01月

2010年01月30日

2/14 THE OUTSIDER第10戦。引き続き濃ゆい選手の紹介 その1。

リングスのオフィシャルサイトにて、
10年2月14日にディファ有明にて行われる
THE OUTSIDER 第10戦の対戦カードが発表されています。

今回は恒例の、新規参戦選手について、
どのような選手であるのかをご紹介したいと思います。

選手に関する情報、訂正依頼などはこちらまでメールを頂くか
コメントにてお願いいたします。



■田中旭樹(Tanaka Teruki)

田中選手は1986年生まれで長野県長野市出身。
本業は鳶職という選手です。


08年8月18日にTBS「サスケマニア」で放送された
「SASUKEトライアル2008夏」に出場。
第2組で出場をした田中選手は
ファーストステージで敗退となっています。
参考(映像)
Youtube「SASUKEトライアル2008夏 - 第21回大会予選 - 1/7」
(3分35秒頃に登場)


格闘技の試合の記録は見当たらないだけに
どの程度の実力かは未知数ですが、
運動神経には自信を持っていそうな選手だけに
試合でのポテンシャルに期待したい所です。



■手塚勇太(Tetsuka Tuta)

手塚選手は1988年生まれで栃木県出身。
第9回に続いてのエントリーとなる選手です。


手塚選手は栃木県の元プロボクサーが主宰する
「太郎っ子ボクシング塾」でボクシングを学び、
07年にはボクシングのプロライセンスを取得しています。

また手塚絵選手は、栃木県真岡市のVERTEX真岡ジム
キックボクシングを学んだ経験を持っています。

【キックボクシング 戦績】
07. 9/30 NJKFブリザードジム アマチュア大会 60kg級Aクラス
      ×逸見亮太(立川KBA) KO



経歴から見ても打撃に関してはある程度のスキルを持っている選手と見られます。
グランドスキルがどれだけあるのかは未知数ですが、
ボクシングのプロライセンスを持っているなど
打撃戦では期待が持てそうな選手と思われます。



■小林慶(Kobayashi Kei)

OUTSIDER第10戦_小林慶小林選手は広島県出身。
元ホストで現在はバーテンダーをしているという選手です。

格闘技暦としては、
山口県の武心会空手にて
伝統派空手の和道流空手を小学生から経験しています。
恐らく小林選手の格闘技の経験はこの空手だけだと見られます。


現在、西新宿のレストラン&バー「Dining Restaurant & Lusty Bar 946」にて
バーテンダーをしています。
店の紹介ビデオがあるのでご参照下さい。
参考(映像)
Youtube「DiningRestaurant-LustyBar946-Invitation2.mpg」


打撃に関しては空手の経験があるので
ある程度は出来ると思われますが、
スタンドレスリングからグラップリングまでの技術が
果たしてどこまであるのかがポイントになる選手であると思われます。



■伊敷安史(Ishiki Yasufumi)

伊敷選手は1981年生まれで千葉県出身。
和術慧舟會RJWに所属する選手です。

【キックボクシング 戦績】
09. 6/28 KAMINARIMON 大森大会 Bクラス60kg以下級
        ○小山雄之(シルバーウルフ) 判定3-0
09.9/20 第8回Amazingbout
        ×古木大二朗



伊敷選手は和術慧舟會の選手であるだけに
一定レベルの総合格闘技のスキルがあると思われます。
試合記録は打撃のみですが、
グラップリングも相応の技術がある選手と見て良いのではないでしょうか。



■和田周作(Wada Syusaku)

和田選手は1982年生まれで福岡県出身。
福岡県北九州市にある武湧会に所属する選手です。
空手出身で様々な蹴り技を得意としている選手との事です。

【キックボクシング 主な戦績】
 BARHYTHM 宮尾厚一郎(錬成塾) 勝敗不明
08. /  BARHYTHM 2008 中野康弘(錬成塾) 勝敗不明
10. 1/10 ROAD TO KING OF STRIKERS 63kg契約3分2R
      ○前田勇人(REAL DEAL) 2R KO
    ※技能賞受賞



こちらに08年のBARHYTHMでの
和田選手の試合の煽り映像があります。
紹介や練習風景などが見られますのでご参照下さい。
参考(映像)
Youtube「中野康弘vs和田周作@Barhythm2008 煽り映像」


格闘技の記録は基本的にキックボクシングばかりです。
直近では、K-1甲子園2008の地区予選準優勝選手(本戦にリザーブファイトで出場)を相手に
KOで勝利を修めている事などから、
キックではかなり高い実力を持っていると思われます。

グランドスキルがどれだけ有るかが鍵ですが、
ストライカーとしては申し分無い選手と思われます。



■矢野優二郎(Yano Yujiro)

OUTSIDER第10戦_矢野優二郎矢野選手は
1982年5月13日生まれで千葉県船橋市出身。
ブラジリアン柔術をベースとしており、
船橋夜櫻會四代目総長という経歴を持つ選手です。

現在は医療専門学校に通いながら
整骨院に勤務をしているとの事です。


矢野選手はZSTのPRE STAGEや、地下格闘技の武将などで
試合を行っています。

【総合格闘技 主な戦績】
08. 6/15 武将vs喧王 ×野呂秀幸(武将) 3分00秒 終了 判定(0-3)



08年6月には武将で行われた
武将vs喧王 東西不良対決にワンマッチで出場。
拳成館の野呂秀幸選手と対戦をしています。
参考(試合動画)
Youtube「喧嘩 格闘技・武将VS喧王 筋肉モリモリ対決!」

試合は矢野選手がタックルに行くも
野呂選手に終始切ってがぶられ押さえ込まれる展開に終始し
3分の試合を判定0-3で敗れています。


矢野選手は地下格闘技「武将」では、何戦かを経験していますが、
勝ち星には恵まれていません。

スタイル的には柔術ベースの為グラップリングを得意としている様ですが、
不良系選手でもあり、打ち合いを厭う事は無いと思われます。
強豪揃いのトーナメントに於いて、
果たしてどこまで進む事ができるのかが興味深い所です。



■宮永一輝(Miyanaga Ikki)

OUTSIDER第10戦_宮永一輝宮永選手は1981年10月15日生まれで静岡県出身。
静岡県焼津市のYAMAGYMに所属する選手で、
ジムでは打撃の指導員を務めているという選手です。

同じく焼津市の高倉塾でキックボクシングを経験しています。


【総合格闘技 戦績】
08. 4/ 6 DEAD or ALIVE
      ×鈴木雄亮(TEAM HAMBOLT)
08. 9/30  DEEP HAMAMATSU IMPACT
      ×アンデルソン・シローマ(ハードコンバット) 1R 2分53秒 TKO
09. 2/ 1 パンクラス 第15回ネオブラットトーナメント ライト級予選
 一回戦  ×小畑公史(U-FILECAMP町田) 1R 1分14秒 一本(チョークスリーパー)
09. 4/ 5 DEAD or ALIVE
      ○(対戦相手不明)

【キックボクシング 戦績】
08. 4/17 浜松ファイト vol.9 ストライキング ミドル級
      △加藤安成(ボンサイ柔術) 判定

【柔術 戦績】
09.12/ 6 白帯カーニバル37 白帯中級レーヴィ級(2名参加)
 決勝   ×大田徹(座間柔術クラブ) 5分 終了 ポイント0-5



こちらは直近で行った柔術の試合の様子です。
OUTSIDER第10戦_宮永一輝_0912白カニ


経歴戦績から、基本的にはストライカーであると見て良いでしょう。
総合格闘技を何戦も経験しているものの、
グラップリングに関してはまだ発展途上の様子であり、
打撃が得意な選手と思われます。



■レイ(Rei)

OUTSIDER第10戦_レイレイ選手は1992年生まれで神奈川県横浜市出身。
パンクラスP's Lab横浜に所属をしている選手です。

現在パンクラスのバンタム級1位で戦極にも出場をしている
川原誠也(Kawahara Seiya)選手は実の兄にあたります。



レイ選手は昨年からアウトサイダーの舞台に出場をする計画を持っていましたが、
18歳になってから出場をする、という事で、
誕生日を迎えた今回出場をする事になりました。


総合のプロ選手を志しているレイ選手は
P's Lab横浜でのプロ練に参加する様になり、
日々練習に励んでいます。

メジャー興行で活躍をしている
実兄の川原選手のガチスパーの相手を日々務めているそうですので、
生半可な圧力には屈しない耐性を持っていると見て良いでしょう。

兄の川原選手は空手ベースのストライカータイプですが、
弟のレイ選手も基本的には同じタイプと見て良いでしょう。
試合で「18歳の川原誠也選手」が今アウトサイダーで見られると思って良いと思われ
かなりの期待が膨らむ選手です。



■塩島寛人(Shiozima Hirohito)

塩島選手は1975年生まれで東京都杉並区出身。
キャリアの古い総合格闘技選手です。

【総合格闘技 戦績】
00. /  GRAPPLERS'GALA GRAND PRIX 1stアマチュアフリースタイル柔術オープントーナメント
 一回戦  ×鬼頭誠(四王塾) 一本(三角絞め)
03.11/ 3 GRAPPLERS'GALA in WASEDA 2003 フリースタイル柔術ミドル級
      ×花田馨造(フリー) 反則(金的への加撃)



アウトサイダー初期を盛り上げた「杉並軍団」と交流のあると言われる塩島選手。
ここ最近の試合記録は見当たらないものの、
10年前後のキャリアを持っている選手である事から
ある程度のスキルを期待して良いでしょう。

直近にブランクのある可能性はありますが、
アウトサイダーに向けて時間をかけて準備をしてきたとの情報もあり、
試合でどのようなポテンシャルを見せるのかを期待したい所です。



■飯尾馨一(Iio Keiichi)

OUTSIDER第10戦_飯尾馨一飯尾選手は1988年生まれで東京都大田区出身。
ストライプル世田谷に所属をする選手であり、
柔道をベースに柔術を経験しています。




都立大森高時代には柔道部に所属してた飯尾選手は、
講道館の春日柔道クラブや警察の柔道場などでも柔道の練習を積んでいました。

春日柔道クラブは純粋な柔道の道場ですが、
中村K太郎(Nakamura K-Taro)選手や宮澤元樹(Miyazawa Motoki)選手を始め
数多くの総合格闘技選手をOBに輩出している道場です。
名門でレベルの高い道場である事から、
飯尾選手にも相応のポテンシャルが期待できると見て良いでしょう。


