国際通信社トップフォーラムの2月号の特集で、電子書籍の未来について、アマゾンの事例を紹介していましたが、とても興味深い内容でした。電子書籍のメリットはなんでしょうか。電子書籍では紙や印刷代がかからない上、物理的な在庫も必要ないため、コスト減によるメリットが大きいと言えます。ところが、実際には電子化するための人員やシステムなど先行投資が必要となるので、導入時には経営的な判断が必要でしょう。また、自前で電子化ができない中小出版社は官民ファンドで設立された出版デジタル機構に頼るしかないので、負担も増えそうです。著作権についても、著者一人ひとりと送信可能化権などについて契約を結び直さなければならないそうです。電子書籍の普及については、このようなハードルを越えていく必要性があることに注意するべきかもしれませんね。今後ですが、「キンドル・ダイレクト・パブリッシング」というサービスで、著者がアマゾンを使って自費出版するようになれば、書店や取次だけでなく、出版社さえ中抜きされることになるかもしれません。電子書籍によって、読書のスタイルは新しいものに変化していくのは間違いなさそうですが、その未来になにが起こるのか、その点に今後も注目したいところです。

トップフォーラム 2013年2月号
怒濤の躍進を続ける アマゾンがもたらすものとは

■志 ■絆 ■輪
■匠 ■心 ■道

Top Forum Current Topics
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