Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2010年09月

UNSUN 「Clinic For Dolls」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
ポーランド屈指のデス・メタルバンド VADER の元ギタリスト、マウザー率いるゴシック/オルタナティブ・メタルバンド、UNSUN の約2年ぶりとなる2作目「Clinic For Dolls」を紹介。


01. The Lost Way          ★★★★★
02. Clinic For Dolls         ★★★★☆
03. Time                ★★★★
04. Mockers             ★★★☆
05. Not Enough           ★★★★☆
06. The Last Tear          ★★★☆
07. Home               ★★★
08. I Ceased             ★★★★☆
09. A Single Touch         ★★★☆
10. Why                ★★★


2008年にリリースされたデビューアルバムの「The End Of Life」がここ日本でもちょっとだけ話題になった、紅一点のボーカリストのアヤ嬢と元VADERのギタリストのマウザー率いるポーランド出身のゴシック・メタルバンド、UNSUNの2年振りの2作目「Clinic For Dolls」なんだけど、・・っとその前に・・・なんとッ!!Voのアヤ嬢とマウザーがいつの間にか婚約してたよーめでたいよー。けど、それが原因かは分からないけど、Indukti のドラマー VaaverとベーシストのHeinrichが脱退してたよー困るよーそれだけは困るよー。。。

さて、仕切りなおして本作についての感想なんだけど、結論から言っちゃえば前作のが良いです。・・・で終わっちゃったら何も書くことがなくなるから、、、言うて、そこまで悪い内容じゃないよう!!むしろ良い内容してるよ!!っていう体で話を進めていこうかな。
 今回、UNSUNの持ち味であるゴシック/インダストリアルなサウンドやポリッシュらしいエキゾチックな要素がだいぶ薄くなって、今作はフィメール系オルタナティブ・メタル色が強くなったっつーか、アバウトな例えだけど、そんな感覚がまずあるんだな。このバンドの目玉であるVoアヤ嬢の歌い方や歌メロについても、悪く言えば個性を失っているし、声に張りを出した歌い方には、誤解を恐れずいうと「パワーメタル」的な意識を聴き手に与えたりもするんだ。(てかアヤ嬢の声、前作の時とちょっと変わってない?気のせいかな) UNSUNの一つの特徴だったモダンなサウンドも若干影を潜め、やはり所々に「オルタナ・メタル的だなぁ」ってツクヅクと感じさせる音楽性に微妙に変化しているんだ。けど、このブログでも数多くの「オルタナ・メタル」を推奨しているオイラからすれば、今回の作風の微変化は余裕で許容範囲内だし、むしろ全然イケる作品なわけで、先ほどの「前作のが良い」という意見は変わらないけど、なんだかんだ「本作も良い」という感想でとりあえず落ち着く事ができた。
 持ち味であり特徴でもあったゴシック/インダストリアル色が薄くなった事により、自然現象として「メタル色」が強くなり、前作よりも俄然アグレッシブ&ヘヴィなサウンドになってます。つまり本作はギタリストのマウザーが主導権を強く握っている作品という事が分かります。つまりマウザーが亭主関白だったという事も分かります。(メンバー2人が脱退した理由も自ずとわかります)

ちゅーか、そもそもこのバンドってそこまで話題になるような音楽をやってるわけでもなかったし、「フィメール界の新星だ!!」的な扱いしちゃって、なに勘違いしてんだろうな俺。これでUNSUNの神格化から目が覚める事ができたから、逆に良かったのかも。・・・・・いかん、本物=The Birthday Massacre の後だと、どうしてもネガティブな意見しか出てこねぇわ(笑 別に特別ネガティブってわけでもないと思うけど。

