Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2010年05月

WE ARE THE FALLEN 「Tear The World Down」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
EVANESCENCE のリーダー ベン・ムーディ(G)を中心に結成されたUSのニュー・バンド、WE ARE THE FALLEN のデビュー作「Tear The World Down」を紹介。


01. Bury Me Alive          ★★★★★
02. Burn                ★★★★☆
03. Paradigm             ★★★☆
04. Don't Leave Me Behind    ★★★★☆
05. Sleep Well, My Angel      ★★★☆
06. Through Hell           ★★★★
07. I Will Stay            ★★★
08. Without You           ★★★★★
09. St. John             ★★★★☆
10. I Am Only One         ★★★
11. Tear The World Down     ★★★★☆


EVANESCENCEを脱退したベン・ムーディ(G)を中心に結成され、同じく元Evanescenceのメンバー ロッキー・グレイ(Dr)とジョン・ルコンプ(G)も在籍し、フロントマンに”アメリカン・アイドル 07”のファイナリスト カーリー・スミスソンを擁する WE ARE THE FALLENのデビュー作「Tear The World Down」なんだけど、その音楽性というのは、バンド名に”Fallen”というキーワードをご丁寧に付けている位ですから、それはそれは今更言わずもがな、往年のEVANESCENCEサウンドを一応は踏襲した「ゴシック/シンフォ系オルタナティブ・ロック」ではあるんだけども、そのサウンドの母体となる「EVANESCENCE」との完全な差別化を図るためなのか、このWATFは、欧州のバンドかと勘違いしそうなほどシンフォニックなストリングスやピアノの音を全面に聴かせ、更にはギターがとてもメロディック/叙情的だったり、ゴリゴリっとヘヴィでメタリックな音を聴かせる場面があったりと、いわゆる「オルタナ・メタル」っぽさを強く強調したサウンドで、Lacuna Coil の新作みたいな「モダン・ヘヴィ」っつーか、、、兎に角そんな感じのキャッチーなメインストリーム系ロックをやっとります。正直、エバネというよりは、今のLacuna CoilWithin Temptation の方が音的に近いと思う。あと、USツアーに同行したHIM っぽいメランコリックな要素もあったり。つまり、エバネよりはオーソドックスな「メタル」寄りって事かな。同時に「欧州ゴシック」寄りでもある、と。エバネのアルバムを聴いて、「もうちょっとギターを聴かせてくれればなぁ・・・」ってな感想を持った人には、その欲望を十分に満たしてくれるバンドだと思うよ。メタル寄りの音楽をメインに聴く人ならば、間違いなくエバネより気に入るんじゃないかな。なんとなくだけど、ベン達がエバネを脱退した理由である「音楽性&方向性の違い」というのがどういうモノなのか、ちょっとだけ分かったような気がした。

「アメリカン・アイドル 07」出身者のカーリーの歌声は、これも言わずもがな、EVANESCENCEエイミーにソックリクリソツで、そのエイミーを絶対に意識しているであろうパワフルな力強い歌い方からしても、EVANESCENCEの皮を被ったバンドとして聴けちゃいます。比較してみると、カーリーの歌の方が逞しいというか太ましいというか、エイミー よりストレートなロックに相性が良さそうな感じはする。けど、ゴシック系との相性や総合的な面ではエイミーには到底及ばないかも。と言っても、そりゃ”アメリカン~”のファイナリストになるほどの才能を持った逸材ですから、その歌唱力やフロントマンとしての存在感や話題性は申し分ないと思います。正直言うて、WATFの楽器隊が演奏する「メタリックなサウンド」×「エイミーの艶やかヴォイス」との組み合わせが本来の理想的な姿なんだろうけど・・・その夢はもう叶わない、と。あ~、もしエイミーが歌ってたらどんな感じに聴こえてたんだろ?って想像するだけでヨダレが出ちゃうなぁ・・・フヒヒ。まぁ、それが実現しないからこそ、音楽性や方向性の相違での「脱退」なんだろうね。