【柔道 主な戦績】
09. 8/ 9 第40回全国高等学校定時制通信制柔道大会 3回戦敗退

【柔術 戦績】
09. 2/11 ストライプル交流戦 クロスオーバーvol.2 〜湘南vs東京連合〜 白帯ガロ級
      ○潤間"マイコプラズマ"拓史(早稲田)
09. 3/21 第3回フレッシュマンズトーナメント アダルト白帯ガロ級 準優勝
 一回戦  ○池田健汰(ポゴナ・クラブジム)
 準決勝  ○(対戦相手不明)
 決勝   ×渡辺翔平(ポゴナ・クラブジム)
09. 6/ 7 ストライプル交流戦 クロスオーバーvol.3 プルーマ級6分
      ×赤堀よういち(ストライプルノース東京)



飯尾選手は軽量級選手らしく動きが早く、
かなりのポテンシャルを期待できそうな選手です。

恐らく過去にアウトサイダーに出場をした不良系選手の先輩と思われ、
そちらでも相応の経験が期待できると思われます。
ベースは申し分無い選手と思われるだけに、
総合の試合でどこまでポテンシャルを発揮できるかに期待です。



■佐藤弘幸(Sato Hiroyuki)

OUTSIDER第10戦_佐藤弘幸佐藤選手は1987年3月13日生まれで
栃木県芳賀郡益子町出身。
YMC真岡に所属をする選手です。





【グラップリング 戦績】
07. 8/21 DUMAU Grappling & BJJ北関東トーナメント
 ビギナーグラップリング85kg以下級 優勝


吉永選手のYMC真岡から出場をする佐藤選手。
これまでYMCから出場をした選手は
それぞれ一定のレベルを持つ選手ばかりでしたので
佐藤選手にも相応のスキルが期待できるのではないでしょうか。



■☆MAMORU☆(マモル)

OUTSIDER第10戦_MAMORUMAMORU選手は1975年2月8日生まれで
北海道札幌市出身。
横須賀のカリオカ・ジャパン・チームに所属する選手です。





OUTSIDER第10戦_MAMORU_ベッチーニョ山本"KID"徳郁(Yamamoto "KID" Norifumi)選手の
柔術の先生として知られる
ベッチーニョ・ヴィタウ(Adelberto "Betinho" Vital)選手が
指導を行っています。
(左写真・ベッチーニョ選手)


ブラジルのカリオカ・チーム柔術(Carioca Team Jiujitsu)は
柔術黒帯四段でムンジアルで何度も優勝経験を持ち、
マウリシオ・ショーグン(Mauricio "Shogun" Rua)選手の柔術コーチを務めた
クリスチアーノ・カリオカ(Cristiano Carioca)師が主宰する道場であり、
門下からは有名選手の柔術コーチを輩出しています。
カリオカ・ジャパン・チームはこの道場の日本支部となります。



MAMORU選手は普段の練習は、
大田区西馬込のYAMAMOTO SPORTS ACADEMYで積んでいる様子であり、
KRAZY BEEの選手の可能性があります

エントリー写真ではサングラスで隠されていますが、
その下の目はなかなか鋭い眼光を放っており、
体には胸割りの見事な和彫りのグッドシェイプな体をしています。

格闘技の試合記録は今のところ見当たりませんが
打撃、寝技ともに練習を積んでいる様子です。
実際の試合映像や記録が無いので断言はできませんが、
ある情報をまとめる限りは中々の強豪の匂いがする選手と言えます。
試合でのポテンシャルがかなり期待できそうだと言えるでしょう。



他にも新規の参戦選手はおりますので、
情報が集まったらその2を書きたいと思います。
こちらの記事も新しい情報が入れば修正を致します。


ではまたおって(・∀・)/

2010年01月24日

12/13 THE OUTSIDER 第9戦の観戦記 その7。

THE OUTSIDERの第9戦の観戦記の続きです。

その1はこちら
その2はこちら
その3はこちら
その4はこちら
その5はこちら
その6はこちら



■第24試合
 佐野哲也 vs 吉永啓之輔


いよいよ70kgトーナメントの決勝戦です。


試合前には、まずは優勝賞金100万円と書かれた
プラカードを持ったラウンドエンジェルがリングに登場。

そして、今回のトーナメント優勝者に与えられる
新しいベルトがリングで披露されます。

その上。
リングに、どこかで見たことのある王冠が持ち込まれます。
もしやあれは・・・・

そうです。リングスでトーナメントが行われると
優勝者が毎回かぶっていた、
あの黄金の月桂冠ウイニングローレルです。

こちらはRings King of Kings 1999 優勝の ダン・ヘンダーソン
OUTSIDER第9戦_ローレル_ダンヘン
こちらは02年の無差別級王者決定トーナメント優勝のエメリヤーエンコ・ヒョードル
OUTSIDER第9戦_ローレル_ヒョードル

他にも歴代では、クリス・ドールマン前田日明ヴォルク・ハン
田村潔司アントニオ・ホドリコ・ノゲイラといった選手が
このウィニングローレルをかぶって来ました。

ローレルを見ても、不良の皆さんは無反応ですが、
02年以前にリングスを見ていた一部のおっさんが、
ローレルを見るや否や場内あちこちでポツリポツリと大騒ぎに。


我々も思わず、
「佐野さんが優勝したら、ヒョードルの次にローレルかぶっちゃうのか?」
その姿を想像してしまいました。
OUTSIDER第9戦_佐野

・・・・何かぶっても似合いません。




リング上ではタイトルマッチの認定宣言が読み上げられます。
ベルトが四方に披露され、
タイトルマッチを戦う両選手がベルトの確認を行います。

まず吉永選手の前にベルトが、
吉永選手は願を掛けるかの様に両手を合わせます。

そして佐野さんの前にベルトが。
超がつくド近眼の佐野さんは、
お辞儀をするかの様に前かがみにベルトに顔を近づけてジーっとベルトを観察
まるで漫画の様なベタベタな目の悪い人のリアクションです・・・


そして試合が開始。
両者がスタンドで対峙すると、佐野さんは左にサークリング。
吉永選手がジャブを放ち、続けて左フック。
佐野さんは左のミドルキックをすぐに返しで蹴り込みます。

吉永選手は蹴り足を捌くと左ストレート。
これが綺麗に佐野さんにヒットをします。
被弾して横を向く佐野さん。
OUTSIDER第9戦_佐野002
吉永選手は首相撲に捕らえに行き、組み膝を蹴り込みます。

これは・・・
ストライカーの佐野さん、打ち負けてます・・・

佐野さんも膝を嫌って蹴り足を取り、
そのまま押し倒してのテイクダウンに。
吉永選手も逆らわずに引き込んでガードポジションを取ります。

インサイドガードで上からパウンドを放つ佐野さん。
吉永選手は下から佐野さんの上を取りに行き、
右腕を掴むと下からのキムラ(アームロック)を仕掛けます。

しばらくアームロックを仕掛け堪える攻防に。
しかし無駄に筋肉のある佐野さんからアームロックを取るのはかなり至難です。
吉永選手も両腕で極めに行って佐野さんの体を持って行きかけるも、
佐野さんは片手で堪えしのいで元に戻します。
空いたほうの左手でパウンドを落として圧力を掛け、
アームロックが解けるとレフェリーのブレイクとなります。

スタンドに戻される両者。
吉永選手がワンツーで前に出て佐野さんも返しのパンチ。
前に出て佐野さんを捕らえた吉永選手は組み膝を蹴り込みます。
そのまま飛びつきクロスで引き込んでグランドに。
下から三角絞めを仕掛け佐野さんの頭に足が掛かるも
佐野さんは頭を引き抜いて逃れます。
グランドで佐野さんが上の状態でブレイクに。

スタンドで吉永選手がワンツー。
佐野さんが前に出て組み付き、吉永選手も逆らわず引き込んだ所で
1R終了のゴングとなります。


・・・・吉永選手、メチャメチャ体がキれてます
一方の佐野さんは・・・死にかけてます
口数の少なくなる佐野さんの応援一行。


2Rが始まると、佐野さんがスタンドで
ワンツーから前蹴りを放って打撃の距離に。
すると吉永選手は前に出て左の膝蹴りをボディに一閃。
続けて佐野さんの頭を取って顔面にも膝蹴りをぶち込みます。

佐野さんはこんな状態に。
_| ̄|○

膝蹴りを聞かされて前のめりにダウンを喫しました。
マットにうずくまって亀になる佐野さん。
この時佐野さんはリングで少し吐いたそうです。

私も佐野さんの試合は10何試合見ましたが、
佐野さんがダウンを喫した所はこれまで一度も見た事がありません
無駄に打たれ強い佐野さんはスタンディングダウンも取られた記憶は無く、
間違いなく佐野さんの生涯初ダウンです。


カウントを数えられ、何とか立ち上がる佐野さん。
ふらつくも何とかファイティングポーズを取ります。

試合が再開されると吉永選手が左のハイキック。
これは手でガードをしたものの、
続けて吉永選手が首相撲で捕らえます。
OUTSIDER第9戦_佐野001
佐野さんの顔面に吉永選手が膝蹴りをぶち込むと
ここでレフェリーが試合をストップ。
2R 36秒で吉永選手がTKO勝ちになり、
見事65-70kgトーナメントの優勝を飾っています。



正直私は、試合前には佐野さんは負けると思ってました
三週間前にアバラをやってしまった佐野さん。
試合当日は、一応大丈夫なもののやはり痛みは残っている状態でした。

それだけならば、まあ頭を使ってなんとかしたのでしょうが、
直前に一ヶ月近く、練習がほぼ出来なかったことが
むしろ怪我よりも大きいマイナス
でした。

その上、準決勝の野村さんが強かったので
試合でアバラが悪化。
練習不足でのガス欠気味もあり、
準決勝が終わった時に佐野さんは死に掛けた顔をしてました。


一方の吉永選手は準決勝で武井選手を秒殺。
メチャメチャ体かキレキレなのが良く分かる動きでした。

1Rフルに戦った練習不足の佐野さん。
そして練習万端のグッドコンディションで、
秒殺で体力を温存してきた吉永選手。

・・・・こりゃ無理だ、と。



では、佐野さんが万全のコンディションで上がってきたら勝てたのか?
当然そう聞かれると思います。

まあぶっちゃけますと、
白熱した好勝負が再び繰り広げられた、くらいは言えますが、
佐野さんが万全でもあの日の吉永選手が相手だと正直不利だったと思います。



佐野さんは、トーナメントで「死のブロック」に組み込まれるも、
もてるスキルと頭を使って勝ち上がってきました。
試合直前だから、ということでなくても
普段から真面目に練習を積んでいる佐野さん。
佐野さんの強さの理由の一つに、
その積み重ねたトレーニングがあるのは間違い無いでしょう。

ですが、佐野さんは別に、
プロへの昇格を目指したり、タイトル獲得を目指して競技生活を送っている訳ではありません。
道場のプロと練習を積んで同じメニューをこなしてはいますが、
練習を積むのは格闘技をやるのが趣味で好きだからであり、
何かを犠牲にしてやっている訳ではありません。

