2008年07月31日

IVY 第二十五話更新 〜もうだめだー!〜

はい、こんばんわ!!
……放置しすぎて、すみませんでした。
正直、尺が足りないような気がしたのですが、更新しないよりはと思い
IVY25話を更新いたしました。


○昨今の創作活動

正直言って、絶望的です。
うちの部屋は扇風機しかないんですが、PCつけるとそれはエライことになります。
日中だと窓開けっ放しでも、外と同等くらいの室温に。
直射日光を防いでるだけと言っても過言ではないはず……。

そんなわけで、前回から0に限りなく近い進行具合です。
加えて、定期的に襲いくる自己嫌悪感。
駄作を繰り返してこそ、いずれは書けるようになる。頭では理解してるつもり。
でも、やっぱりダメなんですよね……。
一定の期間で、「自分には才能なんてない……」とか「これは(今だとIVY)ダメだろうから、もう辞めたい……」みたいな。
たぶん構築がうまく行ってないのに書き出してることと、長いものを書いてるせいなのかと思ってます。

前回の更新から20日間は、まったく創作活動のことは触らないようにしてました。
最近ハマったパチスロに行ったり、部屋の片づけをしてみたり、本を読んでみたり。
というか、そうするならそうするでブログに書くべきですよね、すみませんorz

その期間あってか、少しですが解消策がとれてきてます。
明日、電気屋さんが来て我が部屋を下見してくれます。
そう、いよいよエアコンがつくかもしれません!!!
ちょうど家には、使ってないエアコンがありまして。
それを私の部屋に移そうということに。
これで猛暑から逃れることができます。

本を読んでいた、と書きましたが。
未練なんでしょうか、おのずと創作の本を読んでたりしました。
”わかっていたつもり”だという知識や作法の再認識ができて、すごく充実できましたよ。
物語とは、そもそもなんなのか? とか。
あとは尊敬すべき偉人、チェーホフ先生の作品を読んだり。

・犬を連れた奥さん
・可愛い女
・ヨーヌィチ

を読破。
どれも晩年期の作品とあって、哀愁と孤独などのつまった作品内容です。
私みたいな若輩者が読むよりも、中年層以上の方が読むほうが味の深さを感じ取れるかと。
なんでもそうですが、”絶対とか確信”っていう奴が崩される時はショックを受けるものです。
これもたぶんに、流行の「泣ける」って奴の要素ではないのかと。
死にこだわらずとも、手法はいくつでもあるのだということ。
勉強になりました。


○これから、どうするよ?

これから、万以上の弱音を吐くかもしれません。
けど、シナリオを書いていきたい気持ちは揺るぎません。
そんなわけで、亀よりも遅いスピードですが頑張ってみようと思います。

ともかくはIVYを清々しく終わらせる。
その反省を踏まえて、黒猫少女(仮)のプロットを再構成する。
しばらく、長編ものはこりごりだ(笑)
コンスタンスに発表できる短編物に、シナリオも小説も絞って活動していこうかと。

次回更新は未定ですが、なるだけ早く更新するように心がけます。
遅延しそうなときは、またその折に更新します(汗)

neozeon_2 at 21:19|PermalinkComments(0)clip!Street Dreams 

IVY -アイビー- 第二十五話

 「忘れ物はないかー?」
「だいじょーぶ」
「っても、持っていくものなんて無いに等しいけどな」
「そうかなー。カバンじゃ入りきらなかったよ」
「こらそこ、お菓子をダンボールごと持って行こうとしない!」
「お腹空いたら困る〜」
「飯を食え、飯を」
「お菓子、もしくはデザート希望」
「そんなんで、よく腹が膨れるよな」
「あ、水筒給湯室に置きっぱなしだ! 取ってくる〜」
「水筒なんて持っていくのかよ……」
今日は、陽菜と初デート。まさにいま、俺の体中の細胞がやる気を出しているところだ。
二人で見てた情報番組で、たまたま近くのデートスポットという奴を特集してたのが幸い。ここぞとばかりに誘ってみたら好感触で、あっというまに決定した。
茶色で薄手の上着に、黒の長めのスカートは冬らしい色合いだが、外を歩くには寒そうだ。
なんにせよ、いつもパジャマ姿の陽菜だけに、私服姿は貴重に思えてしかたがない。
「なんだなんだ、朝から騒がしいな」
「安田先生、早いっすね」
「新婚さんのデート支度を覗き見するために早起きだ。というより、前日に済ませるよな、普通」
「なんか陽菜の奴が忙しいからって、昨日は相手にもしてくれなかった……」
「乙女の秘密ってか。……デートだったよな?」
「どうみても遠足状態ですよね」
「こういうところは、見た目に伴わなくてもいいんだがな」
「でもま、本人の好きにさせるのが一番かなって」
「結婚したら、絶対苦労とグチが増えるタイプだな」
「ほっといてください……」
正確なデートコースというのは決めていないけど、主にうろつく予定は街中だ。
それで、どこでランチマットを広げたり、お菓子を食べたり、フリスビーを投げたりするつもりなのか。
少しは予測していたことだが、ここまでも先行きが不安になるとわ。情けないことに、違った方向で悩みの種は尽きそうにない。
「ボウズ。一応、これな」
「紙ヒコーキ作るにしては、ちっちゃいっすね」
「メモ用紙だ、メモ用紙。もしもの時は、な」
病院の電話番号に、陽菜の実家の連絡先と安田先生の携帯番号。言わずもかな、緊急連絡網と思われるものが羅列されていた。
小さくまとめてポケットの奥に押し込む。なんだかわからない感情みたいなものが湧き出ている感じ。なんとも言えない、曇り空みたいで。
「全部、おまえに任せた。タイミングや判断は自由に判断してくれていい。でもな、陽菜のことが心配なのは、おまえだけじゃない。それだけは忘れないでくれ」
「大丈夫です。きっと帰ってきて、それからなんですから」
「それが最上。いいとこばかり持っていかれて、たまるかってんだ」
眠そうな目を一生懸命にこすっているのは、安田先生なりの照れ隠しなのかもしれない。


