2016年01月29日

170億円の黒字予想から1750億円の赤字へ

商船三井は2016年3月期の連結純損益を170億円の黒字予想から1750億円の最終赤字に転落すると発表しています。
船舶処分で1800億円の特損計上が響いていますが、 営業損益も予想は50億円の黒字(一年前は172億円の黒字)だったものが、50億円の赤字となっておりまさに激変しているのが分かります。

営業利益推移

172億円の黒字>50億円の黒字予想>50億円の赤字予想

売上高も5%減少となっており、従来予想の3%減少より悪化しており、経営環境が劇的に悪化してきているのが分かります。

またバルチック海運指数は更に下落し、3.56%下落の325となってきています。

巨大船舶会社は原油安の恩恵はありますが、それより運ぶ荷物がなくなってきており、今後淘汰される海運会社も世界中で出てくるはずです。

時代はまさにサバイバル時代に入ってきており、来たる金融恐慌に備えた会社だけが生き残ることになります。





nevada_report at 12:17|Permalink

キャタピラー株から見る世界景気

資源開発・建機部門の決算発表があり、日本では日立建機、アメリカではキャタピラーとなりますが、両社とも大幅な下方修正となっています。

キャタピラーが発表しました2015年12月期決算では売り上げが470億1100万ドルとなり15%減少していますが、昨年1月時点では売り上げを500億ドル、その後、480億ドルに下方修正していますが発表になった数字は更に10億ドル減少しているのです。

そして今期の売上げ予想です。
400億ドルから440億ドルとしており、2015年当初予想に比べ100億ドル、20%も減少するとしているのです。
これだけ減れば期間赤字も当然となり、15年10月ー12月期は最終損益が8700万ドルの赤字になっています。
一年前は7億5700万ドルの<黒字>となっていましたので、まさに収益が激変したことが分かります。

今年2016年は通期でも大幅な赤字になる可能性もあり、今後物凄いリストラが発表されるかも知れません。

世界的企業の業績に赤信号が点灯しており、今後潮が引くように企業の利益が消えて行く事態になるはずです。






nevada_report at 11:01|Permalink

大幅に狂った予想(鉱工業生産指数)

経済産業省は2015年12月の鉱工業生産指数(10年=100:速報値)は11月に比べ、<−1.4%>の96.5だったと発表していますが、専門家の予想は<−0.3%>でしたので、大幅に予想を下回ったことになります。
しかも2ケ月連続して減少しています。

具体的には、出荷が<−1.7%>となり、在庫指数は<+0.4%>となってますので、末端で販売が不振となり在庫が積み上がっており、出荷が出来なかったことになります。

今回の数値の中では【電子部品・デバイス】が<−3.5%>となっており、スマホ用電子部品が大幅な減少を見せているとされています。

この発表から分かる日本経済の姿は、日本経済は2010年当時の鉱工業生産段階を3.5ポイントも下回っているということです。

日本経済はアベノミクスで回復していると報じられていますが、実際は2010年に比べて鉱工業生産指数が3.5ポイントも低くなっており、回復などしていないとなるのです。

今回の甘利大臣の辞任は、今の厳しい状況にある日本経済に更なる打撃を与える可能性もあります。
甘利大臣は自らの記者会見で「司令塔」という表現をしていました通り、安倍総理の右腕でもありましたので、
その右腕を失ったことは極めて重大な事態とも言えます。






nevada_report at 10:42|Permalink

中国経済と銀座

中国株式が下げ止まりませんが、その下落の直撃を受けているのがブランド店です。

昨年はルイヴィトンが中国店舗を閉鎖し始めたと報じられていましたが今や閉鎖されるブランド店が続出してきており、一説では中国国内のブランド店の95%が生き残れず閉鎖されるとも言われているのです。

東京をみていますと確かに異変も見られます。

ヴェルサーチ、ルブタン、フェラガモ等の高級店に中国人が殆どいないのです。
中国語を話すスタッフが暇そうに立っている姿が外からうかがうことができます。

また中古のエルメスバックを扱う店も銀座には多くありますが、どこもガラガラで全くという程売れていません。

エルメスのバーキン等は円安、免税でも100万円を超えますから、今バスで銀座にきている中国人観光客には縁がないのでしょうが、銀座中央通りは今や安物買いの中国人だらけになりつつあり高級感は全くありません。

これに悲鳴をあげはじめたのがブランド店です。
最もテナント料が高い中央通りの1階に店を構えているブランド店はとても店を維持できない状態になりつつあり、中央通りから撤退しはじめているのです。

大型バスで乗り付けてきて5000円のキャリーバックを買ってユニクロやドンキーやハナマサで買い物をして一杯積めて中央通りを歩き回る中国人だらけとなりつつあり、そのキャリーバックを引っ張ってブランド店に入る強者もいますが、高価な物を買うはずもなく、店の雰囲気が台無しになってしまっています。

今や中国人が高級品を買うという幻想は棄てた方がよく、中国国内でブランド品店が消滅するのと同時に今日本にきています爆買いツアーも消滅するかも知れません。

銀座に平穏な日々が訪れる日も近いかも知れませんが、その時に生き残っている店はどれくらいあるでしょうか?



nevada_report at 09:02|Permalink

2016年01月28日

やはり辞任となった甘利大臣

甘利大臣は辞任を発表しましたが、これはご本人がスイスに行く前にすでに決めていたことであり、ある意味
当然の成り行きですが、問題は辞めて済む状況ではないということです。
その意味は、お金の問題ではなく、TPPの問題です。
お金がどうなったか、それは単なる政治家の問題であり、TPP問題に比べればたいした問題ではないからです。
TPP交渉は良きにつけ悪しきにつけ甘利大臣がすべて取り仕切ってきており、余人をもって代えがたいからです。

アメリカやNZからすれば、甘利大臣は「けしからん」存在であり、今回の辞任で「やっと胸がすっきりした」となるでしょうが、日本は違います。
次に担当する大臣は一から勉強し、かつ一から国会で説明しなくてはいけないことになるからです。
そのようなことはまず不可能であり、そして官僚が作成した文書で国会を乗り切れるほど、このTPP問題は甘くはありません。

また、アメリカは次期大統領まで議会で審議しないとも言われており、日本で仮に後任のTPP担当大臣が国会答弁で行き詰まり、国会が空転するようなことになり、国会承認が得られない事態になれば、TPPそのものが吹き飛ぶことになるのです。

それにしましても、”ハニートラップ”ではなく、極めて古典的な”マネートラップ”に引っかかった訳であり、
「狙った側」からすれば完璧な状況を作り出した訳であり、策に嵌った甘利大臣は脇が余ったという他ありません。

重要閣僚が消えたアベノミクスは今や風前の灯火状態になりつつあるのかもしれません。






nevada_report at 22:17|Permalink