Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2009年02月

℃-ute解散がショック過ぎるので更新停止します

ENTWINE - 「Painstained」 レビュー

北欧フィンランド産のゴシック・メタルバンド、ENTWINE の約2年半ぶりの6作目「Painstained」を紹介。



01. Soul Sacrifice       ★★★★
02. Strife            ★★★★
03. Dying Moan        ★★★
04. Beautifully Confined  ★★★★★
05. Lost In My Denial    ★★★
06. Greed of Mankind    ★★★
07. Dead By Silence     ★★★☆
08. Hollow           ★★★
09. Caught By Desire    ★★★★
10. Say Goodbye       ★★★



北欧フィンランド産のゴシック・メタルバンド、ENTWINEの約2年半ぶりの6作目「Painstained」。


前作の5th「Fatal Design」、前々作の4th「Dieversity」は、なかなかの良盤で、ゴシック・ロックリスナーを虜にするだけの楽曲の質や高いパフォーマンスを聞かせてくれていたが、前作から約2年半振りの作品で、レーベル移籍しての6thアルバムとなった今作だが・・・。


結論を言うと、正直ビミョーなアルバム内容で、「ENTWINEは何処に向かっているんだ?」という疑念が拭えない作風に変わっちゃっており、1や3などを中心に聞けるヘヴィかつメタリックなゴリゴリしたGリフやモダン・メタル的なGリフを使ったりして、実にオーガニックで生々しいヘヴィ・ロック/メタル的要素を大々的に取り入れてきた作風に変化しているんだ。例えるなら、POISONBLACK系のモダン・ヘヴィ・ロックタイプに変身した感じで、雑誌のインタビューにもある、前作・前々作に続いての「自然な変化」だとメンバー達が物語っている通り、keyのゴシカルなメロディを抑えて、ゴリゴリしたうねるグルーヴを醸し出すヘヴィなGリフで楽曲をアグレッシヴにリードしていく手法は、まさにオーガニックなヘヴィ・ロック/メタルで、keyのリータ嬢が脱退して後任のkeyも迎えなかった彼らの覚悟と挑戦が、今作の楽曲からからヒシヒシと感じる事ができる。要するにG>>>KEYという風に「音」の優先順位が変わっているんだ。サウンド・プロダクションに関しても、メタリックな重厚感を備えてるし、この大幅なサウンドの変化や楽曲の変化は凄い驚きだし、従来のファンの間にも賛否両論が巻き起こる事はまず間違いないだろう。もはや「ゴシック」として聞いて良いのかどうかも疑問だし、前作、前々作のゴシック要素の強い歌メロ重視の分かりやすいENTWINEが好きな人には、ちょっと味気なく聞こえてしまうような気がするし、「ENTWINE終わったな」と、残念に思う人も居るだろう。しかし、一方でヘヴィ/オルタナティヴ/グランジ・ロックやオーガニックなメロディック・メタルが好きな人には気に入る要素を持ってる作品でもある。つまり、離れるファンも多いかもしれないが、新たに新規ファンを取り込むことのできるアルバム、という事だ。けど、新規に取り込めるファンより、離れる古参ファンの方が圧倒的に多いだろうし、彼らにとってもマイナスにしかならないアルバムだったんじゃないかな、今作は。僕の場合は、どちらかと言えば「離れる」ファンの1人なんで、今作が「新規にファンを取り込める要素を持ったアルバム」かどうかは詳しくは分からない。個人的な意見だけど、今作みたいなヘヴィ・ロック/オルタナミュージックを聞くなら、素直にLinkin ParkMUSEを聞いた方が健全だと思うし、楽曲のクオリティーに対しても、それと同じ事が言える。ボクもヘヴィ/オルタナ・ロックミュージックは好きなんで、うねるグルーヴが気持ち良くヘヴィなGリフも「イイねぇ」と感じるのだが・・・別にENTWINEがソレをやることなくね?って疑問に思った一人です。てか、今作は歌メロも覚えにくいというか中途半端な歌メロばっかで、楽曲のつまらなさを増幅させてくれているんだ^^;唯一、前作又は前々作のファンが絶対に気に入る曲だと言える4曲目の「Beautifully Confined」は、今までのENTWINEらしいと呼べるキラーナンバーとして存在しているが、この曲が現在の彼らから古参ファンへの「最後の良心」と、ポジティヴに受け捉えるしかない。その4曲目以外にも、メタルなドライブ感がある1、MUSEの「Tsp」っぽいGリフを思わせる2、この頭の2曲は新鮮味があって曲の質も申し分ないのだが、終盤に来るにつれ同じような曲というか、前の曲に似た感じの曲ばっかで聞き飽きしまうのが、正直な感想だ。8のサビの中途半端な歌メロとかマジで酷い・・・。歌メロを無理やり作ろうとしちゃうフィンランド人の悪い癖が出ちゃってる感じ。。。最後に、すげーどーでもいい事だけど、センスがビミョーなジャケの指の長さ、ちょっと短くね(笑)気のせい?