2008年07月08日

梅雨明け そして……

ブログ更新ですが、IVY更新ではないっす(´・ω・`)
こんばんわ、CASでございます。


一昨日、バイトから帰ってきてバイクを降りる時。
「コキッ」
そのまま、膝をつきました……。いつものように、普通にまたいで降りたと思ったんですが、腰が見事に逝きましたorz
翌日、バイトでは瀕死状態で、休憩中には湿布を買出しにでかけましたよ(´・ω・`)
いまも貼ってますが、痛みがなかなか消えない。
風邪薬じゃないですが、使ったことにより精神的安定は得られるものの、動くたびにズキッと来る痛みは……。
まだ22歳だというのに、職場では「何歳だよwww」「体重重いからじゃね?」「おじいちゃんみたい」などと、大変冷たい接触をしていただいて人の非情さに触れることのできた、良い一日であったと思います、ええ。(待

でも、私は学びましたとも。

「痛みは、味あわないとわからない」

職場の人、全員が将来腰痛を味わうことを切に願っております(酷


んで、今日は帰ってきてヒィヒィ言いながらパソコンの前に座ったのですがー。
そのまま爆睡(苦笑)
3時間くらい寝たし、二日間は腰のせいで何も創作活動できなかったので、これから仕事までは頑張ってみようかなーと思います。
でも、IVYのうpは11日くらいになりそうです。
黒猫少女(仮)の製作も進めたいので(´・ω・`)


さて、話題的には別話題? なのですが。
keyの公式で、なにやら都乃河さんが会社について質問に答えてくれるとのこと。
ちなみに私はなにか送ったわけじゃないんですが、回答を見るだけでも十分に楽しめました。
keyに限らず、製作メーカーのスタッフって時々「誰?」っていう人が突然いたりします。
スタッフの存在っていうのは、基本的にスタッフロールで知ることぐらいだと思うわけで、会社としては手順を踏んで製作に関与しているでしょうが。
都乃河氏も、私はそういうイメージでした。
リトバス発表当時で、知っているライターさんは麻枝さんだけでしたから。

んで今回の質問記事にて、都乃河さんのことを知ることができたのは嬉しかったですね。

簡単にまとめておきますね↓

出身地:
カントウヘイヤ


シナリオ履歴:
智代AFTERのPS2追加シナリオから。
その後リトバスに参加。
のみ。他社などでの参加はないそうで。
keyが初勤務だそうな。


好きなkeyのシナリオ:
ユーザー視点=kanonの舞シナリオ
ライター視点=CLANNADのことみシナリオ

これは納得、及び共感の内容。
ことみシナリオのラスト付近は、まさにAVGという長所を活かした内容だったと思います。
ゲームとしての表現で、最高でした。
舞シナリオの世界観は特殊で良かったと思います。
あれをもっと煮詰めていけば、新しい世界の開拓も可能かも。


尊敬する人:
麻枝さん。
入社理由、ライターを目指した理由も麻枝さんに憧れていたからとか。


レンジのドア:
最近は閉まっているらしい。



と、一部分だけ紹介。
なんせ質問が309個も来てたので、全部羅列するには無理がある!
重複を除いても、250以上はあったような。
読むだけでも大変でしたが、書くのはもっと大変だったろうなーと。
いいファンサービスでした、都乃河氏お疲れ様です。



私もむかーし、思っていたことなんですけど。
keyに入社したいって内容が多かった気がします。
いまはどうかと言われると、答えはNOかもしれません。
(まず、入れないけどな(笑)っていう突っ込みは無しで……

たしかに、私も都乃河さんと同じでシナリオライターになる目的を持てたのは麻枝さんのおかげです。
でも、色んな世界を見るたびに、色んな物語を見るたびに、なにか違うなーって思うようになってきました。
子供の反抗期みたいな考え方かもしれないですけど、keyのシナリオやテーマ性にも反発的な意見を持つようになっていました。
過去記事を読んでいただければわかるかもしれませんが、私が好きなkeyの作品はCLANNADとkanonだけです。
(無論、AIRやリトバス!などの全部が嫌いってわけではないですけど