個人的に今作で一番好きな曲で、オープニングを飾る1の”The Lost Way”は可憐なkeyとヘヴィでウネり気味なGリフで展開し、アヤ嬢の哀愁を含んだ力強い歌声にフックを感じさせるキラーチューン。激しくヘヴィに刻むアグレッシブなGリフがハンパないタイトル曲の”Clinic For Dolls”、華麗なkeyと「メタル」なGリフでミドルテンポに進む3の”Time”、ザクザクなGリフとメロディアスなサビがビューティフルな5の”Not Enough”、ピアノ系バラードの6”The Last Tear”、ゆったりとしたピアノで始まり、後に疾走感を増していく8の”I Ceased”、「あにゅ~♪」な9の”A Single Touch”。
 1,2,5,8などの、前作並みのクオリティを持った曲はあるにはあるんだけど、如何せん8の”I Ceased”以外の後半の曲には面白みが感じられないんだ。後半はクソといわれてもしゃーないレベル。バリエーション不足なインダストリアルな音はオマケ程度だし、マウザーのGソロも前作のソロの方が刺激があったような気がするなぁ。
 結論としては「前作のが良い」わけだけど、今作「も」それなりに聴けるアルバムであるのは確かなんで、前作が気に入ったって人は十分に聴く価値あると思う。なんだかんだで良い曲あるしね。つー事で次作に期待・・・!!


7.0 / 10


Clinic for Dolls
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Unsun
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THE BIRTHDAY MASSACRE 「Pins and Needles」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
UK出身でカナダを拠点に活動しているゴシック/インダストリアル・ロックバンドの6人組、THE BIRTHDAY MASSACRE の約3年振りとなる通算4作目「Pins and Needles」を紹介。


1. In The Dark             ★★★★★
2. Always                ★★★★★
3. Pale                  ★★★★☆
4. Control                ★★★★☆
5. Shallow Grave            ★★★★
6. Sideways               ★★★☆
7. Midnight               ★★★★
8. Pins And Needles         ★★★★
9. Two Hearts             ★★★★
10. Sleepwalking           ★★★★★
11. Secret               ★★★★


紅一点のJKガール(年齢詐称)ことチビ嬢を擁する6人組、その名もThe Birthday Massacre(直訳すれば"誕生日に大虐殺♪♪")なんだけど、やってる音楽性というのは、シンセ/テクノ・ポップ的な煌びやかな音を豪快に鳴らしたゴシック系インダストリアル・ロックをプレイしていて、要は「メタル」「ゴシック」「インダストリアル」「ポップ」等の様々なサウンドを組み合わせたオルタナ風ロックで、本日紹介する前作から約3年振りとなる4th「Pins and Needles」は、ミステリアスかつホラーかつキューティーかつ病的な、個性に溢れたメルヘンチックな世界観を作り上げ、自身のオリジナリティを確立した2nd「Violet」とは一線を画した作風で、もはや2ndの頃のダークウェーブ的な毒々しい面影は皆無に等しく、分かりやすくいえば前作の3rd「Walking With Strangers」のいわゆる「ヘヴィ・ロック路線」を素直に引き継いだ作風で、その前作よりも一段と楽曲の「ヘヴィ化」&「ポップ化」が進み、全体的にポッピーな軽快さを持った曲が多くあり、正直言って、これはもはや「ガールズ・ロック」的なノリで聴けちゃうレベルなんだ。そう、より一層にポーランドのUNSUN を想起させたり、誤解を恐れずにいうとドイツのAloha From Hell みてーなポップ・サウンド、、、としても聴けますよーっと。
 万人受けすら狙えるほどキャッチーな要素を含んだ今作だが、このポップネスな感覚は80s的な懐かしさっつーか、UK出身的にスパイスガールズっぽいっつーか、兎に角ある種のノスタルジーすら存在する個性豊かなサウンドは実に魅力的かつメルヘンチックで、今回の「ポッピー」な「明るさ」も、TBMの一つの新しい持ち味として楽しむ事ができます。ついつい「胸キュン」しちゃうVoチビ嬢のキューティーな萌えボイスは相も変わらずで、ノルウェー産のMORTAL LOVE に近い感覚を垣間見せるのも個人的に◎なんだ。今回のジャットケもやっぱりTBMカラーとなる「バイオレット」な感じですね。

