上関原発 情報ストック

山口県熊毛郡上関町(かみのせきちょう)に中国電力が計画中の上関原子力発電所に関する情報を紹介。現地の状況、関連ニュース、イベント、裁判情報など、マスメディアでは広く報道されない情報を記録し、ストックしています。
※当ブログ記事は上関町周辺に住む複数の有志記者によって作成しています。※リンクや記事引用はフリー。写真は無償提供も可能ですのでご相談下さい。※掲載内容に不都合や間違いがあればご指摘下さい。※お問い合わせはnew.kaminosekiアットマークgmail.comまで。

ライブ

中電の原子炉申請や損賠訴訟に抗議相次ぐ



 09年12月21日、中国地方5県の17の市民団体で構成される「中国地方反原発反火電等住民運動市民運動連絡会議」のメンバー6人が、広島市の中国電力本社を訪れ、18日に提出された上関原発1号機の原子炉設置許可申請を取り下げるよう、抗議を申し入れたようです。
 申し入れでは、原発に反対する地元住民と話し合いができない状況で、原子炉設置許可申請を提出するのは前代未聞の暴挙と批判し、電力需要が下がり住民理解も得られない中で、なぜ原発建設を急ぐのかなどと問い、直ちに申請を取り下げることと、上関原発計画の白紙撤回を求めたようです。
 これに対し中国電力側は、原子力発電の必要性は高まっている、電力安定供給のために原発の比率を3分の1程度まで引き上げたいなどとして、申請の取り下げや計画の白紙撤回は一切考えられないとし、「理解を求める努力を続ける」などと答えたようです。
 また中電は、田名埠頭での抗議活動が始まった09年9月以降、中国電力に1,457件の抗議や反対意見が寄せられたことを明らかにし、埋め立て工事の阻止行動を行った住民に損害賠償を請求した訴訟については、状況が変われば取り下げることも検討するとの認識を示したそうです。

 毎日新聞記事によると、中電の桜井正治広報担当マネージャーは取材に対し、「上関町長選挙など地元の町の結論として、原発推進の姿勢は続いており、理解いただけていると認識している。仮に町長が替われば事業は止まるが、そういうこともない」などと説明しているそうです。しかし、生活面や精神面で最も影響を受ける予定地対岸の祝島住民は9割が原発反対と言われ、中国電力は話し合いはおろか、島に上陸さえできない状況が続いており、原発計画の詳細調査の対象からも外されているようです。
 なお、上関町会議員選挙は来月2月9日告示、2月14日投開票の予定で、現在の定数14(原発推進9、反対4、欠員1)が12に減り、原発推進・反対の比率がどう変化するかが大きな争点となっています。上関町長の任期満了日は2011年10月4日となっています。

1222田ノ浦キャンドル
埋立予定地の田ノ浦海岸に灯されたキャンドル。対岸は祝島。

 12月22日は、埋め立て抗議活動が始まった山口県平生町の田名埠頭から、上関町田ノ浦の原発予定地まで約30kmを歩くピースウォークと、田ノ浦でのキャンドルナイトやトーク、音楽ライブを行うイベント「長島の自然を味わうウォークと冬至の田ノ浦キャンドルナイト」が開かれたようです。歩きながら自然を味わい感謝と平和を胸に抱くという趣旨のもと、約40人が参加し、「原発ナシでいける地球づくり」「海を汚さないで」などと書かれた横断幕を掲げるなどしてアピールしたようです。



 12月23日には、上関原発反対を訴えて歩くイベント「虹のパレード」(ゆるゆるつながりネットワーク主催)が、山口市中心部で行われ、全国から寄せられた上関原発反対運動を応援する布メッセージ約200枚を持った約70人が、約5kmを行進したようです。山口県庁前で行われた出発式では、佐々木明美県議(社民党)が「原発を建てさせない心意気を示そう」などと挨拶、現地での抗議活動に参加しているシーカヤック隊のメンバーらによるトークや、音楽イベントも開かれたようです。

1228広島
中国電力本社前で上関原発計画の中止を呼びかけるメンバーら

 12月24日には、広島県内の14団体でつくる「上関原発止めよう!広島ネットワーク準備会」のメンバーら10人が広島市内の中国電力本社を訪れ、損害賠償請求訴訟を取り下げるよう求めた抗議文書を提出したようです。同会は、12月28日にも同社を訪れ、原子炉設置許可申請の取り下げるよう求める抗議文書を提出したようです。

