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フランスのジャパンエキスポ

 http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140703/wor14070311130017-n1.html


 『世界最大規模の日本ポップ文化の祭典「ジャパンエキスポ」が2日、パリ郊外で開幕した。今年は東京・神楽坂の芸者が初めて参加、舞を披露した。

 コスプレ姿の若い来場者であふれる会場はアニメ、ゲームの展示だけでなく、生け花や折り紙、和太鼓といった日本の生活文化や伝統芸能を紹介するコーナーも数多い。

 芸者の千佳さんは「フランス人が興味を示してくれうれしかった。気持ち良く踊れた」と話した。観客のフローランス・モーリンさん(30)は「日本の美をよく表していると思った」と感激していた。

 今年で15回目を迎えたジャパンエキスポは会期が1日延びて5日間となり、過去最多となる約26万人の来場を見込んでいる。』


  世界最大規模の日本ポップ文化の祭典「ジャパンエキスポ」フランスのパリ郊外で始まった。文化都市として世界的に有名なフランス、パリ郊外で、日本の紹介に関心を持ってもらっているというのは日本にとって大きな意義がある。

 日本ポップ文化の祭典「ジャパンエキスポ」に関心がある人というと、アニメやゲーム好きでコスプレに身を包んだ若者というイメージが強いかもしれない。

 しかし、フランスの日本ポップ文化の祭典「ジャパンエキスポ」が、色々なヨーロッパの人日本文化に触れる貴重な機会となっているのは間違いない。

 日本の伝統文化などを紹介するコーナーも人気のようだ。きっかけは何であれ、日本に関心を持って、日本の実情をよく理解していくれる親日家を作ることは、今後の日本の外交政策にとっても非常に重要なことだ。

  海外に出ると、日本人は非常に評価されているという気がする。韓国や中国など反日のイメージが強い国でも、日本に親近感を持ってくれている人もけっこういる。

 アニメや芸能関係については、政治的な壁はない場合も多い。AKB48総選挙で1位になった「まゆゆ」が中国人の票をたくさん得ていた事はよく知られていることだ。
  
   まゆゆAKB48総選挙1位の秘密


 ただ、政治的外交面から見ると、日本はメディア戦略が大きく遅れている気がする。

 K-pop韓国ドラマの影響で、韓国に興味を持つようになったアジアの人は多い。

 韓国政府
がバックアップし、東南アジアなどに韓国ドラマがあふれた結果、韓国について知っている人は一昔前に比べ格段に多くなった。

 その結果、過去の歴史にどういう事があったというに固執するよりも、現在の生活の方に興味がわき、未来志向の人を育てている気がする。

  これからの戦争は武器を持って戦うだけでなく、メディア戦争だという人もいる。実際にあったことかどうかよりも、メディアを通じて人々を納得させた物が真実になることもあるという意味でだ。世論を形成する過程で、メディアは大きな力を持っている。


  その点、韓国や中国日本より一枚上手だと思う。自国に都合のいいニュースを流し続けた方が、どうしても有利になる。

 戦後70年近く経ってから、実際に直接的には関係のない土地アメリカに、慰安婦像の設置がされ始めたのはそんなメディア戦略もあると思う。

 普通に考えれば、戦後半世紀以上経ってから、どう考えても直接関係のない土地に、日本を批判する慰安婦像が建てられるというのはちょっと異常だよね。政治的には日本はアメリカの同盟国でもあるわけだし。

 韓国国内で建てられるというのとは、意味合いが違うんだよ。もちろん、アメリカ韓国系移民が増えて、アメリカ議会韓国の主張を通しやすくなった事も挙げられるけどね。


 そんな???な事で対立するのを防ぐためにも、日本文化日本の生活様式、考え方を世界に人に知ってもらうのはとても大事なことだ。

 日本のファンを作っておけば、危うい方へ流されるないようにする防御になる。メディア戦略で遅れている感がある日本にとって、こういうジャパンエキスポは貴重な広報活動だ。

  日本政府には重要性がわかっていない人が多いように思われるけど、特に言語、日本語を学んでくれる人は大事にしないといけない。

 日本語
の中には、必ず日本の生活環境日本人の考え方が含まれているからだ。それを自分から学んでくれている人達なんだよ。

  言語を学ぶと言うことは、その国に関心を持ち、その国の人の考え方を理解しやすくなる。だからこそ、フランスや中国は政府がバックアップして、言語政策を世界に展開してきた。


 言語に関する 一例を示せば、日本語には天候に関する表現が多い。

 雨一つとっても、大雨、小雨、時雨、五月雨、霧雨、細雨、にわか雨、通り雨、天気雨、風雨、豪雨、長雨、春雨、梅雨、雷雨、秋雨、氷雨と雨のつく言葉は沢山あるし、スコールや夕立など雨がつかない言葉まである。

 それって、日本人にとってどんな雨か、いつ頃の雨か、知る必要があったからだろう。

 日本は四季があるが、熱帯地方のように放っておいても食べ物の実がなる気候ではない。主食の米は、春に田植えをし、秋に収穫するまでにやる事がたくさんある。

 もうすぐ収穫という時に台風が来て、これまでの苦労を水の泡にするだってあったわけだ。雨が降らなければ作物は枯れてしまうし、逆に豪雨に降られても、作物はダメになってしまう。

 つまり日本人は自然をよく観察していないと生きていけない環境だったとも言える。関心が高い物には細かい情報が必要となり、言葉も増えていく。

 
 モンゴル語には馬に関連する言葉が非常に多いそうだ。

 モンゴル族騎馬民族として生きてきたから、馬は非常に重要な交通手段だった。どんな馬なのか、細かく知っておく必要があったのだろう。

 言葉って、関心が高い物で分けられている。

 
 日本語の表現だって、外国人にとって最初は理解が難しいものがある。それは日本人の考え方を知らないと?になってしまうからだ。

 「カルロスはマリアにプレゼントをあげた」と「カルロスは私にプレゼントをくれた」などは、外国人にはあまり馴染みがない違いだと思う。

 多くの言語では「あげる」に相当する言葉だけで対応しているのではないだろうか? 日本語のように動詞が変わる言語は僕はほとんど聞いたことがない。

「くれる」を使う時は、私自身もしくは私のグループ(私が身内や仲間と捉えているグループ)にしか使えない。私の妹や僕の父には使えるけど、全く見ず知らずの人に「くれる」は使えない。

 その場合は「あげる」だ。

 はっきり言って「あげる」と「もらう」だけでも言語表現としては成り立つと思うけど、「くれる」を使うのは、日本人のうちと外の意識があったからじゃないかな?


 要するに言語を勉強することは、その国の生活環境や考え方などにも触れると言うことなんだよ。
 熱帯地方や砂漠地方に暮らす人にとって、日本人のように雨を細かく分析して言葉を作成する必要はない。


 日本のアニメは日本を本当に救っていると思うんだよね。
 世界中に人気の日本のアニメを見ていると、当然そこここに日本の習慣や生活環境が描写されている。

 日本アニメへの興味から日本語を勉強し始めた、日本に興味を持ったという外国人の若者は非常に多い。

 フランスのジャパンエキスポは5日とこれまでより1日増え、過去最大の入場者が予想されている。

 このジャパンエキスポの規模をもっと世界中に広げて、日本との友好的な関係作りに寄与してほしいと切に願う。