Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

【次回予告】ハンドメイド

Kero Kero Bonito 『Bonito Generation』

Artist Kero Kero Bonito
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Album 『Bonito Generation』
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Tracklist
01. Waking Up
02. Heard A Song
03. Graduation
04. Fish Bowl
05. Big City
06. Break
08. Try Me
09. Paintbrush
11. Picture This
12. Hey Parents

この一際目を引くジャケを初めて目にした時に→「妙に日本人っぽい雰囲気あるけど、なんだこれ」みたいな好奇心から始まり、そしてたどり着いたのは、日英ミックスのサラ・ミドリ・ペリーとロンドン郊外出身のジェイミーとガスによる三人トリオ、その名もKero Kero Bonito(ケロケロボニト)の1stアルバム『Bonito Generation』だった。つうか、ケロケロボニトゴーゴーペンギンで韻踏める。

さっそくアルバムを再生してみたら、そこにはどこかで聴いたことあるような、しかし全てが新しくもあるような新感覚なサブカルミュージックを展開していた。相対性理論以降の新世代ラッパーDAOKO水曜日のカンパネラをはじめとした渋谷系のシティ・ポップ、そしてきゃりーぱみゅぱみゅPerfume中田ヤスタカ界隈にも精通する、イマドキのサブカルクソ女界への刺客としてイギリスから送り込まれたのが...いや、これはむしろ日本のサブカルチャーが海外に与えた影響が形となって生まれた音楽、その答え=Answerがこのケロケロボニトだ。

ケロケロボニトの大きな魅力でありウリの一つに、日本語と英語を織り交ぜた歌詞という独自のスタイルがあって、さすがにボーカルのサラが日英ミックスだけあって、ハリウッド映画に出てくるようなカタコトの日本語ではなくほぼネイティブの発音だから違和感はないし、その日本語と英語の組み合わせや日英ミックスならではの会話風のセンスがグンバツで、とにかく言葉遊びのリズムと繋ぎを自然に聴かせる。日本語パートだけを聴くと本当にイマドキ流行りの日本のサブカルクソ女そのものだし、それが英語パートに切り替わると普通のティーン・エイジャー向けの青春ポップスに様変わりするギャップがまず面白いし、とにかく一度聴いてしまえば、まるで名作リズムダンスゲーム『パラッパラッパー』ばりにコミカルでファニーな世界観と、その摩訶不思議でkawaiiケロケロワールドの虜になってしまうこと請け合いだ。
 

JKの朝は早い。目覚まし代わりのアブストラクトなトラックを合図に、「ふあ~クソネミ」と愚痴りながら体を「Wake Up!!」させて鏡を見たらJKと体が入れ替わってて、考える暇もないのでとりあえず”Waking Up”し始める幕開けから、「パワーアップして戻ってきたぜ 無敵のヒーロー、それがボニト」という感じで自己紹介がてら摩訶不思議なケロケロワールドへと聴き手を誘う。『パラッパラッパー』風のコミカルなSEやJKラップを織り交ぜながら、初期相対性理論を彷彿とさせるサブカルな脱力感がクセになる超絶ポップでキュートなエレクトロ/シンセ・ポップの”Heard A Song”、続く”Graduation”の「先生、みんな、さようなら先生、みんな、さようなら先生、みんな、さようなら、耳の中で卒業」という現実逃避サイコーな日本語パートとか「おいおい3776かよ」ってなるくらいロリ系アイドルにも精通する振り幅を垣間見せたり、でもって”Fish Bowl”のメインコーラスなんかマイラバのakkoかよってくらい謎の癒し効果を発揮するし、そしてPerfume”Magic of Love”が始まったかと勘違いするくらいシティ・ポップ然としたノスタルジックなイントロから日本語歌詞まで超絶ポップでキャッチーに展開する”Big City”まで進むと、「ハッ!?まさか「ケロケロボニト」の「ケロケロ」は広島出身のPerfumeをリスペクトして名付けられた・・・?」という衝撃の事実に辿り着く。
 