それでもトーナメントを決勝まで勝ち上がったのは
佐野さんの練習の賜物であり、
自分では嫌がってましたが、
アウトサイダーでは正しく「アマ最強戦士」であると言えると思います。


対する吉永選手。
佐野さん、秀虎選手とストライカーを相手に打撃で連敗を喫したものの
トーナメントではアウトサイダーの看板選手らしく
きっちりと勝って勝ち上がって来ました。

何よりも、前回第8戦と比べても
今回の第9戦のコンディションには目を見張るものがありました。
これはかなり充実した練習を積んできた事が分かる仕上がりです。

吉永選手はアウトサイダーでは
サブミッションでの一本勝ちを修めて寝業師と言われていますが、
本来は不良出身の選手であり、当然打撃が得意だったそうです。

その吉永選手が、今回打撃をかなり磨いて来た様子でした。
いつものワンツーもそうでしたが、
膝蹴りの威力精度がかなり強力になっていました。

恐らく、準決勝進出者の面子を見て、
自分が優勝する為には何が必要で何をするべきかを、
しっかり考えてしっかりと練習をしてきたのだと思います。
いわば「プロ」としての仕事をしてきた、と言えると思います。


まあ、アウトサイダーはアマの大会ですし、
トーナメントではアマ選手がそれぞれ鎬を削りました。
そんな中で決勝に進出した佐野さんはやはり、
前述の通り「アマ最強戦士」でした。

そんなトーナメントを見渡してみると、
吉永選手が只一人、アマチュアながら「プロ」の気概と練習を積んで
トーナメントに挑んできました。

いくら「アマ最強戦士」でも、アマですから「プロ」には負けて当然です。
素直に吉永選手の仕上がりは素晴らしかったですし、
あれなら優勝をして当然でした。



リングの上で吉永選手がマイクを渡されコメント。
「優勝しちゃいました。応援してくれた仲間、ファンありがとうございます。」

そしてその次に。
「俺のこと悪く言ってるやつらもモチベーションになりました。」


・・・・また俺か。俺なのか。



と思っていると間髪入れずに
私の席に松本さんが近づいてきてニヤニヤ。
松本「リングに上がって言ってきた方がいいですよ(ニヤニヤ)」
くま「・・・俺ですか。やっぱり俺ですか(苦笑)」


ま、まあ、
その後私の席の横を通りがかった野村選手には
「今回は『バーカ』って言われなくて良かったです。」と言えましたので・・・・




マイクの後、リング上で表彰式が行われ、
トロフィーやベルト、ウィニングローレルを授与される吉永選手。

その間佐野さんは自コーナーを背に体育座りをしてました・・・

佐野さんの応援一同は表彰式の間終始無言

リングの上には栃木応援団が呼び込まれて
記念撮影が行われていました。



その後、佐野さんの残念会をしましたが、
佐野さんは疲れていたものの怪我については大丈夫な様子でした。

優勝できなかった一番の敗因は、やはり直前約一ヶ月の練習不足ですね。
準決勝の野村さんに勝てたら御の字だと思っていましたので、
佐野さんもまあ、できる限りの全力は尽くしたと思います。

さすがに酒は飲めないので、
甘いものを解禁する佐野さん。
さすがに時間が経つと、負けた悔しさが込み上げてきた様で
「あ゛ーーーー!」とか言ってました。
知らない人が見たら、単にいじけてるだけにしか見えなかったと思います。



まあ、大晦日にDynamaite!!を見に行ったら
さいたまスーパーアリーナの前で、
知らない人から3人くらいに「佐野さんですよね?」と声を掛けられて
気を良くしてましたから、
多分佐野さんは普通に大丈夫だと思います。

さいたま新都心駅の駅前で、
蚊の鳴く様な声で「僕はここだよー」とか言ってましたから。



ではまたおって(・∀・)/

2010年01月23日

12/13 THE OUTSIDER 第9戦の観戦記 その6。

THE OUTSIDERの第9戦の観戦記の続きです。

その1はこちら
その2はこちら
その3はこちら
その4はこちら
その5はこちら



■第21試合
 立花栄祐 vs 庵野隆馬


それぞれ一度、アウトサイダーに出場をして敗れた選手同士の対戦。
お互いにストライキングがベースと見られるだけに、
スタンドでの攻防が期待できる一戦です。


試合が始まると両選手ともにスタンドで対峙。
それぞれジャブを突き出して距離を測り合います。

フットワークを使う立花選手を
庵野選手がパンチの圧力でロープに詰め、
立花選手の頭を取ってスタンドでがぶりそのまま膝蹴りを連打。
そして取った首を引き倒す様にフロントチョークへと移行します。
立花選手は首を引き抜いて脱出。
グランドで下になった為蹴り上げで庵野選手を突き放しに行きます。

しかしグランドでは庵野選手がスキルに勝る様子で
上をキープしてマウントポジションを奪取。
立花選手は脱出を試みるも逃げられず暴れるのみに。
庵野選手が立花選手の両脇に膝をつけて
安定したマウントをキープする事に成功します。
立花選手はTKシザースでの返しを狙うも
庵野選手が足を掛けさせず。

庵野選手はヤンキー然とした風貌とは裏腹に
落ち着いてマウントのバランスキープを心掛けながら
単発で一発一発マウントパンチ。
下になった立花選手がなんとか脱出しようと動くも
庵野選手は崩れたバランスを修正しては一発づつパウンドを落として行きます。
下の立花選手も抵抗で体力を消耗して動きがとまり始め、
徐々に庵野選手のマウントパンチの回転が上がり、
立花選手は顔面を両腕でガードしてパンチ防御一辺倒となります。
マウントのまま試合が展開して1Rのゴング。


2Rが始まるとスタンドで立花選手がローキック。
しかし庵野選手が胴タックルでテイクダウンに成功し、
サイドポジションを奪い、すぐに立花選手の足を払って
マウントポジションへと移行します。
1Rと同様に、バランスをキープしながら
上からマウントパンチを単発で放っていく庵野選手。
立花選手は両腕でガードをしながら
シザースで脱出を試みます。
しかし庵野選手のバランスを全く崩せず、
庵野選手のマウントパンチが一発一発ヒット。
立花選手は防戦のみの状態となります。
マウントで庵野選手がコツン、コツンと
ゆっくりしたペースでマウントパンチ。
様子を伺っていたレフェリーが
状況がこのまま変わる事は無いと判断したか、
ストップを掛けて試合が終了。
2R 2分12秒で庵野選手のTKO勝ちが宣せられました。


両選手ともに前回の試合ではキックのスキルで戦っていました。
共に敗戦を喫しただけに、再登場の今回は初白星を挙げることを期していたと思います。
庵野選手は前回の敗戦以降、柔術の練習を開始したそうで
今回の試合で立花選手に対してグランドスキルでアドバンテージが有りました。
お互いに勝利を熱望しての再登場だったと思いますが、
総合格闘技に必要なスキルを積み重ねてきた
庵野選手に凱歌が上がったのは、必然だったのではないでしょうか

庵野選手お見事でした。
不良系の選手が練習の成果を見せてくれるのは
非常に見ていて嬉しいものです。
今後の更なるレベルアップを期待しています。



■第22試合
 中澤達也 vs 清水征史郎


アウトサイダーではいつも大会の終盤に組まれる
不良選手同士の試合です。
清水選手には以前アウトサイダーで大山選手が敗れており、
大山選手の盟友である中澤選手は今回の試合が敵討ちとなります。


THE OUTSIDER第2回観戦_入場_清水清水選手はこれまでと同じ、
Destunoの「LOCO POR VIDA」をオリジナルアレンジした曲での入場。
参考(曲)
Youtube「DESTINO (LOCO POR VIDA)」




試合が開始され向き合う両者。
スタンド勝負を狙う中澤選手が早々に右ローキックを連打して攻勢。
清水選手はしのぎつつ返しのローキックを蹴ります。
ローに合わせる様に中澤選手が右ストレートで前に。
パンチの打ち合いとなり中澤選手の手数が勝るも
清水選手も相手を良く見て返しのパンチで応戦します。
スタンド打撃戦で中澤選手がやや前に出るも
清水選手の右パンチがヒットし、
続いて左フックがヒット。
ダメージを負って中澤選手が組み付きに行くと
清水選手は中澤選手の頭をしっかりと抱えて
そのまま首投げで投げてテイクダウンを奪います。

すぐに中澤選手の体を跨いでマウントを奪う清水選手。
中澤選手は体を起こして清水選手の胴にしがみつくも
清水選手はしっかりとマウントをキープします。
パウンドを落とす清水選手をブリッジで振り落とそうとする中澤選手。
しかし清水選手の体勢が崩れていない所へのブリッジの為
清水選手はただ持ち上がるだけで、
しっかりとマウントをキープされてしまいます。

パウンドを落とし、中澤選手の右腕を掴んで殺す清水選手。
中澤選手はTKシザースから空いた左腕で
清水選手の右足を手繰って潜り込んでの脱出を試みます。
しかし清水選手は中澤選手に左腕に右膝を乗せてがっちりとマウントをキープ。
パウンドで圧力を掛け、中澤選手はなんとか逃れようと半身になりもがきます。
尚もパウンドでプレッシャーを与える清水選手。
中澤選手が抵抗する隙に左腕を取ると
一気にマウントからの腕十字に。
中澤選手の左腕が伸ばされてがっちりと極まってレフェリーが試合をストップ。
1R 2分06秒で清水選手の一本勝ちとなっています。



中澤選手は持ち味のスタンド打撃で序盤から一気に仕掛けましたが、
清水選手は落ち着いてキックからの打撃で応戦しました。
パンチを浴びて中澤選手がしがみつくと、
以後は清水選手の独壇場に。
グランドでは中澤選手は抵抗で手一杯でした。

中澤選手の打撃も悪く無かったとは思いますが、
やはり総合の試合では打のみならず
投極も重要なのは言うまでもありません。
清水選手は打投極の全てを使える選手であり、
結果、打に特化した中澤選手を相手に
打のステージでもアドバンテージを得られたと思います。

やはり打撃が得意な選手であっても、
総合で打ち合うにはグランドのスキルもある程度必要であることを
改めて再確認した試合でした。



■第23試合
 樋口武大 vs 高垣勇二


これまでアウトサイダーの舞台で
数々の強豪選手と好勝負を繰り広げて評価の高い高垣選手。
センスを全開で戦い、
打撃では回避能力と当て勘、グランドでも前回一本勝ちを修めて
ファンを驚かせて幻想のある選手です。

対する樋口選手はスタンド、グランドともに能力の高い選手であり、
実はかなり強い選手です。


両選手とも玉井選手との対戦経験があるなど、
これまでのアウトサイダーでの戦績などから
好勝負となると見られていたこの試合。
しかし私は、樋口選手が圧倒的に優位であると見ていました。