6.5 / 10



Painstained
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THE ANSWER - 「Everyday Demons」 レビュー

アイルランド出身の正統派ハード・ロックバンドの期待の新星、THE ANSWER の2作目「Everyday Demons」を紹介。



1.Demon Eyes              ★★★★★
2.Too Far Gone             ★★★☆
3.On And On               ★★★★★
4.Cry Out                ★★★★
5.Why'd You Change Your Mind   ★★★★
6.Pride                  ★★★★★
7.Walkin' Mat              ★★★★
8.Tonight                 ★★★
9.Dead of the Night          ★★★★
10.Comfort Zone            ★★★★
11.Evil Man               ★★★★



アイルランド出身の正統派ハード・ロックバンドの期待の新星、THE ANSWERの2ndアルバム「Everyday Demons」。

個人的にこのTHE ANSWERは、このアルバム2nd「Everyday Demons」が始めてなんで、あまり詳しい事は知らないし書けないし、彼らの音楽的ルーツである70年代のブリティッシュ・ハードや、その他のその辺の70年代ハード・ロックについても全く詳しくないので、つまり今作の音を聞いて素直に感じた事、所謂「直感」で書き記す事しかできないから、この記事は自分向けへの記事になりそう。


まずはじめに、彼らの音楽性についてだが、先ほど書いたように70年代のブリティッシュ・ハードというジャンルの影響が色濃く残る、ストレートで若々しくエネルギッシュな正統派ハード・ロックサウンドで、Led ZeppelinWhitesnakeAC/DCからの多大なる影響がありまくりなクラシック・ロックサウンドやヴォーカルの歌い方、更にはPV やライヴ映像などを見れば分かるが、ヴォーカルのちょっと個性的でレトロなパフォーマンス(個人的に彼の個性的な動き&パフォーマンスは気に入っている)がとても印象的で、70年代のレトロな雰囲気もありつつ、現代的なモダンな部分も同時に持ち合わせた、ノリノリでクラシックかつ骨太なハード・ロックをやってる。今の時代にゃ結構珍しいし、と同時に新鮮に感じるバンドだからここまで注目度が高いのであろう。僕の大好きなスイス産のHRバンドのGotthardにも通づる所も持ってたりするんで、その辺も好感触を得た部分だ。


今作の曲聞いて思うのは、やっぱり、フックのあるキャッチーで分かりやすいR&Rチューンの1「Demon Eyes」と3の「On And On」は、誰が聞いても「イイ!!」と思える、とてもコマーシャルでドライブ感溢れるキラーチューンでインパクト大だ。けど、その1と3以外の曲は、むっちゃブルージーで、むっちゃカントリーな香りが漂ってる、まさにサザン・ロック然とした70年代タイプの「レトロ」な曲ばっかりだし、一応キャッチーではあるのだが、強烈にフックが強いって分けでもないので、ちょっとこの手のロック・サウンドには嗜みが薄い人=僕には「サイコー!!」と万々歳に褒めちぎる事はできない感じだった。その辺は単純に好みの問題か。と言っても、1曲1曲の質が高いのは分かるし、ブルルンで95点を付けちゃった幅ちゃんにはさすがに同意しかねるが、少なくとも上質なクラシック・ハード・ロック作品だと、文句なしに言える納得の内容をしている。個人的には、1や3のような分かりやすいキラーチューンが終盤にもう1曲欲しかった所だが。。。ボクみたいにちょっと若い世代に、このレトロでクラシックなロックサウンドというのはちょっとピンと来づらいと思うけど、往年の70年代ハード・ロックを聞いてきた年配の人の耳には「ドツボ」なバンドなんだろうなーって、そう思った。


