世界のビックリニュースの視点

世界を旅してきたバックパッカーが、気になった世界のニュースを斬ります。自身の異文化体験や新しく得た発想などを交えながら、感想を綴ります。世界のビックリ仰天ニュースからお堅い政治ニュースまであらゆるジャンルを取り上げたいと思います。

    タグ:ヒンズー教の闇

    インドの人権侵害

      http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161007-00000046-jij_afp-int



     『【AFP=時事】インド北部ウッタラカンド(Uttarakhand)州で、身分制度カーストの最下層ダリット(Dalit)の男性が製粉機を使ったことに腹を立てた教員が、口論の末、ダリットの男性を斬首した。警察当局が7日、述べた。

     インドではダリットの人たちへの攻撃が後を絶たない。

     PTI通信(Press Trust of India)によると、容疑者の教員は、ダリットのソハン・ラムさん(35)が製粉機を使ったことに腹を立て、製粉機を「不浄」にしたと非難したという。

     インドでは「不可触民」という考えが違法化されているものの、今でも一部のヒンズー教徒は、下層カーストの人との接触が不浄をもたらすと信じている。  

     警察本部長のスクビル・シン(Sukhbir Singh)氏はAFPに「ソハン・ラムさんは製粉機を使ったことによりののしられ、それに抗議したところ、鎌で襲われた」と語り、「容疑者を逮捕した」と述べた。  

     インドに深く根付いた社会階層の中で、かつて「不可触民」と呼ばれたダリットは、今も単純労働を担わされていることが多い。

     ダリットの人々は人口の16.6%、約2億人いるが、カーストによる差別が禁止されてから60年が過ぎた今でも迫害は続いている。【翻訳編集】 AFPBB News』

     インドの悲劇的な事件人権侵害の影がいつも見え隠れする。

     今回の事件もカースト制度による、明らかな人権侵害の殺人事件

     一番下の不可触民に属している人達が触った物は不浄のものとなる、と思っているインド人があまりに多い。 ダリットが飲んだ井戸ももう使えないとかと言う話も耳にしたことがある。

     でも、これって生まれた時にそういう階級に親が属していたと言うだけの話。 特にその人個人で何か悪いことをしたとか、人に迷惑をかけたという話ではない。

     だけど、ヒンズー教徒にとってカーストの階級は歴然として残っている。いくらインドの法律で禁止してもね。

     今回も不可触民であるダリットが製粉機を使っただけ。

     もしダリットが持ち主に断りもなく黙って使ったなら悪い部分もあるけど、それでも製粉機を壊したとか、とんでもない迷惑をかけたという話ではないよね。
     それを鎌を持って首をはねるとは、残虐極まりない。

     本来、宗教は人を救うためにあると思うんだけど、全くもって本末転倒だね。

     でも、インドではこれが特殊な事件でないことに心が痛い。

     よその国の文化や習慣、宗教をとやかく言うのは好きじゃないけど、やっぱり人間としてはずれていることは非難すべきだと思う。

     インド内部で変わらないなら、外部からの圧力も必要だと思うな。
     これは人間の尊厳にかかわることだよ。

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    インド・カーストの悲劇

        http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130804-00000035-jij-asia


       『【ニューデリー時事】インド南部タミルナド州で7月、線路脇で男性の遺体が見つかった。男性の名はイラバラサンさん(19)。身分制度カースト制の底辺に 属する「不可触民」出身だ。

      上位カーストの女性(22)と恋に落ちて結婚したが、今年6月に離別。暴動にまで発展した結婚だっただけに遺族は他殺を主張す るが、社会学者は「他殺でも自殺として処理されるだろう。悲しいがこの国には身分差別が根強く残っている」と語る。


      イラバラサンさんは2012年10月、周囲の反対を押し切り、四つの階級に大別されるカーストで上から2番目に位置するクシャトリア(王侯・武人)の女性と結婚した。

      地方ではいまだ禁忌とされるカースト間の結婚に、上位カーストは猛反発。追い詰められた女性の父親は数日後に自殺し、不可触民の村数カ所が焼き打ちに遭った。

      その後も2人に対する社会の圧力は弱まらず、女性は13年6月にイラバラサンさんの元を去り、母親と暮らし始めた。7月に入り、地元テレビのインタビューで「もう二度と彼の元に戻るつもりはない」と打ち明けた。

       イラバラサンさんの遺体が見つかったのはその翌日。遺族は身分差別を肯定するグループに殺害されたと主張し、新聞紙上でも自殺か他殺かをめぐり議論が沸き起こった。

      警察は遺体発見から約1週間たって、女性宛ての遺書が見つかったと発表。4ページにわたる遺書には「生まれ変わっても君と結婚したい」などと記されており、鑑定の結果、本人の直筆と断定された。自殺をほのめかす発言をしていたとの友人の証言も飛び出した。