前作からの流れ=「ヘヴィ・路線」を明確に意識させるオープニング曲の”In The Dark ”は、メルヘン&ポップ&キャッチー&ヘヴィなキラーナンバー。大仰に鳴らすシンセやテクノチックなサウンドが絡み合う2の”Always”は「オーールウェ~~~~~イズ♪♪」な底知れぬポップ感がたまらない。この曲は本作を象徴する一曲だね。 浮遊感のあるゴス・ロック的なサウンドに哀愁のあるkeyで味付けをする3の”Pale”、「煌びやかなメルヘンに踊れ」なノリノリ系ヘヴィ・ポップチューンの4”Control”、エレクトロな音をメインとした艶ゴス・ロックな5の”Shallow Grave”、今作の中ではちょいと地味な6の”Sideways”、爽快な疾走感とポップなエレクトロニカがカッコイイ7の”Midnight”は4曲目の”Control”に共通するナニかがあります。イントロから激しくヘヴィなタイトルトラックの8”Pins And Needles”はVoチビ嬢のキューティーな歌声に萌える事ウケアイなナンバー。ヘヴィなサウンドとメルヘンな世界観が良い9の”Two Hearts”、前作の名曲”Falling Down”を彷彿とさせるキャッチーな疾走系キラーチューンの10の”Sleepwalking”、ラストの”Secret”は幽玄かつ夢心地な雰囲気がツボすなぁ。
 前作は1~6曲目までは粒揃いで良かった分、後半のインパクトが弱い感じだったけど、今作では後半の曲もそれなりに楽しめる佳曲が多い印象。やっぱ「捨て曲がない」ってのが大きなポイントになってると思う>本作 これは言わずもがなだけど、前作の”Falling Down”や”Red Stars”や”Looking Glass ”みたいな、一発で耳に残るガチなキラーチューンは前作のが多く存在します。つまりは前作ほどのツカミはないんだけど、最後までダレずに聴ける感覚というか、聴けば聴くほどジワジワと味が出る中毒性の高い作品というか、だいたいそんなイメージ。
 正直、この中毒性はThe Birthday Massacreでしか味わえないだろうし、それほどまでに引き込まれるTBMの甘~いメルヘンワールドが今作でも威風堂々と健在なんだ。兎に角も完成度が高い作品です。前作と本作・・・う~ん、どっちもそれぞれの「良さ」というのがあって、甲乙付け難いですわ(まぁ普通に考えれば前作のが凄んでたけどね)。・・・という事で、今年の数少ないフィメール系では間違いなくアタリと呼べるアルバムです。今年のBESTにランクインしてくる可能性も・・・!!!!


7.5 / 10


Pins & Needles
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Birthday Massacre
Metropolis Records (2010-09-14)
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MAR DE GRISES 「Streams Inwards」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
チリ出身のメロディック・ドゥームメタルバンド、MAR DE GRISES の約2年振りとなる3作目「Streams Inwards」を紹介。


01. Starmaker                      ★★★★★
02. Shining Human Skin                ★★★★★
03. The Bell And The Solar Gust          ★★★★☆
04. Spectral Ocean                   ★★★★
05. Sensing The New Orbit              ★★★★★
06. Catatonic North                  ★★★★☆
07. Knotted Delirium                  ★★★★☆
08. A Sea Of Dead Comets             ★★★★☆
09. Aphelion Aura [limited edition bonus]    ★★★★★