今の若い世代の現代っ子が、1や3以外の曲を「良い曲」&「キャッチー」と受け捉えるか否かが疑問だし、今の時代がこのバンドの音を欲しがっているとは到底思えないが、そんな厳しい時代の中でも切に頑張ってと願いたい若手ではあるね。同じく若手のAIRBOURNE の場合は、若さを押し出したノリやすく暴れやすく分かりやすいR&Rサウンドだが、このTHE ANSWERの場合は、キッチリコッテコテの70年代HRの教科書に習ったかのようなサウンドをしてるから、今の若い子には前者のAIRBOURNEの方を好む人が多いかもしれない。どちらもイイバンドだし、甲乙付け難いのは確か。


つー感じで、もうこれ以上書くことがないというか、書きすぎても無駄のような気がするので、点数についても曖昧で当たり障りのない点を付けさせてもらいまして、この辺でお暇させて頂きますわ(^o^)



7.5(+) / 10



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STEVEN WILSON 『Insurgentes』 レビュー

UK産のプログレッシヴ・ロックバンド、PORCUPINE TREEのリーダーでありヴォーカリストである、スティーヴン・ウィルソンのソロ・デビュー作『Insurgentes』を紹介。

Track List

01. Harmony Korine

02. Abandoner

03. Salvaging

04. Veneno Para Las Hadas

05. No Twilight Within The Courts Of The Sun

06. Significant Other

07. Only Child

08. Twilight Coda

09. Get All You Deserve

10. Insurgentes


 UKのプログレッシヴ・ロックバンド、PORCUPINE TREEの心臓部であるスティーヴン・ウィルソンのソロ・デビュー作『Insurgentes』なんだけど、今作は”スティーヴン・ウィルソン”という個人名義でリリースされているだけあって、本業のPTとは一線を画したノイズ/アンビエント/エクスペリメンタルな奇音を擁した陰鬱な音世界を創り出し、終わりがないのが終わり・・・その幽玄地獄とも呼べる病的なSWセカイに惹きこまれたら最後、その後は奈落の闇の底へと永遠に沈み続けるのみ・・・。


 近年のPTにも通じるメタリックでモダンなヘヴィネスを用いたダイナミズムも存在するが、それはほんの一部分で、このソロ作では今のPTからは絶対に聴けないような、スティーヴン自身がソロでどうしてもやりたい音楽ってのがマジマジと体感できる、実に聴き応えのある作品なんだ。近年のPTといえば、メタリックなGtを擁した派手なパートと静寂したメロウなパートとのメリハリをハッキリさせたプログ・メタルをやってるが、本作ではふわふわ~ユラユラ~っと浮遊感の漂うアンビエンスな音響や鍵番の安らぐ音色がサイケデリックに漂い、クラリネットやフルートや琴などの楽器を擁して芸術的な一面も垣間見せながら展開していく。基本はドロ~ントロ~ンどよ~んでろ~ん・・・てな感じで、とにかく暗~い暗~いダウナーな気分にさせる音を最初から最後までジンワリと聴かせる、トコトンなるまでの陰鬱さを極めた作風となっている。ふと顔を見せる美しく繊細なメロディと暗黒星を彷彿とさせる漆黒の恐怖と闇を肌で直に感じさせる魔空間とのギャップが凄い。同時にドラマ性を高める展開も素晴らしかったり。兎に角、”陰鬱”というキーワードが一貫してるので、曲の中の展開でのメリハリはあるが、アルバム全体でのメリハリは薄く、要するに全10曲で一曲という感覚を持った作品。

 作品の全体的な雰囲気としては、深淵から滲み出すサイケデリックな異空間が全てを支配しており、軽く聞き流す事など決して許されない、UK最大のプログレヲタクことスティーヴン・ウィルソンの名に恥じないような、孤高で唯一無二のSW世界はまさにスティーヴンにしかなし得ない究極のプログレッシブ・ミュージックをやってのけている。PTの作品と比べると聴きづらい作品ではあるが、聴きこむ内につれ脳を侵食するかのように後からジワジワくる。こんなんずっと聞いてると、まるで自分が夢遊病患者になったかのようなトリップ感すら味わえる。真っ暗な部屋の片隅で目を閉じ体育座りをしながら聴きたい、まさに引きこもり専用の音楽なんだ。ここまで内省的だと、これはもはや癒しの世界っつーか、鬱の処方箋になるんじゃねーってレベル。

