2015年01月24日

オークション事情(その33)



オークションで超大作が出品され50億円、100億円で落札されることがあり、一般の方からは誰がそんな高額な作品を買うのか?と質問を受けることがあります。

今まで一般には決して明かされてこなかった数字をご覧に入れます。


以下の計算式をご覧下さい。

作品価格100億円

@1000円×1万人=1000万円

そして1000万円×365日=36.5億円


これは100億円の絵画を買って美術館に貸し出し、その絵画を見に来る人が一日1万人いれば年間で36億円もの収入になるという計算式なのです。
(実際には欧米の美術館では一人2000円程の入場料金となっており、美術館が1000円をとります)


貸し手は年利で36%にもなる超有利な運用になります。
*一日5000人でも利回りは18%にもなります。

オークションで大激戦となり、見積もりの2倍、3倍となればマスコミは大きく報道してくれ大きな話題となります。
人を呼べる『目玉作品』であればある程、高く落札されるのはこのためなのです。

すなわち、『よい作品は高いのが当たり前』というのがこれからもお分かり頂けると思います。

投資家にしろ、ディーラーにしろ、コレクターにしろ、また美術館にしろ、人を呼べるよい作品には惜しげもなく相場の数倍という価格が払われるのも裏を返せば厳密なる計算式が成り立っているからなのです。

100億円の作品購入をして美術館に10年間貸し出し、この間の収益が365億円となるのであれば、金融機関は年利5%(10年間で利息収入50億円)で喜んで貸します。

所有者は50億円の利息を金融機関に払いますが、収入が365億円(半分でも185億円)あるのであれば利益としては十分です。
しかもです。
作品はそのまま残っているのです。
10年後のオークションで最低でも元本で売れればよいのです。

オークション価格には隠された計算式があり、それを理解しているのは欧米の一流のディーラーと美術館と一流のオークション会社と金融機関だけです。


ギャラリープレシャスにも保有していますコレクションの【貸し出し】依頼が複数のルートから来ており、順次実現化していくと思っており今後は作品貸し出し部門が主要事業になるかも知れません。
そのためにもより素晴らしいコレクションを増やしていきたいと思っています。




nevada_report at 11:35|Permalink

金融緩和でも下方修正(IMFレポート)

IMFが公表しました2015年世界経済見通しでは、昨年2014年も世界中で膨大な金融緩和が行われていましたが、一向に経済成長には役に立たず、2015年経済成長予測では以下のように軒並み下方修正されています。

ユーロ −0.2ポイント → +1.2%
日本  −0.2ポイント → +0.6%
中国  −0.3ポイント → +6.8%
サウジ −1.6ポイント → +2.8%
ロシア  −3.5ポイント → −3.0%

昨日のECBによる1.1兆ユーロにも上る国債等買い入れ策は2016年9月まで続くとなっており、今年1年間だけ緩和をしても効果がないとの判断ですが、今回の緩和策で果たして下方修正された0.2ポイント分を取り返せることが出来るかどうか、微妙となります。
何故なら、1年半、即ち18ケ月間で1.1兆ユーロの資金ばらまきであり、月間では約600億ユーロにしか過ぎないからです。
これではユーロ経済圏規模からすれば余りにも金額が少なすぎであり、下支えすることが出来るかも疑問であり、
今後、更なる下方修正されることになるかも知れません。

日本もこれだけ金融緩和をして年率0.6%の成長予測となっており、今後マイナス成長になることもあり得、そうなれば、2年連続のマイナス成長に陥ることになり、日本は本格的なデフレに突入することになります。


アメリカは+0.5ポイントの+3.6%成長となっており、主要先進国では唯一上方修正されていますが、原油価格、天然ガス価格の暴落の影響を軽く見ており、すでに不動産バブルも崩壊に入りつつある中、下方修正される
筈です。

中国も7%成長が下限でしたが、今や7%成長は夢となりつつあり、不動産バブルの崩壊は今のところ金融緩和で何とか止められていますが、いつまで金融緩和を続けて支えることが出来るか、となっています。

原油価格暴落の影響は、世界中、特に産油国で発生していました不動産バブルを直撃しますので、中近東、マレーシア、ベネズエラ、カナダ、ロシア等の経済を破壊してきますが、特に中近東は危険な状況になります。
第2のドバイショックが起こりましても何ら不思議ではなく、しかもそのドバイショックは前回のショックの数倍の規模で襲ってきますので(それだけバブルが発生していました)、ヨーロッパ金融機関への打撃は半端なものではありません。









nevada_report at 10:00|Permalink

2015年01月23日

クーデター:イエメンで政権崩壊

イエメンでクーデターが発生し、ハディ暫定大統領とバハーハ首相が辞任を発表しており、事実上政権が崩壊し、
イスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」が実権を掌握したと報道されています。