本日紹介するのはチリ産のメロディック・ドゥームメタルバンド、MAR DE GRISESの3作目「Streams Inwards」なんだけど、良作だった前作の2nd「Draining the Waterheart」では、OPETH の2nd「Morningrise」的な陰鬱で幽玄なる世界を彷彿とさせる、アトモスフィアーな空気感に重心を置いたガチなフィーネラル系ドゥーム・メタルをプレイしてた彼らMar De Grisesですが、その前作から約2年振りとなる本作の内容はというと、フィンランド出身のSwallow the SunGhost Brigade 、今年新作を予定しているスウェーデンのOctober Tide などの北欧系メロディック・ドゥーム・メタル勢に近い感覚で、悲壮感が溢れ出る「泣きまくり」な叙情性を含んだメロディックなギターや、フランスのAlcest 的なノスタルジーかつメランコリーな哀愁的メロディを全体に鳴らし、従来のMar De Grisesらしくアトモスフィアーなkey/シンセの音を豪快に散りばめつつも、前作でも垣間見せた「プログレッシブ・メタル」な意識がより表面化し、それにより少しばかり「洗練」を感じさせるサウンドとなり、そこへ前作での「アトモスフィアー」&「ドゥーム」な要素を付け加えた感じの音楽性へと、微妙ながらもサウンドの変化が見られるんだ。これはもはやガチな「ドゥーム」というよりはNeurosis 等のスラッジ/ポスト・メタル系に近い「ポスト・ドゥーム」と呼ぶ方がシックリくるし、勿論、Opethのような「暗黒系プログレッシブ・メタル」としても聴く事ができるし、陰鬱系クリーン・ボイスと豪快なグロウルを使い分けるスタイルは、まさに「2ndの頃のOpeth的」な感覚を一層に強めるポイントとなってるんだ。そして一番に注目すべきは、ボートラ扱いではあるけど、9曲目の”Aphelion Aura”で聴けるアダルティーでアンビエントっぽいフィメール・ボーカルの「まさかまさか」の登場とか、その意外性に今作の「凄み」を垣間見ることもできるんだ。兎に角、精神が不安定になりそうなほど、重~く暗~い悲壮感に苛まれることウケアイな、絶望とカオスの壮絶な渦へと引きずり込むかの如くな、孤高な「夢幻ドゥーム世界」へと聴き手を誘う名作の誕生です・・・!!

哀愁を含んだメロディが増えた事により、前作よりも随分と聴きやすくなってるし、「深化」という言葉が似合う前作とは違い、今作は素直に「進化」してきた作品だと感じた。「アトモスフェリック・ドゥーム」の代表格といえば、このMar De GrisesとフランスのLethian Dreams を思い出すけど、前者が「プログレ・メタル」寄りで後者が「フィーネラル」寄りのドゥーム・メタルとして、今回で見事に差別化することができたね。
 今作は実にSeason of Mist レーベルらしいサウンドとでも言うんだろうか、言うんだろうね。・・・つーかUSのCynic やフランスのETHSKlone とかもこのSoM出身と知ってビックリしたんだが。。。最近移籍したKYLESA や昨年出した新作が良かったGhost Brigadeは知ってたけど。兎に角、いちいちオイラのツボを知ってるバンドが多くて嬉しいレーベルさんですなぁ・・・!!にしても、何故にスラッジ/ドゥーム系のジャケは渦巻きみたいな形状が多いんだろう?Kylesaの新作のジャケも渦巻いてるしwまぁ同レーベル繋がりといえばそれまでだけどね。つーか今回のジャケって、よく見ると蓮っぽくてグロイな・・・。

