【今週の予想】 アンタレスステークス ◎グレイトパール【先週の結果】 今年の牡馬クラシックは2008年に酷似か

2018年04月15日

【今週の予想】 皐月賞 ◎タイムフライヤー

先週の桜花賞を圧勝したアーモンドアイ

鞍上のクリストフ・ルメールが勝利騎手インタビューで、「トリプルクラウン狙える」とコメントしていた。

牝馬3冠といえば、「桜花賞(阪神1600ⅿ)・優駿牝馬(府中2400ⅿ)・秋華賞(京都2000ⅿ)」の3つのレースを指すが、そこでふと思い出す。『3冠』という言葉の響きが、妙に好きであることを。


人がひとつの物事を制するには、人並み以上の絶え間ない「情熱」と「努力」と「研究」などが必須でものすごく大変なことなのに、ある分野において1度に3つも制してしまう圧倒的なパワーに憧れを抱いてしまう。


例えば野球の数字なら、投手の「最多勝」と「最優秀防御率」と「最多奪三振」に、打者の「首位打者」と「最多本塁打」と「最多打点」。

高校バスケットボール大会なら、「インターハイ」と「国体」と「ウインターカップ」。

将棋の記録なら、もう1つ増えて、「対局数」と「勝数」と「勝率」と「連勝数」の4部門となり、昨年、藤井聡太六段(15)が圧倒的な強さをみせて、見事「年度4冠」に輝いている。



※     ※     ※     ※



おなじように、競馬の「クラシック3冠」という言葉を聞いただけで、妙に気分が昂揚する。

そして毎年この時季になると、

「今年は3冠馬が誕生するだろうか」

と、淡い期待を抱く。

圧倒的な強さで連勝する若いサラブレッドが観たい。


3歳牡馬なら、「皐月賞(中山2000ⅿ)・東京優駿(府中2400ⅿ)・菊花賞(京都3000ⅿ)」の3つのクラシックレースになるわけだが、最後のクラシック3冠馬は、7年前の、黄金毛の6冠馬・オルフェーヴルである。

世代の強豪馬が集った頂上決戦のGⅠレースで常に圧倒的な強さをみせ、連勝街道を驀進した彼は、たとえ対象が人間ではなくても、いつかあんな風になってみたいものだなと、その当時は憧憬の的だった。




今年の皐月賞。

出走メンバーの馬体を観て、「今年も3冠馬はないだろうな・・・」と、残念ながらそう思ってしまった。

連戦連勝の王者・ダノンプレミアムが直前のアクシデントにより1冠目を断念して、春の目標を2冠目となる日本ダービーへ変更したことも、おなじく残念だった。


断然の1番人気馬の回避によって一気に混戦模様となり、ここまでガラリと様相が変わってしまうGⅠレースも珍しい気がする。

だが、有力馬の馬体を観て、その理由がわかった。



今年は、牡馬のレベルがそれほど高くないーー。



優勝しても納得のできる「馬体」が多すぎる。それは玉(ぎょく)が多いのではなく、単に馬体レベルが拮抗しているからに他ならない。


ともあれ今週も、馬体的に推測できる優勝候補を挙げてみよう。



・エポカドーロ
・キタノコマンド―ル
・グレイル
・ケイティクレバー
・ジェネラーレウーノ
・ステルヴィオ
・タイムフライヤー
・ワグネリアン




成績表を見ることなく、馬体だけをパッと観て予想すると、ざっと8頭もいる。

その8頭の中から、次に各馬の馬柱を吟味して皐月賞における馬体美を追及しつつ、さらに優勝候補を絞ってみた。



・キタノコマンド―ル
・ステルヴィオ
・タイムフライヤー




脱落した5頭のそれぞれの理由は、グレイルは「状態不安」、ジェネラーレウーノは「臨戦過程」、ケイティクレバーは「重賞実績」、エポカドーロワグネリアンは「馬体美」に欠けると主観的に感じたからである。



※     ※     ※     ※



さて、残った3頭の中から答えをだす前に、皐月賞というかなり特殊なレースについて考察したい。

皐月賞は毎年様相が異なり、馬体論で予想していくと、5つの「顔」がある多様なレースだと考えている。



過去20年を振り返ってみよう。



1つ目の顔は、「3冠馬候補がいる馬体の年」。

・2001年 アグネスタキオン
・2003年 ネオユニヴァース
・2005年 ディープインパクト
・2006年 メイショウサムソン
・2011年 オルフェーヴル
・2015年 ドゥラメンテ



2つ目の顔は、「スピード決着になる馬体の年」。

・2002年 ノーリーズン
・2004年 ダイワメジャー
・2009年 アンライバルド
・2016年 ディーマジェスティ
・2017年 アルアイン



3つ目の顔は、「皐月賞と菊花賞の2冠馬が誕生する馬体の年」。

・1998年 セイウンスカイ
・2000年 エアシャカール
・2012年 ゴールドシップ



4つ目の顔は、「実力拮抗したライバル馬たちによって3冠を分け合う馬体の年」。

・1999年 テイエムオペラオー
・2010年 ヴィクトワールピサ
・2013年 ロゴタイプ



5つ目の顔は、「勝ち時計が遅い馬体の年」。

・2007年 ヴィクトリー
・2008年 キャプテントゥーレ
・2014年 イスラボニータ




今年の皐月賞の「顔」は、「4」か「5」に該当することだろう。


ひょっとすると先週のアーモンドアイのように、すでにGⅠ級の馬体を持っているキタノコマンド―ルがこの大舞台でも圧倒的なパフォーマンスをみせて優勝するかもしれない。

前走の勝ちタイムは高速馬場を考慮に入れても、デビュー2走目ならやはり驚異的。なによりも3コーナーから4コーナーにかけての勢いが、他馬を飲み込むように圧倒していたのは能力が突出している証左だろう。

