フランス出身者がジョージアの大統領へ


 『【モスクワ=小野田雄一】南カフカスジョージア(グルジア)で28日、マルグベラシビリ大統領の任期満了に伴う大統領選の決選投票が実施された。

 イタル・タス通信などによると、開票作業は29日に終了し、与党「ジョージアの夢」の支援を受けたフランス出身のズラビシビリ元外相(66)が約6割の支持を集めて勝利。

   同国初の女性大統領が誕生する見通しとなった。  

 10月28日に行われた第1回投票の結果、ズラビシビリ氏と、野党連合の支援を受けたワシャゼ候補が決選投票に進んでいた。

 同国では実権は首相に集中され、大統領は象徴的存在の意味合いが強いとされる。

  ズラビシビリ氏の勝利を受け、ロシア上院コサチョフ外交問題委員長は「ズラビシビリ氏は経験豊富で実用的な政治家だ。

ジョージアの)対露政策が急激に変化するとは考えにくいものの、少なくとも両国の対話空間が縮小することはないだろう」などとし、2008年の紛争以降悪化している両国関係の改善が必要だとの認識を示した。』

 旧ソ連ジョージアの大統領初の女性大統領が誕生した。以前はグルジアと呼んでいた国のことだ。

 女性初というだけではない。 彼女、ズラビシビリ氏はフランス出身者

 ズラビシビリ氏は、フランスに亡命したジョージア人の家系で、駐ジョージア仏大使を務めていた2004年に当時のサーカシビリ大統領によって外相に起用されたという経歴を持つ。

 フランス大使だった人間が別の国の大統領・・・。

 まあ、国籍というのは国によって考え方が違い、日本は二重国籍を認めていないので日本人国籍は1つと思っている人が多いが、実際の世界ではそうではない。

 二重国籍を持っている人も珍しくはない。

 とはいえ、いくら祖先がジョージアから亡命した家系とはいえ、一度フランス大使として働いているということはフランスの為に働いていたということ。

 それがジョージアの外相に抜擢自体されること自体、日本人にはなかなか理解が難しいところだ。

 まあ、ジョージアの大領領というのは象徴みたいなもので、実際は首相が権力を持っているみたいだけど、世界には色んなケースがあるということだね。