2008年01月03日

年金をよく理解している女性

昨年12月22日(土)のNHK「日本のこれから」の反響はあらためてすごい。さすが全国区、年賀状に数多くのコメントが書いてあった。

それだけ関心が高いのであろう。そこでもう一度あの時の議論の流れをふりかえってみると、前半は非常に良い議論であったように思う。

特に若い女性の間に問題解決の糸口を感じさせる主張がいくつか出ていた。

1つは、「世代間の扶養だからこの制度を守ろう」という考え方だ。この女性の話をきいていて、ここが「きも」かなと心が震えた。

皮肉にもこれは厚生労働省の公式見解と180度違う。厚生労働省は「あなたの払った保険料は必ずかえってくる、しかも1.8倍になるから得ですよ」と言い張っている。

厚生労働省は修正積み立て方式とかいいつくろっているが本当は賦課方式しかありえないんだ。国の年金制度に損得を持ち込んで、あなたのかけた保険料は将来あなたにかえってきてしかも1.8倍になるから得ですよと誤魔化して保険料を徴収しようとせこわざを使っているのだ。

しかし、この女性は見事に見抜いて「自分の払った保険料は今のおじいちゃんおばあちゃんにわたるんだ。自分達の老後は次の世代がたすけてくれるんだ」と感じている。

それなら保険料を払おうよと納得しているわけだ。義務だといわれても嫌がらず、果たすべき責任を自覚している大人の市民なのだ。

もし厚生労働省が言うように損得だけで保険料を払うなら俺は自分でそのぐらい運用するとシンガポールに移住する人がでてきてしまう。

厚生労働省のこざかしい理屈は世の中に通用しないというのが現在の姿でしょ。だから厚生労働省は今まで言ってきたことは根本的に間違っていましたと認めるしか先へ進めないのに、薬害エイズ、薬害肝炎と同じように自分達は間違っていないと言い張るから解決できないんです。

時代が違ってしまったんだから前の制度と違うことやっても、これこれこういうように時代が変わりました、悪うござんしたとするしかない。

それができないなら明治維新や戦後のように体制そのものを変えてしまうことになる。それほど現代は変革の時代なのに、自分のやってきた制度は間違いありませんとふんばるからますます袋小路に入りこんでいく。

この女性は厚生労働省が何を言おうが正しい時代感覚を持っている。一般の人々の方が先へ進んでいるということである。それをちゃんと説明できる人がいればもう少し混乱せずに新しい制度に移行できるのではないだろうか。

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