パーティの定番メニューといえばローストチキンである。
この料理は大抵先細った骨の部分に銀紙(アルミホイル)が巻いてあるが、あれを『持つ時に手を汚さないために』と思っている人も多いだろう。
もちろん結果的にはそれもあるのだが、元々の銀紙の意味は手を汚さないためではない。
実はあれ、骨の断面を隠すためなのだ。
まあ、たしかに考えてみれば鳥の足首の骨が丸見え状態では食欲も沸かないというものだ。
その証拠に、ちゃんとしたレストランへ行ってローストチキンを手に持って食べようものなら周りから失笑を受けるのは間違いない。
家で家族で食べるぶんには構わないだろうが、銀紙が巻かれてようが巻かれてなかろうが、皿にそのままにしてナイフとフォークでいただくのが正しいマナーである、気をつけよう。
たまに銀紙の上に可愛らしいリボンが巻いてあったりするのも、少しでも残酷な部分を隠し、美味しく食べてもらおうというホストの心遣いなのかもしれない。