2016年01月
2016年01月31日
追い込まれるメルケル首相(移民・難民問題)と富裕層
昨年ヨーロッパは109万人という膨大な移民・難民を受け入れていましたが、最新の世論調査では移民・難民受けを積極的に進めるメルケル首相に対して、ドイツ国民の40%が『メルケル首相は辞任するべきである』としており、移民難民を優遇するメルケル首相に対する風当たりが強くなってきています。
これをうけ、メルケル首相はシリア・イラクでの内戦が終われば今の移民・難民は帰国するべきであるとの発言をする事態になってきています。
即ち、永久的に受け入れたのではなく、避難のために受け入れたとなって来ており、今後今までドイツに入り安泰と思っていた移民・難民達が騒ぎ出すこともあり得ます。
ヨーロッパはもはやこれ以上移民・難民を受け入れることは出来ないとなってきており、ある国の大臣は本音として、『これほどまでの数になるとは思ってもいなかった』と述べていましたが、まさに読みが外れたのです。
難民キャンプにはまだ数百万人がいるとされており、今後この数百万人がヨーロッパを目指せばヨーロッパの社会は崩壊する恐れも出てくるのです。
言葉も食生活も生活態度も違うイスラム教徒が数百万人もしかも数年で入り込めばヨーロッパ社会は混乱するのは火を見るより明らかです。
しかも稼いで生活する訳ではなく、言わば生活保護を受けて生活する訳であり、失業して厳しい生活を送るヨーロッパの若者やその親からすれば、移民・難民よりはまずは自分達を何とかしてくれ、となりましても何ら不思議ではありません。
また厄介なのは、今の移民・難民達は徐々に待遇に不満を持ちはじめていると言われており、待遇改善を求めてスタッフに暴行を働く者や一般人に性的暴行を働く者も出てきており、徐々にヨーロッパ人との対立が先鋭化してきています。
ゲンマン民族大移動以来の民族大移動がヨーロッパと中東で起こりつつあるとすれば、歴史的にみて混乱が起こらないはずがないのです。
今ヨーロッパは動乱の時代に突入したとみて間違いなく、フランスやイタリアでは暴徒が乱入すかも知れないとして、その時に備えて一軒家から逃げ出す富裕層も出てきたとも言われています。
また大型ヨット(クルーザー)を買っていざとなれば船で逃げ出す準備をしている超富裕層も出てきたとも言われています。
通常は大型クルーザーは乗員が船を操縦しますが、緊急時のために自ら操船手法を習いはじめた資産家も出てきたとも言われています。
まさに『備えあれば憂いなし』となるのでしょうが、銀行預金や株券や不動産などいざとなれば何の役にもたたないのを肌で知っているヨーロッパの富裕層はいざとなった時にもって逃げることができる実物(現物)資産を手元においていざという時の備えをしています。
彼らは資産保全対策を万全に行い日々を過ごしているためにいざとなればいつでも逃げることができるのです。
今日、ヨーロッパに戻りましたアーティストのもとにはある富裕層から二人の子供に財産として実物資産を渡すために製作してくれと言われてそれぞれ一つ数千万円の作品を製作したそうです。
何十年か後に価値を持てばよいとの考えでしょうが、お金ではなく、実物資産として渡してあげるという習慣がヨーロッパの富裕層には染み込んでいるのです。
nevada_report at 11:14|Permalink│
2016年01月30日
オークション情報(知らないと大変な事態に)
来週ロンドンで開催されますサザビーズ、クリスティーズオークションカタログが届き、色々見ていましたところ、数点につき興味があり、詳細情報を取り寄せましたところ、うち一点に驚愕する記載がありました。
これは公開されていない情報であり、何も知らない者が相場より安いとして落札した場合、とんでもない事態になります。
それらの情報は聞けば教えてくれますが、聞かなければ教えてくれません。
聞かない方が悪いとなるのです。
どのようなもの(分野)でもそうですが、プロはあらゆる情報に接しており、かつ一般にある情報より遥かに深い情報をもっています。
買ってよいものか、ダメかを判断する能力を備えているのがプロであり、一般人はそのような能力はありません。
経験も情報もないからです。
安いからとして一般人が飛び付けば結果的に高くついたとなりかねないのです。
今回この作品がどのような形になるか、じっくり観察しておきたいと思っています。
また今、世界の金融市場が混乱していますが、オークションにどのような影響を与えるか、またご報告させて頂きます。
nevada_report at 10:28|Permalink│
ガタガタになっていたアメリカ経済とマイナス金利
アメリカで発表されました以下の経済指標を事前に日米で協議した結果が、日銀のマイナス金利導入決定だったはずです。
商務省発表:
1)12月の耐久消費財受注(対11月比)が、事前予想は<−0.6%>だったものが実際には<−5.1%>となり、2014年8月以来の大幅な落ち込みを記録。
2)第4四半期のGDP速報値が前期比+0.7%(年率換算)となり、第3四半期の+2.0%(年率換算)から急減速
もし、日銀がマイナス金利を導入せず、今までの金融緩和をするとしていれば、恐らくニューヨークダウは暴落し、かつドルも急落していたはずです。
