テレビでも映画でも、時間の制限があるので、
撮影したものを皆使うというわけにいきません。
また、打合せした日が、1か月の取材の最後の日ということもあり、
ああいう形でまとまったのだと思います。
(個別の事柄の宣伝になるような放送をしないという
テレビ局のスタンスもあるのでしょう)
「みず」の絵本は、どうなっちゃうの?と思われた方もいらっしゃるようなので、
少しだけ補足します。
「みず」の絵本は、あのあと新たなダミーを作り、、
かこ先生にも、お嬢様にも了解、確認を得て、現在制作中です。
「小さい子供さんにもわかるように」という先生の御意向と、
身近な生活の世界から始まり、地球環境までという、
かこ先生のダイナミックな広がりある世界を、
どんな表現が一番合うのかアレコレ試し描きしております。
ゾウさんや時代劇の役者さんもでてくるし、
川の上流から海や空までの循環を見開きで表現したり、
動植物の食物連鎖的な見開きや世界地図的な絵もあります。
水が皆をつなげて支えているという、大きな世界。
上の右は輪郭をペンで描いたもの、
左は細い筆で描いたもの、
ほんの少しの差なのですが、
他のページとのつながりやバランスや…
で、どんな表現が良いのか試行錯誤しています。
番組を見て
最初に連絡を受け、すぐ先生の御宅に伺って(そこのところは放映されていません)、
すぐダミーを作ってほんとによかった。
「小さい子供さんたちに」という、かこ先生の思いをしっかり引き継ぎ、
先生の世界が伝わるよう、かつ自分自身も楽しく絵を描こうと思っています。
「お願いしますよ」と かこ先生が言われた声と、握手した手の感触は
一生消えないでしょう。
かこ先生まっててくださいね。
さあ、元気に絵を描こう。
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プロフェッショナル 仕事の流儀「ただ、こどもたちのために かこさとし最後の記録」
6月4日(月)22:25~
この回の再放送は7月1日、午後1時5分からです。
この回の再放送は7月1日、午後1時5分からです。