悲壮感丸出しな泣きのギターで始まるオープニングトラックの”Starmaker”は、もうどうしようもない絶望感に苛まれ、終始泣きっぱなしな暗黒憂鬱世界を「壮絶」かつ「プログレッシブ」な感覚で彩るキラーチューン。モロにSwallow the Sunを想起させる2の”Shining Human Skin”は、クリーンVoを使った「静」パートと、泣きのギターと強烈なグロウリングを聴かす「激」なパートとでメリハリを効かせて進み、Ghost Brigadeを想起させる憂鬱なクリーンVoを擁したエピックなサビへと展開する、これまたメロディックな「泣き」のキラーチューン。3の”The Bell And The Solar Gust”は「プログレッシブ・メタル」な感触が特に強く出てる曲で幽玄な雰囲気がツボ。インストナンバーで、前作のアトモスフェリックな異空間的な雰囲気がスゴイ4の”Spectral Ocean”、Alcestを思わせるノスタルジックなイントロのメロディからして哀し過ぎる・・・5の”Sensing The New Orbit”は、憂鬱なクリーンVoを交えつつ、騒々しくもドゥーミーに、そして美しく破滅へと向かうキラーナンバー・・・。重く暗いピアノの音色で始まる6の”Catatonic North”は、再びSwallow the Sunを想起させる静かなクリーンVoでゆったりとした神秘的な雰囲気を創り出す「静」パートと、フィーネラル系ドゥームな絶望パートでメリハリをとても強く効かせた曲。Neurosis的な精神性を持った7の”Knotted Delirium”は、奇怪な邪悪さをメインとしたパートと壮絶かつハイテンションな絶望ドゥーム・パートでメリハリを強く意識させる曲。鬱系フィーネラル・ドゥームなラストの”A Sea Of Dead Comets”・・・という感じ。スウェーデンのPAATOSが奇怪というかヤバげになったらこんな感じになりそうなボートラの9を聴くと、俄然と(女性Voが参加していた)Swallow the Sunの新譜を想起させるのぅ・・・!!
 初っ端から終わりまで泣きっぱなしな絶望ナンバーは、初期のKATATONIA と互角なレベルといっても過言じゃないね。特に2曲目の”Shining Human Skin”は、本作の「洗練」と「進化」を確かに感じさせる名曲だし、Alcestバリに「ノスタルジー」と「切なさ」を含んだ5曲目の”Sensing The New Orbit”もヤベーのなんのって・・・。前半の曲はメロディックな感覚が非常に強くて、後半の曲は前作的なフィーネラル系ドゥームナンバーで破滅に向かって・・・。兎も角、捨て曲がないんです。
・・・オリジナリティなどは前作のがあったかもだけど、トータルで見れば俄然今作のが優ってる部分が多いです。つまりは言わずもがな、本作は彼らの最高傑作だし、今年のBESTにもランクインしてくることウケアイなメロディック・ドゥームの名作ということなんだ。・・・このバンドしか知らないけど、「チリ産」侮れませんなぁ・・・!!さてこうなると、元KATATONIA・・・のFred Norrman率いる(そうか・・・KATATONIAになっちゃったんだよなぁ・・・。) October Tide の新譜の出来というのが気になってくる頃だが・・・!!


8.5 / 10


Streams Inwards (Dig)
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Mar De Grises
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ANATHEMAの新曲のライブ映像!!

オイラ的に、今年度No1BESTアルバムとなったANATHEMA「We're Here Because We're Here」からの曲がぼちぼちとライブで披露される事になったようなので、youtubeにあるビデオをここにちょっとだけ紹介。オススメは”Thin Air”と”Summer Night Horizon”です。


Anathema ”Thin Air”


Anathema ”Summer Night Horizon”


Anathema ”Dreaming Light”


Anathema ”Everything”


新作以外からの名曲

STONE SOUR 「Audio Secrecy」 レビュー


HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ
Slipknot のフロントマンであるVoコリィ・テイラー率いるUSのオルタナティブ・メタルバンド、STONE SOUR の約3年振りの3作目「Audio Secrecy」を紹介。


01. Audio Secrecy              ★★★
02. Mission Statement            ★★★★★
03. Digital (Did You Tell)          ★★★★
04. Say You'll Haunt Me           ★★★★☆
05. Dying                    ★★★★
06. Let's Be Honest             ★★★☆
07. Unfinished                 ★★★★☆
08. Hesitate                  ★★★★★
09. Nylon 6/6                 ★★★★
10. Miracles                  ★★★☆
11. Pieces                   ★★★☆
12. The Bitter End              ★★★★
13. Imperfect                 ★★★☆
14. Threadbare                ★★★★☆


