2012年05月30日

治療の今後

先週の土曜日5月26日、定例の毎月検診日がありました。

先週はこれからの治療が気になっていてこれからどうするか3人の医師に聞いていました。

私がブログをオープンして5年は過ぎているので、3人の方から「どうだったんだ」と問い合わせをいただきました。

5月25日の大阪イレッサ高裁判決があったので24日に判決予測記事を書きました。「原告完全敗訴」はあたりでしたね。

イレッサ患者は裁判を提起され10年間苦しんできました。それも昨年東京の高裁判決でイレッサ認可は正当と評価され原告は全面敗訴となりました。

私は2009年10月に肺がん4期が判明し、当時平均余命10カ月と診断されました。

危ない裁判の大騒ぎの中、私はイレッサを選択、2年7ヵ月生きのびて来ました。だからイレッサの裁判は全人類的成果と認めています。

私のように肺がん4期と判明した人間には素晴らしい道です。

だけど医療の問題としては巨大な問題を残しています。イレッサは遺伝子の形に依り、男の6%、女の20%という少数にだけしか効かないのです。

ただし、あたった人の70%が助かるのです。しかし問題があるのです。

イレッサで成功した患者の全てが耐性にぶつかるのです。折角効いた肺がん4期の患者が2年から3年すると耐性にぶつかるのです。

私も耐性の限界に近付いています。私も2年7カ月前、「癌の治療が成功したよ」と言われイレッサの薬に助かったと感謝しました。しかし2年7カ月を経て耐性の時期にたどり着いたのです。先週3人の先生にそれぞれ聞いてみました。

第一の先生は「イレッサを続けます。」と言われました。「今まで医療界ではイレッサが切れたと言ってたがそれは違う」と言いました。

イレッサが切れた場所もある。効いている場所もある。だから続けることが大事なんだと言いました。

二人目、私が2年7カ月イレッサの治療で助けていただいた主治医です。「先生、耐性になったら私はどうするのですか?」先生は答えました。「今ある抗癌剤の治療は、ちょっと効くけど癌がまた増えてくると7カ月ぐらいで死んでしまうのです。慶応病院でも、有名な医師は抗癌剤の治療はしないと言っているのです。」

第三の先生「先生、イレッサで2〜3年肺癌が治ったとしますよね。だけど必ず耐性にぶつかりますよね。その時患者はどうしたらいいんですか?と聞きますよね。」先生「どこかの病院でうちはこうしてるんだ。というところはない。」と言っていました。

私の結論です。「今の医学においては肺癌4期を治す薬は無いとわかりました。だから私は「今の医学の最高の位置にある場所に行って、その医師が決める抗癌剤を受けて早く死んでしまう覚悟をするしかない」という結論に達しました。

netatbooth at 11:58│Comments(7)TrackBack(0)イレッサ耐性 

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この記事へのコメント

1. Posted by C.T   2012年05月31日 09:17
56さん、
私もイレッサのおかげで、人生の最終章をありがたく生き延びている一人です。

耐性が9ヶ月で出来て、タルセバ、陽子線、イレッサ、アリムタ、TS1、イレッサ、ジェムザール、イレッサと耐性が出来ても、なんどもイレッサに頼っています。

なにしろ、副作用が軽いのが一番ありがたい。他の抗がん剤は効いてるのでしょうが、消化器の副作用が強くてまるで食べられなくなり、体重減少、体力減少です。

56さんも、まだまだイレッサ頼れるのではないでしょうか?
この1.2年でイレッサの耐性に対しての考え方もかなり変わってきていると思います。

2. Posted by みぃ   2012年05月31日 13:01
誰も人の余命なんてわからないですよ。
父は昨年の7月に宣告を受けました。肺、脳、肝臓(大)、リンパ数ヶ所、頚椎(これが相当ヤバイ状態)脊髄、背骨(二カ所)、肋骨十数ヶ所、骨盤、大腿骨と遠隔転移のオンパレードでした。PETの画像が今でも脳裏に焼き付いています。
先生からは、頚椎が危ないので明日、大量出血で死ぬかもしれないと言われました。そして緩和ケアを進められました。でも…父は、今でも家事をし畑仕事をし痛み止めも使わず元気に生きています。イレッサのおかげです。
生かされています。本当に元気です。今は、脳、肝臓、リンパには腫瘍は見えません。
どこまでイレッサが使えるか元気でいられるかわからないけど希望が与えられるように頑張るよ。と言っています。
56さんもチャレンジしていきましょうよ。
ちなみに7月は私たち家族にとってイレッサ感謝月間です。
3. Posted by 56   2012年05月31日 19:08
C.Tさん 何回かやりとりしましたね。

「貴殿が人生の最終章を有難く生きている人」だと本当に感じています。イレッサを残して他の治療を行うというのが医療界のこのごろだと感じますね。C.Tさんは、それを切り開いてきたお方なのでしょうね。タルセバ、陽子線、イレッサ、アリムタ、TS1、イレッサ、ジェムザール、イレッサという薬の変化がまさにその通りです。

でも最初の頃はイレッサを止めて他の治療に切り替えたのではないですか。でもこのごろは、イレッサは止めずに他の治療を併行して行うやりかたが認められるようになりました。

この1.2年でイレッサの耐性に対しての考え方もかなり変わってきているのは間違いありません。しかし今までの療法に限界あることも事実です。最終章を楽しんでいきのびるしかないですね、お互いに。

4. Posted by C.T   2012年06月01日 07:31
56さん、
ほんとに、おっしゃるとおりです。
自分なりに、どんな治療が良いのか模索しながら生きています。

6月10日に、八重洲ホールで、今村先生の勉強会があります。
ご存知かもしれませんが・・・・。

http://2nd-opinion.jp/index2.htm
5. Posted by 56   2012年06月01日 10:03
みぃさま本当ですね。
イレッサの患者はみな、ぎりぎりまで切りさけられた患者なんだと思います。

だけどご尊父もその中で自分と家族の命をうるわしく掲げておられますよね。畑仕事をされているのはお父様が生きる意味がそこにあるのでしょう。一番輝いているように思えます。

人間として生きている若い人でも、われわれのように後が限られてしまった人でも生きると言う価値では変わらないと信じることができるようになりました。いゃ、私は逆に今まで長い人生、生きてきた間に知らなかった生きるということの意味を始めてみつけたんです。

イレッサの患者とそれを助ける家族の間は生きることの意味を知る素晴らしい仲だと気が付きました。
6. Posted by KUMI   2012年06月04日 08:52
イレッサが使用禁止にならなくて良かった!
私は、このところ イレッサのおかげで 肺癌そのものは影も薄くなり いい感じでしたが 骨転移の治療にゾメタを使用していたのが 副作用が出て 顎骨壊死かもと…痛み始めてから6ヶ月ゾメタを止め 3ヶ月かけて、右下奥歯を二本抜き やっとこさ 抗生物質と痛み止から 解放されました。

一般的な抗がん剤の副作用に比べたら 何て事ないかもしれないが さすがの私も 凹みメゲそうになりましたよ!

56さんとは イレッサ同期生。私もいずれ 耐性期が来るから どうするか考えないとね。
イレッサのみで なんとか最期まで生ければ \(^-^)/かしら。
7. Posted by 56   2012年06月04日 10:52
KUMIさん
われわれは他の肺がん患者に比べて好運なのでしょうね。楽しく生きましょうね。もっと不運な方がおられるのですからね。でも他の抗がん剤できいているものがないというとこにぶつかるわれわれは、そのおそろしさを黙っているかれらや、医者の代わりに伝えてあげなきゃというのがわたしたちの使命だと思いますよ。

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