日本語ラップメインの”Break”、悪夢にうなされているかのような初っ端の「やめろぉ(棒)」から出オチで笑える”Lipslap”水曜日のカンパネラリスペクトなバキバキでウィンウィンなビートを刻むトラックが聴きどころで、”Try Me”の日本語パートも3776を彷彿とさせるし、オール日本語で展開する”Paintbrush”、再びPerfumeリスペクトな超絶ポップチューンの”Trampoline”の「信じればいい↑↑んだよ~」には「グリーンだよ~!!」返ししたくなるし、「放課後のプリクラ しゃめとってじどりして おくってかえしてとこして」というSNS時代のJKワードを駆使して最後のJK生活を満喫する”Picture This”、そして「ずっと子供でいたいのに」というJKの切実な願いが篭った”Hey Parents”を最後に、無事に卒業証書が授与される。

再び「Wake Up!!」してDayDreamから朝、目覚めるとなぜか涙を流していた。恐る恐る鏡の前に立つと、冴えない中年おっさんの姿に逆戻りしていた。そう、さっきまでのDreamは、JKボニトと体が入れ替わってJK気分で華やかな学園生活を疑似体験する変態おじさん妄想だったのだ。人生の悩みとは無縁の、クソポジティブな「JK」とかいう無敵人間の超絶ハッピーな学園生活、そして卒業までの前向きなメッセージとJKワードを盛り込んだ歌詞をゆるかわなJKラップでチェケラ!!と刻む、それこそパリピならぬパリポ(パーリー・ポップス)あるいは「JKポップ」としか他に例えようがないケロケロワールド炸裂ッ!

一見、サラのぐうかわラップやボーカル面や歌い回しに耳が行きがちだが、実はジェイミーとガスの二人のトラックメーカーによるサウンドもなかなか面白い。一応ジャンルとしては、それこそChvrchesみたいなエレクトロポップ/シンセ・ポップ主体の、良くも悪くもティーン・エイジャー向けに振り切ったポップでキャッチーな青春パリポ(パーリー・ポップス)だが、JKボニトの学園生活を色鮮やかに彩るゆるカワ系のトラックは、一部ではバブルガム・ポップとも呼ばれているが、プレティーンやティーン・エイジャー向けだからといって決して侮るなかれ、そのトラックは実に個性的かつユニークだし、聴いていて素直に楽しい気分にさせてくれる。

この手の音楽って日本独自の音楽というか、あっても日本がブッチギリで強いと思ってたけど、まさかPerfumeのフォロワーが海外から出てくるなて夢にも思わなかったというか、もしこのケロケロボニトが海外で受けたら日本のサブカルクソ女が海外進出するにあたっての間口がグッと広がる可能性だって大いにあるし、つまりボニトが海外でどれだけ受け入れられるかによって、果たして日本のサブカルチャーはどれだけ海外で受け入れられてるのか?その一種の指標にもなると思うし、それこそきゃりーぱみゅぱみゅやパフュームの「海外人気」とやらにも俄然『説得力』が増すってもんです。むしろ逆に、逆にケロケロボニトの登場が日本サブカルクソ女界隈にどのような影響を及ぼすのか?今から楽しみでしょうがない。

これプロデュースやマーケティング次第では日本のキッズやティーンにもバカウケすると思うし、上手くいけばMステ出演もワンチャンあると思うよ。で、「いいこと思いついた、おいコムアイ、ボニト日本に連れてこいよ」と思ったら、既にコムアイとボニトは2015年のSWSWで共演してて、しかもツーショットチェキも撮ってて笑った。しかもそのツイートにさり気なくShiggy Jr.池田智子が絡んでるのがクソウケる。確かに、考えてみるとShiggy Jr.も一種のバブルガム・ポップの日本代表だなって。とにかく、待望の1stフルアルバムがリリースされたことで、きっと日本のサブカルクソ女界隈との絡みも増えてくるだろうし、個人的な期待というか要望としては中田ヤスタカから楽曲提供プリーズみたいな、それかチャーチズのサポートで来日プリーズみたいな。とにかく、このケロケロワールドが織りなす摩訶不思議なVR感覚を沢山の人に体感してほしいし、これはもはや僕たちが待ち望んでいた、JK生活を疑似体験できる一種のVRミュージックだ。
 