格闘技には所謂「三段論法」は通用せず、
それぞれの持つスキルが勝敗を決する、と私は思っていますので
今回の試合で樋口選手がその事を試合で証明してくれるであろう、と
個人的には期待をしていた試合です。



高垣選手が入場すると、
場内横浜応援団の大歓声が。


試合が始まると、独特の変幻ムーブで
スイッチをしながら対峙する高垣選手。
対する樋口選手は相手の出方と距離をうかがいつつ
左右のローキックを蹴って行きます。

高垣選手が前に出てパンチを打ち込むと
樋口選手はステップでかわしてパンチを捌き防御。
返しのパンチが放たれると、高垣選手は抜群の距離感でスウェーでかわします。
お互いにパンチの打ち合いとなるも、
樋口選手は技術で、高垣選手はセンスでパンチを鼻先でかわして
両者ともに打撃がヒットしません。

高垣選手が膝蹴りを放つなど
お互いに打撃を打ち合い離れる展開に。
距離の空いたところで高垣選手はおなじみの
両手を膝について休憩するポーズを取ります。
しかし樋口選手は間髪入れずに前に出て打撃を放ち
お約束の休憩をさせず。
オーソドックスな樋口選手と変則的な高垣選手の打撃の打ち合いとなります。

しばらくスタンドで対峙して高垣選手の打撃に慣れたか、
高垣選手のパンチに合わせて樋口選手がタックルでテイクダウン。
場内横浜応援団からは
「寝るな!」「空気読め!」などと怒号が飛びましたが、
一方私はテイクダウンの瞬間
「よーし勝った!逃げれるもんなら逃げてみろ!」などと叫んでいました。

ハーフマウントで上を取った樋口選手は
上から右腕で高垣選手の脇を差して左手で圧力を掛け、
足を抜いてパスガード。
すぐにマウントポジションを奪取します。
上からパウンドで圧力を掛ける樋口選手。
ロープ際で高垣選手の両脇に膝をつけてマウントを安定させると
高垣選手はシザースで逃れようとするも
樋口選手はしっかりと押さえ込み逃れさせず。
上からコンパクトにマウントパンチを連打で落として行きます。
腕で顔をガードしてパウンドをしのぐ高垣選手。
横浜軍団からの怒号とヤジの飛ぶ中、
樋口選手がマウントで優勢に試合を進めるも
ここで時間が切れ、
高垣選手はゴングに救われて1Rが終わります。


2Rが始まると既に疲れの見える高垣選手はロープ際に。
樋口選手が前に詰めると
高垣選手はサウスポーからの右ジャブを繰り出します。
このジャブを左にステップして捌いた樋口選手は
そのままスタンドで高垣選手のバックに。
背後から飛びついて足をフックし、チョークスリーパーを仕掛けます。

おんぶをする格好となった高垣選手は
前に樋口選手を落とそうとお辞儀をする格好となるも
そのままつぶされて樋口選手のバックマウントに。
しっかりと高垣選手の体を伸ばしてポジションを安定させると
一気にチョークを絞め上げます。
場内から樋口選手に向かってヤジがエスカレート。

顎を引いて高垣選手が抵抗するも、
樋口選手がきっちりと絞め上げます。
レフェリーは横でうつぶせになって絞めの様子を注視。
高垣選手は喉に腕を巻かせまいと堪えるも
樋口選手が渾身で絞め、
高垣選手の首が上を向く状態でフェイスロックの状態に。
右手で高垣選手がマットをタップします。

しかしレフェリーは左側にうつ伏せで見ていた為
タップが死角となり見えず。
ちょうど右側で見ていた私は思わず
「レフェリー!タップしてるぞ!」と叫んでしまいました。

レフェリーもタップに気がつき、
声を掛け確認をした後に試合をストップ。
2R開始14秒で、高垣選手のタップアウトにより
樋口選手が一本勝ちを修めました。


マイクを渡された樋口選手は
「すいません、勝っちゃいましたー!」とコメント。
高垣選手が劣勢になるとずっとヤジ罵声を浴びせていた
横浜応援団がこれを聞いてエキサイト
一斉に樋口選手に罵声を浴びせかけます。

すると樋口選手は罵声の方向を見て即座に
「うっせボケ!文句があるなら上がって来い!」と一喝します。

こうなると横浜軍団はさらにエキサイト。
さらに私の前方で観戦していた黒石さんもエキサイトして
フェンスを乗り越えてリングに向かおうとします。
ちょうど前田代表の居る所だったので
前田代表が止めてなだめていますが、
黒石さんの声で
「あんな奴勝てるよ!」と聞こえてきました。


なんとか乱入にはならずに小康状態に。
樋口選手が「まあ、今日は高垣さんと戦えてよかったです」と締めて
試合が終わりました。



試合はいつもの様にセンス全開で戦う高垣選手を
樋口選手がその格闘技スキルで大人気無く叩き潰す結果となりました。
私はこうなると思っていましたし、
事実樋口選手は、高垣選手をほぼ完封して勝利を修めました。

高垣選手の格闘技センスはだれもが認める所です。
しかしながら格闘技は、
必要な練習をより積み重ねた者が勝利を修める競技です。
この結果は、両選手のこれまで積み重ねた経験が
そのまま勝敗として現れたもので、
当然の結果であると思います。


あと、実は高垣選手ですが、
試合の3日位前にふざけてキックをした事が原因で
足を負傷していました。
痛み止めが必要なくらい痛めていたそうなので、
おそらく万全の状態ではなかったと思います。

さらに一方、実は樋口選手も右肩の鎖骨にヒビが入っていました。
試合の写真を見ると肩にテーピングがされていると思いますが
それがこの怪我です。
なんでも試合直前に練習で投げを食らって痛めてしまったそうです。


高垣選手は試合後かなり悔しがっていたそうです。
恐らく、万全の状態ならばもっと勝負になっていた、との思いは
少なからずあるのでは無いかと推測されます。

ですが、試合では樋口選手も骨がイってしまった状態でした。
つまり、それぞれ負傷を抱えておあいこだったと言う事です。
高垣選手が治る頃には樋口選手も治るでしょうから、
今の状態のままであれば再び戦っても結果は変わらない
と私は断言できます。

高垣選手が樋口選手に勝つには、
樋口選手を追い越す位練習を積むしか無いでしょう。
高垣選手は若く恵まれたセンスを持っているのですから、
この敗戦をバネに練習を積む事を期待したいと思います。


さらにですが、
樋口選手は見た目は全く不良っぽく無く、
普段は見た目の印象通りの選手です。

ですが、マイクで一喝したあの姿も、正しく樋口選手だと言えます。
詳しく言うと怒られるので書きませんが、
だから樋口選手もアウトサイダーなのだ、とだけ書いておきます。




さて。メインイベントはその7へ。


12/13 THE OUTSIDER 第9戦の観戦記 その5。

THE OUTSIDERの第9戦の観戦記の続きです。

その1はこちら
その2はこちら
その3はこちら
その4はこちら



■第17試合
 土橋政春 vs 渋谷莉孔


さて、次はお互いに相手を指名し合って組まれた試合となります。


土橋選手は入場について、
「入場は痴漢で行きますよ!」と言っていました。
なんでも、花道をファールカップ一丁で登場すると。

曲と同時にファールカップ一丁でダーッと走りこむか、
それともガウンを着て登場して、花道でバーッと脱ぎ捨ててファールカップ一丁になるかを
悩んでいると言っていました。

「リングスに許可を取って、OKだったらファールカップ一丁で(入場します)。
もちろん(運営の)お姉さんの人に電話して『申し訳ないんですけど・・』って。」
と。
「駄目だったらKISSのお面で登場しようかと。」との事でした。

「ヘアの処理はするんですか?」と聞いたら、
「しません!男らしく!」との事でした。


OUTSIDER第9戦_入場曲_土橋政春さて、その土橋選手の入場。
曲は「Do You Remember Rock'n Roll Radio」。
KISSヴァージョンを選択しての入場です。
参考(曲)
Youtube「KISS "Do You Remember R'n'R Radio"」


花道を登場した土橋選手は
KISSの、フードが覆面になっているパーカーを着ての登場。
現れた時、私は「ああ、やっぱりファールカップ一丁は無理だったか・・・」と思いました。

しかし。

次の瞬間に、土橋選手はパーカーのジップに手を掛けて。
一気にバーッと脱ぎ捨てました。
そうです。
土橋選手が満面の笑みで、ファールカップ一丁になりました。
場内からは「キャー!」と歓声と悲鳴が上がります。


ほぼ全裸の姿で花道を駆けトップロープをジャンプしてリングインする土橋選手。
リング中央で寝転ぶと、柔術の「足廻し」を超高速で、
律儀にリング四方に向けて順番に足を向けながら披露しています。
場内観客からは笑いと悲鳴が。


・・・はみ出るって・・・


足廻しが終わると自コーナーで、
無表情のセコンドに試合のトランクスを履かせてもらう土橋選手。



THE OUTSIDER SPECIAL入場曲_渋谷莉孔続いて渋谷選手の入場。
こちらは毎回使用している「TOKYO RAVE」での登場です。
参考(曲)
Youtube「TOKYO RAVE 2007」



この試合では、両選手にお互いのブログなどでやり取りがありました。
以前から仲の良かった両選手が、
突如お互いを指名しての対戦を希望。
所謂「因縁」が生まれて対決する構図出来上がったのです。

この「因縁」については、
一部では「やらせではないか」との声が挙がっていました。
大会を盛り上げる為に作られた話題なのではないか、と。
しかし断言できますが、この試合の「因縁」はガチでした。

少なくとも、土橋選手がブログで書いていた一連の流れは
そのまま受け取って良い内容です。


元々は10月の第8戦で両者が対戦を希望していたこのカード。
渋谷選手の対戦相手が大山選手になった為に
第9戦へと持ち越されましたが、
試合に向けて準備を積む姿を私は目の前で見ていただけに
両選手ともに本気でリングで戦って決着をつけるつもりだったと思います。

試合前に土橋選手は「泣かせてやります!」と言っていました。



試合が始まると、中央で構える渋谷選手に対して
土橋選手はリングを回ってサークリング。
パンチを繰り出し出入りを仕掛けます。

スタンドで戦う為か渋谷選手は距離を保ってリング中央で構え、
動く土橋選手にローキック。
土橋選手はパンチを繰り出し隙を伺うも
渋谷選手は完全に荷重を後ろ足に掛けた後傾の待ちの構え。
出てくる土橋選手にローキックを打って距離を保ちます。

パンチのコンビネーションの最後に
バックブローを放つ土橋選手。
渋谷選手はバックブローを警戒しており、下がって当てさせません。
何度もバックブローを放っていく土橋選手と
距離を保ってローを蹴る渋谷選手。
スタンドで試合が経過して行きます。

