本の世界

本を読むこと、きっと「人間」にしかできないことですね。一冊の本がときには人の運命を変えることさえあります。 一冊の本の世界には冒険やまだ見ぬ世界への誘惑・憧憬があり、私達の心をワクワクさせます。

小説など文学が中心の読後感想を掲載しています。何冊心に残る「本」に出会えるのでしょうか。訪問者の皆さん、いい「本」に出会えたらご紹介ください。ルポルタージュやエッセイももちろん読んでいます。最近は、写真集にも興味が湧いてきました。特に遺跡などに惹かれますね。「隣」の芝生<文化や遺跡、人々の生活など>がよく見える!?といわれますが、現地へ行ってみないと自国の良さも分からない。

『素敵な日本人』東野圭吾著9つの短編集です。どんなトリックやストーリーに仕掛けられた謎があるのか。短編集には、趣の異なる短編をいくつも楽しめるという醍醐味があります。また短編だと、一行一行を吟味しながら読み進めることができますね。わたしのお気に入りは「サフ ...

『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 (角川文庫) 文庫』 怖い話や不思議な話を語っていく連作短編集。紹介する本には次の話は収められている。第二十三話「開けずの間」 行き逢い神に取り憑かれ滅んだ一家の話。第二十四話「だんまり姫」 あやかしを呼び寄せる声が不思 ...

『タイタン』(野崎まど著)を読んでいます。<「崎」は本来は「﨑」。異体文字です> 帯には「今日も働く、人類へ」とあります。2205年、人類はAI「タイタン」に生活の全て、人類がやってきた仕事のほぼ全てを任せている しかし、北海道摩周湖のタイタン「コイオス」は心 ...

今日(4月15日)の「徹子の部屋」に浅田次郎さんが出演しました。 終始徹子さんが笑っていましたね。 浅田さんと一緒にいるとつい可笑しさをこらえきれないのでしょう。 浅田さんの小説を読むとよく分かります。平積みされた表紙、棚に収まっているときの背表紙を見て想像 ...

母が亡くなってもうすぐ3ヶ月になります。火葬に付した後、強い雨のなかを車で帰宅途中のことでした。真ん前に、幅の広い虹が垂直に立ち上がり、感動しました。今までに見たこともない巨大な虹でした。昨年は友人たちの母が相次いでなくなりました。山梨の友人も葬儀の後に ...

とくに長生きをしたいと思わないが、体のあちこちに普通ではない兆候があると不安になってくる。 風邪ひとつとってもやっかいで、すぐに買い置きの葛根湯などを飲んで「これで安心」などとひとりごつ。 まして、もしかしたら死に至るのかと思う病にかかったときには、神や ...

読書する人だけがたどり着ける場所 誰だって読書を否定しないでしょう。ただ習慣になっていない人にとっては多少の苦痛を伴うのかもしれません。 若いころドフトエフスキーの『罪と罰』『白痴』『カラマーゾフの兄弟』やトルストイの『戦争と平和』を読み切ろうとチャレ ...

  川村元気著『百花』、読了。 私の故郷の母親が認知症を発症して10年になります。 ここ数年、認知症が進み、すでに私のことは全く分からない。 車いすの状態も長い。 今月お世話になっていたグループホームでは、母の食が極端に細くなったことで、これ以上介護・介 ...

桜が咲き、あちこちでスマホを構えている人がいます。僕も、今年も写真を撮ってしまいました。どうして人は写真を撮るのでしょう。茨城のりこ『おんなのことば』より、「さくら」という詩の最初の2行は、ことしも生きてさくらを見ています最後の2行は、死こそ常態生はいとし ...

『山月記』は懐かしい一冊です。この本を読んだことがある人は多いことでしょう。僕は高校生のころに一度読んだことがあります。僕の通った高校は普通高校ではなく、工業高校でした。もちろん当時は男子校。女子生徒が恋しかったですね。普通高校と違い国語の授業では漢文 ...

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