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2015年間BEST

スクリーンショット (1)

2015年には、まさかのANATHEMAの初来日公演が実現して、しかも2デイズも演ったなんて今でも信じられなくて、今でもあれは夢だったんじゃねーかと思ってる。あらためて、彼らの初来日を実現させたマサ伊藤には感謝の言葉しかない。あの日の出来事は、あのステージの上では『善』と『悪』の境界線(ボーダーライン)に立って、すなわち漫画『デビルマン』の『神の軍団』VS.『大魔神サタン』が対峙した神がかり的なラストシーン、その先にある壮絶な世界をこのステージ上で繰り広げていた。音楽の世界では、いわゆる「音楽の神様が降りてきた」なんて過度な表現がなされる事が度々あるが、このANATHEMAのライブには『神』と『悪魔』が同時にステージに降り立って、バンドが奏でるセンセーショナルかつエモーショナルな凄音をバックに、その『神』と『悪魔』が戯れ合うように狂喜乱舞していた。その境界線上には、どちらが『正義』でどちらが『悪』という概念は存在しなかった。原作者の永井豪先生ですら描けなかった『デビルマンの続き』を、このANATHEMAは『音』の世界で描き出していたんだ。その奇跡的な光景を目の当たりにした僕は、気づくと体全身の細胞が裏返るほどの興奮と感動を憶えた。あの時から、僕の細胞は未だに裏返ったままだ。いずれにせよ、あの二日間が僕の『人生のピーク』だった事に変わりはなかった。その伏線回収として、BARKSの記事にある人生のピークを決めるのは自分次第という林保徳の言葉は一際胸に突き刺さった。サンキュー林。

まぁ、そんな前置きはここまでにして、つい最近まで岐阜飛騨の女の子と身体が入れ替わってたみたいで、なんか世界線というか時間軸がズレてるような気がするけど、気を取り直して数年遅れの2015年の年間BESTの発表でつ。

Tesseract 『Polaris』
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12位Tesseract『Polaris』。実質的なオリジナル・ボーカリストのダニエル・トンプキンス君が復帰し、かのKcopeからリリースされた。正直、これしばらく聴き込んで映画『インターステラー』のサントラを手がけたハンス・ジマーからの影響と、三次元空間の僕がTesseract(テッセラクト)すなわち四次元立方体を介して五次元空間の住人すなわちThey=彼らであるスティーヴン・ウィルソンのニコやかな笑顔をワームホールという名の空間の歪みの刹那に垣間見た瞬間に、それこそATMSフィールドをエヴァンゲリオンの如く両手でこじ開けながら→「SWよ、日本一のジョジョヲタをナメるなよ」とドヤ顔で言い放ってなかったら間違いなく駄作認定してた一枚でもある。つまり、このテッセラクト(四次元空間)を裏で操っていた未来人こそ、他ならぬハンス・ジマーでありSWだった、というわけです。

Chvrches 『Every Open Eye』
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11位Chvrches『Every Open Eye』。正直、2015年の年間BESTのキーパーソンって誰かと言ったら、それは当ブログのヘッダー画像が示すとおり、Chvrchesローレン・メイベリーだ。詳しくは10位に続く・・・

Acid Black Cherry 『L-エル-』
L-エル-

10位Acid Black Cherry『L-エル-』。これ初めて聴いた時は、「林の深刻なライティング不足からコンセプト・アルバムに逃げた典型的なバンドあるあるな駄作」だと思った。それからというもの、まるで駄作と認めさせないと言わんばかり、本格的な小説化を皮切りに豪華声優陣を迎えた朗読、そして遂には広瀬アリスを主演に迎え、音楽アルバムでは初の映画化までされた本作。正直、ここまでされたら駄作なんて言いたくても言えねぇみたいな風潮もあって、というか、それくらい複数の媒体でメディア展開できる魅力が本作にはあるもの事実で、そんなことより僕が声を大にして言いたいのは、この物語の主人公である「エルたそ」の正体がチャーチズのローレン・メイベリーであると言うこと(えっ)。