土橋選手がスライディングで滑り込んで足を取りに行くも
渋谷選手もバックステップをして足を取らせず。
スタンドで両選手牽制のフェイントを掛け向き合います。

ミドルキックから土橋選手はタックルに行くも
切ってテイクダウンを許さない渋谷選手。
スタンドでの中間距離での攻防のまま1Rが終了します。


2Rに入っても渋谷選手は依然待ちの構え。
土橋選手がパンチで前に出て崩しに行くも、
渋谷選手は左ローキックを有効に蹴り込んで
土橋選手を懐に入れずに自分の距離で優位に試合を展開します。
渋谷選手のローを受け、足が跳ね上がり始める土橋選手。

土橋選手の前進が鈍りお互いに牽制状態となると
渋谷選手は初めて前に出てパンチを放って行きます。
するとパンチに合わせて土橋選手がタックルに。
渋谷選手は押し倒されるも土橋選手の首を取っており
そのまま立ち上がります。
しかし土橋選手がねちっこく組み付きをキープして押し倒しテイクダウン。
この試合で初めてグランドの攻防となります。

グランドでバックを奪う土橋選手に対して
渋谷選手はグランドで亀に。
バックマウントから土橋選手が圧力を掛けて攻め立てるも、
後ろからのブラインドパンチが禁止されているルールの為
がっちり亀になって首を守る渋谷選手をやや攻めあぐねてしまいます。
防御一辺倒の渋谷選手。

土橋選手はバックからひじを落として圧力を掛けて
サブミッションや絞めを狙って行き時間が経過。
渋谷選手が亀から前に土橋選手を落とした所で試合終了のゴングとなります。

判定となり、1-0で両者ドローに。
両選手がリング中央で座り込んで笑顔を見せ合います。



今回土橋選手は、「この試合は一本ではなくKOで」との想いで試合に挑み、
バックブローを多様してスタンドでの戦いを主体に試合をしました。
土橋選手のセコンドはグランドへ行く指示を出していましたが、
あえて土橋選手はスタンドでの戦いを選択したのです。
この事からも、試合前の「因縁」が偽者ではない事が分かると思います。

実際グラップリングのステージになると
土橋選手はほぼ一方的に攻める展開となりました。
最初から土橋選手がグラップリングに持ち込む戦いをしていれば、
おそらく結果は違うものになっていたと思われます



対する渋谷選手はスタンド主体の選手ですが
スタンドでも比較的待ちの構えの選手です。
特に相手がスタンド打撃をある程度できる選手の場合は
下がって距離を保つ展開になる事が多く、
その為かなりの圧力差が無いとスタンドで捕らえる事が難しい選手でもあります。


かくして試合はスタンドで離れた距離の展開が多い試合となりました。


渋谷選手を倒すには、
スタンドである程度戦えるスキルを持った上で
テイクダウンからのグラップリングに持ち込み、
グラップリングで極めを持っていないとなかなか難しい事という事が
改めて確認できた試合でした。
スタンド打撃だけで、下がる渋谷選手を倒すには
相当スキルで上回らないと難しい
でしょう。


マイクを持った渋谷選手は「任せまーす。」一言。
そしてマイクを渡された土橋選手は
「ゲーーー」とゲップを一発。




■第18試合
 G vs 戸塚俊介


戸塚選手は須藤和哉選手、中澤達也選手と同じく
D2(ドラマチックドラゴン)からの出場となります。


試合が始まると、構えるG選手に対して
戸塚選手は構えず直立。
ノーガードの構え無しで普通につかつかと歩み寄ります。
オーソドックスに構えるG選手はパンチを連打。
戸塚選手はノーガードのままスウェーでパンチをかわして返しのパンチを打つも、
G選手はパンチをワンツースリーフォーと連打で放ち、
戸塚選手が圧力にパンチをかわしきれず拳を浴びてしまいます。
いったん距離を取る両者。

G選手がタックルでテイクダウンに行くと
戸塚選手は倒されながら首を取ってフロントチョーク。
しかし戸塚選手は足をG選手にクラッチしておらず、
G選手が動いて首を引き抜き脱出の為立ち上がります。
戸塚選手はG選手の首を前方から抱えるT-REXチョークの体勢も
G選手が首を抜いて離れて両者スタンドに。

ローキックを蹴ったG選手がバランスを崩すもすぐに立って両者スタンド。
G選手のハイキックと戸塚選手のパンチが交錯をします。
フックの連打でG選手が前に。
戸塚選手は依然ノーガードからの返しのパンチでの応戦の為、
G選手の回転力に押されてパンチを浴びて後退。
スタンドでの打ち合いではG選手が勝り、
パンチを浴びた戸塚選手にスタンディングダウンが宣告されます。

戸塚選手が構えて試合が再開。
詰めに出るG選手に対して戸塚選手は組み付いて組み膝蹴りで反撃。
1R終了のゴングとなります。


2Rが始まると1R同様にスタンドでの打ち合いに。
依然戸塚選手はノーガードでの構えで
G選手がフックの連打を浴びせて攻勢となり、
戸塚選手はパンチを浴びつつ下がる展開となります。
圧力をしのぐ為に組み付き、組み膝を繰り出す戸塚選手。
G選手は離れてパンチで圧力を掛けます。
ノーガードで戦っていた戸塚選手は
G選手のフックの圧力にガードを上げてパンチで応戦。
しかしG選手が打撃スキルで上回り
連続でフックを当てて戸塚選手を下がらせます。
圧力で崩れた戸塚選手にG選手が右パンチを当てて戸塚選手が傾き
レフェリーがスタンドダウンを宣告。

再開されるとG選手はフックとストレートで攻勢に。
圧力でG選手が勝ってパンチが次々に当たるも
戸塚選手もフックやアッパーを放って反撃をします。
スタンドでやや疲れの見られる両選手。
打撃で前に出たG選手が組み付くと戸塚選手は突き放すものの
G選手がスタンドパンチの連打で攻勢。
戸塚選手は打撃圧力で下がり気味の試合となります。
打撃戦もお互い疲れが見えており、
立っての組み合いに。
G選手が押し倒して上を取ると、戸塚選手の首を取って
フロントチョークを仕掛けます。
戸塚選手が抵抗するなか試合終了のゴング。
判定となり、3-0でG選手の勝利となりました。


戸塚選手は全身見事な和彫りのいでたちでしたが、
いざ試合が始まると独特のノーガードで普通に歩み寄って戦うなど
非常に興味深い選手でした。

スウェーでパンチをかわしに行くなど、
おそらく非常に目と反射神経が良く、
そしてパンチが強い選手なのだろうと思いました。

対するG選手はオーソドックスなスタイルで、
連打をきちんと繰り出しているなど
非常に練習を積んだ様子が分かる選手でした。

素手での戦いならばともかく、
グローブを着けた格闘技の試合では
やはりボクシングをきちんとやって
回転力のあるG選手が試合では有利で打ち勝っています。

お互いにチョークを試合で繰り出していましたが、
やはり絞めはある程度熟練の必要な技術ではありますので
勝負はスタンドでの出来が左右することとなりました。

同じスタンドが基本の選手同士の試合ながら、
戸塚選手が独特のスタイルで戦った為
試合はおもしろい展開になったと思います。
特に戸塚選手は練習を積んで来てもらって
また見たいと思った次第です。



■第19試合
 森素道 vs 能仁


森素道選手は、元々SKアブソリュートに所属していたサンビストであり、
ヴォルグ・ハン(Volk Han)選手のスパーリング相手を務めた経験を持っている
という選手です。
当時総合格闘技が好きだった人ならば
森選手の名前は恐らく知っているはずで、
それほどの選手であると言って良いでしょう。

ですので、森選手がアウトサイダーに出る、と聞いた時には
私は正直反則じゃないのか、と思いました。

01年5月にはリングスのBattle Genesis Vol.7に出場するなど
プロ戦績を持っている選手であり、
今回のアウトサイダーでは実に6年ぶりの復帰戦として登場をしています。

果たして久々にリングに登場した森選手は
どのような姿を試合で見せるのか、
個人的には非常に楽しみな試合でした。



試合が始まるとスタンドで向き合う両選手。
森選手がジリジリとプレッシャーを掛けると
能仁選手はやや後退。
森選手がワンツーから胴に組み付いてタックルでテイクダウンに行くも、
能仁選手は倒れながらもがぶりで受け止め
もつれるように倒れて上を奪います。
森選手はハーフガードとなり、能仁選手が上からパウンド。
しかし森選手が立ち上がって両者スタンドに戻ります。

スタンドで森選手がパンチから再び胴タックル。
能仁選手が組みとめるも、森選手はロープに押し込んで
左腕で能仁選手の足を抱えてゆさぶりを掛けてプレッシャーを与えて
能仁選手からテイクダウンを奪います。

しがみついて防御しようとする能仁選手に
パウンドを放って圧力を掛けてマウントを奪う森選手。
抱え込んで防御の能仁選手を引き剥がして
マウントパンチを連続で顔面に叩き込みます。
打たれるがままの能仁選手を見たレフェリーが試合をストップ。
1R 2分44秒で森選手のTKO勝ちとなっています。


さすがに6年ぶりの試合だった為、
森選手も試合前は緊張をしていた様子でした。
序盤で一回、グランドで下になったのはブランクの影響もあったと思いますが
見ていて私もさすがに驚きました。

しかしやはり、キャリアでは圧倒的に上回る森選手は
グランドでも全く危なげなくポジションを戻して
上を奪い直してきっちりと決めたのはさすがでした。

スキル的にはこのレベルでは圧倒的な力を持つ森選手。
再び試合の場に戻って第一歩を踏み出したのは喜ばしい限りです。

私は森選手は、今回は勝ちを義務付けられた試合だと思っていました。
今後ブランクによる勝負勘やコンディションを整えて行けば
上で戦えるスキルのある選手だと思うだけに、
今回の復帰戦を契機に再度上を目指して欲しい所です。



■第20試合
 出田源貴 vs 大和


OUTSIDER第9戦_入場曲_出田源貴前回試合ではコンディション不良で思わぬ敗戦を喫してしまった出田選手。
今回が出直しの試合となります。
入場はミュージカルのライオンキングのテーマ曲、
「Circle of Life」です。

参考(曲)
Youtube「Lion King - Circle of Life」


対する相手は125kgの大和選手。
出田選手は100kg〜105kgくらいですので、
およそ25kg前後の体重差のある試合となります。


大和選手はレスリングベースとの事。
パワーとグランドのポジショニングは申し分ないと思われますが、
打撃対応がどこまであるのかがポイントだと思われます。


試合は出田選手がパンチで前に。
大和選手は組み付きに前に出ると膝蹴りを放ちます。
打撃の距離を保つ為に左に回る出田選手。
大和選手は巨体で突進をして出田選手に組み付き
そのままロープまで電車道で押し込んで行きます。
出田選手はロープを背にテイクダウンを防ぎ、
両者コーナーで組み合ったまま膠着状態となりブレイク。