 このバンドの主役であるVoスティーヴンの浮遊感を醸し出すスリーピーで薄暗な歌声も、心地良すぎてイケるレベルの歌唱を披露しており、「歌っている」というよりも、「語っている」と言った方が適当かもしれない程の、鬱~~~で病的な心地良い雰囲気を貫き通しており、PTでたまに聞けたりしたポップなヴォーカル・アピールはこれっぽっちもなく、暗鬱なサウンドとヴォーカルが同化同調している。

Porcupine Treeのように、分かりやすく歌っている感じがしない所や、ギターの出番や音数が少々抑えられ、シンセ&keyの浮遊感のある夢心地なメロディや、ノイズっぽいヤバげなサウンドをメインに響かせている所や、豪華ゲストの楽器のメロディを多く取り入れている所などを見ると、今作はインダストリアルやサウンドトラック的なアピールが強い作品という印象も受けるかも。

幾度も書くが、ソロ作品なんで、スティーヴンのやりたい事が全て詰まったアルバムになっており、ゲストで参加しているメンツもとても豪華。4.5.8ではDream Theaterのジョーダン・ルーデスがピアノを、6にはフィメールヴォーカリストのクロダー・シモンズが、2.ではフルート、4ではクラリネット、ボーナストラックの1ではサックスを、テオ・トラヴィスが参加して演奏している。そして我らが日本人の箏奏者、八木美知依さんが本編の10曲目と、ボーナスの3曲目で琴を弾いてくれている。日本の伝統音楽である琴を自分のサウンドに取り入れるってのは、さすがスティーヴンの音楽センスに脱帽だねぇ。とにかく、スティーヴンの人脈の広さにも脱帽する内容です。

 ここいらで簡潔に1曲1曲の説明をしてみると、1の「Harmony Korine」は、大人しい浮遊パートとGのヘヴィネスがモダンに響く、メリハリを利かせると同時にドラマ性もある近代のPTタイプの曲で、2の「Abandoner」は、全体的に一貫してトロ~ンと夢心地な浮遊感を感じさせる70年代サイケ・プログ・ロックナンバーで、終盤は暗黒的なサウンドでゴゴゴゴゴドドドド・・・とドゥーミーな感じに迫り、曲を締める。3の「Salvaging」は、一定に鳴り続けるGリフが印象的で、2と同じくジワリと心地良く聞かせる曲で、4の「Veneno Para Las Hadas」は、スリーピーな浮遊感が出まくりな、究極の夢心地を極めた、ピアノの美メロが悶絶級の昇天ナンバー。大作の5曲目「No Twilight Within The Courts Of the Sun」は、70年代のサイケ・プログレッシヴロック+現代プログレッシヴ・ロックの雄=Porcupine Tree=スティーヴン・ウィルソンの究極の融合を見せるドラマティックな屈指の名曲なんだ。マジ悶絶。。。6の「Significant Other」は、クロダーのフィメールな歌声がイイアクセントとドラマ性を生み出す美メロナンバー。7の「Only Child」は、引きこもり万歳ソング的なダークで暗すぎる鬱ナンバー。。。8の「Twilight Coda」は、アコースティックなギターとジャズチックに美メロを聞かせるジョーダンのピアノ演奏が光るインストナンバー。9の「Get All You Deserve」は、暗いピアノの音色とスティーヴンの暗鬱ヴォーカルがスローかつダークに展開し、終盤はノイズサウンドが終わりまで響き渡るナンバー。ラストのタイトルナンバーの10「Insurgentes」は、琴の美しい音色が日本人の心に響いてくる神聖な曲。大体こんな感じです。

 という感じで、SW先生の真骨頂と呼べる見事な傑作ですコレ。とりあえずダーク・ミュージックが好きならマストです。


A


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ALOHA FROM HELL - 「No More Days to Waste」 レビュー