ピアノの音色やストリングス/オーケストラを使って壮大なスケールで描く、まさに教科書通りの「ゴシック系オルタナ・ロック/メタル」な1,2,6,8曲目、ミドルに腰を据えて聴かせる3,9曲目、ジックリと聴かせるバラードタイプの4,5,7,10、物語のクライマックス的な11曲目。トータルで見ても、なかなかバラエティに富んでいるし、基本的にどの曲も分かりやすくキャッチーに聴ける内容になってます。エバネの作品は(特に2nd)、聴いてると途中でダレるというかスリーピーzzzな感覚があったけど、このアルバムは意外とサクッと最後まで聴ける印象。ちゅーても、中盤に若干のダレが存在するのは否めないが。
1,2,6,8はサビで豪快に盛り上がる「シングル向け」な曲なんだけど、1の”Bury Me Alive”は、まんまEvanescenceなシングル曲で全体的にメランコリック&ハードなのが良い。2の”Burn”はギターが露骨にヘヴィかつメタリックで、Lacuna Coilの新譜やFireflight の2ndを想起させるフックに富んだキャッチーな曲。6の”Through Hell”は若干エスニックなギターと疾走感を出すパートが○。8の”Without You”は1曲目と同じくモロにEvanescenceな曲で、欧州ゴシックっぽいキーボードの使い方も○。ストリングス全開のバラード4曲目”Don't Leave Me Behind”も哀愁があって良い。ETHS 的なヌー・メタル寄りのGリフと絶対にMadder Mortem を参考にしているであろう独特な歌い方が好印象な9曲目”St. John”もヘヴィかつダークな曲で個人的に好きです。タイトル曲となる11曲目の”Tear The World Down”は、完全に欧州的なゴシック・メタルナンバーで、壮大なストリングスや荘厳なクワイアが壮絶な雰囲気とスケールのデカイ世界観を創り出し、1曲目から続いた物語の終焉を想像させます。この曲は映画のサントラとかに使えそう。というか、既に何かの映画に本作の曲を提供してるらしいです。

Evanescenceみたいに爆発的に売れるバンドではなさそうなんで、地に足をつけてジックリと活動して、ジワリと売っていく方向性になりそうですね。ジワリっつーわりには、このデビュー作はビルボードで33位と既に好発進しているわけだがwてか、これだけ素晴らしい内容かつジャケットも良いのに、国内盤の予定がない・・・だと・・・?兎に角、今後に期待できる新人バンド?の登場ですなっ!!ちゅー事で、前文に名前が出てるバンドが好きな人や、オランダのDELAIN 等の欧州ゴシック・メタルが好きな人は、今年の絶対的なマストとなる作品でしょう。他には、FLYLEAFPARAMORE などのゴス系チックな大衆向けロックを好む人にもオススメできるんじゃないかなーって。今年のフィメールVo系では一番のアタリ、、、って言っても、今年はフィメール系のリリースが少ない?印象がするんで、比較しようにもできないっすね。うん?ヴァンプ?ヴァンプ?ReVamp がいる?・・・ああっ!!どうやら、エイミー御大率いる本家本元のEvanescenceも今年新作をリリースする予定らしいです。そちらも非常に楽しみっスなぁ・・・!!


7.5 / 10


Tear the World Down [12 inch Analog]
We Are the Fallen
Republic (2010-08-09)
売り上げランキング: 173216

CYNIC 「Re-Traced」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
USが誇るプログレッシブ・レジェンド CYNIC の2008年にリリースされた奇跡の復活作「Traced In Air」から約2年振りとなるEP「Re-Traced」を紹介。


01. Space
02. Evolutionary
03. King
04. Integral
05. Wheels Within Wheels


2008年にリリースされた2nd「Traced In Air」で奇跡の復活を遂げた CynicのEP「Re-Traced」なんですが、本作はその名のタイトル通り、2ndに収録されている曲を新しい解釈とアレンジで再構築&曲名を短縮して再収録したのと、完全新曲となる”Wheels Within Wheels”が収められたアルバムです。