スタンドでローキックを放つ出田選手。
大和選手も前に出てパンチを繰り出すも
出田選手はかわして返しのパンチを放って行きます。
組み付きに来る大和選手に膝蹴りを合わせる出田選手。
お互いにスタンドで向き合ってフックでの打撃戦となります。
体格に勝る大和選手のパンチ圧力に
出田選手は直撃を警戒して押され気味も、
打撃の精度自体は出田選手が上回ってパンチが当たります。
しかし両者の距離がやや遠く、クリーンヒットには至らず。
巨体の大和選手は既に疲れが見え始めて動きが落ち気味になります。

出田選手の右パンチが当たると
大和選手は苦し紛れの様にタックルで組みに行くも
出田選手に下がって突き放されて組めず。
打撃を出田選手が浴びせて行きます。
ここで1R終了のゴング。


2Rが始まると、大和選手は相撲の様に前に出て組み
出田選手をコーナーまで電車道で押し込みます。
押しこまれた出田選手はフックを放ち
膝蹴りをヒットさせます。
大和選手も巨体の圧力でパンチで応戦。
スタンドでの打ち合いとなるも、出田選手のパンチ精度が上回って
右パンチが連続で大和選手にクリーンヒット。
ふらつく大和選手にスタンディングダウンが宣告されます。

試合が再開されると大和選手は力を振り絞って前に出て
大きなフックを振り回すも出田選手に落ち着いて捌かれ
逆に右フックを浴びせられてマットに轟沈。
2R 1分23秒で出田選手が2ノックダウンでのTKO勝ちを修めています。


やはり25kgの体格差は尋常ではなく、
大和選手の圧力は相当なもので出田選手も苦戦をしました。
しかしながら、メガトンファイター特有のガス欠の速さもあり、
2Rには大和選手の足は止まり気味でした。

出田選手はやはりパンチの打ち合いに強く、
打撃戦に打ち勝って勝利を挙げています。
依然このクラスでは圧倒的な力を見せ付けた試合でした。



続きはその6へ。
次のエントリーが発表されてしまったので急がねば。


2010年01月12日

12/13 THE OUTSIDER 第9戦の観戦記 その4。

THE OUTSIDERの第9戦の観戦記の続きです。

その1はこちら
その2はこちら
その3はこちら



■第13試合
 池田博視 vs 青木朋哉


池田選手は堀切勇太選手と同じチームに所属する選手で、
09年5月の第6戦には、堀切選手と一緒にエントリーしていました。
(註:池田選手は試合は組まれず)

対する青木選手は佐野さんの同門。
佐野さんを見れば分かりますが、青木選手も
相応にスタンド、グランドの練習を積んでいます。


私はカードを見て、これはなかなかレベルの高い
普通に格闘技の試合になるな、と思いました。


青木選手の入場。
セコンドには青木選手、そして佐野さんの同門プロの
遠藤大翼(Endo Daisuke)選手が。

対する池田選手のセコンドには
堀切勇太選手がついています。



試合が始まると、まずはスタンドで両選手が対峙。
ストライカーの青木選手は左ミドルを放ち
パンチでスタンド勝負に行きます。
対する池田選手はサウスポーで打撃で応戦。
牽制状態から、池田選手が組み付いてコーナーへと押し込み、
押し倒してテイクダウンを奪います。

青木選手はスタンドに戻す為に
組まれながらも立ち上がったものの、
池田選手が際にパンチをまとめて打ち込みヒット。
青木選手がダウンを宣告されます。

青木選手が立ち上がって試合が再開。
スタンドでパンチで前に出る青木選手に対して
池田選手は応戦しながらタックルでテイクダウン。
上のポジションを奪います。
下になった青木選手もグランドのできる選手だけに
オープンガードで池田選手の両脇を抱え込んで防御。
お互いに動きが止まり膠着状態となりブレイクとなります。

スタンドに戻るも、打撃で来る青木選手を
池田選手は胴タックルで組み付きテイクダウン。
やはりストライカー青木選手に対して
池田選手は徹底的にテイクダウンを狙う戦術の様子です。
青木選手のガードで動きが止まり、再びブレイク。

スタンド再開から、すぐに池田選手は胴タックルからテイクダウン。
上でマウントを奪った池田選手はパウンドで圧力。
青木選手も練習を積む選手だけに抵抗し、
池田選手も青木選手の抵抗を警戒したか
すぐにバックに回り込んでチョークスリーパーを狙いに行きます。
しかし時間が少なく、青木選手が防御で抵抗する中でゴング。


2Rが始まるとスタンドで青木選手が前に。
ジャブからローキックを放って行きます。
池田選手はローに合わせて組み付きスタンドで押し込み。
コーナーまで押し込まれた青木選手は
池田選手が組み膝を放ってくるも
首相撲には対応できるだけに逆に倒してグランドで上を奪います。
ガードを取る池田選手に上からパウンドを落として圧力を掛ける青木選手。
池田選手は下からもぐりこんで青木選手の右足を取り、
パウンドで抵抗する青木選手にアンクルホールドを仕掛けます。
しかし青木選手も足関節ができるだけに
パウンドや肘打ちで抵抗して足を伸ばしアンクルを防御。
グランドで膠着状態となりブレイクとなります。

スタンド再開から青木選手は右ハイキック。
池田選手がタックルに行くも青木選手がタックルを切って
グランドで上を取ります。
ガードを取る池田選手に上からパウンドを浴びせる青木選手。
池田選手はガードで体を伸ばして防御をする中、
時間が無くなり終了のゴングとなります。



やはり練習を積んだ選手同士の試合は
お互いにスキルを繰り出す勝負となりました。
若い青木選手の強さは佐野さんを通じて私も知っていましたが、
大観衆の中での試合のせいか、
やはり序盤は硬さが見られ、得意の攻撃を繰り出す前に
池田選手のパンチを浴びてダウンを取られてしまいました。

ストライカー青木選手とグラップラー池田選手の試合は、
35歳の池田選手が19歳の青木選手に比べれば落ち着いていたと思いますので
その差が明暗を分けたのかと思います。



■第14試合
 増田良平 vs 島根豊


経歴からストライカー同士と思われる一戦です。

OUTSIDER第9戦_入場曲_島根豊高校生の島根選手は
アヴリル・ラヴィーンの「Girlfriend」で登場。
参考(曲)
Youtube「Avril Lavigne - Girlfriend」



K-1甲子園は「甲子園」という名称から
低く見られていますが、出ている選手のスキルはかなり高いです。
年末にDynamaite!!に出てくるくらいの選手相手に
佐野さんがキックルールでやったら、
まず間違いなく一方的にボコられて負けるくらい強い選手達です。
普通にキックの試合に出ているプロにも
遜色の無いスキルを持つ選手達であり、
それは甲子園の選手の他大会の結果を見てみれば一目瞭然です。

そんなK-1甲子園の予選をある程度勝っている島根選手は
アウトサイダーではかなりの打撃スキルを期待できるのでは、
と私は思っていました。


試合が始まると、お互いにスタンドで向き合って
打撃での牽制戦に。
お互いに前に出てフックを打ち合い打撃が交錯します。
スタンドでの組み合いとなり、島根選手が
増田選手の首を左腕で抱える状態に。
腰を落とした増田選手は、首を取られたまま
島根選手を抱え上げリフト。
そのままテイクダウンをする形となります。
しかし島根選手は頭を抱えたままの状態で
そのままフロントチョークの体勢に。
島根選手は足で胴をフックできていない状態で
増田選手はサイドポジションで頭を取られた状態となります。

増田選手は上から肩を入れて押し込んで頭を抜けば良かったのですが、
島根選手の絞めが強かったのか逃れられずに絞め上げられる状態に。
しばらく堪えていたものの、絞め上げられてやむなくタップ。
1R 46秒で島根選手が秒殺一本勝ちを修めました。


時間が短かった為、島根選手のスタンドスキルは
ほとんど見る事ができませんでした。
フロントチョークも経験者であれば、おそらく抜けられるものだったと思います。
ただ、島根選手の肉体は間違いなく鍛え上げられたものであり、
おそらくその絞め上げる力は強力だったのだろうと思います。

若い選手であるだけに、組みのスキルのある選手を相手にした時に
どれだけのスキルを発揮できるのかを
また見て見たい選手だと思いました。



■第15試合
 統好 vs 曽根修平


プロフィールから、神奈川の不良選手と見られる統好選手。
場内からは応援団の声援が飛んでいます。

対する曽根選手は、
九州の真武館系の道場で練習をしている情報などが入っていましたので
おそらくそれなりに格闘技の練習を積んでいる選手と
私は予想していました。


OUTSIDER第9戦_入場曲_曽根修平曽根選手はLimp Bizkitの「Rollin'」での入場。
ティト・オーティーズ(Tito Ortiz)選手や
リコ・ロドリゲス(Ricco Rodriguez)選手を始め
多くの格闘技選手が入場に使用をしている曲です。

参考(曲)
Youtube「Limp Bizkit - Rollin' (Air Raid Vehicle)」


試合が始まるとスタンドで動き回る統好選手。
サウスポーで構えてパンチを繰り出します。
対する曽根選手はオーソドックスに正統な打撃で応戦します。
曽根選手がパンチで前に出ると統好選手は
バタバタと避けながらパンチで応戦。
飛び膝蹴りを繰り出すも、曽根選手にかわされて
逆に着地際にパンチを浴びてしまいます。

前に出て組み付きに行く統好選手。
しかし曽根選手はスタンドで上から押さえ込み
パンチ、そして膝蹴りを打ち込みます。

打撃の圧力で前に出る曽根選手。
統好選手は遮二無二パンチを出して反撃しながらも
圧力に下がる展開に。
組み付いてもつれて曽根選手を押し倒すも
曽根選手にすぐに立ち上がられます。

ハイキックを放ってすぐに組み付き、
統好選手の腰を抱えて大腰で投げる曽根選手。
グランドとなるも、お互いに攻め手が無くブレイクとなります。

スタンドの打撃戦となり、ストレートを打ち込む曽根選手。
統好選手は既に疲れで動きが落ちているものの
パンチを繰り出して反撃し、
組み合いでもつれてグランドとなるもここで1Rが終了となります。

2Rが始まると曽根選手がフックの連打で前に。
パンチ、ローキックと打撃で詰めに行きます。
統好選手はパンチを浴びて打たれまくり、
根性でパンチを打ち返すもガス欠気味。
スタンドでの組み合いで曽根選手にネックブリーカーの様に
押し倒されてテイクダウンを奪われます。
そのまま上から曽根選手は肩固めの体勢に押さえ込むも
統好選手は上を掴んで抵抗。
絞めは決まらず、曽根選手がパウンドを入れて
立ち上がってスタンドに戻ります。