そうなると、「1」か「3」の年になる可能性も無きにしもあらずだが、どうしてもプレップレースを使えなかったことがネックである。

いずれはGⅠ・2勝以上できる大器だと思っているが、何度検討してみても、ここを勝てるという確信は持てなかった。単勝で狙い打つなら、ここではなく、次のダービーか秋以降ではないだろうか。したがって、3頭の中から一歩後退した。



残りは2頭。

前哨戦の「弥生組」と「スプリングS組」なら、今年は「弥生組」の方が上だと読みたい。したがって、ここでステルヴィオが後退する。



ファイナルアンサー。

本命は、調教師が皐月賞に狙いを定め、渾身の仕上げで挑んできた◎タイムフライヤーに打ちたい。

前走の若葉ステークスは、あくまで先を見据えた前哨戦仕様の仕上げであったことは間違いない。結果も許容範囲内。5着でもラスト3ハロンが最速だったように潜在能力は高い馬である。

この中間は背中や腰に疲労も出たようだが、最終追い切りでは絶好の動きを見せてきたのだから、その不安も払拭される。万全の態勢で出走してくるという確信が持てよう。道悪も問題あるまい。まして、馬体からはホープフルSを制した2歳時とはまるで別馬と思うほどの成長力も顕著に窺える。そこを買いたい。


思い起こせば、日本ダービー・2勝を誇る松田国英調教師だが、その頃はダービーを最大の目標に掲げていたので管理馬を皐月賞で仕上げたことが一度もないのではないかというデータもある。


皐月賞とダービーでの人気と着順を見れば一目瞭然だろう。



・年度 ・馬名
・皐月賞(人・着)→ダービー(人・着)


2001年 ボーキング
(4人・16着→6人・4着)

2002年 タニノギムレット
(1人・3着→1人・優勝)

2006年 フサイチリシャール
(3人・5着→10人・8着)

2007年 フサイチホウオー
(1人・3着→1人・7着)

2008年 ブラックシェル
(2人・6着→6人・3着)

2011年 ベルシャザール
(3人・11着→8人・3着)



ご覧の通り、2007年のフサイチホウオー(調教過多)以外の馬は、皐月よりも人気が落ちたダービーで逆に着順をあげている。数字だけを見ても、いかにダービー重視の厩舎方針だったかが手に取るようにわかるだろう。

そんな腕の立つ調教師が、今年は初めてとなる皐月賞のタイトルを手に入れたくて、勝負に来たのだ。

◎タイムフライヤーをここで狙わない手はない。




相手筆頭は、弥生賞2着の〇ワグネリアン

馬体的には完全に「好み」ではないのだが、王道路線を歩んできて、且つ、大きな上積みを感じる馬姿を目の当たりすると印を大きく下げるわけにはいかない。2000ⅿ以上は不向きの成長を描いているがゆえに、陣営がクラシックを狙ってくるなら一冠目のここしかないようにも思う。といって、馬体美派なら同馬に本命を打つことはできない・・・。



単穴に、スプリングS2着の▲エポカドーロ

稍重のあすなろ賞(500万下)で、スタートから先頭のまま2着馬に3馬身半の着差をつけた内容を好評価したい。スプリングSは惜しいハナ差2着だったが重賞初出走なら上出来だろう。当日の馬場状態と本番へ向けての上昇度で、勝ち馬との逆転は可能とみた。

さらに馬券圏内に心強いデータも後押しする。

目下、「勝率0.294」、「連対率0.482」、「3着内率0.565」(※2018年4月14日現在)という驚異的な数字を叩き出している栗東・藤原英昭厩舎の所属馬である。昨年、重賞未勝利で終わった悔しさが数字になってあらわれていると言ってもいいだろう。まだまだ先のことはわからないが、今年は調教師の三冠が見られるかも知れない。



4番手が惑星★キタノコマンド―ル

前述のとおり、馬体だけなら初重賞VがGⅠとなる破壊力もある。だが、この体型は、陣営が公言するとおり間違いなく府中2400ⅿ向き。個人的にはサトノダイヤモンドやエイシンフラッシュやジャングルポケットとおなじ皐月賞3着のイメージが強いのだが、3頭との違いは重賞未経験ということ。それが大きな減点となった。

もし、キャリア2戦しかない馬がここを勝ってしまうようなら、距離に不安がない以上、今年は3冠馬が誕生する可能性大だと明言しておきたい。



以下、

馬場が渋ってくるとマイナスのイメージしか湧かなかったがゆえに、印を大幅に下げた△ステルヴィオ。2歳時のコスモス賞で重馬場を経験済みだが、とても道悪が得意と言えるレース内容ではないように感じた。

逆に、休み明けでなければもっと印を上げていた中山2000ⅿ専用機△ジェネラーレウーノ。

本命馬に勝っている、まだ見限れない素質馬△グレイル

もう少し成績が良くてもおかしくはない稍重得意のハービンジャー産駒☆ケイティクレバーまで押さえる。



※     ※     ※     ※



今年の皐月賞は、

◎タイムフライヤー(単複期待)と、

★キタノコマンド―ル(3冠期待)

に刮目したい。





【皐月賞】
◎タイムフライヤー
〇ワグネリアン
▲エポカドーロ
★キタノコマンド―ル
△ステルヴィオ
△ジェネラーレウーノ
△グレイル

☆ケイティクレバー






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