若干16歳の紅一点ヴォーカルのヴィヴィ(Vivi)嬢を擁する、ドイツ出身のオルタナティヴ・ロック、モダン・ハード・ポップバンド、ALOHA FROM HELL のデビューアルバム「No More Days to Waste」を紹介。



1. No More Days To Waste          ★★★★
2. Can You Hear Me Boys          ★★★★☆
3. Don’t Gimme That             ★★★★★
4. Fear Of Tomorrow              ★★★★
5. Walk Away                  ★★★★★
6. Don’t Hurt Yourself            ★★★★
7. Wake Me Up                 ★★
8. Hello, Hello                  ★★★
9. How Come You Are The One       ★★★
10. Girls Just Wanna Have Fun       ★★★
11. You                      ★★★★
12. Catch Me If You Can (Missing)     ★★★★☆
13. Don’t Gimme That - Alternative Rock Version ★★★☆



ALOHA FROM HELLMySpace より


影響を受けた音楽
Die Happy, Aiden, Flyleaf,
Avenged Sevenfold, Iron Maiden,
Evanescence, Silbermond, Judas Priest,
Bullet for my Valentine, Guns..n Roses,
George Lynch, Nickelback, Papa Roach, Creed
.........


上記の彼女らが「影響を受けた音楽」を見てもらえれば分かるとおり、Flyleaf Evanescence らのゴスチックな女性ヴォーカル系のガールズ・ヘヴィ・ロックバンドからの影響は勿論あるのだが、Avenged Sevenfold Bullet for my Valentine らのモダンな新世代メタルバンドからの影響もあったり!?、Judas Priest Iron Maiden らのベテランメタル勢からの意外な影響や!?、なんと!!Nickelback からの影響もあるらしい!???なんともビックリしてまう、様々なロック&メタルバンドからの影響を受けているらしい、ドイツから現われたニューカマーで、超絶美女で紅一点のヴォーカリスト、ヴィヴィ嬢を擁するモダン・ハード・ポップ、オルタナティヴ・ロックバンド、Aloha from Hellのデビューアルバム「No More Days to Waste」。


まず、彼女らのPVマイスペ でその姿を確認すれば分かるが、若干16歳のフロントマンであるヴィヴィ嬢の超キューティーで超カワユスなルックスや、他の男子メンバーの年齢が15~21までと、ムチャクチャ若いグッドルッキンなキッズ&ガール達がこのバンドをやってるって所が、まず1番に目に止まる印象的な部分で、実際に彼らがやってるサウンドというのは、比較的オーセンティックなメロディック・ロック、キャッチーでモダンなハード・ポップをプレイしており、KILL HANNAH Fireflight Flyleaf等のUSバンドを連想させる、ゴスチックで哀愁的かつメランコリックなメロディが悶絶な曲や、1.2.8.12にある、Avril Lavigne をちょっとエッジーなモダン・ロック調にした感じの、キャッチーなUS的ポップセンスが弾ける、明るくノリの良いガールズ・メロディック・ロックナンバーもあったり、THE RASMUS +Avril Lavigne的な、ヘヴィなエッジの利いた3の「Don’t Gimme That」や、パワフルに盛り上げるドラムとメランコリックなメロディがダイナミックかつモダンに弾けるパートがKlimt 1918 っぽい6「Don’t Hurt Yourself」の、湿っぽい憂鬱なメロディ&コーラスが痛烈に僕の琴線に触れる超メランコリー・ナンバーがあったり、どっかで聞いたことがあるけど・・・思い出せそうでなかなか思い出せないサビメロが印象的な9の「How Come You Are The One」では、ドイツのバンドらしくテクノ・サウンドっぽいメロディを入れて適度にアレンジしてみたりと、その楽曲陣を更にレベルupさせる、AFHと同じく良質なハード・ポップを聞かせてくれるフィンランド産のSunrise Avenue のような、質の高いモダンなサウンド・プロダクションと絶妙に融合した、キャッチーなUS的ポップセンスと、若々しく弾ける適度にエッジーな楽器隊の演奏(ベースのベンベン響く低音も心地がイイ)は、デビューアルバムにして早くもメジャー級な完成度と大物感を匂わせているんだ。


