ラファエル・ナダルのユーチューブの動画
スローモーションの素晴らしい動画が有りました。http://youtu.be/dlIV7uHI300
です。5秒からは回り込んで前足をつま先から踏み込み打つスクエアスタンス打法です。インパクトの瞬間に後ろの足が浮いてフォロースルーでは両足が浮いています。
この22秒からのフォアハンドが後で説明するバック・スクエアスタンス打法です。44秒からインサイド・インでダウン・ザ・ラインに打ち、インサイド・アウトで逆クロスに打つと説明しています。オープンスタンス打法はグリップエンドを振り出す水平方向の打角によりコースの打ち分けが簡単にできるのです。
48秒からのフォアハンドを詳しく見てみましょう。50秒から56秒まで右に回り込みながら両手でラケットを持って左の肩の前まで引くユニットターンをしています。58秒がテイクバックのトップでしょう。58秒からが右の移行区間の腕使いです。1分06秒はグリップエンドがスイング方向に向くスイングスタート・ポジション。
1分08秒で前足が浮いて後ろに軸足を保ち一本足でバランスを取る足使いのオープンスタンス打法です。
1分09秒ではラケットを持った腕が伸び肩と肘と手首の関節と前腕と上腕骨を描いています。
1分10秒がインパクトの瞬間、1分12秒でラケット・ヘッドが上に上がっています。これがフォロースルーで肘を支点に前腕が回内されてラケット・ヘッドが垂直に立ち半円を描くダブルサークルのスイングです。
1分22秒リスト・ローテーションと説明しています。これが移行区間の腕使いでラケットを持った腕が上腕が外旋し、前腕が回外されフォワードスイングの一瞬にラケットを持った腕は加速され、体軸を中心に遠心力により振られ上腕が内旋し、前腕が回内されるところです。1分26秒がインパクトの瞬間です。このグリップを見てください。手の平が上を向いているウエスタン・グリップに近い握りでしょう。
ラファエル・ナダルのフォアハンドのトップスピンのボールの平均はハードコートでは33インチ(84㎝)の高さに弾み後は34マイル(5.47m)の速度、そしてクレーコートでは64インチ(162㎝)の高さに弾み、後は27マイル(3.43㎝)の速度だという。
よく見てください。ラファエル・ナダルのフォアハンドのフィニッシュはグリップが頭の上で止まるか頭の上でラケットがスイング方向と逆に戻って振られている。これを打角が大きいリバースと言います。肩の上で止まるダブルサークルのスイングでパスをショートクロスに打つフォアハンドも有ります。フィニッシュはすべてグリップエンドを振り出す打角により変化しています。
ラファエル・ナダルが打ったヘビィーなトップスピン(エッグボール)の回転数が4,900rpm(回転/毎分)、平均の回転数が3,200rpm。
フェデラーのトップスピンの回転数が2,700rpm、と説明しています。
フェデラーのイースタン・グリップと言われるフォアハンドでは、このボールの回転数が限界でしょうか。ピート・サンプラスやアンドレ・アガシのトップスピンの回転が1,700rpmと説明しています。イースタン・グリップのピート・サンプラスと厚いグリップ(セミウエスタン・グリップ)のアンドレ・アガシがほぼ同じ回転数とは不思議ですが、アンドレ・アガシが強打を打とうとスイング方向にラケットを振っていたのだと思います。二人のフォアハンドは打角を大きく取ることが出来なかったフォアハンドだったのでしょう。
ラファエル・ナダルはスイング・スタート・ポジションでラケット・ヘッドを下げ打角を大きく取りヘビィーなトップスピンのボール(エッグボール)を打っているのです。
ガラパゴス化したジャパンテニスの理想がフラットの無回転のボールを打つことでしょうか。伊達さんの本にフラットの無回転のボールと書いてあります。伊達さんはライジングショットが打て、相手の戻る時間を奪っているのです。