きのこ帝国 『猫とアレルギー』
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9位きのこ帝国『猫とアレルギー』。メジャーデビューしてから初のフルアルバム。なんだかんだ、きのこ帝国らしい毒素と王道的なJ-POPのバランスが見事な一枚で、きのこ帝国というバンドの新たな側面と未来への様々な可能性を感じさせる一枚だった。特に佐藤千亜妃の底知れぬ「#現代の椎名林檎なの私だ感」は大きな見どころだ。その翌年にドロップされた『愛のゆくえ』は、『猫とアレルギー』とほぼ同時期に曲作りされたのもで、また一味違ったきのこ帝国の側面を垣間見せている。

ねごと 『VISION』
VISION

8位ねごと『VISION』。ちょっと面白いと思ったのは、このアルバムのレビューでは「いま最も評価されるべきバンド」とか「日本のANATHEMA」みたいな大層なこと書いてて、それと同時期にBoom Boom Satellites『Shine Like a Billion Suns』を聴いてライブにも足を運んで、同じように「BBSはANATHEMAの未来」みたいな事も書いてて、しかしその翌年にBBSの川島さんが亡くなって、まるで川島さんが残したBBSの『魂』を受け継ぐように、中野雅之氏が参加した『アシンメトリ e.p.』をドロップしたのは『運命』すなわち『DESTINY』としか思えなくて、ちょっとエモーショナルってレベルじゃなかった。ちょっと出来すぎだろっていう。

Moonspell 『Extinct』
Extinct

7位Moonspell『Extinct』。ちょっと驚いたのは、このアルバムのレビューを書いてからというもの、世界中で噴出する中東問題が爆発するように激化の一途をたどり、翌年の2016年には世界的に「変化」を求めた運動が巻き起こり、それが結果として顕著に現れた。世界中が中東/移民問題に揺れる中、まるで中東の波に飲み込まれる欧州はじめ世界情勢を皮肉るかのように、本作をプロデュースしたイェンス・ボグレンとかいう男は、このタイミングでMoonspellの新作に中東要素を取り入れ、これからの「シン・時代」に必要な精神および思想は一体何なのか?その答えの一つが黄金のリベラリズム」であることをここに指し示した。

Susanne Sundfør 『Ten Love Songs』
Ten Love Songs

6位Susanne Sundfør『Ten Love Songs』。これはまるで70年代の懐メロ代表の北欧のレジェンドABBAと80年代の懐メロ代表の荻野目洋子と21世紀代表の西野カナがワームホールという名の五次元空間の中で邂逅した奇跡の「テン・ラブソング」だ。中でも本作一番の目玉となる”Kamikaze”は、ジブリは今すぐにでもこの曲のMVを制作すべきだと思ったくらい、そのエモーショナルな歌詞と零戦が飛び立つSEを交えた壮絶な世界観、そしてスザンヌの片言過ぎる「カミカズィ~」が僕たち日本人の心を強烈に打ち付ける名曲だ。この際、今話題の映画『この世界の片隅に』みたいな絵でも良い。既に自分の中ではある程度の画は妄想で出来上がってたりする。ちなみに、2016年に発表した同郷のRöyksoppとのコラボ曲も北欧のチャーチズやっててオススメ。

sukekiyo 『VITIUM』
VITIUM

5位sukekiyo『VITIUM』。まさかのランクインの理由は完全にスティーヴン・ウィルソンの新譜ジャケに「繋がり」を感じ取ったから、という言わばバーターみたいな理由で、その内容もsukekiyoならではのHENTAI性と往年のムード歌謡が更に深いところでマッチアップした、それこそ『はぐれ刑事変態派』としか他に例えようがなかった。

Steven Wilson 『Hand. Cannot. Erase.』
Hand. Cannot. Erase.

