2012年03月29日
その眼で、何を見てる？
「苦言としてではなく、
アドバイスとして聞いて欲しい」
ある日、夕飯を食べているときに、
ふとオーナーにこう言われた。
「その眼で、
何を見てるのかなぁって思う」
この眼で、何を？
それは、僕が普段どれだけ物事を見ていないのか、
というありがたい助言だった。
もちろん、僕の両眼は充分に見えている。
ただ、“見ている”のではなく、
“眼に入っている”だけだった、ということだ。
なんとな～く、ぼんやり見ているので、
記憶にも意識にも見たものが残らない。
それは景色を見るときでも同じだろう。
どんなに感動的な景色を見たとしても、
ただ眼に入っているだけでは
感動も薄れてしまうだろう。
せっかくの良い眼が、死んでいた。
それだけではない。
オーナーを観察（？）するうちに、
いろんなことに気付かされた。
オーナーは、五感をフルに使っている。
ように見える。僕には。
五感は、
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の５つ。
オーナーは、意識して五感を使っているのではなく、
自然に、無意識に、五感を使っているように見える。
意識的に五感をフル稼働させると、
エネルギーを消耗してすぐに疲れてしまうだろう。
それを自然にやっている、
というか自然に出来ている。
先日も釣りの途中、川辺で恒例のおにぎりを食べて
いるときに、突然オーナーが大音量の指笛を吹いた。
僕は何事かと思ってビックリしたのだが、
「いや、今ちょっと“嫌な音”がしたからな……。
お前もクマ除けの鈴鳴らしとけ」と言われたのだ。
僕は大好きなツナマヨのおにぎりに夢中で、
オーナーの言う音には全然気がつかなかった。
それどころか川辺にいるので、川の流れる音で
クマの気配や音など全部かき消されてしまって
わからない。
オーナーも常に意識して神経をすり減らしながら
周囲に意識を向けているわけではないと思う。
そんなことをしていたら、
せっかくの休日の釣りなのに疲弊してしまう。
意識が自然と周囲に向いている。
少なくとも僕にはそう感じた。
仕事でもプライベートでも、同じように
五感を自然に、フルに使っているのだ。
「苦言としてではなく、
アドバイスとして聞いて欲しい。
その眼で、何を見ているのかなぁって思う。
お前は良いものを持ってるんだから、
それが惜しい」
僕は何を見て、聴いて、感じているんだろう。
もしかしたら、めっちゃもったいないことを
してたのかもしれない。
もっと今を感じ、今に意識を集中させよう。
そう思った。
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この記事へのコメント
わらわは彼の地を仮中断し申した
事情があり京の都に暫し詰めて通いまする
「緩和ケア」ボ…で。
3月11日は東北の地へ行ってきましたぞ
どうしても行きたかった旅であった。
色んな思いをいだき忘れられない特別な
旅となり申した……
５感６感を研ぎ澄まし感じるって大事どすな～
ついに彼の地を借中断されましたか。
お疲れさまでした～。
「緩和ケア」のボ…ですか。
ボ…三昧ですね☆
東北は、僕も忘れられない思い出になりました。
第六感まで駆使して感じきっていきたいと思います～
頑張って続き書いていきます。
おまんの師匠はええ師匠ながよ！
大東流合気柔術のわが師もこういっちょった。
「相手を感じること。相手を感じ、じぶんとひとつになったとき、すなわち技はおのずとかかる」と。
かの技術も決して目でみただけじゃ、わからん。
ただ、感じることによってのみ、それを習得するしかないがじゃ。
まさに、おまんがいっちょる、五感をフル動員させる、やな。
わしもおまんも、頑張るがじゃ！
ええ師匠やった！
考えさせられる名言がいっぱいあったわ。
大東流合気柔術かあ。
考えるな、感じろっていうやつやな～。
かっこいいな。
わしも頑張るぜよ！