新しいアレンジが加えられた曲を聴いてみて感じたのは、これは・・・スペース・ロック?ポスト・ロック?ジャズ・ロック?エクスペリメンタル・ロック?プログレッシブ・ロック?アトモスフェリック・ロック?・・・例えるならそんな印象で、主にアンビエントやエレクトロニカ、4曲目ではアコースティックなアレンジがなされており、2ndのようなプログレ/テクニカル・メタルの要素を含んだ曲は新曲の”Wheels Within Wheels”だけで、その曲以外の「メタル度は皆無」に近い内容となっています。もちろん、本作は様々な「~ロック」なアプローチが強い作品ですから、ギター&ボーカル(グロウル)担当のTymon Kruidenierのデス声も一切存在しないです。この辺から見ても、「硬派なメタラー」からは毛嫌いされそうというか、賛否両論が巻き起こりそうな予感。
やはり本作の目玉となる完全新曲”Wheels Within Wheels”は、2nd「Traced In Air」に収録されていても全く違和感がない テクニカル/プログレ・メタル曲で、そのクオリティーのほどは、「エモ」寄りの2ndが好きな人なら難なく気に入るであろう佳曲です。この曲だけでも今作を聴く価値が十分にあると思います。あると思います!!

曲について少し書くと、1曲目の”Space”は”The Space For This”が原曲で、アンビエンス効果とピコピコ系エレクトロニカが全面に施された、タイトル通りのスペーシーな曲。2曲目の”Evolutionary”は”Evolutionary Sleeper”が原曲で、Porcupine Tree的な柔らかくもシリアスな雰囲気があるアンビエントな曲。3曲目の”King”は”King of Those Who Know”が原曲で、スペーシーなポスト・ロックっつー感覚で聴ける。4曲目の”Integral”は”Integral Birth”が原曲で、Opethを想起させるアコギや鍵盤や女性ボーカルの味付けでクールに聴かせる曲。新曲の”Wheels Within Wheels”は、2ndの雰囲気を完全に踏襲した曲で、そりゃあもうエモいの何のって(もちろん褒め言葉)。兎に角、素晴らしい曲です。が、高音が強く効き過ぎているボコーダーが唯一マイナスに感じる点。

という事で、主にポスト・ロック寄りの音楽が好きな人にオススメなのと、KATATONIA のいわゆる「Bサイド」と呼ばれる曲を好む人や、初期のPorcupine Tree が好きな人にもオススメできそうなアルバムなんじゃないかなーって。そういう感覚を持ったEPでした。つまりは、その手のバンドが超スキーな「僕好み」の作品だという事です。


Re-Traced (Eco)
Re-Traced (Eco)
posted with amazlet at 11.01.16
Cynic
Season of Mist (2010-07-15)
売り上げランキング: 64673

FIREFLIGHT 「For Those Who Wait」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
US産のクリスチャン・ヘヴィ・ロックバンドの5人組 FIREFLIGHT の約2年振りとなる3作目「For Those Who Wait」を紹介。


01 For Those Who Wait       ★★★★
02 Desperate              ★★★
03 Fire In My Eyes          ★★★
04 Core Of My Addiction      ★★★☆
05 What I’ve Overcome       ★★★☆
06 Name                 ★★★
07 New Perspective          ★★★★☆
08 You Give Me That Feeling    ★★★☆
09 All I Need To Be          ★★★
10 Recovery Begins          ★★★★


シンプルかつモダンなゴス・ロック・サウンドとフックに富んだキャッチーな楽曲が魅力的だった、前作の2nd「Unbreakable」で国内デビューを飾り、この手のリスナーの注目と人気を一気に集めた、US産の5人組 FIREFLIGHTの3作目「For Those Who Wait」なんだけども、、、本作の感想を一言二言で言っちゃうと、単純に「曲がつまらない」 「曲にフックがない」 「似た感じの曲が多い」・・・という、好印象だった2ndと比べると、ちょっと・・・どころではなく、非常に残念な出来なんです。

