2012年11月10日

ロームの人員削減の衝撃

京都では3大堅実企業の一つにも評せられる【ローム】(カスタム半導体トップメーカー)が100億円の黒字予想から130億円の赤字予想に修正し、同時に250名の希望退職を募集すると発表していますが、これはある意味、
『ロームですら人員削減をしなくてはいけない程、先を悲観している』と言える、衝撃的な事態なのです。

この赤字でも配当金を出せるだけの資金は保有しており、本来なら無配として人員削減するべきなのでしょうが、
株主構成を見ればそれは出来ない話であり、この点は今後問題になるかも知れませんが、【ローム】ほどのお金をため込んできた企業が『仕事がないから人を削減する』と発表しており、日本の製造業がそれだけ追い込まれてきている証拠なのです。

日本は製造業が輸出をして稼いでいる国ですが(最近はそのような見方は聞きませんが)、その製造業が稼げなくなってくれば、あとは内需で稼ぐしかありませんが、製造業で社員が必要なくなれば、内需も消えます。
非常に単純な話を、アナリスト等は言いません。

日本は金融業で稼げば良いと述べて金融立国になり所得収支で稼げば、経常黒字は達成でき、問題はないとしますが、今や経常赤字に転落するようになってきており、この先、更に輸出が落ち込めば、数ヶ月以内に膨大な経常赤字に転落し、日本は財政赤字・貿易赤字・経常赤字、という3つの赤字に陥ることになり、日本国債はジャンク債に格下げされるリスクに直面することになります。

*格下げと言えば、【ソニー】ですが10月12日に格下げされ、更に昨日一段階格下げされ、あと一段階格下げされればジャンク債になるところまで格下げされており、【ソニー】危機が静かに進んでいます。

【ソニー】は日本国内部門と海外部門を分離し、日本部門(日本ソニー)を会社更生法で破たん処理し、海外部門(アメリカソニー)を生き残らせNY市場上場を守る方法しかソニーを守る手段がないかも知れません。
日本人全員解雇になるという悲劇的な再建手法となりますが、海外ではまだソニーブランドは生きており、生き残る方法は次第になくなりつつあります。

ロームにしてもソニーにしても、シャープにしても、パナソニックにしましても、日本を代表する製造業であり、ここが赤字になり、這い上がれない状態になっている今の状況は危機的なことですが、政治家も官僚もまた一般国民も『我、関せず』となっており、年末のボーナスはどれくらい出るのか、年末にはどこに遊びに行こうか等々話題になるくらいであり、とても危機に直面している状況とは言えません。

ヨーロッパ債務危機は末端経済を破壊していっており、このためホームレスが急増してきており、今後更に連鎖的に経済悪化が進みますので、フランスでも失業率が20%を超える状態になるかも知れません。

日本でも次第に地方の工場が閉まり、都会でも店が閉まりつつあり単純な仕事がなくなりつつあり本当の失業者数は公表されています数字の何倍にもなるかも知れません。

大方の日本人が「これはまずい」と気づいた時には、経済は完全に修復不可能の状態に陥っており、手が施しようがない状態になっているはずです。

【ローム】の人員削減せざるを得なかった姿は、日本のすぐそこにある姿だと言えます。

また企業経営者の方は今後のことを考え、会社の基礎体力をより強固にするために人員をさらに削減し、経費を削減し、現金の社外流出を可能な限り抑える必要があります。

今は、ロームでさえ苦境に陥る時代なのです。
















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