April 27, 2007

レンタルお姉さん

yuriko最近のこと。
昨夜は日付が変わる頃まで寮に行き、生徒たちと話した。仕事をしていたら遅くなり、遅くなりついでだ!と思って寄った。
特に何かしらの目的がなくとも、心に何かモヤモヤがあれば、逃げるのではなく立ち向かおうって思ったから。
生徒にとっても一生に一度だけれど、私にとっても、一生に一度の三年間なのだから、手抜きはしたくない。

新学期始まってから面談を繰り返しているが、一年生のときには「せんせい、○○があってなー、むかついてたまらんかったー。聞いてもらったらすっきりしたわ」と弟のように私になついていた男子生徒が、お昼休みに呼び出すと、目の前に座った瞬間から超不機嫌。
「面談やだー。せんせいと話すことなんてないー、ずっとイライラする。もう俺、こんなん嫌、もうええよ」
彼はもともとやんちゃな性格で、こんなことには慣れている私も、一対一で感情をあらわにされると、やっぱり傷つく。
「そんなに話したくないならいいよ、終わろ」
と、担任らしくもなく、言わなきゃいけないことも言えずに、終わってしまった。逃げてしまった。嫌われることを覚悟で言うべきこともある。
でも、嫌われたかも・・・しかも、あんなにかわいかったあの子に、なんて思うと、どうしても体が動かなくなってしまう。いかんいかん。

二年生になり、親離れが進むというか、大人になっている彼らに私が戸惑う。せんせいと話したがる高校生も、どうなのかという気もしてくるし。

それなのに廊下ですれ違うときに「私傷ついたわ」と伝えると、けろっとして彼は、「もー、別になんでもないって〜!気にしなくていいよ、姉さん」というのだ。「姉さん」じゃねー!

私、本当にしつこいから、姉弟ゲンカみたいになったことを授業中にネタにしたら、さすがに笑顔になって、謝ってくれた。(めんどくせー奴って思ってるだろうけど)

やっぱり私は同じようなことがあっても、一年前より確実に強くなっているのを自分で感じる。心みたいなところが、強い風船みたいに張っているイメージ。
ちょっと嫌なことがあっても、ぼよよ〜んって、はねのける。時々ぐさって刺さってバーン!ってはじけるけど、その都度、下から、もっと分厚い皮をもった風船が出てくるかんじ。

「最近心から笑ってない。一番笑ったのはせんせいが授業中に転んだときだよ」
と悲しい顔をして言ってきた女子生徒とも、
「嫌われても嫌われても、それでもポーンってはねのけられるくらい、
 心を張っていようね〜。それが一番じゃない??」
と、二人で納得した。同意を得られてよかった。

寮で思ったけれど、女子たちと最近、やっと人生の先輩としてのマジメな話ができるようになってきた。部屋へ行って、「また来てください」って言われると、うれしい。(彼女らも上手になってきたのか)

男子の部屋へ入ると、風邪をうつされた。お酒は出てこないけれど、ジンジャーエールとチョコバーが出てくる。
「修学旅行、女子の水着が超たのしみ!!」などと。

きれいごとではなく、自分のクラスの生徒は本当に全員かわいい。私のことならいくらでも傷つけていいと思っているかのように、生徒は自分の都合で感情をぶつけ、困ったときだけ頼って、私を利用しているように思える。

別にそれでいいから、これからもよろしく。

newjunko at 21:33│Comments(0)TrackBack(0)clip!school 

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