2014年11月29日
オークション事情(その2)
過去25年以上にわたり世界中のオークションに参加してきたとお話しましたが、それは上はクリスティーズ・サザビーズオークションから、場末のローカルオークションまで様々ですが、どのようなオークションでもオークション会場にどれだけ参加者がいるかが重要なポイントになります。
勿論、ただ人が多いだけでも駄目ですが、最低な(最悪の)オークションは人が殆どいないという状態です。
そして余りにもオークションに来る人がいないので、ハンバーガーやドリンクを振る舞って地元のお金のないような者にまできてもらおうとする三流のオークション会社までありますが、なんでこんな者と一緒の会場にいなくてはいけないのか、と思うオークションもあります。
一流のオークション会社がカナッペやドリンクを提供するのは招待したVIPだけを対象にしたイブニングレセプションの時であり、真剣勝負の場であるオークション会場にハンバーガーやサンドイッチを提供するようなことはしませんし、仮に提供しましても誰も食べません。
一流のオークションに参加する者は、みな、オークションが終わればそれなりの高級なレストランに行って労を労ったり情報交換や意見交換をしたりするものですし、女性であればエルメスやシャネル等の高級バックを持っており、服も高級ブランドを着てきており、その格好でハンバーガーやサンドイッチを紙のお皿で食べるというような野暮なことは誰もしませんし、もしそのようなことをすれば軽蔑されるだけです。
ここでお分かり頂けたと思いますが、オークション会社の質が違うということは客層も違うということなのです。
海外に行かれたら、クリスティーズ、サザビーズのイブニングオークションを是非ご覧下さい。
そして日本ではシンワアートオークションや毎日オークションを是非ご覧下さい。
そして、海外から日本にきて自慢げに話すオークション会社が開催していますオークションを見に行って下さい。
その差に愕然とされるはずです。
我々も三流のオークションに参加しなくなって久しいですが、余りの酷さにその場にいることがみすぼらしく感じられ参加しなくなったのです。
一口でオークションと言いましても色々あります。
会社の宣伝ではなく、まずご自分の目で見てその上でそのオークション会社がうたっているオークションとなっているかどうか、判断されることです。
一流のオークション会社の幹部や一流のスタッフは暇な者はおらず、世界中を飛び回っており、またオークション参加者を集める必要がない位、会場は一杯になります。
*メインオークション会場に入りきれなくて中継TVを用意したサブの部屋まで用意している位です。
どのオークション会社を信用されますか?
次には三流オークション会社の恐ろしい実態についてお話したいと思います。
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