2012年10月24日

相次ぐ利益減額修正と大恐慌の前触れ

今、世界中の企業が業績の大幅減額修正に入っており、これもあってニューヨークダウは240ドルを超える大幅な下落となっていますが、先日も200ドルを超える下落を見せたばかりであり、株式市場が買い上げるリスクより所有するリスクに敏感になり始めたと言えます。

<ニューヨークダウの動き>

17日 +5.20
18日 −8.10
19日 −205
22日 +2.4
23日 −243

上昇は小幅(+5、+2)で下落は大きく(−205、−243)となっており、いかに投資家がびくびくしているか分かります。

日本の株式市場は買い上げ・買い支えが続いており、大幅な下落にはなっていませんが、それでも業績悪化報道が相次いでおり、今後買い支え効果が途切れ、大幅な下落に転じるのは避けられません。
日銀マネーによる買い上げを期待しているのでしょうが、政府にお金がなくなってきており、果たしてどこまで効果が続くかという次元と言えます。

世界的な景気悪化が今後猛烈な勢いで進みますので、株式を買い上げる理由はありません。

一例では、今日発表になりました任天堂の業績を見ればガタガタになっているのが分かります。

                営業利益     経常利益    純益 
24年3月期        −373億円   −608億円  −432億円
25年3月期(事前予想) +350億円   +350億円  +200億円
        (今回発表) +200億円   +100億円  + 60億円

経常利益で250億円、純益で140億円減額修正してかろうじて60億円の黒字になるとしていますが、経常利益が250億円減額されており、普通に考えれば、純益は赤字になります。

今回の発表では円高の影響が指摘されていますが、4−9月期は279億円の赤字になっており、円高分は232億円ですので、円高がなくても47億円の赤字になっていたことになります。
これで下期が大幅な黒字になるとしていますが、今後景気が回復するとの見通しを持っているとしたら、経営者は余程の楽観主義者か、世界事情を知らないか、黒字にしなくてはいけない何かの事情があるとしか考えられません。

日本の企業経営者、特に大企業経営者は楽観論ばかり述べて結果、世界の競争に負けている事例が多く、任天堂も大きくなりすぎたのかも知れません。

世界経済の悪化は大方の経営者・シンクタンクが考える以上に猛烈な勢いで進んでおり、潮が引くように需要が遠ざかって行っていると述べるアメリカ企業の経営幹部もいる位です。

今は「潮が遠ざかる」だけでしょうが、そのうちに「干し上がる」ようになるはずです。

世界経済は今や異常事態に落ち込んでいると言え、恐慌前夜とも言える状況にあるという認識をしませんと
とんでもない間違いをします。

今回のアメリカ滞在中に、大恐慌時のドラマを映画化した「シービスケット」をTVで放映していましたが、一夜にして全財産を失った富裕層がホームレスになっており、株価大暴落・金融システムマヒは一夜にして襲ってきます。

今回のニューヨークダウの200ドルを超える2回の急落が、今後襲ってきます大暴落・大恐慌の前兆かも知れません。




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