阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ③
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ④
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ⑤
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ⑥
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ⑦
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ⑧
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ⑨
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ④
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ⑤
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ⑥
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ⑦
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ⑧
阪神・藤浪投手は今どこにいるのか ⑨
2019年、阪神タイガースの秋季キャンプで臨時コーチを務めた山本昌氏は藤浪投手の暴投は、リリース時に藤浪投手の右腕の手首が上に立たず、三塁側方向の斜めに傾いてしまっていることが原因だと指摘し、共に改善策に取り組んだが、結局2021年の現在までに至っても未だ藤波投手の制球問題がすっかりと解消されることはなく、1ヶ月もしないうちにまたしても制球難を露呈し、二軍での再調整強いられるといった状態に陥ってしまった。
しかし、制球難の改善に取り組みながらまた悪くなっていくというのは、直したはずのものが結局再びすぐ元通りの状態に戻ってしまうということだろう。
それの延々繰り返し。
山本昌氏は、リリース時に藤浪投手の手首が寝ていたことをとくに問題視したが、しかし元々はそれもちゃんと立っていたのだという。
そのもともとはちゃんと立っていた手首が傾くようになり、ボールが抜ける原因になっていたのだと。
【山本昌が完全復活目指す藤浪晋太郎を採点。「78点」の根拠を解説する】
山本昌氏が臨時コーチになった2019年秋、藤浪の状態はどん底に近かった。上半身と下半身の動きがバラバラで、リリース時にボールにしっかりと力を伝えられない。山本昌氏がとくに問題視したのは、リリース時に藤浪の手首が寝ていたことだった。もともとは立っていた手首が傾くようになり、ボールが抜ける原因になっていたのだ。
ではそもそも、その始めにはちゃんと立っていた手首が、なぜ傾くようになってしまったのか。
山本氏は次のように解説する。
【山本昌が完全復活目指す藤浪晋太郎を採点。「78点」の根拠を解説する】藤浪の手首が寝るようになった理由を山本昌氏はこう見ている。
「藤浪くんはいいスライダーを投げますが、スライダーを多投するピッチャーの多くは無意識のうちに手首が寝てしまう傾向があります。彼もスライダーに頼るうちに、ストレートを投げるときでも手首が寝るクセがついてしまったのでしょう」
この点については藤浪投手自身、「自分はストレートピッチャーではなく、スライダーピッチャーです」と言っている。
そしてそのスライダーがなぜ必要になってくるのかといえばそれは、「いまの時代、いくら速くても真っ直ぐしかストライクゾーンに入ってこないとわかったら、バッターは対応する。打てるんですよ。そこにスライダーが入ることによって、バッターに迷いが生じる」からだという。
【最速162㎞!阪神・藤浪の意外な告白「自分はスライダー投手」】
リリーフ転向後、復活の兆しを見せた阪神・藤浪晋太郎(26)。160㎞を連発する姿にファンは歓喜したが――意外や、本人は「自分はストレートピッチャーではなく、スライダーピッチャーです」と言う。藤浪の変化球論を拝聴するキッカケとなったのは「なぜか巨人戦には剛速球が通用しませんでしたね?」という質問だった。「自分が巨人に攻略されたときって(9月5日。5回11失点)、ストレートしかストライクが入らなかったんですよ……(笑)。ストレート一辺倒だった。終盤戦に入って再度、先発のチャンスを貰ったとき、なぜ抑えられたかと言えばスライダーでストライクが取れたから。自分はストレートピッチャーに見えますが、スライダーピッチャーです。スライダーありきの真っ直ぐなんですよ。いまの時代、いくら速くても真っ直ぐしかストライクゾーンに入ってこないとわかったら、バッターは対応する。打てるんですよ。そこにスライダーが入ることによって、バッターに迷いが生じる。『スライダーが来るかも』という意識を持たせることによって、見送ったり、振り遅れてファウルになったりする。逆に言えば、打者が球種を絞りづらくなるよう選択肢を増やせないと、ピッチングは苦しくなる」
いくら最速162km/hの剛速球を投げ込んでも、プロの世界ではそれだけでは抑えられない。
まして、チームを優勝に導くための絶対的エースとしての役割を担うことを期待されて入団した藤波投手としては、これぐらいならというような成績で安住してはいられない。
より、高いレベルの投球を求めて進化し続けていかねばならない。
が・・・、その進化・進歩を求めていく改善の過程で、逆に彼は安定したピッチングを崩し、進歩どころか成績を急降下させてしまうという皮肉な結果に陥ることとなってしまった。
【阪神・藤浪 「投げ方分からなくなり」戻った15年型投球フォーム きっかけは米国人の一言】
不振の過去3年は、試行錯誤してきたフォームの変遷とイコールで結ばれる。向上心から始まった苦闘だ。「16年に7勝11敗で負け越して、何か変えなきゃと。そこで自分の変えてはいけない部分まで変えてしまった。自分の動きと逆だったり、本来とは違う動きを試したり。もっと良くなりたい…と思ってるうちにあれ、あれ、となって。昨年もずっと“違うな”と思って投げてた。気が付けば、元の投げ方が、ほとんど分からなくなってしまって」
※堂々巡りの悪循環
・ストレートを活かすにはスライダーが必要
→
・けれどもそのスライダーの精度を向上させようとすると肘が下がり手首が寝て暴投が増え、制球が安定しなくなる。
→
・制球の安定を求めてフォームを改善すれば、今度はスライダーやストレートの質が低下してプロの世界で通用しなくなってしまう。
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・・・という、どうにもならない悪循環に嵌り、そこから抜け出せず延々の堂々巡りを繰り返してしまっているのが彼のいる現状なのではないか。
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