GWの前半が終わった。近場を散策した。

4月29日は小江戸と言われる「川越」を散策した。川越には3線3駅がある。JR川越線の川越駅、東武東上線の川越市駅、そして西部新宿線の本川越駅。何れも離れていて乗り継ぎは不便である。

駅から少し歩くと、「蔵通り」に出る。かっての蔵があった建物が残されている。そして、「菓子屋横丁」を抜ける。以前来た時ほどの感動を覚えない。以前より心なしか散策者も減った感じがする。

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昼食を取ろうとして食事の店を覗くがどこも高い。観光地価格である。食べる気にならない。しかたなく、我慢して、「大正浪漫夢通り」を歩くことにする。ここは、かつて「銀座商店街」と呼ばれ川越一の繁華街だったようで、平成7年以後商店街あげての街づくりにより、古き良き大正時代を思わせる大正浪漫夢通りに生まれ変わったとのことであるが、それは自己満足的で、感動を覚えることはない。人通りがまばらなことがそれを物語っている。

そして、新しい商店街「クレアモール」に行き、とある店でようやく食事をした。こちらの商店街の食事の店は一般的な価格である。

川越には何度か訪れているが、来る度にこんなものかと思うのはなぜだろう。小江戸らしい歴史の深さをしっとりと感じることができない。日本の都市政策・都市計画/まちづくりの貧困さを感じる。

5月2日は東大、根津神社、六義園、そして巣鴨地蔵通り商店街を散策した。東大の赤門から入り、安田講堂をみて、三四郎池に行く。結構、散策者がいる。大学の構内とは思えない。そして、あちこちで新しい施設が工事中である。日本の大学の予算の半分が東大に落ちるがその空間、施設の贅沢さを再認識する。

東大の工学部側の門から出て、農学部の廻りを抜けて、根津神社につく。意外と近い。根津神社は1706年に完成した権現造りの本殿・幣殿・拝殿・唐門・透塀・楼門の全てが欠けずに現存し、国の重要文化財に指定されているとのことでなかなか立派である。この境内の外縁部につつじ苑があり、ちょうどつつじ祭りが開催されている。盛りが過ぎたつつじも見られたが全体としてはなかなかのものである。

そして、つつじ苑の端の方に狐の石像がたくさんあった。後で調べると、これは根津神社の境内外社である「駒込稲荷神社」と「乙女稲荷神社」のものであった。

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根津神社を後に六義園に向かう。途中歩き疲れて地下鉄南北線で本駒込駅から駒込駅まで一駅区間乗車する。駒込駅を降りてすぐ、六義園の入り口(染井門)がある。この六義園は初めてきたが素晴らしい空間である。都内にこんな空間があることを初めて知った。この六義園は柳沢吉保がつくった「回遊式筑山泉水」の大名庭園であるが、明治には岩崎弥太郎の別邸になり、昭和13年に東京市に寄付されたという経歴を持つ。岩崎家が購入し、その後東京市に寄贈されたものが都内にあちこちあるがこの六義園もそのひとつであることを知り、改めてその財力を再認識。

こちらもつつじ祭りがあるが、つつじ以上にその庭園全体としての空間が素晴らしい。絵葉書そのものの日本人の原風景的な庭園美である。おむすびをもって1日かけてゆったりと散策したいと思わずにいられない。

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六義園を出て、六義園に沿った通りを白山通りまで歩く。この通りの両サイドの民家がまたなかなか立派な家が多い。きちんとした門構えと塀がある。白山通りを巣鴨駅方面に歩き、その先にある巣鴨地蔵商店街を散策する。やはり、おばあちゃんが多い。途中で名物の豆入り塩大福をおみやげに買う。

さすがに1日じゅう歩いて足が疲れた。これで少しはやせるだろう。