↓めっちゃ、長くなるので暇な人だけ!続きを読む

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2008年06月30日

IVY 第二十四話更新 〜焦る一人の夜〜

おばんです。
更新してる今、お時間の方午前3時らしいです。
明日も元気に9時出勤、なんかフラグ立ちまくりで、逆に怯えて寝れない……。
ありますよね、こういうこと。
どうするかね……。


二十四話更新となりました。
これ、最終話でも違和感ないんじゃね? とか書いてる時思ったのは内緒だ!
いま手持ちのスケジュール帳にて、更新計画を練っているところです。
予定通りにいけば、今月中で終了予定です。
去年の12月の終わりに計画して、半年間。やっと終わりが見えてきました……。
我ながら、よくもここまでやれたなーと。
と、いう感慨深い感想は完成したときにとっておくべきですね、ええ。

黒猫少女の方も平行してやっていきたいので、少しIVYの方が遅れる可能性もあります。
毎度、物語を考える時に思うんですが。なるべく簡単にすませようと思うものの、どんどん広げちゃって気づいたら長々とやっちゃうんですよねー。
今回製作中の黒猫少女(仮)も、だんだーんと長くなってきてるようなorz
年内に、短編小説も何個か仕上げたいのに(´・ω・`)
しかも、ゲームのほうはラノベに比べて、どうしても製作期間が長くなってしまう。
そこらへんも加味すると、急いだ方がいいのかもしれない(汗)
これも、慣れだろうと思って頑張っていきたいところです。
一次創作同人サークルとして、動き出せるのはいつの日のことやら……。


てなわけで、このへんで。
次回更新は、今週中に?


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IVY -アイビー- 第二十四話

 変わらない病院、俺が初めて来てから。といっても、まだ二ヶ月も経っていないのか。
そんなにすぐ変わることなんてないか。でも、俺自身の世界はめまぐるしく変化をとげている。
二週間で恋をして、また二週間で実り、それも、もう先長くなく終わろうとしてるんだ。
とんだ、お笑い種だな。俺って奴は、こんなにも感情豊かな奴だったか?
まるで今までなかったからと、取って付けたかのように喜びと悲しみを浴びせられたようじゃないか。
ドアノブを握って、ゆっくりと引いた。俺はおろか、誰もが陽菜に会うことを阻むものは無くなっている。
陽菜のお父さんとお母さんは、もう会いに来たんだろうか。どう思った、変わり果ててしまった娘の姿を見て。もはや、可哀想などという感情もわかなかったのだろうか。
ひたすら絶望して、今までを嘆いた? 違う、違うんだよ。もう、そんな事をしている時じゃないんだ。
「よっ。陽菜、久しぶりだな」
窓の外を眺めている陽菜の姿を見て、最後の一葉という話を思い出した。
裏庭が一望できる窓から見える、たくさんの木々にはどれも葉はひとつもついてなんかいない。もちろん地にすら。
でも、関係の無い話だ。俺の目の前にいる最愛の人は、生きる気力を失っちゃいないんだからな。だったら、それを知った今やることは決まっている。
「久しぶりだね、清」
「おう、もう起きてても大丈夫なのか?」
「もう、大丈夫! すっごく元気なんだから、いま」
それが元気な人の顔だって言うなら、世界中の人みんな元気だよ。今日の世界での死亡者はいないだろうな。
でも、嘘でもなさそうだ。笑った顔は、知っているものだった。
「にしても、この部屋生臭くないか〜?」
「こればっかりは、空気清浄機くんもお手上げみたい」
「魚でもさばいたような……」
「そうそう。本マグロを三枚におろしてたの」
本マグロって、あのデカイ奴だよな。本マグロって三枚におろしたりするのか、っていうかできるのか。ノコギリ使ったりするとは、聞いたことあるが。
病み上がりの女がやることではないと思うんだが。一般的に言っても、やる人なんて限られてるだろう。
「んで、本マグロはどうしたんだ?」
「食べちゃった」
「全部? 早すぎやしないか。こんなに臭いついてるってことは、ごく最近だろ」
「生モノだから、日持ちしないから、ね?」
ね? って言われてもな。というか、生だったんですか陽菜さん。普通冷凍とかになるんじゃなかろうか。
とかくも、臭いについて語りたくない事はよくわかった。なるだけ、気にしないようにしておこう。
「これから、どうするんだ?」
「今日?」
「いや……。そういうことじゃなくて、さ」
なんとなく、いいづらかった。具体的に言うと、やっぱりつらいことだから。
変わりにじっと見つめた。冗談でもなんでもなく、本人の口から聞きたい。人から聞かされるだけじゃ、ダメな気がして。
今の俺に言ってくれるような。言われる権利くらいはあると思うんだ。
「先生から、なにか聞いた?」
「ああ。全部、聞いた」
陽菜の瞳に、影みたいなものが落ちたように感じた。残念というか、失望に似たような。
安田先生に聞いたというだけで、わりと察してしまったんだろう。話を聞いたっていうのが、どういう内容だったかっていうことも。
「そうなんだ……ごめんなさい」
「俺には黙ってるつもりだったのか?」
「言うつもりだった! でも、言えなかったよ。少しだけ、後悔した。本当に、今の選択でよかったのかなって」
「焼き芋の、芋買いに行ってたんだよな?」
「え?」
「初めて逢ったとき。覚えてるか?」
「うん。折り紙と、安田先生が芋も頼むぞって、言ったから」
「だから、こうしていられるんだろう。きっと、間違いなんかじゃなかったさ」
「ごめんね。本当に、ごめんね。少ししか、一緒にいられないって知ってたのに」
震えてる小さな肩を優しく掴んだ。男のとは違う、本当に女っていうのは柔らかくて温かい。それが好きになった相手なら、なおさらに。
「すっごく、嬉しかったの。もう、全部忘れちゃうくらいに。妄想でしかなかったから。その中でも、本当になったなら、ちゃんと断ろうと思ってた」
「そしたら、すっごい落ち込んでた」
「でも、本当になったらね、無理だったよぅ……そんなこと言うなんて、無理だったよ」
「いいじゃないか。これで、良かったよ。俺は幸せだ」
「私も――すごく幸せだったよ」
「これからも、幸せなんだ。だった、なんて言ったら幸せじゃなくなるみたいじゃないか」
嘘なんて言っていない。だた、無念だけが尾を引いているだけで。人並みの、誰もが信じて願って止まない程度のそういう気持ちはあるし、これからだって抱き続けるだろう。
遠く先まで及ばない存在を、胸の中に強く仕舞った。小さなうめき声が、やがて大きな泣き声に変わっても変わらずに、より強く。
今、幸せだ。味わったことない感じは、とても貴重で大切にしていくんだからな。
俺には翼なんてないから、いつか、誰かがそこに連れてってくれるまでは……。
「ずっと幸せ。わたしはずっとしあわせ。こんなに温かくて、優しい、大好きな人がいる――」
「少し、ひねくれてるけどな」
「すごく、ひねくれてる。でも、好き」
「俺に良いとこなんて、あったかな」
「いっぱいありすぎて、わからなくなっちゃった」
永遠に続く道がある。坂のようでしんどいと思えば、下りで楽なときもある。
手をとり、ゆっくりと歩もう。果てのない道を、ひたすらに。終わらない幸福が導き手なら、なんの問題もないのだから。