Slipknotコリィ・テイラー率いるロックバンド STONE SOURの3作目「Audio Secrecy」なんだけど、通算で3枚目となる本作でも、彼らのサウンドの「核」となる「オルタナ・メタル」「ハード/ラウド・ロック/ポスト・グランジ」「ポップ」などの要素を絶妙にミックスさせた、メロディアスでモダンな、非常に安定感のあるロック作品をリリースしてきました。
 本作はこれまで以上に聴きやすさを持った内容になってて、ハードでメロディアスなロックナンバーからポスト・グランジな曲からSlipknot譲りのヘヴィ&ポスト・ブルータルなGリフが激しいナンバーからコッテコテなアメリカン・バラードからムーディなアコギナンバーまで、どれもこれもキャッチーに聴かせるし、バラエティさもなかなかにあって、兎に角も、「上手にまとまってる感」が強い作品だと感じた。特にコレといって何か凄い事や目新しい事をやってるわけじゃないんだけど、強いて言うならば、どの層にもアピールできるロックをやっているという所が、「凄い」という風に表現できるポイントなのかも。

バンドの中心人物であるコリィは、Slipknotの時の邪悪なグロウリングはほぼ封印し、このStone Sourではクリーンなボーカルを中心に歌い込むスタイルで、それぞれの曲調に合った歌声を披露しており、改めてボーカリストとしてのコリィ・テイラーのポテンシャルの高さに脱帽する事ウケアイです。つーか歌うめええええええええええええええ、ってなる。バラード系では特に。8曲目とか必聴モノだよ!!

暗めなピアノが鳴り響くタイトルトラックのインストでスタートし、オープニングトラックとなる2曲目の”Mission Statement”はモダンな単音系Gリフを擁しダークな雰囲気で進み、爽快感とドライブ感を兼ね備えたフックのあるサビへとカッコ良く展開していく「オルタナ・メタル」なキラーチューン。適度なヘヴィネスと疾走感があるハードな3の”Digital (Did You Tell)”、シングルとなった4の”Say You'll Haunt Me ”もメロウなイントロで始まり、ラウドでキャッチーなサビを聴かせるHR的ナンバー。Voコリィの歌にグッとくるポップ・バラードの5”Dying”、グランジチックな6の”Let's Be Honest”は中盤のパートがSlipknot的な邪悪さを醸し出す曲。ポスト・ブルータルな重いGリフをメインに進む7曲目の”Unfinished”はポップでキャッチーで爽やかなサビとのギャップがツボな曲で、流麗なGソロも聴きどころかも。王道的過ぎるアメリカン・バラードな8の”Hesitate”は哀愁溢れまくりなコリィのボーカルがヤバイ。。。今作で一番激ヘヴィなグルーヴをブチかます9の”Nylon 6/6”、ムードのある雰囲気が印象的な10の”Miracles”、なんとなくブルージーなHRナンバーな11の”Pieces”、ザクザクゴリゴリとヘヴィに刻むスリッペ的な12の”The Bitter End”、メロウなアコギチューンの13”Imperfect”、プログレッシブな感覚で聴かせるラストの”Threadbare”も独特な暗黒世界が広がる・・・という感じ。
 とりあえずは1~8が前半の流れで、9~14までが後半の流れという感じ。前者は「ヘヴィ/ハード/メタル/ラウド/グランジ」+「ポップ/キャッチー/バラード」な、ツカミのいいキャッチーな曲を並べて一気にサクッと聴かせる流れが印象的で、後者はコリィの歌をジックリ聞かせるタイプの、ゆったりと落ち着いた曲を多めに並べた印象。けどやっぱり前半の勢いが良すぎるせいか、後半とのギャップに若干の肩透かしを食らう可能性あり。最後らへんにもう一曲でいいからメロディアスな曲が欲しかったかな、欲を言えばね。言うても、楽曲のクオリティや作品トータルの質はめっちゃ高いんで、今時のストレートな「洋楽ロック」として、安心してオススメできる良作です・・・!!


7.5 / 10


Audio Secrecy
Audio Secrecy
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Stone Sour
Roadrunner Records (2010-09-07)
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