4位Steven Wilson『Hand. Cannot. Erase.』Porcupine Treeスティーヴン・ウィルソンが放つ通算4作目となる本作は、男の執拗なDVから逃れるも幾多の不幸が重なったことで命を亡くし、その死後か約二年余りも発見されなかったジョイス・キャロル・ヴィンセントという実在した女性の悲劇的な人生からインスピレーションを受け、彼女の『悲しみ』と『苦しみ』、そして『絶望的』な『希望』を謳ったコンセプト・アルバムだ。偶然か必然か、Acid Black Cherry『L -エル-』という架空の女性を廻る数奇な運命を綴ったコンセプト・アルバムで、ここでも2015年を象徴するかのような強烈な「繋がり」を感じざるを得なかった。また、翌年にドロップされた『4 ½』では『Hand. Cannot. Erase.』を補完しつつ、次のアルバムに向けての伏線を仕込んだ力作となっている。

Amorphis 『Under the Red Cloud』
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3位Amorphis『Under the Red Cloud』。個人的に、今年の年間BEST映画の3位くらいに『マッドマックス 怒りのデスロード』がランクインしたのもあって、まさにその『怒りのデスロード』を彷彿とさせる映画的スケール感とアフガニスタンなどの中東を舞台にした世界観と絶妙にマッチした傑作で、そして何よりもプロデューサーに俺たちのイェンス・ボグレンを迎え、エンジニアにデイヴィッド・カスティロを起用した時点で「勝確」が決まっていたアルバムでもあった。イェンスとデイヴィッドの組み合わせだからこそ成せる黄金のヘヴィネス」は極上の一言。世はまさに「Death of a King!!」

Riverside
『Love, Fear and the Time Machine』
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2位Riverside『Love, Fear and the Time Machine』。今年2016年は国内外で何かとビッグな出来事が話題を呼んだが、僕個人としてはギタリストピョートルの急逝というショッキングなニュースを超えるものはなかった。フロントマンのマリウスきゅん以上に、デビュー作から現在まで「オルタナティヴ」な音楽遍歴を辿ってきたRiversideに最も大きな変化をもたらしてきたのは他ならぬ彼のギター・プレイで、東欧マフィアみたいな見た目とは裏腹に、これだけ音に変化を付けられて、なお且つ多彩なフレーズが宝のように溢れ出てくる、あんな器用なギタリストって僕が知る限りでは彼以外知らない。それはこのアルバムのコンセプトでもある、彼らが子供の頃に聴いて育ったデヴィッド・ボウイをはじめとした80年代のUKミュージックと70年代のプログレッシブ・ロックという二大ルーツを廻る『愛』の邂逅の旅、それこそ同時期に亡くなったデヴィッド・ボウイに対するレクイエムでもあり、そしてピョートル自身へのレクイエムでもあったんだ。皮肉にも、Riversideが初めてスティーヴン・ウィルソンの存在を超えたアルバムとなった。ピョートル不在のRiversideなんて実質解散状態というか、もう既にファンは解散の覚悟もしている。何故なら彼以外にRiversideのギタリストは務まらないからだ。R.I.P.

DEAFHEAVEN 『シン・バミューダ』
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1位DEAFHEAVEN『シン・バミューダ』。今年2016年はAV業界のドス黒い『闇』が暴かれた年でもあった。某国民的アニメ『ラ○ライブ!』声優のAV出演疑惑を皮切りに、ちな松岡の謎の事故→引退や北野のぞみの失踪、岩井俊二監督の映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』でレジェンドAV女優の夏目ナナの生存確認してからの同期のレジェンド潮吹き女優の急逝まで、まるで暗い業界の未来を暗示していかのようなアルバムとなった。言ってしまえば、このアルバムは企画モノのAVで【BUKKAKEられる側】のAV女優の恍惚の表情の裏に潜むドス黒い闇と【BUKKAKEる側】の汁男優の「イカなきゃ(使命感)」という焦燥感が真正面から衝突した、言うなれば「BUKKAKEミュージック」、あるいはレジェンドAV女優の桃谷エリカが俺たちの吉村卓に顔面ベロチューされまくった彼女の激情的な心の叫びと悲哀を描いた、それこそ『桃尻女とシューゲイザー』ならぬ『桃谷エリカと吉村卓』とかいう裏邦題が名付けられるほどの名盤だった。前作の『サンベイザー』で音楽シーンに衝撃を与え、次作へのハードルが爆上がりしてる状態の中、80年代の伝統的なスラッシュ・メタルと現代的なエクストリーム・ミュージックを邂逅させ、前作で釣ったピッチ厨とメタラーともにWin-Winになる落とし所を見極める能力を発揮した秋葉系男子ことケリー・マッコイの「したたかさ」っつーのは見習うべきモノがあるし、とにかくケリーの「本物のアメリカ人」ならぬ「本物のオタク」っぷりに涙不可避の一枚だった。かくして、文句なしに年間一位です。