2008年06月23日

IVY 第二十三話更新 〜結果、一日遅れ〜

日が変わって、遅くても日曜日うpとか言ってたくせに月曜日になってしまったCASです、こんばんわ。
もはや……仕様(鬱
うわぁあああああああああああああん(泣)


IVYのプロット眺めてました。
すごく……プロットと違います(待
といっても、プロットっていうのは荒組みして、随時変更するもの(らしい)なんですけどねー。
書き直すのがメンドクサイなんて思ってませんよ、ええ。
火曜日休みなんで、その時にでもやりますorz
こういうところをしっかりしとおかないと、プロットよりもあとの部分に響いてくるんですよね。
でもないと、小説本編を見直してから書き直すハメに……。
ビジュアルノベル化もするらしいですし(なぜ、他人事)しっかりやらんといかんですな、うん。


シリアスな流れです。正直、不得意です。
なんか、もっと、こう……ね。
ストレートにガツーンと、表現をぶつけれればいいのですが。
小説ゆえなのか、自身の力不足なのか。脂っこい感じかなーとか考えちゃいます。
あんまりストレートな言葉嫌い(?)なんで、たとえば好きとかでも、あんまり使いたくないわけです。
好きなんだろうなー、って感じとってもらうような書き方が最上かなと。
でもそれって、すごく難しいと思います。

「明日、朝起きたら二人が恋人同士だったら、楽しいと思わないか?」

じゃないですが。
なんか、こういうのいいなぁ(例はCLANNAD
うむ、次ライトノベル書く時は純愛ハッピーエンドものにしよう。
いや、別にIVYがバットエンドってわけじゃないんですがね(((
個人的にはハッピー(?)エンドです。
ハッピーエンドの条件って、シナリオ上の目的が達成されることだと思うんですね。

これまた例がCLANNADで申し訳ないんですが。
汐シナリオとか、私けっこう好きなんですよ。
たしかに最後は失ってしまうかもしれませんけど、失ってしまったところでシナリオ終了なので、バットエンドみたいな。
その後も主人公は生きていくわけで。じゃあ、その失う前の過程は不幸だったかというと、そうじゃない。
失ったことが悲しいわけで、いた時は儚いんですね。
これからすると、智代AFTERなんかはいい例かもしれませんね。
「結局」って楔がないだけで、それぞれを評価すると幸せなわけです。
盛り上げておいて落とすという、感動物の手法には、そういった面もあるのかなーと思ったり。
IVYも、そんな感じで書いてます。
良くも悪くもkeyの影響うけちゃってますね、ええ。
たださっきも言ったとおりですが、力不足によりそれを説明してるみたいで言い訳臭い風っぽい。
あくまで、ナチュラルに幸せだったんだなって感じになっていただけるといいんですが……。
あー、AIRとかのエピローグ(?)とかも、そんな感じかな。あの、少年と少女がでてくるシーンですね。
keyの影響(((
でも、似てるようで違うんです!

