もう少し「膀胱がん」のお話にお付き合い下さい。

先月9月号で膀胱がんの発見から手術までを書かせて頂きましたが、その後治療と、再発を抑えるための「BCG膀胱内注入療法」を受けています。

みなさんも小さい頃BCGの注射をされたと思いますが、その薬剤を膀胱に注入して、自己の免疫力を高め膀胱がんを治療するという方法です。これは抗がん剤より治療効果が高く、抗がん剤よりも副作用が多いとのこと。毎週金曜日に8週連続で行います。

1回目の際に副作用の一番は高熱と聞き、病院帰りに新しいアイスノンと氷嚢《ひょうのう》を購入して「さあ来い!」と待ち受けたのですが、結局副作用と思われることは何もなく、現在5週目を終えました。ありがたいことです。

9月14日の信濃毎日新聞に、石原真衣さんのエッセーがありました。

膠原病《こうげんびょう》という厳しい病と、かかりくる高額費用に途方に暮れた石原さんに、師匠が難病人生を変えるアドバイスを下さったと。

「近代西洋医学による説明だけを信じて、病気回復への希望を失わないこと/病気による経験を自分の言葉で意味づけることと、身体の声を聴くこと。回復の道を信じること/私の経験と痛みの声を誰にも奪わせず、自分で言葉にしていこう。身体はその言葉を、耳を澄まして聴いている」。

読んだ瞬間、心に落ちました。

神様から教えられたこの病を敵とせず、歩いていきたいと思っています。



【後書き】
 膀胱がんと分かってから五ヶ月目に入りました。多くの皆さんにご心配をおかけしました。その中信者さん知人友人がお願いをして下さっています。本当にありがとうございます。
 巻頭言にも書かせていただきましたが、BCG膀胱内注入療法は副作用も多いそうです。8回連続のうち、副作用のキツさに1回でやめる方もおられるとか。その中副作用がほとんどなく過ごさせていただけることは、本当にありがたいことです。       
 この数ヶ月、やらなければならないことをセーブして、ゆっくり勤めさせていただいています。周りの方からも声をかけられ、私自身もそうすべきと感じたからです。すべきことに焦りがないと心がゆっくりします。穏やかになります。気がついたら実際の歩き方までゆっくり歩くようになりました。今までは「はやく・たくさん」と歩いていましたが、今のペースは心と身体に優しい。これからはこう歩いて行くことが大切だと感じます。      
 この会報は信者さん友人知人はもちろん、町の方にもお届けして読んでいただいています。あちらこちらで「ありがとう、楽しみにしています」と声をかけて下さる方、先月今月は膀胱がんを書きましたが、「実は私も」とご自身の病の体験をお聞かせ下さる方もおられました。これも病のおかげ、嬉しいことです。          
 先日BCG療法の時に、担当医から「しっかりした太ももをされていますが、若い時なにかされていましたか」と聞かれたので、「ラグビーをやっていました」と答えると、担当医が驚いて「私もラグビーをやっていました」と。びっくりしました。そして嬉しかった。糖尿科の担当医もラガーマン、膀胱がんの担当医もラガーマン、患者の私もラガーマン。なにか縁を感じて、なるべくしてなったような神様の采配を感じています。      

 もう少し治療は続きます。