スタンドでの打ち合いで曽根選手が左右のパンチで前に。
疲れている統好選手がパンチを浴びる形となり
右ストレートが続けてヒットして
統好選手はブルンブルンと体がのけぞりスタンドダウンが宣告されます。

再開されると統好選手も力を振り絞って打ち合いに行くも
曽根選手が落ち着いてパンチで前に出て
左パンチから右ストレートをクリーンヒット。
統好選手がマットにダウンを喫して
曽根選手の2R 1分37秒で2ノックダウンによるTKO勝ちとなりました。


統好選手は、さすがに不良らしく
根性で打ちあって戦う姿を見せてくれました。
しかしやはり、格闘技の心得のある曽根選手が
終始落ち着いて打ち合い、
典型的な不良vs格闘家の試合となりました。

あれだけ打ち合う根性があれば、
統好選手は街の喧嘩では強かったと思います。
ですがやはり打ち合いの訓練を積んでいる格闘技選手相手では
やはり精度が違うだけにパンチを浴びてしまうのは必然と言って良いでしょう。

結果は見えている試合であったと思いますが、
不良の根性は見せてもらえた試合でした。
格闘技の練習を積めば強くなる選手だと思いますので
統好選手には練習を積んでのリベンジに期待したい所です。



■第16試合
 草野勇公 vs 松元仁志


エントリー写真からはいかにも不良といった風貌の草野選手。
対する松元選手は普通のお兄さんといった外見の写真です。

草野選手はなかなかいかつい風貌で力はありそうですが
格闘技で鍛えた肉体という感じではありません。
対する松元選手も肉体的には普通といった感じで、
試合前の姿を見る限りはグラブをつけた喧嘩が予想されます。


松元選手は花道に登場すると
仲間と円陣を組むも、円陣を組む仲間たちも
いかにも普通の人達といった風貌です。


試合が始まると、喧嘩慣れしているであろう草野選手が前に。
松元選手は遮二無二前に出てパンチをふるってつっかかって行きます。
両選手が足を止めてのパンチの打ち合いに。
やはり草野選手が殴り合いには慣れている様子で
気迫を発して正面を見据えてパンチを連打で放ちます。
対する松元選手はがむしゃらにパンチを振り回して応戦。
草野選手のパンチを食らうと大きく体をのけぞらせてしまい
殴り合い自体の経験の少ないことが分かります。

お互いに格闘技をやっていないことが分かる正面からの殴り合い。
喧嘩のできる草野選手の圧力が勝って
松元選手はロープ際まで打撃圧力で押し込まれるも
がんばって腕を振り回して応戦します。
私は思わず「松元!絶対引くな!死ぬ気で殴れ!下がったら終わるぞ!」と
叫んでしまいました。

30秒ほど熾烈な殴り合いが続くと
両者既にガス欠気味となって回転力が落ちてきます。
しかし振り絞って殴りあう両選手。
スタンドで組み合いとなり、
もつれて草野選手が上を取ってのグランドとなります。
草野選手はマウントを奪うも、
松元選手が暴れて簡単にバランスが崩れます。
下の松元選手は草野選手の左足を抱え込みに。
膝十字を狙おうとしている様子ですが
恐らく掛け方を知らない為、草野選手がバックからパンチ。
松元選手はアンクルホールドを狙いに行くも
全く足が締まっていない為草野選手に上体を起されバックを奪われます。
今度は草野選手がバックからチョークスリーパーへ。
しかしこれも極め方を知らない為極まらず
グランドで動きが止まってブレイク。
スタンドで両者が殴り合いゴングとなります。

2Rが始まると草野選手が前に出てスタンドでの殴り合いに。
松元選手も頑張って前に出てパンチを返し
スタンドでの揉み合いとなります。
押し潰れるようにグランドとなり、松元選手が袈裟固めで上に。
袈裟の状態で松元選手は草野選手の上を股間に挟み
Vクロスアームロックを狙う体勢となります。
しかし上を挟んだだけで展開が無くブレイクに。

スタンドでの殴り合いとなり草野選手が前に。
お互いに疲れが見えるものの殴り合いに慣れた草野選手の圧力が勝り
松元選手は返しのパンチを放つも草野選手の右パンチを浴びて
のけぞり背中を見せてしまいます。
これを見たレフェリーがスタンドダウンを宣告。

再開されると優位に立った草野選手は
左右のパンチを振って前に出てラッシュを仕掛けます。
松元選手がタックルに行くと、
草野選手は倒されながらも首を取ってフロントチョークに。
しかし単純に極めは極まらずブレイクとなります。

スタンド再開で松元選手は振り絞って飛び膝に。
しかし高さが足りず、草野選手がパンチで迎撃に。
ラリアットの様に当たったパンチで打ち落とされた松元選手が
マットに落ちると、ダメージというよりは疲労で起きれず
レフェリーが試合をストップ。
終了間際2R 2分59秒で草野選手の2ノックダウンによる
TKO勝ちとなりました。


勝敗を分けたのはやはり、喧嘩での殴りあいの経験だったと思います。
両選手ともに格闘技のスキルとトレーニングは明らかにありませんでした

松元選手は、本当に格闘技の経験は無かったと思います。
グランドで足関節を仕掛ける様子から、
恐らく本当に、格闘技を見るのが好きなファンだったのだと思いました。

佐野さんみたいな大人気ない選手が出ているアウトサイダー
この状態で出場するには並ならぬ決意があったのだと思います。
格闘技をやっている選手は渋い顔をすると思いますが、
私はこれもアウトサイダーであると思いますので
見ていて楽しめた試合ではありました。

両選手ともお疲れ様でした。



次の試合は打って変わって
格闘技の経験豊富な選手同志の試合です。

続きはその5へ。


2010年01月02日

12/13 THE OUTSIDER 第9戦の観戦記 その3。

THE OUTSIDERの第9戦の観戦記の続きです。

その1はこちら
その2はこちら




■第10試合
 佐野哲也 vs 野村剛史


さて、いよいよ70kgトーナメントの準決勝が始まります。


トーナメントの最終ラウンドに向けて調整をしていた佐野さん。
一ヶ月前くらいには、メチャメチャ調子がいい様子でした。
充実した練習を積めていた佐野さんは、
さぞかし万全の状態で本番に挑めるであろう、と期待をできる状況でした。

が。
試合3週前くらいに。



佐野「残念なお知らせが。」
くま「は?」
佐野「青木君(註:AB選手)のサバ折りで傷めた。」
くま「・・・・・」

OUTSIDER第9戦_佐野000
(上写真・犯人)


なんと、佐野さんは練習でのガチスパーで、
AB選手のガチサバ折りを食らって負傷してしまいました。
状態としては、スタンドで胴クラッチされただけでタップするそうで、
しばらく練習ができない状態に。
これは試合直前としてはかなり痛い状況です。

その後3週間、とうとう佐野さんは対人練習もろくに積めない状態となり、
しょうがないのでチャリンコを漕いでスタミナ維持を狙うしか無くなりました。


豊富な練習を積んでその成果を試合で出すのが持ち味の佐野さん。
練習ができない佐野さんは単なる筋肉です。


ストライカーの佐野さんですが、
立ちのスパーができない状態で、試合直前には相手の打撃が・・・・
OUTSIDER第9戦_佐野001

スパーしても、練習不足で全然相手のパンチに反応できない、
っていうか見えないそうです・・・・
ストライカーが打撃見えなくてどうするんでしょうか・・・・



オワタ \(^o^)/




THE OUTSIDER第四戦_入場曲_佐野哲也まずは佐野さんの入場。
さすが準決勝だけあって、花道にはスモークが炊かれます。
佐野さんはいつものBUMP OF CHICKENの「バトルクライ」での入場。
リングには四方から仕込まれた紙テープが投げ込まれます。
参考(曲)
Youtube「バトルクライ − BUMP OF CHICKEN」


The Outsider 第三戦_観戦記_入場曲_野村剛史対する野村選手も入場曲はこれまでと同じ、
映画「マトリックス」のテーマ曲である
Juno Reactorの「Navras」。
参考(曲)
Youtube「Navras - Juno Reactor」




試合が始まるとスタンドで向き合う両者。
佐野さんは打撃を狙って左にサークリングを。
野村選手はこれまでの試合と同じように
構えて相手との距離を取り様子を伺います。
お互いに距離を開けての牽制状態。

ストライカーの佐野さんがパンチで前に出ると
野村選手も返しのパンチを繰り出すも
できるだけ距離を保つ構え。
牽制の打撃が両者から繰り出されます。
OUTSIDER第9戦_佐野002

しばらく牽制状態。
OUTSIDER第9戦_佐野003
佐野さんが打撃で仕掛けると、タイミングを狙っていた野村選手は
胴に組み付いて差して組み合いに。
サバ折りをしながら足を掛けてテイクダウンを狙います。

私は野村さんはレスリング式のタックルではなく
差してからのテイクダウンの選手だと思っていますので、
通常ならおそらく佐野さんがテイクダウンはそう易々とは奪われないと思っていました。
しかし今回はサバ折りで傷めている佐野さんは、
影響があったのかテイクダウンを許して上を奪われてしまいます。

ハーフマウントで上となる野村選手。
対する佐野さんは、下でロックダウン(二重絡み)の体勢を取って
野村選手の両脇を差して抱え込みます。
上でベースを取って次の仕掛けを狙う野村選手。

しばらく下の状態となっていた佐野さんは、
胴を抱えたまま野村選手の右脇に潜りに。
エディ・ブラボー(Eddie Bravo)の「オールドスクール」というスイープを仕掛けます。
見事上体を起き上がらせる事に成功してスイープを決める佐野さん。
上のポジションを奪い返します。
下になった野村選手はオープンガードに。

上となった佐野さんは、パウンドで野村選手を攻撃。
オープンガードの野村選手は
右膝を佐野さんの胸に着けて半身で佐野さんの右腕を取りに行き
佐野さんのパウンドを制しに行きます。

そして佐野さんのパウンドの隙を付いて
右足で佐野さんの左脇を煽って右足を首に掛けて三角のロックに。
三角絞めに入る体勢となります。

佐野さんの頭を引き寄せて三角絞めを極めに行く野村選手。
しかし佐野さんは左肩を野村選手のクラッチの内側に入れて
腕を流されないようにして三角絞めを防御します。
野村選手は渾身の力で絞めを完成させようとするも、
佐野さんはクソ筋肉を生かして腕を流されない様にしっかり防御。
脱出の機会を伺い試合が経過します。

