2009年12月

2009年12月31日

小沢民主党幹事長への事情聴取(報道)

時事通信社は東京地検特捜部が年明けにも小沢民主党幹事長への事情聴取に踏み切る可能性があると報道しています。

事情聴取の内容は、元秘書が2004年春に4億円の<現金>を小沢幹事長の自宅に運び込んだと供述しており、この4億円の内容につき事情聴取するという内容になっています。
また、元小沢幹事長の秘書であった石川衆議院議員(北海道)への事情聴取も再度予定されていると言われており、民主党の事実上の最高権力者と検察のバトルが激化することになります。

ことの成り行き次第では年明けにも政界・経済界・金融界に激震が走ることもあり得ます。








nevada_report at 22:37|Permalink

JAL再建問題と個人投資家

今日の毎日新聞はJAL国際線撤退案を報じていますが、これは極秘で議論されている案であり今の民主党閣僚・関係者は情報管理が徹底されておらず、官僚の中には極秘事項・非公開情報を民主党政権に渡さないとする向きもあり、本当の情報が上がらず、行政・政治が混乱し始めています。

民主党政権はあまりにも素人政権であり、これは今までの経歴からして当然なことではありますが、だからと言って『公開してはいけない事』と『公開していい事』くらいは分かりそうなものですが、今回のJAL再建問題では議論のたたき台まで公開されてはまとまるものもまとまらなくなります。

今回、毎日新聞が報じた内容は、以下の通りです。

1)人員削減 1万人以上
2)50路線を廃止
3)国際線から全面撤退し国際線はANAに統合

また、融資に政府保証をつけると言っておきながら財源処置を予算案(補正及び本予算)に必要額を計上しなかった為に、政策投資銀行がこれ以上の無担保融資は出来ないとしており、民主党政権が約束した事が簡単に反故にされ現場で混乱が生じてきており、混乱の最中に時間切れでJAL倒産という最悪の事態も想定されてきています。

仮にJAL倒産となった場合、前原大臣が述べた2社体制を守るという約束事が反故にされる訳であり、この言葉を信じてJAL株を買った個人投資家は怒り心頭となるでしょうが、鳩山総理はじめ他の閣僚の言葉の軽さを見れば、信じる方が愚かだったということになります。
(鳩山総理がオバマ大統領に対して発した『Trust Me』発言がすぐ覆されたことをみましても如何に民主党閣僚の言葉が軽いか分かります。ましてや総理ではない前原大臣の言葉であり、これを信じて投資した方が悪いとなります。)

政治家の言葉の軽さは今の民主党閣僚だけの問題ではなく、歴代の自民党閣僚も同じようなものであり、日本の文化かもしれませんが(この点では失言を繰り返す『大物』がいますイタリアと似たりよったりかも知れませんが)、いまさらながら日本の政治家のレベルの低さには呆れるばかりです。

日本は今や衰退国家であるという自覚が日本国民にも政治家にもありませんが、今まで日本を引っ張ってきた官僚が今や自信もやる気もなくしており、日本にはリーダーがいない状態になってきているのです。

今回のJAL再建問題迷走はその象徴とも言えるものであり、果たしてどのような解決策となるでしょうか?
最悪の事態だけは避けてもらいたいですが・・。






nevada_report at 11:43|Permalink

2009年12月30日

JALの暴落

JAL株は4億株近い商いで一時60円まで暴落していましたが会社更正法申請=株券紙くず、を市場が織り込み始めたものですが前原大臣の迷走もあり、会社再建が非常に厳しくなりつつあり、最悪の場合、JAL解体という最悪の事態もあり得る状況になってきています。

末端の商品券業者はJAL旅行券を95%で販売し始めており買い取りは85%以下になり過去なかった事態になっているからです。
JALの信用が極端に悪化してきているのです。

今後乗客がJALを敬遠し始めれば資金が入ってこなくなり資金繰りは一気に悪化します。

JAL再建に残された時間は多くありません。



nevada_report at 23:42|Permalink

日経報道(国の借金 家計の貯蓄頼み 限界)

今日付けの日経朝刊は国債問題につき、一面トップで報じています。

ここではマスコミ・専門家・国民が誤解している【国民金融資産額】の詳細が記載されています。

預金    747兆円
保険・年金 394兆円
合計 1141兆円

これに株式・投信、現金等が加わり総額1400兆円余りの【国民金融資産】となっているもので、国が自由に使える国民のお金は≪保険・年金≫を入れましても1141兆円しかないとしています。
*国債の35兆円分は既に国が管轄していますので除外します。

そこで国債保有額詳細です。

総額 820兆円

銀行    334兆円
保険・年金 168兆円
政府     90兆円
日銀     69兆円
国民     35兆円
企業      6兆円
非営利団体  14兆円
海外     54兆円
その他    50兆円

このようになりますが、この820兆円の国債発行残高を支えているのは個人(11兆円)と企業(169兆円)の資金となっているのです。

現在、年間50兆円を超える新規国債が発行されており、このままいけば一年後には国債発行残高は870兆円、2年後には920兆円、3年後には970兆円、4年後には1020兆円となり、5年後には1070兆円となり、家計の預金・保険・年金を全て食い潰すことになります。
*実際には地方債(200兆円)、借入金等もありますからあと3年で【国民金融資産】は国債・地方債に全て置き換わることになります。

では本当に3年間、我々は猶予があるのでしょうか?

『来年4月時点の市場での国債消化額は10年債で2.2兆円。前年比で3000億円増えるだけではなく、麻生政権下での第一次補正予算編成に伴う国債大増発後の水準(2.1兆円)を超える。』

『財政悪化が続くと金利が上昇すると財務省は述べてきていたが、実際には金利は上昇せず、今までオオカミ少年呼ばわりしてきた声もあったが『今度ばかりは危ない』との声が強い。』

年末年始に国債問題をもう一度じっくり考えてみることも必要ではないでしょうか?













nevada_report at 08:32|Permalink

苦境に陥るラスベガス

AP通信が報じていますが、ラスベガスで経営体力の弱いホテル2つが相次いで部屋を閉鎖する動きに発展しています。

1)Binion カジノホテル(ダウンタウン) 365室を閉鎖し、100人を解雇
2)Sahara ホテルカジノ(メイン通り)  3つある内の2つのタワーを閉鎖

今まで何とか耐えてきたホテルも多いですが、客室占有率が50%を下回っているホテルが相次いでいるといわれている今、運営を停止するカジノホテルも年明けに急増するかもしれません。

株式市場は上昇していますがウオール街だけが浮かれているだけであり、米国民経済は日々悪化しており、とても大人の遊園地であるラスベガスに行く気力すらないという状態になっているのです。

巨大カジノホテルの倒産も噂されている今、ラスベガスは厳冬期入りしたのかもしれません。



nevada_report at 00:52|Permalink