●強姦罪(ごうかんざい)とは女性の貞操を保護する目的のためにある刑罰です。したがって男性が強姦罪の被害者になるということはありません。男性の場合は「強制わいせつ罪」ということになります。女性でも「強制わいせつ罪」の被害になることはありますが、それが「貞操」において、男性性器を挿入するという特別な形が「強姦罪」という事になります。

 強姦致死(ごうかんちし)及び、傷害致死(しょうがいちし)の○○致死というのは結果的にそうなったという罪を重くする規定の事を示しています。だから、殺すつもりがなくても強姦によって死んでしまった。傷害(ケガをさせる)ことによってその度が過ぎたということで死に至ったということで、結果的に重い処罰が加わります。

 この裁判で焦点となっているのは、
検察側が、リンゼイさんをまず、強姦したんだけどやばくなったから、その証拠を消滅するなどの目的で殺人を起こしたということと、

弁護側が強姦して、さらに暴行を加えたんだけどその度がすぎて怪我をして死に至らせてしまった


という2つの主張が対立しています。両者共通することは市橋達也被告人が強姦をして、何らかの危害を加えた事によって死んでしてしまったというのが事実です。

 もう一つの説は両者が議論していませんが、強姦致死(ごうかんちし)という罪になります。強姦をする過程で暴力をふるいその勢いが強すぎて傷害だけでなく死に至らせたということです。よくある手段が、強姦するために騒がれないように口をタオルなどでふさいだところ窒息してしまった。姦淫はその間におこなった。

 そういうことになります。その場合その罪の重さは検察側(厳しい想定)、弁護側(寛大な想定)の間にこの行為(強姦致死)がくるのかと思います。

 事実はどうあれ、早く結審してつぐないをしっかりしてもらいたいものです。





リンゼイさん殺害:市橋被告、殺意を否認 千葉地裁初公判


リンゼイ・アン・ホーカーさんの写真を手に千葉地裁に入る父親のウィリアムさん(中央)ら家族=千葉市中央区で2011年7月4日午後1時、久保玲撮影

市橋達也被告=千葉県市川市で2009年11月12日、梅村直承撮影
 千葉県市川市のマンションで07年、英会話講師の英国人女性、リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の遺体が見つかった事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死罪などに問われた住所不定、無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の初公判が4日、千葉地裁(堀田真哉裁判長)で開かれた。市橋被告は「リンゼイさんに対して殺意はありませんでした。しかし死に対しては責任はあり、その責任はとります。本当に申し訳ありませんでした」などと述べ、殺意は否定した。弁護側は強姦と傷害致死罪の適用を主張、公判は殺意の有無と強姦致死罪が成立するかが争点となる。

 市橋被告は入廷直後、リンゼイさんの両親に土下座するようにひざまずいて頭を下げた。長髪で黒の長袖シャツに黒の色落ちしたジーンズ姿。認否では「リンゼイさんを姦淫(かんいん)したのは私。怖い思いをさせ死なせたのは私です」とも述べた。

 起訴状などによると、市橋被告は07年3月25日ごろ、市川市内のマンション自室でリンゼイさんの顔などを拳で殴り、手首を縛った上で性的暴行を加え、首を圧迫して窒息死させた後、ベランダの浴槽に土で埋めて遺棄したとされる。

 検察側は、性的暴行からの一連の行為で殺人が行われたとみて、一つの行為が複数の罪名に当たる「観念的競合」があったと判断し、殺人罪と強姦致死罪という二つの罪が両方成立するとして起訴した。これに対し、弁護側は「性的暴行とリンゼイさんの死亡とは時間が離れており、別々の事件」として、強姦と傷害致死の適用を求めている。

 公判前整理手続きで弁護側は「暴行翌日の未明、大声を出したリンゼイさんの口を左手でふさいだが、逃げようとするリンゼイさんを押さえつけるうちに首の下に左腕が回り、背後から乗りかかるような状態になり、首が絞まった」と主張し、殺意を否定した。一方、検察側は「自室に連れ込んだ直後に暴行し殺害した」として明確な殺意の立証を目指し、仮に死亡が暴行翌日であっても、一連の行為の結果として殺人罪と強姦致死罪の成立を主張している。

 審理は12日まで続き、被害者参加制度に基づきリンゼイさんの両親が出廷し、英語の通訳も入る。判決は21日午後2時半。

 市橋被告は事件直後に逃亡。顔の整形手術を繰り返し、大阪や兵庫、沖縄などで潜伏生活を続けた。2年7カ月後の09年11月10日、大阪市内の沖縄行きフェリー乗り場で逮捕された。