      事件は自殺として処理されつつある。しかし、イラバラサンさんの父親は「捜査には不審な点がある」として、法廷で戦う決意を固めている。

      カルカッタ大のアビジット・ミトラ教授は「政府機関上層部を占める上位カーストは、自らの優位性を保つためならどんな手も打つ」と指摘。

      「不可触民が死 亡しても、上位カーストに有利に処理されるだけだ」と語る。カースト差別廃止を定めた憲法の施行から63年。いまだ残るインド社会の闇に、1人の男性の死 がのみ込まれつつある。』 


       僕は現地に行ったら、できるだけ現地の慣習や習慣を尊重するようにしている。
       しかし、全てなんでもかんでも認めるという事ではない。

       今回のようなカースト制による差別は断固反対だ。  

       カースト制というのは、インドのヒンズー教による身分制度である。   

       上からバラモン(ブラフミン)・クシャトリア・ヴァイシャ・シュードラ(スードラ)の4つの身分に、それらに属さない不可触民と、大きく分けると5つの身分制度に分かれる。

       この身分制度は親から子へと引き継がれ、本人がいかに努力しようとも変える事はできないとされている。     明らかな人種差別だよね。

       ヒンズー教には仏教と同じように輪廻転生の考え方があるけど、現世では我慢して良い行いをしろという感じ。   いやいや。現世の生活も大事だろと思うんだけどね・・・。  


      このカーストが違えば、一緒に食事する事も同じ水を飲む事も忌み嫌われるようだ。

       ましてや今回の結婚のような事態になると、インドでは大変な問題となる。   本人、家族がOKしても、周りのカーストの人達が認めない。

      「追い詰められた女性の父親は数日後に自殺し、不可触民の村数カ所が焼き打ちに遭った。」というのは、もう犯罪としか言いようがない。   悲劇だよ。  

      
      カースト差別廃止を定めた憲法の施行から63年というけど、憲法でいくら定めても実際の政治を動かしている上位カーストの人達の意識が変わらない限り、インドのカーストの問題はいつまでも続くだろう。

      インドのカースト制度は、職業とも密接に結びついており、貧しい下層の人達の職業をある意味保証している面もある。  

      職があるのをいいと考える事もできるが、嫌いな職でもやらなければならないから本人にとってはかなりきついだろう。

      それを打開するには、スポンサーなどを得て外国へ行き、そこで教育を受け、海外で成功してインドに帰るなど、稀な才能と特殊なルートを通らなければインド社会ではなかなか難しいようだ。

       生まれながらにして差別を受けるカースト。  

      それにしても「不可触民の村数カ所が焼き打ちに遭った。」というのは、衝撃的だった。

      これってテロと変わらないじゃない!   無差別殺人に匹敵するよ。  

      不可触民の他の人達が一体何をしたというのだ! 勝手に村人の生活を奪うことなど、許されるわけがない!   しかも不可触民の村数カ所という事は、この男性の村以外にも焼き討ちにあったということだ。

      彼らは好きで不可触民になっているわけではない。  

      それを人間の基本的人権を踏みにじる行為は、もっと大きく国際問題にすべき事項だと思う。  

      最上位カーストのバラモンというのは、儀式を執り行ったりする宗教的司祭だけど、バラモンはどのように考えているのだろう?

       生まれながらの既得権を受けているので、他者への気遣いなどなくなっているのか?   差別を助長するだけの存在でしかないのか??  

       インドにはヒンズー教とイスラム教など宗教の対立もあるけど、ヒンズー教の中でも大きな問題を抱えている。  

       余談だけど、インドに行った時に不可触民などが大量にヒンズー教から仏教徒に改宗したという話を聞いた事がある。 仏教ヒンズー教徒にとって、一種の亜流と考えられている。  

      仏教開祖ブッダヒンズー教では神の一人だからね。
      

      こんな不条理な事が起こると、傍目には改宗した方がいいようにも思えるけど、実際はなかなかそういう解決策には向かわう事は少ないようだ・・・。

      犯罪を犯していない結婚しただけの2人やその家族が苦しめられ、犯罪を犯したと思われる上位カーストの連中は何の裁きも受けずのうのうと生きている。  

      そういう社会は外圧をかけてでも変えないといけないと思うんだよな。  

      これは異文化というレベルではなく、人間の根本的な権利に関わる部分だからね。    

     

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