まず、2015年を漢字一文字で表すとすれば、その一文字は『繋』だ。『繋がり』という名目でBESTにランクインしてるバーターがチラホラ入ってるのはご愛嬌だが、それくらい『繋がり』を重視したランキングと思ってくれたらいいです。つまり、今年2015年にドロップされた音楽アルバムが、翌年2016年に起こった様々な出来事を示唆していたというか、言わば未来を暗示をしていたとしか思えなくて、それは2015年から→2016年への『繋がり』という意味でも、2015年の年間BESTアルバム同士の『繋がり』という意味でも、映画と音楽の密接な『繋がり』という意味でも、とにかく2015年は音楽的なこと以上に、それ以外の部分で面白さを見出していた年だった気がする。


特に猛烈な『繋がり』を感じた出来事といえば、Acid Black Cherryの『L -エル-』の正体がローレン・メイベリーだったことだ。もちろんローレン・メイベリーの頭文字がLというだけじゃあ『説得力』に欠ける。しかし、これ以上ないタイミングで例の記事がWEB上にアップされた。当然、この記事に書いてある内容は決して喜ばしいことではないし、決して許されざることなんだけれど、しかし『L -エル-』の正体がローレン・メイベリーである事を裏付ける重要な証拠としか考えられないし、この記事を初めて目にした時は「遂に『繋』がったあああぁぁあぁぁ!!yes!!yes!!jens!!」と不謹慎ながらガッツポーズしてしまった。ローレンの過去のDV体験というのは、SWの『Hand. Cannot. Erase.』にインスピレーションを与えた同じDV被害者であるジョイスと、同じくDV経験者である『エルたそ』を『繋』ぐ大きな大きな役割を担っている。ナゼにブログのヘッダー画像をローレンにしていたのか?ただ「可愛い」という理由だけなのか?ナゼに2015年のキーパーソンがローレンだったのか?それは、この偶然にしては奇妙な『繋がり』から察して、そして理解してもらえるハズだ。こんな感じで年間BESTも書き終えたところで、そろそろヘッダの画像変えたい。けど良い画像がない件。 

(PS. セーソクへ、2017年はKATATONIAをよろしくお願いしますw)

【1/13】 DIR EN GREY 『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of UROBOROS]』@Zepp名古屋

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先週の日曜日にZepp名古屋で行われたBiSHのライブで清掃員にリアル清掃されかけてできた脇腹の痣が未だに治らない状態で、その翌週にDIR EN GREYのライブに行くという行為・・・なかなかエモくない? 奇しくも、2017年のライブ初めとなったBiSH『NEVERMiND TOUR』の一発目をZepp名古屋を皮切りにスタートし、このDIR EN GREY『mode of~』シリーズ待望の『UROBOROS』の一発目をZepp名古屋を皮切りにスタートするあたり、あらためてBiS改めBiSH「アイドル界のDIR EN GREY」であるということ、そしてBiS(H)からDIR EN GREYへのバトンタッチは「あの頃」の思い出をフラッシュバックさせた。当然、新年早々BiSHからの→DIR EN GREYで回した清掃員兼虜も少なくないだろう。