ただ、辞任は議会により受け入れられていませんので正式には辞任出来ていませんが、その議会は「フーシ派」により機能停止を宣言されており、統制がバラバラになってきていると言えます。

今後、イエメン軍の武器弾薬(地対空ミサイル等)がゲリラ組織にわたりますので、これら武器が使われることになれば、中近東に飛行する航空機は撃墜されることもあり得ますし、船舶も無事では済みません。

また、イエメンが部族対立により分断されるとも言われており、サウジの南側で大混乱が起これば、アラブ穏健派と言われる国々にも影響が及び中近東はイスラム国とゲリラ組織が入り乱れ大混乱することもあり得ます。

いつホルムズ海峡が閉鎖され「油断」となるかわかりませんし、いつミサイルが飛んでくるかもわかりません。

中近東の「油」に頼らないアメリカ、ロシア、そしてそのロシアに寄り添う中国は中近東が大混乱しましても何ら問題はありませんが、ヨーロッパ、日本はどうなるでしょうか?

たった一発のミサイルがタンカーにあたるだけで日本向け原油は全面的に運航が止まります。
海事保険の引き受け手が居なくなるからです。
保険なしでタンカーを運航させる船会社はありません。

アラブは今や世界の火薬庫になったと言えます。



nevada_report at 15:30|Permalink

プロがやられたカナダ利下げ

150億ドル(約1兆8000億円)を運用するヘッジファンド会社である【ブルークレスト・キャピタル・マネジメント】は、運用担当者2名を解雇したと言われていますが、その理由は「損失」です。
カナダ中銀の突然の利下げでかなりの損出を出したと言われているのです。
*その前の1月15日のスイスフランの変動でも運用担当者2名が解雇されていると言われています。

このファンドは2年前には370億ドルの運用資金がありましたが、今や半減以下となっており今回の損失で更に減っているのでしょうが、今の金融市場はプロでもいとも簡単に損をする市場になっているのです。

以前取り上げました、スイスプライベート銀行の運用幹部ですが、「ユーロは一貫して売り」としてしていましたので、スイスフランの急騰で想像を絶する利益を上げたようですが、いつ反対に膨大な損をするか分からないと述べており、儲けたから浮かれる姿は一切ありません。

今でもユーロが一貫して下落しており、運用含み益も膨大になっているようですが、相場の荒れ方が半端ではなく、ポジションを縮小させてきており、近々に引退するようですが、プロが逃げ出す(怖がっている)相場になっているのです。

次に犠牲になる運用担当者は誰になるか噂でもちきりでしょうが、「そして最後には誰もいなくなった」となるかも知れません。




nevada_report at 12:28|Permalink

5000万個の偽物一ポンド硬貨流通

イギリスのマスコミで、イギリス中央銀行の推計で現在5000万個の偽物の一ポンド硬貨が流通していると報じています。
この5000万個は発行されています一ポンド硬貨の30個に一個は偽物となる膨大な数となっています。

この偽物の一ポンド硬貨は製造コストが20ペンスでブラックマーケットで70ペンスで転売されていると報じられており、イギリス中央銀行は2017年に新しい硬貨を発行するとのことですが、その前に更に偽物がばらまかれることになるでしょうから、イギリスで仮に一ポンド硬貨を入手した場合は、速やかに使いきって手元に残さないことをお奨めします。

簡単に計算しますと一個偽物を作れば<製造者>は50ペンス儲かる訳であり、5000万ポンド分があるとすれば、利益は2500万ポンド、円換算で45億円にも上ります。
<転売業者>は20ペンスの利益であり、一個につき35円程の利益となり17億円の利益となり、これを<使った者>は30ペンスの利益となり・・・、となり、この≪シンジケート≫は70億円を超える利益を上げていることになります。

世界中には偽物の紙幣・硬貨をつくるグループが多く存在していると言われており、アメリカドルでは偽物業者は100ドル紙幣など作りません。
彼らは一般に流通している$20紙幣を偽造していると言われているのです。
$20紙幣では誰も検査しないからです。

偽物通貨は、ローマ時代から存在しているとも言われておりなくならないのでしょうが、今回のイギリスポンドの偽造は余りにもお粗末な状況と言えます。








nevada_report at 11:10|Permalink