それほど今回商務省が発表した2つの指標の内容が悪かったのです。
アメリカFRBは景気が回復しているとして利上げに動きましたが、実際には回復どころか、悪化してきている訳であり、このまま2つの統計が発表されれば、政策の失敗として追及される恐れがあったために、日銀と連携し、今までアメリカ側から求められてきて拒否してきたマイナス(ネガティブ)金利を日銀が導入したと見るのが妥当となります。
この日銀のマイナス(ネガティブ)金利導入で、日本もヨーロッパもNYダウも大幅に上昇しましたので、まずは政策当局者からすれば、「ご同慶の至り」となるのでしょうが、金融の専門家からすれば、見方は違ってきます。
かなり辛辣な意見が多いのです。
そのために、発表後、日経平均が物凄い乱高下をしたのです。
その理由は、現在続いています日銀の金融緩和は年間80兆円の国債を買い入れるという内容ですが、実際にはこれ以上国債買い入れを拡大できる状況ではなくなっているのです。
日銀が年間80兆円の国債を買い入れるとなれば、償還分を入れれば総額で120兆円余りの国債が必要ですが、実際に発行される国債は122兆円余りとなっており、このままいけば新規に発行される国債のほぼ100%が日銀に行くことになり、今回金融緩和を実施しようにも国債買い入れを増額できなかったのです。
即ち、日銀は景気の悪化、円高の進行を受けて、打つ手がなかったことになるのです。
そこに飛び込んできたのがアメリカからの「要請」で、これは日銀にとり願ってもない「要請」だったはずです。
ところが、このマイナス(ネガティブ)金利効果は事実上効果がなく、かえって「もはや打つ手がない」と表明したのも同然であり、今後金融市場が混乱した際には、何もできない状況に直面することになりかねません。
また金融機関からすれば、今回のマイナス(ネガティブ)金利で、利ザヤは更に減る訳であり、今までは保有してきた国債を益出しして何とか決算上はお化粧できていましたが、今や売れる国債が枯渇してきており、これ以上益出しできないところに、マイナス(ネガティブ)金利であり、金融機関にとってはこれから「地獄」を見ることになります。
ヨーロッパではドイツ銀行が9000億円余りの赤字を発表していますが、実際にはこの数倍の赤字が潜んでいるとも言われており、それはデリバティブ損となりますが、これは日本の金融機関にとりましても対岸の火事ではないのです。
アメリカを救うために導入したマイナス(ネガティブ)金利ですが、持てるカードをすべて使ってしまった以上、日銀は今後打てる弾がない「戦」に出ていくことになります。
商務省発表:
1)12月の耐久消費財受注(対11月比)が、事前予想は<−0.6%>だったものが実際には<−5.1%>となり、2014年8月以来の大幅な落ち込みを記録。
2)第4四半期のGDP速報値が前期比+0.7%(年率換算)となり、第3四半期の+2.0%(年率換算)から急減速
もし、日銀がマイナス金利を導入せず、今までの金融緩和をするとしていれば、恐らくニューヨークダウは暴落し、かつドルも急落していたはずです。
それほど今回商務省が発表した2つの指標の内容が悪かったのです。
アメリカFRBは景気が回復しているとして利上げに動きましたが、実際には回復どころか、悪化してきている訳であり、このまま2つの統計が発表されれば、政策の失敗として追及される恐れがあったために、日銀と連携し、今までアメリカ側から求められてきて拒否してきたマイナス(ネガティブ)金利を日銀が導入したと見るのが妥当となります。
この日銀のマイナス(ネガティブ)金利導入で、日本もヨーロッパもNYダウも大幅に上昇しましたので、まずは政策当局者からすれば、「ご同慶の至り」となるのでしょうが、金融の専門家からすれば、見方は違ってきます。
かなり辛辣な意見が多いのです。
そのために、発表後、日経平均が物凄い乱高下をしたのです。
その理由は、現在続いています日銀の金融緩和は年間80兆円の国債を買い入れるという内容ですが、実際にはこれ以上国債買い入れを拡大できる状況ではなくなっているのです。
日銀が年間80兆円の国債を買い入れるとなれば、償還分を入れれば総額で120兆円余りの国債が必要ですが、実際に発行される国債は122兆円余りとなっており、このままいけば新規に発行される国債のほぼ100%が日銀に行くことになり、今回金融緩和を実施しようにも国債買い入れを増額できなかったのです。
即ち、日銀は景気の悪化、円高の進行を受けて、打つ手がなかったことになるのです。
そこに飛び込んできたのがアメリカからの「要請」で、これは日銀にとり願ってもない「要請」だったはずです。
ところが、このマイナス(ネガティブ)金利効果は事実上効果がなく、かえって「もはや打つ手がない」と表明したのも同然であり、今後金融市場が混乱した際には、何もできない状況に直面することになりかねません。
また金融機関からすれば、今回のマイナス(ネガティブ)金利で、利ザヤは更に減る訳であり、今までは保有してきた国債を益出しして何とか決算上はお化粧できていましたが、今や売れる国債が枯渇してきており、これ以上益出しできないところに、マイナス(ネガティブ)金利であり、金融機関にとってはこれから「地獄」を見ることになります。
