【スピードスケート女子団体追い抜き 金メダル】

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  『◇スピードスケート女子の団体追い抜き・決勝  

  日本の結束力が、オランダの「個」の力を退けた。

  決勝で対戦したオランダ女子1500メートル金メダルのブストをはじめ3人ともメダリスト。しかし最後に笑ったのは、1年を通じてナショナルチームで強化を進めてきた日本だった。

  団体追い抜き2006年トリノ五輪から正式に採用された歴史の浅い種目。日本スケート連盟は有効な戦術が確立されていないことに着目し、14年ソチ五輪後に隊列の研究を進めた。


 重要なのは、3選手の体力的な負担を少なくするために空気抵抗を小さくすること。

 14年10月に国立スポーツ科学センターで行った風洞実験がヒントになっている。

 女子は秒速13・6メートルの風を吹かせて、実際の競技状況を再現。滑走姿勢の高低▽選手間距離の遠近▽選手間の左右のずれ--を状況別に検証した。

 その結果、3人の列を左右にずらさないことを意識する重要性がわかった。


 一方で選手間の前後の距離は125~130センチほど離れても空気抵抗が抑えられると判明し、間隔が離れることへの選手の不安を解消した。

 先頭を交代する時に後ろへ下がる選手のコース取りも、無理に他の選手に近づき減速しないよう、あえて外に大きく回る。

 日本連盟のスピード科学スタッフの責任者、紅楳(こうばい)英信さん(38)は「思考が必要とされる種目で勝てば『技術大国ニッポン』ならでは、となる」と笑う。

 科学の英知による裏付けも、日本の強さを支えた。【岩壁峻】』


 金メダルに一番近いと言われ、高木姉妹中心のチームということででも有名だった「スピードスケート女子団体追い抜き」チーム。   

 遂に彼女達が金メダルを獲得!   
 しかもオリンピックレコード(五輪新)と言うおまけ付き。  

 いや~、平昌オリンピックチームスポーツって何だということを、つくづく考えさせられた大会でしたね~。  


 個人記録だけ見ると、1500mで銀、1000mで銅を取った高木美帆選手は別として、後の選手は個人記録で目立った成績を上げていなかった。

 でも、彼女達の技術「ワンライン」は見事に決まっていた。 それが最後の2周でオランダを逆転した原動力になった。

 ワンラインとは一列に並んで、先頭以外の2番手、3番手の選手が受ける風の抵抗をできるだけなくし、体力の温存を図るというもの。

 口で言えば簡単そうだが、実際は個々人のタイム差や癖などもあってそうそう簡単にはいかない。努力の賜物だなぁ。


 だって、普通に考えてみたら、絶対日本の方が不利なんだよ、どう考えたって。

 体を比べたって、日本選手より圧倒的にオランダ選手の方が大きい。 その分、歩幅だって長いだろうし、体力だって普通に考えたらオランダ選手の方が上。

 でも、ラストでタイムを落としたのはオランダチームで、日本はそこから逆転した。

 つまり、リードされていたのをひっくり返したということ。


 実際に個人でメダルを取ったのはエースの高木美帆選手だけで、こういっちゃ失礼だけど、後の選手は世界的に見れば無名に近い存在だよ。

 それでラストでタイムが落ちないというのは、やはりチーム競技ならではの作戦やチームとしてのお互いの協力が物を言うとしか思えない。


 日本はソチオリンピック後からナショナルチームを作って、決勝には出なかった菊池彩花選手を含めた4人で、一緒に頑張って力をつけてきた結果が今回の金メダル

 そして、オリンピックレコード


 チーム競技になると日本の良さが出るね。

 特に今回地元開催で盛り上がっているはずの韓国女子チームの問題があっただけに余計、そう思える。

 韓国チームは内紛なのか、1人だけ置いてけぼりにしたレース展開をし、「公開いじめ」だと非難を受け、緊急会見まで開いていたねー。

 2人良くても3人目がダメなら、3人目のタイムが記録されるので結果としてダメなのに・・・。そんなのスケート関係者なら知らない訳がないのに、何やら言い訳が出ていたみたいだけどね。

 チームは精神的にもまとまっていないとなぁと、今回見ていてつくづく思った。 気持ちのメンタル面と4人の技術面。 両方揃わないとチームとして勝つというのは、なかなか難しい・・・。

 代わりの選手が出たら、全体のタイムが一気に落ちるようではダメだしね。


 リオ五輪の400Mリレーもそうだったけど、チーム競技って、単純に個々人の記録の足し算じゃない。

 だから、工夫次第で番狂わせのような事が起こるので、個人的には好きなんだよね。

 今回のスピードスケート女子団体追い抜きチームに関しては、金メダル候補筆頭横綱相撲のような戦いぶり。

 みんなの標的になっていてなお、他を寄せ付けずにオリンピックで金メダルを獲得した!

 それはメチャ凄い事だよ!