●毎日新聞(09.12.21)山口・上関原発建設計画:原子炉設置申請の撤回を申し入れ 中国電に市民会議
●朝日新聞(09.12.21)反原発団体が抗議
●読売新聞(09.12.21)上関原発反対団体 中電本社に抗議文
●中国新聞(09.12.24)上関原発建設反対でウオーク
●毎日新聞(09.12.25)山口・上関原発建設計画:反原発市民団体、中電に抗議文 損賠訴訟の撤回求め
●毎日新聞(09.12.29)山口・上関原発建設計画:反対派、原子炉設置許可申請で中国電に抗議

広島など80店で反原発イベント反響呼ぶ No Nukes Relay

20091008_3089940 10月12日から10月25日にかけて、広島県内を中心とした飲食店や雑貨屋、ライブハウスなど計約80の店舗や会場で、上関原発問題をテーマにした上映会や写真展、ライブ、署名活動、フライヤー配布などを同時多発的に行うイベント「No Nukes Relay (ノーニュークスリレー)〜瀬戸内海の海を原発から守りたいイベント〜」が開かれています。これまで上関原発問題を知らなかった若い世代を中心に、反響が広がりつつあるようです。

 呼びかけた発起人は、広島県内の音楽喫茶「ヲルガン座」(広島市中区)とミニシアター「横川シネマ」(広島市西区)、音楽ショップ「れいこう堂」(尾道市)の3店。隣県・山口県で起きている上関原発計画の埋め立て工事の抗議活動を紹介した上で、電気を使う広島の人にとっても他人事では済まされないとして、この問題を考え、声を上げていこうと賛同者を募ってきたそうです。参加店舗・団体は、広島を中心に山口、岡山、遠くは高知、三重、北海道にも及び、農園や幼稚園、寺院、教会なども加わっているようです。

 イベントでは、ドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディ』などで知られる鎌仲ひとみ監督が上関原発問題をテーマに制作したDVD『ぶんぶん通信』の上映会をはじめ、纐纈(はなぶさ)あや監督による祝島の生活を記録した2010年公開予定の映画『祝の島(ほうりのしま)』のラッシュ上映会、役所広司主演の原発コメディー映画『東京原発』の上映会、音楽イベントやトークイベントでの呼びかけ、祝島や上関原発抗議活動の写真展示、上関原発建設中止を求める署名活動などが行われ、草の根的に多くの参加者を集めているようです。

 なお、最終日の10月25日以降も「No Nukes Relay」に賛同したイベント企画が動き出しているらしく、今後も継続される見込みのようです。お問い合わせは下記まで。
・音楽喫茶ヲルガン座 tel.082-295-1553 メール organzainfoアットマークgmail.com
・横川シネマ!! tel.082-231-1001 メール cinema-stアットマークmx41.tiki.ne.jp
・尾道 れいこう堂(信恵) tel.090-1336-4757

●広島経済新聞(09.10.20)「瀬戸内海を原発から守りたい」−広島の飲食店など80店で同時イベント
●中国新聞(09.10.10)店や映画館が原発反対の催し

鎌仲ひとみ監督による「ぶんぶん通信」の紹介映像


No Nukes Relayの一環で上映された映画『東京原発』のワンシーン

広島発 上関原発へ疑問の声 申し入れやイベントの賛同者募集

 山口県の田名埠頭で20日以上続いている上関原発予定地埋立着工の抗議活動に関連して、広島県内からも上関原発計画に疑問を投げかける声が広がりつつあるようです。

 「上関原発を考える広島20代の会」では、広島県内の4人が呼びかけ人となって、山口県へ対して上関原発計画の白紙撤回などを申し入れる賛同者を募っているようです。対象は広島県在住の中学生〜35歳の人で、締切は10月12日(詳しくは同会のブログを参照)。
 また、「No Nukes Relay (ノーニュークスリレー)〜瀬戸内海の海を原発から守りたいイベント〜」では、広島県内の有志の呼びかけで、団体やお店、アーティストなどを募り、上関原発計画に関わる上映会や展示会、各種イベントを開催してもらうことで、上関原発計画が本当に必要か考えてもらおうと取り組んでいるようです。イベント期間は10月12日〜25日で、広島県内外の参加を募っているようです。
 以下に、これら2つの取り組みの呼びかけ文を掲載します。