本作の曲の雰囲気やシンプルな曲調はそのまんま前作の流れを踏襲しているんだけど、如何せん新鮮味が皆無なのと、前作と比較できる部分がほとんどなく(唯一、ギターの音がヘヴィになっている所以外)、残念ながら、前文に書いた「曲の悪さ」しか目立っていない。厳しく言うと、歌メロから何から何まで前作の劣化版という印象しか受けないんだ。いわゆる、「右から左へ抜けていく」というネガティブな感覚を持ってしまうほど、単純に曲が耳に残らないのが残念。ホント、「普通~」としか言えない作品でした。。。
個人的に好きな曲を挙げるとすれば、スケールが壮大なFireflightらしい1曲目”For Those Who Wait”、疾走感が気持ち良くハードに聴かせる7曲目の”New Perspective”くらいかな。じっくり聴かせるバラード・タイプの曲はフックが弱くて印象に残らないです。強いて言うなら、アトモスフェリックなバラードの10曲目”Recovery Begins”はまぁまぁ。

・・・・・と、これ以上ネガティブな感想をダラダラと書き続けてもしょーがないので、昨年と比べるとリリース数が少ない感じがする、「フィーメール・ボーカル系のヘヴィ・ロック」にメチャクチャ飢えているっていう人以外にはオススメできません<今作。どうせ聴くなら、完全にEvanescence の皮を被った We Are The Fallen のデビュー作「Tear the World Down」のがオススメできますよん(・∀・)


6.0 / 10


For Those Who Wait
For Those Who Wait
posted with amazlet at 11.01.16
Fireflight
Flicker Records (2010-02-13)
売り上げランキング: 79122

Les Discrets 『Septembre et ses dernières pensées』 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
AmesoeursのメンバーだったFursy Teyssier氏とWinterhalter氏を擁する フレンチ産のシューゲイズ/ポスト・ロックバンド Les Discrets のデビュー作「Septembre et ses dernières pensées」を紹介。

 1. L’envol Des Corbeaux
2. L’échappée
3. Les Feuilles De L’olivier
4. Song For Mountains
5. Sur Les Quais
6. Effet De Nuit
7. Septembre Et Ses Dernières Pensées
8. Chanson D’automne
9. Svipdagr & Freyja
10. Une Matinée D’hiver

 最近、新作「Écailles de lune」をリリースした事で記憶に新しい、フランス産 ALCEST Neige氏が指揮する別プロジェクトで、惜しまれながらも既に解散してしまった Amesoeurs のメンバーだったFursy Teyssier氏とWinterhalter氏を中心とするシューゲイズ/ポスト・ロックバンドの3人組 Les Discretsのデビュー作「Septembre et ses dernières pensées」なんですけど、A. Hadornという女性メンバーを一人含む彼らのやってる音楽性は、言わずもがなAlcestAmesoeurs譲りのシューゲイズ/ポスト・パンク/ニューウェーブ・ブラック・メタルを素直に踏襲したダーク・メランコリーな音楽性で、どちらかと言えばAmesoeursが持っていた邪悪なブラック・メタル性を深く掘り下げた鬱々しいほど底なしに暗~い音楽をやっている、という印象で、ポスト・ロック指向の強いメランコリックなメロディはAlcest寄りな印象を受けます。つまるところ、AlcestAmesoeursの美味しい所を吸収したバンドという事です。ちなみに、昨年2009年にはAlcestとのスプリットアルバムをリリースしています。

このLes Discretsは、AlcestAmesoeursほどの露骨なメランコリー要素はなくて、内に内にへ寂しさと悲しみを募る、とにもかくにも内省的で憂鬱、そしてとてつもなく「孤独」なサウンドではあるんだけど、彼らのマイスペのフレンドに表示されているUKのANATHEMA に共通するアトモスフェリックな美しい耽美性が本作のサウンドから感じられるのも、個人的にポイントの高い所で、寂しさと郷愁感を煽るネオ・フォーキーなアコギの音色を積極的に取り入れているのも、このバンドの大きな特徴の一つ。
Fursy T.氏のマイルドな声質で無気力に歌うボーカルに関しても、寂しく哀しい雰囲気を更に強調する要素となっていて、主に5曲目で聴けるA. Hadorn氏のフィメ~ル♀な歌声もとても効果的に聴かせるし、めっちゃ「萌え」なポイントになってる。フランスのアニメーションに実際にありそうな、本作のジャケットの2次元な世界観がLes Discretsのサウンドと同調するかの如く、その芸術性と神秘性の高さがヒシヒシと伝わってくるかのよう。、、、フランスのアニメといえば、「キリクと魔女」 「ベルヴィル・ランデブー」 「ファンタスティック・プラネット」というアニメ映画を見た事があるけど、どれも強い個性を持った映画でなかなか面白かったような気が。特に後者の「ファンタスティック~」は、独特すぎるサイケデリックな世界観がめちゃくちゃ強烈で、内容も軽くぶっ飛んでましたwあのアニメは間違いなく見る人を選びますw兎に角、フランスの3次映画はモチロン素晴らしいのですが(最近は不明だが・・・)、2次アニメも決して侮ることはできません。