幸せだったね、っていうのは同じかもしれませんが。
印象の場所づけが違う?
AIRファンの方は、やはり観鈴がゴールするシーンが一番に来ると思いますが。
IVYでは、その後少年少女が出てくるシーンに重点をおきたい。
最大の盛り上げ場でありそうなところを、そのまま過程として。
エンディング部分こそが、まさに終わり所としたい。といった感じでしょうか。


なんか、熱く語ってしました(笑)
でも、私がこれから作っていく作品の目指すところはそこなんだと。
 の た め に も
早く完成させなければ、いけませんね(”結局”はそこなわけです
ヘタな作品、たくさん書きたいです。
それが糧になると、アカギも言ってました。




さあ… 漕ぎ出そう…!
いわゆる「まとも」から放たれた人生に…!
無論… 気持ちは分かる…!
誰だって成功したい…!
分かりやすい意味での成功… 世間的な成功…!
金や 地位や 名声… 権力 称賛……
そういうものに憧れる… 欲する…!

けどよ…

ちょっと顧みれば分かる…!
それは「人生そのもの」じゃない…!
そういうものは全部… 飾り…!
人生の飾りに過ぎない…!

ただ… やる事… 
その熱… 行為そのものが… 生きるって言うこと…!
実ってヤツだ…!

分かるか…?成功を目指すな…と言ってるんじゃない…!
その成否に囚われ… 思い煩い…
止まってしまうこと… 熱を失ってしまうこと…
これがまずい…! こっちの方が問題だ…!



いいじゃないか…! 三流で…!

熱い三流なら 上等よ…!
まるで構わない…! 構わない話だ…!

だから… 恐れるなっ…!

繰り返す…! 失敗を恐れるなっ…!

by 天18巻より


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IVY -アイビー- 第二十三話

 病院につくまで、めずらしく知った顔には出会わなかった。でも会ってしまったら、どんな顔をすればいいのかよくわからないというのもある。
だから、良かったのかもしれない。誰もいない廊下でひとり、扉を前にして。
やっと開ける時がきたんだ。俺の足を止めていたプラカードを越える日。
思えば、こんなことばかりだったな。最初は庭に陽菜が顔をだしてくれてて、しばらくしたらこなくなった。いまだに、その理由もわからないまま。
次は病室でまた会えたと思ったら、面会謝絶。冷たいな、俺のこと嫌いなのか?
でも好きだと言ってくれた。その時の言葉だけを信じて。もう一度、会いにいくよ。
金属の噛みあう音がしてから、ドアはなんの抵抗もなく開いた。鍵なんてかかってなくて、いつだって入れたんだな。
陽菜はどこにいる? ベットの上だ。寝ているのか、薄暗い部屋の中でよく見えない。
一歩、二歩と進んでやっと気がついた。苦しそうな、荒い息が聞こえるのを。
「陽菜?」
返事は無くて、不規則なリズムで息の音が響く。手の届く位置まで寄る。艶を失った長髪が闇に溶け込み、むせるような呼吸で震える体と共に動く。
すでに泣きそうだ。なにをどうしたらいいのか、考えてたことがシュレッダーで細く裂かれるように細かくなって消えていくよう。
「陽――」
「よっ……くん」
「陽菜!」
そこにいるのは本当に陽菜なのか? 俺が知っている、柔らかくて甘ったるい声のそれとは違う。何十歳も老け込んでしまったような、かすれた声。
小さな肩を掴んだ時、羽毛を扱うかのような軽さで動いた。頭に描けたのは、優しい陽菜の笑顔。
来なければ、と後悔した。自分が考えて出した答えなんて吹き飛ばし、超越された結果。
白ですらもう無い、青白い肌に真っ黒のくま。
こけた頬にいくつもの川が。それを辿っていくと、唯一変わらない大きな瞳。たくさん涙が溢れかえって、抱えきれないとばかりに落ちる。
「陽菜!」
もう一度、大好きな人の名前を呼んだ。陽菜は表情も変えず、必死に呼吸を繰り返す。
もう終わりなのか? そんなわけない。まだ俺はなにも返してなんかいない。
まだなにも始まっちゃいないから、終わりなんてものもあるはずはないよな!
自分に強く言い聞かせる。諦めちゃダメなんだと。まだ、俺には選択肢がいくつも残っている。
誰かを、いや、安田先生だ。なんとかしてくれるはずだ、きっと良くなる薬とかを。
どこにいる、ナースステーションにいるのか、それとも別のところに?
こんな大変な時になにをやってるんだ。こういうことのために、安田先生はいるんじゃないのかよ!
湿ったシーツの向こう側。長いコードの先についたものを見つけた。そうか、それだ。
ナースコール。力強く、何度も押した。もう誰だっていい、悪魔でも構わないから早く来てくれ!
「キヨ」
「俺なら、ここにいる!」
「きよ」
「もう少し我慢するんだ。すぐに、良くなるから」
「き、よ」
「なにをしてほしい。なにか欲しいものが、俺にできることなら――」
「わ……らっ――てっ」
口元を横に伸ばして、えくぼをつりあげて。顔が痙攣してるのか、うまくできない。だから、おもいっきり目を閉じた。
目頭が熱くて、頬がすごく冷たい。どうだ、俺は笑えてるか? その苦しみを少しでも和らげられるような笑顔をしているか?
陽菜も笑ってくれ。俺を楽しくさせてくれた時のように、また。いまは俺なんかの笑顔を眺めててくれればいい。だから、再び笑えるようになってくれよ。
いまこの時から待ってるぞ。ずっとだ、その日が来るまで、ずっと。