上関原発を考える広島20代の会

広島県内の若者で、山口県知事に上関原発建設の白紙撤回を求める要望書を提出しよう、ということになりました。上関原発計画が持ち上がったのは1982年、ちょうど27年前です。その前後にうまれた、当時こどもだった私たちの思いに、賛同してくださる方を待っています。時間がありませんが、参加締め切りは10月12日(祝・月)まで。ブログのも随時更新していきますので、覗いてください。詳しくはこちら


No Nukes Relay
〜瀬戸内海の海を原発から守りたいイベント〜




10/12〜10/25の期間のイベント。
広島県内の有志が、お隣山口県の上関原発の建設計画についてもっと多くの人に知ってもらい、本当に必要なものなのか、みんなで考えよう!というイベントです。最初は広島県内だけの話でしたが、現在では山口県、岡山、高知、札幌、東京でも参加する団体・お店が広がりつつあります。参加団体・お店・アーティストが主体となって、それぞれの店舗で各々ができることをやるというかなり自由なイベントです。

例)上映会(ぶんぶん通信・祝の島ラッシュ上映・東京原発など)、無料ライブ+映像上映、飲食店では祝島の特産物を使った期間限定メニュー、祝島や長島の自然を守る会の写真展、そのほか数人単位で祝島の食材を使った料理教室、主催したフリーマーッケット会場内で反対署名やカンパを募る.....などなどなど。

参加形態は自由です。
ちなみにNoNukesRelayの初日はこんな企画が決まっています。

10/12(祝・月)14:40〜
祝の島」ラッシュ上映 開催決定!

纐纈あや監督の解説と上映後のトークもあります。
また会場ロビーでは田名部工房さんによる祝島の写真展も。
料金\1000-
場所:横川シネマ(広島県西区)
主催:ポレポレタイムス社

10/12(祝・月) 18:00open  18:30start
上映会:「ぶんぶん通信No.2
ライブ:オカダノリコ ガレ(梶本+井本)

※飛び入りもあるかも!
無料+ワンオーダー(上映はカンパ制)
場所:音楽喫茶ヲルガン座(広島市中区)

広島県は山口県のすぐお隣。県庁所在地の広島市から、上関原発建設予定地までは車で2時間ほどの距離であるにも関わらず、この問題を知らない人は結構多いのです。そういう人にも知って、考える権利はあるのではないだろうか? そんな疑問から、多くの人にこの問題を知ってもらおうということでこのイベントは動き出しました。ブログもできたばかりで、これから参加店など随時更新されていくと思いますのでぜひ覗いてみてください。

お問い合わせ
・音楽喫茶ヲルガン座 tel.082-295-1553 メール organzainfoアットマークgmail.com
・横川シネマ!! tel.082-231-1001 メール cinema-stアットマークmx41.tiki.ne.jp
・DISC SHOP MISERY tel.082-241-0782
・尾道 れいこう堂(信恵) tel.090-1336-4757

アースデイ瀬戸内と東京で上関原発問題の展示やトーク

 4月18・19日、地球環境について考える世界的なイベント「アースデイ」が、山口県光市や東京都渋谷区で開かれ、上関原発問題に関するブース展示やトークも行なわれたようです。

アースデイフラ

 山口県光市の虹ケ浜で開かれた「アースデイ@瀬戸内2009」の今年のテーマは、「エネ自慢だヨ! 全員集合」。持続可能なエネルギーの形を考えようと呼びかけ、白砂青松の海岸を舞台に約60の物販や飲食ブースが出展、特設ステージでは約30のアーティストが歌や踊りを披露し、2日間で約2,000人が訪れたようです。両日とも好天に恵まれ、虹が浜でのシーカヤックやラフティング体験も子供たちを中心に大盛況だったようです。(下写真:後方に見えるのは大水無瀬島や祝島)

虹が浜

 エネルギー関連のブースでは、太陽光発電や太陽熱クッキング、廃材などを燃やして熱風を発するロケットストーブ、木質ペレットを使ったコンロ、風力発電やミニ水力発電、天然ガスを用いた燃料電池の展示のほか、全国の電力施設を取材した写真や、上関原発計画の問題点を解説する展示も見られたようです。なお、アースデイ主催者は中国電力にも展示を呼びかけたそうですが、都合がつかないという理由で参加は見送られたようです。中国電力は地元の祭りや他のイベントでは大スポンサーになっているのに残念です。