この時リングサイドの偉い席から「落ちる!落ちる!」という声が上がりました。
「え?」と顔を見合わせる佐野さんと和田レフェリー。
三角絞めの絞め方と防御を知っている人ならば
この状態から絞め落とされるとは普通思いません。
とりあえず無かった事にして試合が進むリング上

空いた右腕でパウンドで抵抗する佐野さん。
野村選手もしばらく逃すまじと三角絞めを極めに行き
中々佐野さんも三角ロックから逃れられず。
しかし、いつも練習でAB選手の強力な三角絞めを食らっているので
私は佐野さんが三角で極められることはまず無いだろうと思って見ていました

しばらく三角での攻防となるも、
佐野さんが三角ロックからの脱出に成功して
野村選手のオープンガードの体勢に。

OUTSIDER第9戦_佐野004
上からパウンドを浴びせる佐野さん。
野村選手は腕でガードする状態を強いられ防戦状態に。
佐野さんは上から容赦無くパウンドを落として決めに行きます。

通常の試合なら止められるくらいにパウンドを浴びせられた野村選手。
しかしこの試合は準決勝である為か、レフェリーは様子を伺いまだ止めず。
佐野さんはパウンドを落としながら思わず
「止め無いんですか?」と口頭でアピールしながらパウンドを打ちます。

佐野さんがパウンドを連打し、
野村選手はなんとか抵抗して脱出を試みるも
連打を浴びるのみの状態に。
尚もパウンドを浴びせて決めに行く佐野さんを見て
ようやくレフェリーが試合をストップ。
1R 2分57秒という終了間際で、佐野さんのTKO勝ちとなりました。



私は佐野さんが万全の状態ならば、
野村選手とは相性が良くそうそう負けないであろうと思っていました。
体自体は試合のできる状態まで回復していましたので
怪我の影響で劣勢になった訳では無いと思いますが、
直前に対人練習が積めなかっただけに
やはり試合勘やスタミナには影響があったのだと思います。

さらに、野村選手の強力な極めへの攻撃を食らった事で、
佐野さんはいつもよりかなり消耗したと思います。
実際に試合直後の佐野さんは苦しそうな表情をしていて
ダメージというか影響はあったと思います。


まあ、佐野さんの状態を考えれば
野村選手に勝てれば御の字と私は思っていましたので
無事に勝利を修める事ができて一応ほっとしました。
佐野さんは野村選手をスイープできた事が凄く嬉しかったみたいです。



■第11試合
 武井勇輝 vs 吉永啓之輔


さて、準決勝の第二試合。
先ほど勝った佐野さんの相手がこの試合で決まります。

武井選手は09年10月の二回戦で拳を骨折。
なんとか治して試合に挑んだものの、
恐らく試合前の練習は満足にできなかったであろう事は
状況から明らかです。

ですので私は、やはりこの試合では吉永選手が優位、
というか勝ち上がると考えていました。
なので武井選手が入場すると
「武井〜〜!頑張れ〜!削っていけ!削って!」
あくまで佐野さん本位の声援を。

武井選手が本来の実力で戦えれば吉永選手もかなり消耗すると思っていましたので、
なんとか吉永選手を疲れさせてくれ、と思っていました。
万全の状態ならば武井選手が勝つ可能性も十分あると思っていましたし。


試合が始まると拳を合わせる両選手。
両選手はスタンドで向き合う状態となり、
武井選手はガードを下げた状態でフットワークを使って動きまわります。
フック系の振るパンチの武井選手に対して
吉永選手はストレート系のパンチを繰り出します。

左のミドルキックを放つ吉永選手。
武井選手は下がってかわすと、顔を突き出して挑発するかの体勢に。
吉永選手はワンツーを放って前にでて武井選手をロープに詰めます。
ロープを背負った武井選手は左に体を、ダッキングのように振るも
吉永選手は狙っていたかの様に左テンカオ(膝蹴り)。
これが体を下げた武井選手の顔面に見事にクリーンヒットします。

武井選手はガードの腕を上げた状態で
そのまま右にくの字に体を折るように倒れてダウン。
完全に気を失って倒れた為即座にレフェリーが試合をストップし、
なんと僅か37秒という秒殺で吉永選手のKO勝ちとなりました。



・・・・・すげえ。



試合を終えた佐野さんは以下の通りに。
OUTSIDER第9戦_佐野005




・・・吉永選手、ほぼ体力を温存したままの
ノーダメージで決勝へと進出をしてしまいました・・・・

佐野さんは、前回10月に引き続いて、
ピンピンした状態の相手と二試合目を戦う事となりました・・・・・



勘弁してくれ。




吉永選手と武井選手は、普段は仲が良い選手です。
お互いにスタイルは良く知っている同士だったと思います。

両選手の力を考えれば、まったくの他人同士の試合であれば
秒殺という結果にはならなかったのかも知れません。
実力以外の要素も絡んだ結果のような気はします。

しかしながら、吉永選手はこれまでと比べても滅茶苦茶体がキレている事は分かりました。
決勝に向けて、かなり充実した練習を積んできた事が分かる出来でした。



勘弁してくれ・・・




ここでいったん休憩となります。
ロビーに出ると、扉近くに大根の中身の人が。

「入場の時に『電気代払え〜!』って言ったの私です(笑)」と言ったら
「いやー、リングの上だと何にも聞こえてなかったですね」との事。

着ぐるみを着たりブログの内容などから
ミダラさんはどれだけおかしい人なんだ、と思われているような気がしますが、
中身の時に話をすると、ミダラさんはメチャメチャまともな青年です。
まあ、言動や行動の端に若干、大根の匂いがしますが。


私はタバコを吸ってから席に。
続きの試合が始まります。



■第12試合
 北中秀一 vs 鯉沼衆斉


事前のプロフィールでは両選手ともに格闘技の経験自体は多くは無い様子。
スタミナ切れでのスローモーションにならない事を祈りたいところです。


入場してきた北中選手は、腕と背中に結構な量の刺青が。
体はなかなかグッドシェイプに鍛え上げられています。
少なくとも筋トレなどは地道に積んでいる事が分かる体つきです。

一方の鯉沼選手は、エントリー写真では
胡散臭い匂いを醸し出していましたが、
リングに登場したその姿は、
短めに刈った髪を銀に染めてなかなか精悍な印象です。
体もバキバキではないものの、シェイプされて筋肉もそこそこあり
スポーツで鍛えられている様子が伺えます。


試合が始まると、北中選手が前に出て
全身で放つように右のロングストレート。
ロボコンパンチではなく、きちんとストレートを放っており
パンチの練習をしている事が分かります。
鯉沼選手はかわして当たらず。

対する鯉沼選手は正面で足が揃ってのパンチ。
打ち合いでも顔を背け気味で、殴り合いの練習は明らかに積んでいません
しかしながら、体勢を崩しながらも
下がらずに一生懸命にパンチを振り回して応戦。
しかし北中選手の右パンチが今度はカウンター気味に当たって
鯉沼選手がダウンを奪われます。
立ち上がって試合が再開。

鯉沼選手は遮二無二にパンチを振り回して前に。
勢いだけのラッシュでダウンを取り返しに行きます。

鯉沼選手が格闘技未経験なのは
開始すぐに分かりました。
対する北中選手は多少練習を積んでいる事も。

私は思わず、
「鯉沼ー!間空けるな!死ぬ気で前に出ろ!間空けた瞬間やられるぞ!」
叫んでしまいました。
スキル差から、普通に打撃戦をすれば
鯉沼選手は間違い無くパンチを浴びてやられると思いましたので。
ただ、多少のスキル差があっても
遮二無二前に出てパンチを放ってこられると
非常にやりにくいもので中々綺麗にパンチは当てられないものです。
そして、おそらく鯉沼選手にはそれしか方法はありません。

それを知ってか知らずか、
鯉沼選手はスキルは全く無いものの、
根性と気力だけで一生懸命パンチを振って前に。
北中選手もパンチで応戦するものの
鯉沼選手の圧力に梃子摺りタックルに行きます。
しかし鯉沼選手は突き放して遮二無二パンチ。
北中選手はパンチを捌いて防御し
返しのパンチを放ちます。
煽られながらもラッシュを続ける鯉沼選手。

前に突っ込み続ける鯉沼選手を北中選手が組んで捕らえて
スタンドでがぶる体勢に。
膝蹴りを入れると、前へ前へと押し込んでくる鯉沼選手を
首に巻きついてチョークを狙うかの体勢となります。
がんばって外した鯉沼選手は尚もパンチで遮二無二連打。
両選手ともやや疲れが見え始めます。

北中選手もパンチで応戦するも、
技術で応戦する北中選手を
単にがんばって前に出て殴る鯉沼選手の圧力が上回って
鯉沼選手の右パンチが当たり北中選手がダウン。

北中選手が立ち上がり試合が再開。
疲れながらも、遮二無二パンチで前に出る鯉沼選手。
北中選手もダメージを負った為、
単にパンチを振り回す鯉沼選手が圧力で上回りラッシュ。
再び鯉沼選手が振り回したパンチが北中選手に当たって
北中選手が尻餅をついてダウン。
2ノックダウンとなり、
1R 1分55秒で鯉沼選手のTKO勝ちとなりました。


正直、鯉沼選手には試合を見る限り全く格闘技のスキルがありませんでした。
北中選手には多少のスキルが見られましたので、
技術的には北中選手が優位だったと思います。

ですが、鯉沼選手、最後まで前に出続けました。
何度も言いますが、鯉沼選手には全くスキルが無かったにも関わらず、
前に出てパンチを打ち続けるという、
鯉沼選手にできる唯一の戦法を最後まで気力で実行した結果、
逆転で勝利を修める事に成功
したのです。

鯉沼選手、最後まで前に出続けて勝利を手にしたのはお見事でした。
素直に賞賛し祝福したいと思います。




この試合で前半は終了です。
続きの試合はその4へ。


総アクセス数
  • 累計:

訪問者数

    Recent Comments
    Recent TrackBacks
    【パック】「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック」+「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック(上級者編)」 (【パック】「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック」+「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック(上級者編)」)
    10/11 THE OUTSIDER第8戦。トーナメントとか見ましたその3。
    【パック】「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック」+「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック(上級者編)」 (【パック】「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック」+「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック(上級者編)」)
    10/11 THE OUTSIDER第8戦。トーナメントとか見ましたその3。
    【パック】「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック」+「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック(上級者編)」 (【パック】「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック」+「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック(上級者編)」)
    10/11 THE OUTSIDER第8戦。トーナメントとか見ましたその3。
    【パック】「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック」+「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック(上級者編)」 (【パック】「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック」+「3週間以内にキャバ嬢を落とす魔法のテクニック(上級者編)」)
    10/11 THE OUTSIDER第8戦。トーナメントとか見ましたその3。
    • ライブドアブログ