 狭い部屋だ。簡単な作りの、畳でできた病院の給湯室。
俺と安田先生の二人っきりで、他には誰もいないけど。それでも狭く感じるほどの、小さな部屋。
「黙ってて、悪かったな。でも、おまえを騙すつもりもなかったし、気遣ってたわけでもない」
淡々と、初めて逢った時とは全く違う。他人に話すような口ぶり。やめてほしい。少しでも陽菜との接点を感じる、数少ない人なのに。
顔も体も窓の方を向いていて、俺の方なんて一目もくれない。
「陽菜の事を気遣うのが、医者としての第一使命だったんだ。わかってくれ」
「部外者には、かまってられない。ってことですか」
「バカヤロウ。大バカヤロウ。部外者に、いちいちこんな話してられるかよ」
少し怒気をはらんだ声。嬉しい、感情をぶつけられたこと、その言葉が。
安田先生のことはよく知らない。でも、なんとなくいい人なんだろうなって、ことはわかる。それをいままた、わかっていたことを再認識した。
「俺は、おまえが陽菜を助けてくれる存在だと思ってる」
「なにもできやしません。でも、なにもしないつもりもないです」
「そうだよ。おまえが陽菜と会う一年前から、彼女が死ぬことは確定してたことだ。くつがえせるもんか。正直、十回の医学的奇跡が起きたとしても、助かりはしない」
「じゃあ、俺はなにを……なにを、陽菜にしてやれるって」
「死は生命の終わりだ。でも、人の終わりじゃない。昔の有名人が、今も名が残っているのは、なんでだと思う?」
「誰かが、残したから……?」
「そうだ。歴史にも残らない人たちが、たくさんの幾万の意思がそうさせたんだ。なにかをやっただけじゃ残らない。誰かに認識されて、心動かされてこそ残るもんだ」
「なんとなくだけど、わかる気がします」
「だから、一人の少女を残して欲しい。世界を救ったわけでもなく、画期的なことを思いついたわけでもなく。そんな少女ひとりを残す。それが、おまえにできることだと思った」
「それが、陽菜を助けることになるなら。俺はそうします。でも、わかりゃしない。結局、彼女のことを引っ張ってるだけで、去った世界に縫い付けてしまうようで」
「虚しいんだな」
「そうじゃない。そうじゃないって思いたい」
「何人も縫い付けられた人を見てきた。やがて、綻びができてほどけてしまう。その様の悲しいことったら、ありゃしない!」
「じゃあ、どうすれば!」
ゆっくり、やっとこっちを向いてくれた安田先生の目には涙が溢れていた。
優しい人なんだ。ずっと見るたびに、そうやって泣いてきたんですか? なによりも酷い別れの軌跡をずっと、そうやって。
もう、嫌なんですよね。たくさんなんですよね。でも、続けなきゃいけないことだったからって。
変えようと願った。願ってくれた、分かれずに別れるその道を。
「一年前。陽菜が俺に言ったんだ」
「死を伝えた時に、ですか」
「私は死にたくない。だから、延命をしないでくださいってな。私から、残りを生きる力を奪うことをしないでくれと」
「俺はバカです……みんな、大バカですよ。ずっと死ぬことを待ち続けてたんだって。だって、そう思うしかなかった!」
「おまえに出会うまでの陽菜は、懸命に生きてきた。おま……いや、清くん。清くんに出会ってからもまた、同じことだ。でも、増えたんだ。変わらないところに」
「俺は、まだなにもしちゃいません。これから……遅いかもしれないけど、いまから」
「陽菜は一ヶ月前に死んでいたはずだった。でも、今生きている。わからないのか、ここまで言われて」
「陽菜に会える自分が満足でした。ただ、それだけなんです」
「奇跡とかよりも現実的で、治療なんかよりも実質的。陽菜は、清くんのことが好きになった。もう、見渡した限りなにも無いところ、そこで見つけたのが」
「俺……?」
「だから、清くんに頼む。消えないでくれ、陽菜にとっての最後の光だ。その先が見えない輝きが、大切なんだよ」
靄がさっと溶けるように引いた。彼女が見てきた世界に似た、なにも無い世界が広がって。
すでに在ったものは崩壊して砂塵の様。心地よい音をさせては、風にのって消えていく。
もう、悩むこともなく。答えは返ってきた。求めていたものでもなく、求められずにいたものでもない。
だから、今度は俺が応える番だ。たくさんの想いや出来事を元に、返す!