結局のところ、なんだかんだ叫んだって、「DIR EN GREYの最高傑作は?」の問に『UROBOROS(原盤)』以外の答えを選択する余地なんて果たして存在するのかってくらい、今から約8年前の2008年にリリースされた『UROBOROS(原盤)』は紛れもなく誰がなんと言おうとDIR EN GREYの最高傑作だ。僕はこの問と答えに対して何ら異論もないし、自分自身『ウロボロス』を冠したライブは初めてだし、今まで待ち望んでいたウロボツアーが満を持して発表された時は、ただただ嬉しみしかなかった。しかし、一昨年のツアーTHE UNSTOPPABLE LIFEがあまりにも酷い、クソみたいなライブ・パフォーマンスを見せられて「ナメてんのかこいつら」と思って以来、約一年以上もDIR EN GREYのライブに行くことはなかった。だがしかし、久々のDIR EN GREYのライブ&待望のウロボツアーは、あのクソみたいなパフォーマンスをしていたバンドとはもはや別人のような、まさに俺たちが求めていた「カテゴライズ不能かつ不要バンド」ことDIR EN GREYの本来の姿だと、そして『ウロボロス』がDIR EN GREYの最高傑作であることを証明するかのような、まるで鬼神の如し怒涛のライブを繰り広げていたんだ。

まずオープニングの”SA BIR”から”VINUSHKA”へと繋がる幕開けから「Holy Shit...」みたいな声が漏れたし、何よりも評価できるのは”SA BIR”がしっかりと原盤の音源を使用しているところで、正直ウロボの凄みはこの冒頭に集約されていると言っても過言じゃあないので、この時点で今日のライブはパネーことになるのは容易にに想像できた。で、いわゆる「ここが真実だ芸人」としてはフロントマン京の「ここが真実だ」を聴くまで帰れねぇ!と思ってたから、念願の「ここが真実だ」が聴けてよかった。あと「京やればできんじゃん」って言ってやりたいくらい、今日の京は最高のパフォーマンスだった。衣装はロブ・ハルフォードリスペクトかな?って思ったけど。基本的にウロボ曲を微妙に曲順を入れ替えつつも(ほぼ)全曲披露していくスタイルで、ハイライトは”慟哭と去りぬ”→”GLASS SKIN”→”Behind a vacant image”までの中盤の流れで、ここで初めてウロボ以外の曲のチョイスが”Behind~”なのはホント「分かってる」セトリだと思った。あと『チンポロス』っていわゆる「宗教的」というか「仏教的」なレッテルを貼られてるイメージがあるけど、”Behind~””INCONVENIENT~”の間に教会から聞こえてきそうなミサの賛美歌的な演出を、「仏教的」なイメージを持たれる『チンポロス』と同じ世界線に違和感なく結合させたところは、あらためてチンポの懐の深さ、その広さに驚かされたし、それこそレッテル貼りが効かない=「カテゴライズ不能かつ不要」と呼ぶに最も相応しいアルバムだと再確認させる。彼らは、その宗教的な概念その垣根を超えた先にある世界を、遂にスタートを切った[mode of UROBOROS]のステージ上で表現していくつもりなのかもしれない。

ほんと一年ぶりくらいに見たら、そんなわけ『アルケー』の曲はだいぶ「モノ」にしているというか、オーディエンスの反応含めてだいぶ板についてきた印象。新曲の”詩踏み”はあまりいい評判を聞かないながらも、ライブだと普通に盛り上がってた。アンコールは最近の定番曲で、EN一発目の”空谷の跫音”のライブ・アレンジかっこよーとか思いつつ、それでもラストはやっぱりウロボ曲で〆る。冷血の演出! あと「いいライブ」って本当にあっという間に感じるんだなと再確認した。

つうか、今回ばかりは気合い入れてHP先行でチケ取って発券したら1200番くらいで笑ったというか、「これがウロボの力なのか・・・ッ!?」ってなったし、恐らく今日のライブで唯一演らなかった”我、闇とて・・・”がセトリに入ってくるであろう14日も行こうとしたら速攻でソールドアウトして笑った。あと全曲終わってトシヤが投げたタオルが後ろまで飛んできて隣の人がゲットした。ニアミスかよ・・・。

【1/13】セットリスト
01. SA BIR
02. VINUSHKA
03. RED SOIL
04. 蜷局
05. BUGABOO
06. 慟哭と去りぬ
07. GLASS SKIN
08. Behind a vacant image
09. INCONVENIENT IDEAL
10. DOZING GREEN
11. 凱歌、沈黙が眠る頃
12. Revelation of mankind
13. 詩踏み

EN
01. 空谷の跫音
02. SUSTAIN THE UNTRUTH
03. Chain repulsion
04. STUCK MAN
05. 冷血なりせば
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