寒い日が続きます。といっても冬ですから、「暖かい日が続きます」の方が、似合っているかもしれません。
寒い日、私は膀胱ガン最後の治療に入院中でした。病院は暑いも寒いも分かりません。寒い日は、妻からのLINE《ライン》で知りました。暑い寒いを感じるのは、健康だから、幸せだから。早く寒さに震えながら、登校見守りに立ちたい。
手術後4本の管がつけられました。血圧計・心電図・酸素計・尿管です。まず血圧計がとれ、2日後に最後の尿管が外れました。嬉しかった。普通に戻りました。難しい病が治ったとき、人は奇跡と言います。しかし普通に戻ったのです。普通がどれほど尊く、ありがたいことか。私たちは忘れてはなりません。
私は手術直後から、きれいなおしっこが出ました。同部屋の隣のおじさんは、おしっこが出なくて苦しんでおられました。
私には帰るのを待ってくれる人がいます。SNSには人をうらやんでいる人が渦巻いています。
今回強く思ったこと。たとえどんな現状であれ、その立ち位置で『今を喜ぶことから始まる』です。「あれがない・これがない」ではなくて、「これもある・あれもある」ということ、足るを知るということです。このスタートに立たない限り、幸せは見えません。
毎日の小さな喜びをたくさん集めて心がいっぱいになったとき、新しい世界が見える、新しい毎日が始まるに違いありません。
ー編集後記ー
本年も一年ありがとうございました。思えば今年の会報は、半分は病に関してでした。教えられることの多い一年でした。
病室のベッドの上で、NHKのニュースを見ました。看護師が足りなくて、閉鎖・縮小する病院が増えていると。いずれある分野ではロボットが投入されるでしょう。しかし患者の心は満たされません。私たち患者は看護師さんの笑顔に救われているからです。
大変なお仕事です。病室で処置してくださっている最中にも、呼び出しの電話が鳴ります。夜も昼も変わりなく、忙しく動いておられます。そんな大変な中でも、いつも笑顔で接して下さる看護師さんたち。感謝しかありません。どうかお体大切にお願いします。
本当にありがとうございました。