2008年06月19日

黒猫少女(仮)開発日誌 00話

こんな時間に、こんばんわ!
今日も仕事なので、そろそろ寝るよの、CASでございます。
いろいろしてたら、こんな時間になることってよくあるよねっ!


というわけで。

前から言っていたゲーム製作を開始するために、吉里吉里とそれを支援するKKDEのインストールを行いました。
吉里吉里は、みなさま知っての通りのゲーム開発にはかかせないプログラムです。
これがあればプログラミングだめな人でも、簡単に作れてしまうという優れもの!
KKDEは、その簡単なプログラミングを支援してくれるソフトというわけです。

ずっと昔に、一度吉里吉里は触ってみたことあるので、復習すれば操作は問題ないかなーと。
一応、本とかも買っていたので、それで復習してみようかと思います。
タイトルがすごく恥ずかしいので、バイトの休憩時間に読み返す際には注意が必要です……。
隠れてコソコソ読むことにします、ええ。
で、本日はとりあえずDLだけということに。明日から本格的に復習を始めたいと思います。
今週の土曜日が休みなので、そこからはシナリオ製作にとりかかろうと。
プロットの方が出来上がってないのですが、シナリオ構想は出来ているので大丈夫かなと踏んでおります。
プロットの方は4日〜1週間程で仕上げてしまいたいところ……。
夏までには完成させたいので。(お披露目は秋くらいでしょうか)
遅くてもシナリオを7月一杯で仕上げておかないと、間に合いそうもありませぬ。
そこから絵を発注したりー、BGMやSEをお借りしたりで一ヶ月くらい。
デバックも同時進行させるので、9月か10月くらいには完成となりそです。


今回の製作に辺り、気をつけることが一点。
それは、IVYの更新を疎かにしないこと。
まぁ、IVYの完結目処がついたのでゲーム製作に踏み切ったのですが。
Webにはうpが終わっていないので、それまではしっかりやらないとなーと。
あと、今回ゲーム化するのはIVYではありません。
というか、ゲーム化もなにも元ネタはオリジナルなんで。
これに関するブログ投稿時は、「黒猫少女(仮)製作日誌」と題します。
タイトルは見ての通りですが、仮です、ええ。
タイトルが変更になる可能性は120%くらい。名前を呼ぶ際の便宜上での、仮タイトルとなっております。
テーマは、短く、より短く……。
ゲーム形式もAVGではなく、サウンドノベル形式になるかと。
なによりも習作というのが大前提ですので。
基本を抑えておいて、本番(?)のIVYゲーム化に備えておきたいと思います。
もしくは、シナリオのコツが掴めたのであれば、フリーのゲーム製作に応募してみるのもいいかなーなんて。
それもこれも今回の製作にかかっているわけですよ!
てなわけで、黒猫少女(仮)製作日誌スタートです。


IVYの方は土曜日か、日付変わっての日曜日にはうpします。
定期更新にしたいのですが、バイトが週決めではないので、どうしようかと……。
そちらのほうも決定しましたら、また報告いたします。
それでわ、お休みなさいませー!

neozeon_2 at 03:46|PermalinkComments(0)clip!Street Dreams 

2008年06月14日

IVY 第二十一話、二十二話更新 〜梅雨入りですな〜

13日ギリギリにて、更新!間に合った……(汗)
とかくも、二話分は昨日から出来てたから、うpするだけだったんですがね(待
いやー、バイトの疲れもあるのか、気づいたら寝てしまいますよ。
そんなわけで、今日も一日中寝てたというorz
慣れてしまえば、そんなこともないんでしょうが。
いかんせん、人がいないらしく教育のペースが速いのなんのって。
ぶっちゃけ、三日目くらいから筐体の鍵持ち歩いてましたから……。
他のゲームセンター(ぶっちゃけ楽市楽座)が、どれくらい店内放送入れてるのかわからないですが、とにかく多い。
10分おきくらいには入ってるんじゃないでしょうか。休みの日には、止みません。
おかげ様で、暗記できましたぜ! あとは、アドリブみたいなのも入れれるといいかなーなんて。


IVY。
6月中に間に合わなくね?(待
終わらせるために、テキトーにやるのも嫌だしなぁ。
ここで7月まにでにわ! とか言ってしまうと終わらないフラグ建たせるきがするし(笑)
まぁ、一歩ずつでも進んでいるのが去年、今までに比べての進歩かな?
更新形式にして正解だったかなーと思っております。
読んでもらうことが一番なんだけど、なにより少しづつでも進んでる実感を得られるのが大きいというのがありますね。