アースデイ展示

 また、19日の午後には「地球(ほし)のお話」と題し、自然エネルギー政策の第一人者で山口県周南市出身の飯田哲也(いいだてつなり)氏が、1時間半に渡って青空トークを行なったようです。原子力関連組織にも在籍した経験のある飯田氏は、海外では自然エネルギー産業が急成長し、エネルギー・経済の両面で中心になりつつあることを示した一方、オバマ政権に変わったアメリカが原発推進を脱しつつあることや、「原発ルネッサンス」は日本だけで言われている妄想であることを述べ、時代遅れで権力に支配された日本の原子力推進政策を痛烈に批判したそうです。来場者も熱心に聞き入り、多くの質問が飛び交ったみたいです。
 これに対する原発推進側の主張を聞いて真実を確かめたいところですが、このトークイベントも中国電力側は参加を見合わせたそうです。

アースデイ講演

 一方、東京都渋谷区の代々木公園で開かれた「アースデイ東京2009」では、環境への関心を呼びかける物販・飲食・展示ブースなど約380団体が出展し、2日間で過去最大の14万人が訪れたそうです。上関原発関連では、祝島を紹介した「はっぴーあいらんど祝島」や、上関原発予定地の自然の写真を展示した「長島の自然を守る会」のブースのほか、祝島を舞台に制作中の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の紹介ブースなどが出展されたそうです。

アースデイ東京09


●読売新聞(09.04.20)太陽光で料理 虹ケ浜でアースデイ
●中国新聞(09.04.19)脱石油法を紹介し環境考える
●毎日新聞(09.04.19)アースデイ東京:開幕 家族連れらでにぎわう 古着のブックカバー作り好評
●シブヤ経済新聞(09.04.21)「アースデイ東京2009」動員数が過去最大に−2日間で14万人
●長島の自然を守る会 スナメリ通信(09.04.24)アースデイ東京2009出展報告

瀬戸内カヤック横断隊 高松から祝島・長島へ

 2003年から毎年、瀬戸内海をカヤックで横断してきたメンバーらが、第6回目の瀬戸内海横断にチャレンジします。今回は、2008年11月25日に香川県の高松市をスタートし、12月1日に山口県上関町の祝島のゴールに到着する予定で、15人前後の参加者が見込まれています。
 また、ゴールした翌日の12月2日は、「WATERMEN FOR PEACE 〜こどもたちに豊かな海を残そう〜」と題したイベントが開かれ、祝島対岸の上関原発予定地がある長島・田ノ浦まで、シーカヤックやサーフボード、ヨットなどでパレードが行われる予定です。

●瀬戸内カヤック横断隊公式ブログ
●ブログ ダイドック漂流記

以下、ブログ「ダイドック漂流記」より転載。

 * * *

WATERMEN FOR PEACE

12/2WATERMENチラシ

【日時】2008年12月2日 13:00 サーファー・シーカヤッカー・セイラー祝島出 15:00 田ノ浦到着予定 田ノ浦にてSKATYによるライブ

【募集】サーファー・シーカヤッカー・ヨットマン(マイボード・マイヨット持参できる方 要経験者)田ノ浦で応援してくれる方。荒天の場合も田ノ浦でのイベントは決行します。

【目的】山口県上関町の田ノ浦、祝島周辺の海域は世界最小の鯨・スナメリをはじめ世界的にも希少な貝類や天然記念物カンムリウミスズメなどの生物が生息する生態系豊かな海です。その田ノ浦の海面を10月22日、山口県の二井知事は原発を建設するために中国電力に田ノ浦の埋め立てを許可しました。
私たちはスナメリたちが泳ぐ豊かな海を残したい。そして自然や海を愛する人たち、原発は必要ないと思っている人たちが一緒になり、豊かな瀬戸内の海を残していくためにできることをしよう!とこのイベントを企画しています。山口の美しい海が続いてゆくヴィジョンを持ち、一緒にできることをしてみませんか?

【主催】WATERMEN FOR PEACE 問い合わせ わっか屋083−932-7880(角) ダイドック0834−25−1036

祝島行きフェリーの時刻:柳井港発 9:30 室津発 10:00 上関発 10:05 前日入りも可能です
上関原発問題について


 上関原発は、山口県上関町長島の田ノ浦(上写真)を埋め立てて建設予定の原発計画です。1982年に計画浮上して以来、賛成・反対で地元は分裂し、対岸の祝島(写真右)住民を中心に反対運動が続けられ、着工はこれまで8度延期されています。
 周辺にはスナメリやカンムリウミスズメなど数々の絶滅危惧種が生息する瀬戸内海随一の自然が残り、埋立中止を求める裁判が係争中です。県外ではほとんど報道されないこの問題を、電力を使う全ての人に知ってほしいと思います。

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