だがしかーし、元ネタが容易に思い浮かびそうな、どこかで聞いたことがあるようなメロディや歌メロが結構あったりするので、AFH独自のサウンド&メロディ&雰囲気というのがイマイチ掴みづらいネガティヴな印象も正直あるし、楽曲についても「キャッチー」&「適度なフック」があるとは言えるが、「フックが物凄いある」とまでは言えない感じかな。所謂、佳曲は多いが、キラーチューンと呼べる曲が少ないという事だが、新人のデビュー作にしては、「A級」と聞いて取れるポップでキャッチーなメロディック・ロックを提供してくれてるんで、若さギンギンな彼らの今後に大きな期待ができる、注目度の高い新人である事はまず間違いない。どうでもいい蛇足だが、7の「Wake Me Up」は、モロKILL HANNAH+MUSE な感じのゴス・ロックナンバーで、この曲はさすがにパクった元ネタが分かりやす過ぎて、個人的にどうしても好くことのできない曲。12で聞ける「ヘイッ♪ヘイッ♪ヘイッ♪」という掛け声も、聞いてると妙に小っ恥ずかしくなるし、てか今の時代にもこんなベタなフレーズ使うバンドっておるんやなーって(笑)今作のアルバムの流れについて簡潔に書くと、1~6まではメランコリックな曲やら、ガールズロック系のキャッチーなメロディック・ロックチューンやらで、AFHの「美味しい部分」というのが集約されており、7~10の中盤の流れは、曲の質と共にちょっと落ち着いて、11~13までの終盤の流れは、爽やか且つノリの良いエッジーな曲の連続で一気に畳み掛けるアルバム構成となってる。ラストの13は3のオルタナティヴ・ヴァージョンなんだけど、ちょっとエッジーなロック調になった感じで、まあまあイイ感じに仕上がってる。あんま変わってない気がするけど。。。てか、オルタナティヴ・ヴァージョンって言葉初めて聞いたんだが(笑)


先ほど冒頭に書き記した、彼らが「影響を受けた音楽」の、A7XBFMVやプリーストやメイデン等のメタルバンドからの影響というのは、彼らAloha from Hellのモダンなポップ・ロック・サウンドからは、まったくと言っていいほど、微塵も感じられないのだが、バンドの精神としてメタル的な影響があるのかもしれないね。てかバンドの精神ってなんだよ?(笑)予想するに、若手のメタルバンドの影響というよりは、「今現在よく聞いているバンド」という意味合いの方が強いのかも。プリーストやメイデンの名前を出したのは、「古いメタルバンドの名前出しときゃ俺達通ぶれるんじゃね?キャハハwww」・・・という陰湿な想像をしてしまった僕を許してください、スイマせぇん。。。というかバンド名の「ALOHA FROM HELL」ちゅー所が1番メタル的なんじゃねーかぁ(笑)つまり同郷で開催されるWACKENなんかにも思い切って出演してもらいたいんだ。というのは嘘。。けど、サマソニ辺りには来そうな雰囲気はあるねー。


「ゴス・ロック」というジャンルに通づるフィーリングは同じだが、Fireflightみたいにちょっとヘヴィなハード・ロック寄りではなく、あくまでオルタナやハード・ポップを貫いた、非常にモダン・ポップ寄りで爽やかなサウンドだし、メンバーの年の若さや、近年のモダンなサウンド・プロダクションも相まってか、Aloha from Hellの方が幾分若々しくポッピーで都会的なメロディを聞かせてくれる。というかFireflightより、AFHのサウンドやヴィヴィ嬢のキューティーなヴォーカルの声質的に見て、Flyleafの方が近いかもしれないな、僕が聞いた事のあるバンドを例に出して例えるなら。それか、女性ヴォーカル版KILL HANNAHか、単純に「ドイツのアヴリル」と呼んだ方が1番手っ取り早いかも。それか、ちょっと捻って、「KILL HANNAH」+「Avril Lavigne」+「Flyleaf」+「ハード・ポップ」、という感じに例えた方が1番シックリくるかな。これは個人的な意見だけど、このバンドの曲を聞いてると、「王道US的ポップセンス」の色合いが強すぎるせいか、不思議と妙なデジャヴを何回も感てしまうんだ。しかし、全てがUS的ではなくて、楽曲の作りはあくまで歌メロ&曲重視で、決してノリ重視ではない所はヨーロッパのバンドらしいと言えるのかもね。