で、話題は変わりますが……。
リトルバスターズの公式予約とれなかったよ!!!
だってさ、鯖落ちしまくりの上にメンテ終わった瞬間規定数に達しましたって、どんだけ……。
こうなってしまっては、店のほうで予約するしかないんですが、どこにしようかな〜。
ソフトに変わりはないわけだし、こうなったら予約特典で選ぶしか!
ソフマップがクラナドPS2版のときよかったんだけど、初回特典が入ってなくて、締め切り終わってますとか一回言われたんですよね……。
いやいや、入れ忘れてるから連絡してるのだと(まぁ、結局もらえたからいいんですけどねっ!
いまだにクラナドメモリーカードは未開封です。使うなんてもったいない!(PS2やらないだけですがっ

とりあえず、keyさん。追加受付するように業者の方にお願いします……orz

neozeon_2 at 01:00|PermalinkComments(0)clip!Street Dreams 

2008年06月13日

IVY -アイビー- 第二十二話

 大きな教室の窓からは、大きな晴れ空が見える。大きくはない校庭では、体育でグラウンド周回に勤しむ別クラスの奴ら。
もしも、陽菜がこの瞬間死んでしまったら。誰がそれを俺に伝えてくれるんだろうと考えるようになった。
学校には俺が陽菜と会っていることを知っている奴なんていないだろうし。安田先生なら教えてくれるかな? 
陽菜のお父さんに釘をさされてから一週間。会っていないし、会いに行っても会えなかった。
最初の三日間くらいはずっと堪えてた。というよりも、学校が始まったのとバイトで行けなかったというのが本音だ。
四日目。意を決して、もしもお父さんと鉢合わせになったら、土下座してでも会わせてもらおうと。会うことはなかったけど、陽菜にも会えなかった。
バイトが入ったり、行ってもダメだったり。繰り返す内に一週間が過ぎていった。
バイトは休めばいい。会おうと思えば無理に会うことはできるかもしれない。
怖い。ひたすら、怖い。どうしようもないくらいに、嫌なことばかりが思い浮かぶ。
陽菜と会ったら、俺はどう変わってしまうんだろう。陽菜が死んだりしたら、俺はどうやって残りの人生を過ごすんだ。
時間は止まったりしない。電池が切れた時計のように、秒針が微動して進まなくなるなんてことは絶対に。
それに流されるように俺も成長して老けていく。その間に、何を想えばいい?
ずっと悲しみ続けることが陽菜を想うことになるのか? やがて忘れてしまうことが非情なのか、わからない。
ちょっと前までは気づかなかった。こんなにもわからないことと、苦しいことばかりの世界だったなんて。
堂々巡りして、また考えないで生きる日々が始まるのかな。
変わることといえば、再び同じことはしない、したくないって思うことぐらいだな。
「授業、終わったけど?」
「ん。って、ノートとってねぇ……」
「三日坊主ならぬ、一ヶ月坊主かい?」
「どんだけ続けてれば坊主じゃなくなるんだろうな」
「必要がなくなる時までじゃないの?」
「進学する気もないしなー。あと一年か」
「なにいってんの。勉強は机の上でするだけじゃないでしょ」
「なんとか武君には、似ても似つかないセリフだな」
「秀出武。いいかげん、名前くらい覚えてよ……。ていうか、普通苗字覚えるよね」
「んー。なんでか人の苗字よりも、名前覚えちまうんだよな」
「ぷっ! いいかもね、それ」
「なんだよ、笑うことないだろー」
「なんか親近感沸くし、いいと思うよ。ほんと不良が似合わないね、大久保くんは」
「似合わないって、喜んでいいのやら悪いのやら」
「僕が思うに、大久保君は別に不良してたいわけじゃないんでしょ?」
「まぁなー。というか、不良であるという自覚はないんだけどな」
「そうさ。人なんて見た目しかわからないから、雰囲気とかで決めつけちゃう。大久保君が話しかけてくるまで、僕はずっと不良だと思ってたし」
「俺も無愛想なガリ勉くんだと、思ってたぞ」
「言うねぇ〜」
「お互いな」
屈託なく笑ってくれた。口元が横に広く伸びて、少し白い歯が覗いてる。こちらが見えてないのじゃないだろうかという目。
「そっか」
「ははっ。どうしたの?」
「俺さ。なんかが見たかった」
「なんだよ、気持ち悪いな」
「人が笑ってるとさ。こっちまで嬉しいんだな」
「すべてがそうじゃないかもしれないけど。一緒に笑えることだったら、おもしろいね」
見つけた、見つけたよ。俺が求めてたこと。難しくて、言葉にはうまくできないけど。
陽菜と会ってから感じた。喜ぶこと、悲しいこと、怒ること、色んなことがあるんだ。
全部が楽しい。悲しかったり、怒ったりすることが楽しいって、おかしいかもしれないけどさ。
じゃあ、こうしてみようって考えること。なにか起こしたら、なにか返ってくる。
必ず求めてるものが返ってくるわけない。だから、繰り返す。
喜怒哀楽全てを積み重ね、ときどきバラバラにしてみたり、組み合わせてみたり。
「悪い、ちょっと行きたいところがあるから」
泣きに行こう。絶望しに行こう。最悪の結果を、ぜんぶ受け止めるんだ。
勇気なんていらないんだ。俺が求めるのは、自分が思ったことに対する答えだ。