経済速報(サルコジ大統領の新聞振興策)金融危機情報(崩れ始めたメガバンク・不動産株と忍び寄る金融危機)

2009年01月26日

経済速報(妥当な価格は?)

ドバイ政府系投資会社が2007年9月に買収しました【バーニーズ】を売却すると報じられていますが、現在の転売妥当価格を見て、買収しなくてよかったと胸をなでおろししているのは買収に負けた<ユニクロ:ファーストリテイリング>ではないでしょうか?

反対に買ったドバイの投資会社はあり得ない価格と怒り狂っているかも知れません。

買収価格 9億4230ドル(1,000億円)
現在価格 3億〜4億ドル (  270億円)

ドルベースでも3分の1、円ベースでは4分の1に下落しているのです。

当時の1,000億円という価格がはたして妥当な価格であったのかどうかも怪しいですが、とにかくこのドバイの投資会社は、当時、買収にかかわる弁護士・会計士・投資会社等への報酬等で数十億円の費用がかかったはずであり、更に今回経費がかかれば、1,000億円の<元本>が売却してみれば手取りは<200億円>以下になっていたということになりかねません。

買収は一見華やかに見えますが、「取り巻き」が最も儲ける商売と言えるのです。
日本の製薬会社がインドの製薬会社を膨大な資金を投じて買収した途端に相手の会社が赤字計上となり、とんでもない損を計上すると言われていますが、これとて、仲介した投資助言会社・証券会社・弁護士等は膨大な報酬を得ているのです。

誰が得して誰が損をしたか。
今後も買収問題では賑やかなことになる筈です。




nevada_report at 13:30│
経済速報(サルコジ大統領の新聞振興策)金融危機情報(崩れ始めたメガバンク・不動産株と忍び寄る金融危機)