10代バンド的に、ちょっと前に記事にしたUSのBECCA とこのAFHを比べると、僕の音楽的ツボである「哀愁」「メランコリック」「ゴス」「モダン」のキーワードや要素を持ち合わせるAloha from Hellの方が個人的に支持できる部分が多いし、ロック・バンドという形態にしても注目度は高いし、俄然支持する事ができる。このバンドは是非ともブルルンの藤木さんにレビューしてもらいたいバンドでちゅわ。

つー感じで、ガールズロック?と呼んで良いのか分からないけど、フィメールヴォーカル系のロックアルバムの質の高い作品だし、ボクみたいに「ゴス」&「メランコリック」が好き物な人に強くオススメできちゃう良盤ですよ。最近、不作続きな流れだったので、久しぶりに良盤が聞けてよかとですわ。春頃に日本デビューが決まってるらしけど、いやーこのバンド、マジに日本でもウケるんじゃないかなー、ホントに。個人的に結構気に入っちゃったバンドなんで、早くも2ndに期待だし、次のアルバムで更にロックに寄るか、それともポップに寄るか、見ものですな(*^o^*)



7.5(-) / 10



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SAXON - 「Into The Labyrinth」 レビュー

昨年NHKのインタビュー映像にも出演しちゃった、今だ現役バリバリのビフ・バイフォード大先生率いる、大英帝国が誇る大ヴェテラン・ヘヴィ・メタルバンド、SAXON の通算18作目のアルバム「Into The Labyrinth」を紹介。



1. Battalions Of Steel         ★★★★★
2. Live To Rock             ★★★☆
3. Demon Sweeney Todd        ★★★★☆
4. The Letter               ★★
5. Valley Of The Kings         ★★★★☆
6. Slow Lane Blues           ★★★
7. Crime Of Passion           ★★★
8. Premonition in D Minor       ★★
9. Voice                  ★★★☆
10. Protect Yourselves         ★★
11. Hellcat                 ★★★★

12. Come Rock Of Ages (The Circle Is Complete) ★★★
13. Coming Home (Bottleneck Version) ★★★



LOUD PARK 07にも出演し好評を呼んだ、大英帝国が誇るNEW WAVE OF BRITISH HEAVY METALの元祖=SAXONの通算18作目のアルバム「Into The Labyrinth」。
前作の17th「Inner Suanctum」は、かなり勢いのあるアグレッションを持った、傑作と呼ばれるに相応しい「ヘヴィ・メタル」アルバムで、個人的にも非常に好印象を得ていた作品だったが、その素晴らしい作品の次となるアルバムで通算18枚目の今作なのだが・・・。


1曲目の「Batallions Of Steel」から、壮大なクワイアがシンフォニックさを醸し出すエピカルな要素や、モダン寄りのカッコイイGリフを使い、前作との違いを明確付け、しかしあくまでSAXONの曲だと直ぐに分かる、威厳さと荘厳さを兼ね備えたサビの高揚感が悶絶級で、ビッグスケールな王道ヘヴィ・メタルチューンでアルバムの幕を開け、個性的なPVにもなってる曲で、オーソドックスでロックンロールのお手本のような2の「Live To Rock」、パワフルな疾走感と前作のアグレッシヴな流れを感じさせる、「これぞSAXON!」!と呼べる、実にオーセンティックなSAXONナンバーの3「Demon Sweeny Todd」、5の「Valley Of The Kings」は、1と4を合体させたかのような、威厳さと荘厳さのある壮大な曲で好印象だし、この1~5の流れは文句なしに素晴らしいと思うのだが・・・、その後の6からラストまでの曲が、どー聞いても擁護することの出来ない、微妙な曲のオンパレードになってしまっているんだ。。。正直5曲目までであれば、非常に完成度の高いクオリティを誇っていると思うし、「前作に続き、また傑作アルバムじゃね!?」と、調子こいて舞い上がり気味になれるのだが、如何せん6~13までの曲がちょっと厳しい内容で、とりあえず何が悪いかと言うと、問題の6曲目以降は、ミドル&スローテンポ中心の曲でメリハリをまったく付けずに進んで行く単調な流れが、まず微妙に感じる部分なのだが、と言っても、決してミドル&スローテンポなのが悪いって分けではなく、ミドル&スローなのは別にどうって事ないのだが、そのミドルとスローの曲の流れの中で、ただ単純に、耳にずっと印象に残るGリフや歌メロ等のメロディ・ラインというのが皆無に感じてしまう所が1番痛い部分なんだ。しかし、そのダメな流れの中でも、アグレッシヴな11曲目の「Hellcat」は一際目立っている佳曲だ。2や6のオーソドックスなハード・ロック色が強い曲から見ても、今作はガチガチのメタルアルバムというより、HR的なメタルアルバムと言えるのかもね。そこのポイントからも、前作との違いを感じさせる。