とまぁ、微妙に脱線してしまったが、、、今度は曲についてなんだけど、神秘的な世界観を脳に想像させるかのような1曲目の短いインストから始まって、どんよ~りとしたノイジーなGリフとポスト・ロック的に鳴らすキーボードの優しくメランコリーなメロディを絡めながら気だるく展開する2曲目”L’échappée”、邪悪なギターで騒々しく始まり、リリカルなkeyの音色が胸を締めつけるほど繊細で哀しく、そして超絶メランコリーな3曲目”Les Feuilles De L’olivier”は、個人的に何故か「北風小僧の勘太郎」的な涼しげな世界観を妄想させたキラー・トラック。まずは、この出だしの2曲が特に素晴らしく、本作の悲哀が溢れ出す世界観に引き込まれます。物哀しいアコギの音色から始まる4曲目”Song For Mountains”は、適度にエピックなGリフと寒々しく冷え冷えとした空気が印象的なプログレッシブ性のある曲で、2,3曲目にも劣らない名曲です。女性VoのA. Hadorn氏のヤル気ねぇーーーーーー脱力した歌声に萌える事ウケアイなアコースティック・ナンバーの5曲目”Sur Les Quais”、アルペジオ・ギターやアコギの音色を聞かせる「静」のパートと、Amesoeurs的なブラック・メタル・リフや奇妙奇怪なメロディで激しく暗黒的に聞かせる「動」のパートとのメリハリを効かせた6曲目の”Effet De Nuit”、1~6曲目までのダークな雰囲気から一転して、Alcestの1stに近い温もりを感じさせる7曲目、再び暗黒的な世界観を繰り広げる8曲目、スピード感を持ったアコースティックなインストナンバーの9曲目、etc...。
2と3はAlcest寄りのメランコリーが印象的で、4と6と8はAmesoeurs色が強めなプログレッシブ性の高い曲で、5&7&9&10はアコギの音色をメインに郷愁感を漂わせる癒しなナンバー。全体的な印象としては、やっぱり、序盤から中盤の曲が印象に残りやすい事から、終盤になると若干のダレを感じてしまうかもしれない、が、AlcestやAmesoeursが好きな人にはたまらないであろう楽曲が揃っているので、この手のリスナーには手放しでオススメできる良作だと思います。デビュー作としては十分な内容だと思うし、最近記事にしたPERIPHERY と同じく「2010年のホープ」と呼べそうなレベルの出来なんじゃないかなー。しかし、AlcestAmesoeursレベルの「凄み」は「まだ」ないので、過度の期待は禁物です。だけど、惜しくも解散した「Amesoeursの代わり」となるバンドである事は確かなんで、今後の彼らに大きな期待を持ちたいとは思う。願うならAlcestとAmesoeursを越えるバンドに化けてほしいス(・∀・)

Septembre Et Ses Dernieres Pensees
Les Discrets
Prophecy (Koch) (2010-05-04)
売り上げランキング: 5426

PERIPHERY 「Periphery」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
アメリカのメリーランド州に属するべセスダ出身の6人組 PERIPHERY のデビュー作となるセルフタイトルの「Periphery」を紹介。


01. Insomnia            ★★★★★
02. The Walk           ★★★★★
03. Letter Experiment      ★★★★
04. Jetpacks Was Yes     ★★★★☆
05. Light              ★★★★
06. All New Materials      ★★★★
07. Buttersnips          ★★★★
08. Icarus Lives          ★★★★☆
09. Totla Mad           ★★★★
10. Ow My Feelings       ★★★★
11. Zyglrox             ★★★★☆
12. Racecar            ★★★★☆