ヨーロッパではドイツ銀行が9000億円余りの赤字を発表していますが、実際にはこの数倍の赤字が潜んでいるとも言われており、それはデリバティブ損となりますが、これは日本の金融機関にとりましても対岸の火事ではないのです。
アメリカを救うために導入したマイナス(ネガティブ)金利ですが、持てるカードをすべて使ってしまった以上、日銀は今後打てる弾がない「戦」に出ていくことになります。
nevada_report at 08:29|Permalink│
2016年01月29日
お知らせ(ブログ)
本ブログは2月1日より独自のサイトにて運営することになり、現在最終準備を進めております。
お知らせしてきております通り、3月以降金融市場は大荒れになるのは避けられず、より深い情報を提供する
ためにも、限られた方のみに情報をご提供することに致した次第です。
また、速報記事だけではなく、A4版で数ページ以上にわたるレポート形式の記事も掲載致します。
アドレスはまたお知らせ致しますが、海外からのアップ作業等も順調にいきました際には、早ければ3月1日より有料会員制(年間10,800円)とさせて頂く予定にしており、ブログ内容は登録された会員の方のみがご覧頂けることになります。
また、会員数も当初は事務手続き上1,000名に限定させて頂き、かつその会員も当方にて選別させて頂きますので、予めご了承ください。
(現在、当ブログは15,000名程の閲覧者となっております)
選ばれた方のみへの情報を提供する形になりますが、今日発表されました日本史上初のマイナス金利導入等、今後の金融市場、経済環境はいわば未知の領域に入っていきますので、自分にあった情報を如何に得るかが
重要になってきます。
お知らせしてきております通り、3月以降金融市場は大荒れになるのは避けられず、より深い情報を提供する
ためにも、限られた方のみに情報をご提供することに致した次第です。
また、速報記事だけではなく、A4版で数ページ以上にわたるレポート形式の記事も掲載致します。
アドレスはまたお知らせ致しますが、海外からのアップ作業等も順調にいきました際には、早ければ3月1日より有料会員制(年間10,800円)とさせて頂く予定にしており、ブログ内容は登録された会員の方のみがご覧頂けることになります。
また、会員数も当初は事務手続き上1,000名に限定させて頂き、かつその会員も当方にて選別させて頂きますので、予めご了承ください。
(現在、当ブログは15,000名程の閲覧者となっております)
選ばれた方のみへの情報を提供する形になりますが、今日発表されました日本史上初のマイナス金利導入等、今後の金融市場、経済環境はいわば未知の領域に入っていきますので、自分にあった情報を如何に得るかが
重要になってきます。
nevada_report at 18:09|Permalink│
大荒れの日経平均
日経平均は、末期症状とも言える大荒れとなっていました。
前場は17,000円台を割り込んだ動きをしていましたが、後場に入りマイナス金利導入が発表され今度は
一気に12時40分過ぎに17,638円まで駆け上がり、その時点では日経平均は597円高となっていました。
ところがそこで実弾売りが入り、今度はなんと16,767円まで高値から一気に871円も急落したのです。
そしてそこから先物に買いが入れられ、急上昇し、終値は476円高の17,518円で終わっていました。
まさに末期症状とも言える方向感を失った大荒れの相場となっていました。
言い方を変えれば、ジェットコースター相場とも言える相場だったのです。
ただ、とにかく日銀が過去日本では導入したことがないマイナス金利を導入したことで、株を下げる訳にはいかないとして徹底的に買いあげていましたので、日経平均は高く終わり、まずは一安心となります。
今回のマイナス金利導入は5対4の僅差で決定されたと言われており、意見が割れ、最終的には黒田総裁が決定したのでしょうが、日本がかつて経験したことがないマイナス金利を導入しなくてはいけない「事情」をこれから市場は見ていくことになります。
前場は17,000円台を割り込んだ動きをしていましたが、後場に入りマイナス金利導入が発表され今度は
一気に12時40分過ぎに17,638円まで駆け上がり、その時点では日経平均は597円高となっていました。
ところがそこで実弾売りが入り、今度はなんと16,767円まで高値から一気に871円も急落したのです。
そしてそこから先物に買いが入れられ、急上昇し、終値は476円高の17,518円で終わっていました。
まさに末期症状とも言える方向感を失った大荒れの相場となっていました。
言い方を変えれば、ジェットコースター相場とも言える相場だったのです。
ただ、とにかく日銀が過去日本では導入したことがないマイナス金利を導入したことで、株を下げる訳にはいかないとして徹底的に買いあげていましたので、日経平均は高く終わり、まずは一安心となります。
今回のマイナス金利導入は5対4の僅差で決定されたと言われており、意見が割れ、最終的には黒田総裁が決定したのでしょうが、日本がかつて経験したことがないマイナス金利を導入しなくてはいけない「事情」をこれから市場は見ていくことになります。
nevada_report at 15:12|Permalink│