毎日新聞 2011年7月4日 13時46分(最終更新 7月4日 13時49分)

リンゼイさん殺害:市橋被告、殺意否定へ 千葉地裁初公判
リンゼイさん殺害:両親ら来日 裁判員裁判に被害者参加
強制わいせつ容疑:有名「ストリンガー」を逮捕 長野県警
法制審:特別部会が初会合 刑事司法、抜本改革着手
痴漢容疑:電車内で女性に触れ 農水省係長職逮捕 埼玉

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110704k0000e040071000c.html




第26章 殺人の罪
(殺人)
第199条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。
《改正》平16法156
 
第200条 削除
(予備)
第201条 第199条の罪を犯す目的で、その予備をした者は、2年以下の懲役に処する。ただし、情状により、その刑を免除することができる。
(自殺関与及び同意殺人)
第202条 人を教唆し若しくは幇助して自殺させ、又は人をその嘱託を受け若しくはその承諾を得て殺した者は、6月以上7年以下の懲役又は禁錮に処する。
(未遂罪)
第203条 第199条及び前条の罪の未遂は、罰する。

第27章 傷害の罪
(傷害)
第204条 人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
《改正》平16法156
(傷害致死)
第205条 身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、3年以上の有期懲役に処する。
《改正》平16法156
(現場助勢)
第206条 前2条の犯罪が行われるに当たり、現場において勢いを助けた者は、自ら人を傷害しなくても、1年以下の懲役又は10万円以下の罰金若しくは科料に処する。
(同時傷害の特例)
第207条 2人以上で暴行を加えて人を傷害した場合において、それぞれの暴行による傷害の軽重を知ることができず、又はその傷害を生じさせた者を知ることができないときは、共同して実行した者でなくても、共犯の例による。
(暴行)
第208条 暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
(危険運転致死傷)
第208条の2 アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させ、よって、人を負傷させた者は15年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は1年以上の有期懲役に処する。その進行を制御することが困難な高速度で、又はその進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させ、よって人を死傷させた者も、同様とする。
《追加》平13法138
《改正》平16法156
《改正》平19法054
2 人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、前項と同様とする。赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、同様とする。
《追加》平13法138
《改正》平19法054
(凶器準備集合及び結集)
第208条の3 2人以上の者が他人の生命、身体又は財産に対し共同して害を加える目的で集合した場合において、凶器を準備して又はその準備があることを知って集合した者は、2年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。
2 前項の場合において、凶器を準備して又はその準備があることを知って人を集合させた者は、3年以下の懲役に処する。



第22章 わいせつ、姦淫及び重婚の罪
(公然わいせつ)
第174条 公然とわいせつな行為をした者は、6月以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
(わいせつ物頒布等)
第175条 わいせつな文書、図画その他の物を頒布し、販売し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処する。販売の目的でこれらの物を所持した者も、同様とする。
(強制わいせつ)
第176条 13歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。13歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。
《改正》平16法156
(強姦)
第177条 暴行又は脅迫を用いて13歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、3年以上の有期懲役に処する。13歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする。
《改正》平16法156
(準強制わいせつ及び準強姦)
第178条 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第176条の例による。
《改正》平16法156
2 女子の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、姦淫した者は、前条の例による。
《追加》平16法156
(集団強姦等)
第178条の2 2人以上の者が現場において共同して第177条又は前条第2項の罪を犯したときは、4年以上の有期懲役に処する。
《追加》平16法156
(未遂罪)
第179条 第176条から前条までの罪の未遂は、罰する。
《改正》平16法156
(親告罪)
第180条 第176条から第178条までの罪及びこれらの罪の未遂罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。
《改正》平16法156
2 前項の規定は、2人以上の者が現場において共同して犯した第176条若しくは第178条第1項の罪又はこれらの罪の未遂罪については、適用しない。
《改正》平16法156
(強制わいせつ等致死傷)
第181条 第176条若しくは第178条第1項の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯し、よって人を死傷させた者は、無期又は3年以上の懲役に処する。
《改正》平16法156
2 第177条若しくは第178条第2項の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯し、よって女子を死傷させた者は、無期又は5年以上の懲役に処する。
《追加》平16法156
3 第178条の2の罪又はその未遂罪を犯し、よって女子を死傷させた者は、無期又は6年以上の懲役に処する。
《追加》平16法156
(淫行勧誘)
第182条 営利の目的で、淫行の常習のない女子を勧誘して姦淫させた者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。
 
第183条 削除
(重婚)
第184条 配偶者のある者が重ねて婚姻をしたときは、2年以下の懲役に処する。その相手方となって婚姻をした者も、同様とする。


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