アメリカのメリーランド州にあるベセスダから新しく現れた6人組 PERIPHERYのデビューアルバムでセルフタイトルの「Periphery」なんだけど、大手ロードランナーと契約している彼らがやってる音楽性は、スウェーデンのMeshuggahCynicからの影響が多大に感じられる、変態ばりに変調子しまくりなテクニカル/プログレッシブ/マス・メタルをやってます。
ギターの音は完全にMeshuggah のコピーで、「Meshuggah2世」を名乗れるレベルのゴリゴリかつグルーヴィな激音を鳴らしている。ここまで「Meshuggahスキー」なバンドは、現時点ではこのPeripheryしか存在しないんじゃないかな?って思うほど。若干ジャジーな香りがするギター・ソロだったり、ポスト・ロック的な浮遊感と空気感を創り出すキーボード&エレクトロニカを基調とするアトモスフェリックかつ幻想的なパートはCynicExivious に近い世界観を構築し、ボーカルのエモーショナルな高音ボイスとアグレッシブなハード・コア・ボイスを組み合わせる所は「メタルコア」や「ポスト・ハードコア」に近い、「今風」な感覚で聴かせます。簡単に言っちゃうと、曲の尺が短いBETWEEN THE BURIED AND MEDILLINGER ESCAPE PLAN みたいな感じ。言うても、そこまで変態ってなわけじゃないし、テクニカルなんだけどちゃんとした「聴き易さ」があるから、全く敷居は高くないです。そのBTBAM同様に、エモーショナルなボーカル・パートが非常にキャッチーで聴きやすい事から、幅広いリスナーにアピールできるエクスペリメンタルな新世代型ハイブリット・メタルとして今後の路線を極めてほしいね。

「俺たちゃメシュガー2世だああああああああああああ!!!」とでも聞こえてきそうな、1曲目の”Insomnia”から激烈なテクニカル/プログレッシブ・メタルサウンドを披露し、時折り挟むアトモスフィアーな美メロが心地良さにアピールしてくるキラートラック。2曲目の”The Walk”は、ゾクゾクゴリゴリとスラッシーに刻むGリフと幽玄なメロディで目まぐるしく複雑に展開する、モロMeshuggahタイプなテクニカル/グルーブ/マス・メタルナンバーで、Cynic譲りのGソロは超クール。「うおー!うおー!」という掛け声がオトコ臭くて印象的な3曲目、美しく鳴り響くゴスチックなキーボードの音色とエレクトロニカが印象的なバラード風ナンバーの4曲目、終盤の電子系エレクトロニカがクールな5曲目、破天荒に展開する変態テクニカル・メタルな7曲目、ハード・ロック的なイントロが印象的なPVにもなっている8曲目、奇妙な雰囲気が印象的な10曲目、etc...。
曲のクオリティーは平均以上なんだけど、あえて欠点を述べるなら、「ガーガガガーガガ、ガーガガガーガガ」っつー感じのリフが多いせいか、どうしても似通った曲調が多く感じてしまうので(特に中盤以降)、トータルで70分を越える全12曲を通して聴くのはちと辛いかも。けど、曲の質はそれなりに高いんで、決して通して聴けないわけではないし、終盤の11曲目、「静」と「動」のメリハリを効かせた約15分ある大作の12曲目”Racecar”はめっちゃ聴き応えがある。特に11曲目の変態馬鹿テクナンバーにある終盤のGソロはOpeth っぽくて僕好み。

正直、デビュー作でここまでやれるのは結構衝撃的なんじゃないかなーって。反面、次作からのネタがちょっと心配だけど、、、それでも、十分に「2010年度のホープ」と自信を持って呼べそうな、将来に期待が持てる新人バンドの登場です!!


7.5 / 10


Periphery
Periphery
posted with amazlet at 11.01.16
Periphery
Sumerian Records (2010-04-20)
売り上げランキング: 46741
記事検索