前作の「State of Grace」や「If I Was You」や「Let Me Feel Your Power」等のアグレッシヴなキラーチューンと呼べる曲もないし(強いて言えばエピカルな1はキラーチューン)、ここまで楽曲の印象が悪いと、4と8にある短いインタールード的な曲も、外見的に見栄えの良いアルバムに無理やり見せようと、もはや下手に誤魔化しているようにしか見えないんだ。こんなにも全体的な印象が酷いと、正直ネタ切れ感が否めないのも事実だし、各地の色々なサイトでの比較的好評な意見には僕は賛同しかねる作品内容なんだ。噂によると、SAXONのアルバムってアタリハズレがあるらしいんだけど、つまり前作が所謂アタリで、今作が所謂ハズレっぽいのかなーって。なるほど納得しました!!いや、そうじゃなくて「前作が良すぎたんだ!!」と、ポジティヴな言葉を自分に言い聞かせ洗脳するべきなのか・・・。・・・え?聞き込みが足りないだけだって?確かにそうかもしれないけど、聞き込む気すら起きないんだなコレが。。。

SAXONのアルバムを聞くに当たって、大きな聞き所の1つである、現代風に進化した臨場感溢れる80年代的サウンド・プロダクションも、毎度毎度相変わらず極上で、その1つの要素だけでも僕をうねらせてくれるのだが、肝心の楽曲の質が、その上質なプロダクションに着いて行けてないのが現状。時折り、ドナルド・ダッグが歌っているのか?と疑いたくなる、ビフお爺ちゃんのパワフルなヴォーカル・パフォーマンスも無駄に終わってるのではないか。オレンジ色主体のジャケも逞しく威厳に溢れ、惚れ惚れするのに、なお更勿体無いね。

どう聞いても弁護する事のできないアルバムというか、LOUD PARK 07で再度人気が出てきて再評価されていたのに、この微妙なアルバムの出現で、その人気や勢いも意気消沈しちゃうんじゃないか?まぁ、1~5の流れは素晴らしいし、そこまでならなんとか聞けるアルバムなんで、並盤とは言えるんじゃないかな、今作は。しかし、並盤以上の作品にはなり得ないんじゃないかなぁって、個人的に思った。大英帝国の真の誇りになるか、大英帝国の真のホコリになってしまうのか、その答えは次作に掛かってくると思う。

「ザ・キング・オブ・ヘヴィ・メタル=SAXON」のアルバムの出来がこんなんじゃ、昨年に予想した「来年(今年)のメタル系は不作になりそうで怖い」、ちゅー感じのネガティヴな予想の現実味が帯びてきちゃったなぁ。。。おっと、さすがにそれは極端すぎる見解か(笑)すいませェん。。

ここまでのネガティヴな意見の羅列は、さすがにキツイ事ばっか言ってるかもしれないが、今作を「前作より良いアルバム」と言う人が居るとは大抵思えない、個人的にイマイチ「ピン」と来ないアルバムでした。けど、1曲目のためだけに「今作を聞く価値」というものはあるんじゃないかな。それほど1の「Batallions Of Steel」は、何回もリピートしたくなるほど、マジでカッコイイ曲で、ライブが自然と見たくなる事必須だ。

ちゅー感じで、前作が気に入ってる人にも、前作とは一味違った新鮮味が感じられる、いつも通りの変わりないSAXONアルバムとして、そこそこ楽しめる作品ではあると思います。あると思います!!(CM風)



7.0 / 10



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