お守りは小型家電品 !?
「ん? どういうこと?」
と訝しく思った方も多いでしょう。
「家電品」とは比喩表現ではありますが、半分本当の話です。
電池で動く小型家電品、例えば、小型ライトや携帯ラジオのようなものをイメージしてみて下さい。
内蔵電池の寿命が1年間で、開けて電池を交換できず、充電もできない製品だとしたら、
1年過ぎたら電池が切れて機能停止します。持っていても意味なくなりますから捨てますね。
また使いたい場合は古い物を捨てて、新しいものと買い替えるしかありません。
お守りも丁度そういう性質を持っています。
実は、お守りの『神様の光』は、神社あるいはお寺で買った日から丁度1年間で効果がなくなってしまうのです。
お守りの効力は年末に切れるわけではなく、買った日から年を跨いで1年間です。
ですから例えば、この記事がアップされた7月18日に買ったら、効力があるのは翌年の7月17日までとなります。1月1日に買えば、効力があるのはその年の12月31日になります。
閏年は366日間、他の年は365日間有効です。
お守りの実態を解りやすく喩えると、
電池寿命1年の「神様電池」※1内蔵
超小型携帯用《神様エネルギーシールド発生装置》
です。
※1 神様のパワーを蓄えた仮想的電池の意味です。お守りを分解しても本物の電池は入っていません。
誤解を避けるために念のため補足しました。
お守りは神社・お寺の社務所内にあるうちは《神様電源》に繋がれているので、内蔵された《神様電池》はフル充電されていますが、買った時から神様エネルギーを放射しながら守りの力を発揮します。
しかし、お守りは買って1年間経過すると内蔵《神様電池》はパワーが切れてしまいます。見た目キレイであっても、1年過ぎたらもう「お守り」としての力は全くありません※2。
※2 : 買って1年を過ぎたあとも粗末に扱ってはいけません。古くなったお守りを捨てる時はゴミ箱ではなく、神社仏閣の納札所にお返し下さい。
お守りを買った日は手帳やカレンダーにメモしておき、翌年の同じ頃、また新しいお守りをいただきに行きましょう。
結城豊明
「大州先生、本当にお守り力は1年で消えてしまうのですか?」
小林大州
「私が観ると、買って1年間は光が出ているのが見えますが、ちょうど1年過ぎた翌日からは光がほとんど消えています。」
結城豊明
「なぜ丁度一年で消えてしまうのですか? 」
小林大州
「ずっと昔、お守りというものが最初に作られた時、人間と神様の間でそういう取り決めがありました。昔も私と同じように神様と話ができる人が僅かにいました。彼ら古代の神職たちは、一般の民のためのお守り札に力を写していただけないでしょうか、と神様に頼んだところ、神様は
『お守りとして神の光を入れてあげてもよいが、効力は丁度1年間までとする。それでよいな? 』、のようにお答えになられ、そのまま話が付いたみたいです。以来ずっと、お守りの力は1年、と設定されています。」
「買ったら一生神様の力が持続するようなお守りはないのですか?」
小林大州
「ありますよ。一般向けではなく、特別な祈祷の儀式を行ってパワーを込めた『祈祷札』という神札があり、それには何年でも永続する神力が宿っています。けれど、そういう神札は神棚で正しくお祀りをする必要があり、扱いが大変です。」
結城豊明
「どのように大変なのですか?」
小林大州
「神様の入ったお札をいただいたら、一生に渡って毎日欠かさず儀式をしなければなりません。神様系のプロ以外はそういうものは持たない方が良いです。その点、普通のお守りは儀式不要で手軽に持ち歩けます。扱いが簡便で安心なかわりに、有効期限は1年間限定ですよ、というわけです。」
結城豊明
「効力1年間でも私たち神様の素人には儀式が要らない方がずっとありがたいです。生涯儀式を続けるなんてとても出来ません。有効期限があるのは私たちの立場を考えて設定されているのですね。」
小林大州
「もう一つ、良いことを教えてあげましょう。行きつけの神社でお守りを買ったら、次に参拝に行く時は、買ったお守りを身に付けていくと良いです。外から少しでも見える所に付けていきます。鞄の紐とか、胸ポケットに入れておくと良いです。すると、参拝者が神前に立った時に、神様は自分の所のお守りだと気付きますから、お守りに光を入れてくれます。」
結城豊明
「再充電してくれる感じですか。」
小林大州
「効力の期限は買った時から1年、というのは変わりませんが、参拝の度にそこで買ったお守りを持っていくと期限内はお守りの力を強化してくれます。」
結城豊明
「解りました。次回神社参拝に行く時はお守りを忘れずに持っていきます。」
神人・小林大州 神言No. 57
「行きつけの神社・お寺のお守りは毎年1回、同じ時期に新しいものを買い変えることを習慣にするとよい。」