Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2011年02月

AMIA VENERA LANDSCAPE 『The Long Procession』 レビュー

アーティスト Amia Venera Landscape


アルバム 『The Long Procession』


Track List
1.Empire
2.A New Aurora
3.My Hands Will Burn First
4.Ascending
5.Glances (Part I)
6.Glances (Part II)
7.Marasm
8.Nichòlas
9.Infinite Sunset of the Sleepless Man
10.The Traitors' March

イタリアはヴィットリオなる地から現れたハードコア界期待の新星、その名もAmia Venera Landscapeのデビューアルバム『The Long Procession』が、かなり凄い事になってるんで早速ココに紹介。まず、彼らの音楽性からなんだけど、Ambientやポストロック、Atmospheric系スラッジやカ オティック・ハードコア、プログレッシヴ/マス・メタルなどの、あらゆるジャンルを吸収した叙情派ポスト・ハードコアをプレイスタイルとした6人組で、若武者らしい跳動感溢れる、言わば”ハイパーごった煮メタル”とでも呼んじゃいたいくらいの、”混沌” ”怒り” ”破壊”を刹那的に表現する姿は、もはや新人離れしたスケール感と衝撃を聴き手に与えます。分かりやすく言っちゃえば、ドイツのThe Ocean やスウェーデンのCult Of Luna を極端に(TDEP 的)カオティックHC/ポストHC寄りにした感じ。クリーン・パートでは、USやUKのバンド的ではなくて、同郷のKlimt 1918 っぽい感じなのが、またイイです。久々に現れた感があるマジな新人で、しかもイタリアという場所からってのが一つの大きなポイントだし、余計に期待度が高まるってもんです。うん、今後も要チェックやッ!!

 オープニングの#1”Empire”からして激しくカオティックに轟きまくる”激音”が襲いかかり、中盤にAmbientな静寂を挟み、終盤は全てを一蹴し全てを破滅させるスラッジーな轟音~ピアノの物哀しい音色でThe End。兎に角もカオティック&プログレッシヴ、そしてメリハリを効かせて展開します。#2の”A New Aurora”は、”哀”を含んだクリーンVoを取り入れた抒情派ポストHC/ポスト・メタル風な曲で、刹那い気持ちにさせるメランコリーなメロディが泣けます。。。#3の”My Hands Will Burn First”は、約3分の曲ながらもマスく濃密に展開してみせます。本作の”轟音世界”の中で一際Ambientな静寂に包まれる#4の”Ascending”と#5の”Glances (Part I)”、PVにもなってる#6の”Glances (Part II) ”はクリーンVoが主体の曲で、ポストロック的な抒情性とハードコアな激情感が絶妙に絡みます。約14分もある超大作の#7”Marasm” は、”静寂と激情のあいだ”とでも呼びたいドラマ的な感覚で、全体的にAmbientやポストロック的な繊細なオーラで包み込まれ、中盤からスラッジー な轟音やら、テクニカル/マスい展開やらを交えてドラマティックに展開。再び#1のような”プログレッシヴ系激情カオティックHC”な”轟音”を激しく撒き散らす#8の”Nichòlas ”、#9のAmbientな流れから繋ぐ#10の”The Traitors' March”でEnd。
 とにかく圧倒されっぱなしの序盤、Ambient色を強める中盤、#7#8の大作が連続して待ち構える終盤、と、全てにおいてスキがないアルバムで、音の爆発力がハンパないです。

  というわけで、あらゆる音楽リスナーにアピールするAmia Venera Landscapeのデビュー作『The Long Procession』は、去年聴いてたら間違いなくBESTに入ってただろうなぁって思うほど、他に言葉はいりません、単純にオススメ。ホントに凄まじいバンドの登場です。が、唯一残念なのは流通が悪く、実質itunesやBandcampでしか音源が入手できない事。しかしありがたい事に、Bandcampでは本作のフル音源が聴けちゃいます。んで、気になった方は是非→http://amiaveneralandscape.bandcamp.com/


8.5 / 10

SIRENIA 『The Enigma of Life』 レビュー

アーティスト SIRENIA


アルバム 『The Enigma of Life』


Track List
1 The End Of It All
2 Fallen Angel
3 All My Dreams
4 This Darkness
5 The Twilight In Your Eyes
6 Winter Land
7 A Seaside Serenade
8 Darkened Days To Come
9 Coming Down
10 This Lonely Lake
11 Fading Star
12 The Enigma Of Life
13 Oscura Realidad (bonus track)
14 The Enigma Of Life (acoustic version bonus track)

2008年にスペイン人のアイリン嬢をニューシンガーとして迎え、その翌年に4th『The 13th Floor』をリリースして、いわゆる”嬢メタル”界隈を大いに盛り上げた事で久しい、中心人物のモーテン(G,Vo)率いるノルウェーのシンフォニック・メタラー、SIRENIAの約2年ぶりの通算5作目『The Enigma of Life』は、やはり前作と同様にヘヴィなGリフとピアノの華凛な音色を擁した”キャッチー”な”Female Fronted Metal”をありのままに展開し、つまりは前作の延長線上に置ける作品で、アイリン嬢の歌唱力””アップもさることながら、特に#2の”Fallen Angel”や#3の”All My Dreams”や#6の”Winter Land”辺りを聴けば分かるとおり、アイリン嬢が”それなりに”だが...それなりに”歌える”ようになった事で、歌メロに変化が出てそれにより”クサさ”が増した印象があって、中でも#6の”Winter Land”なんかでは、”おみゃ~は欧州のテレサ・テンか(笑)”とでも言いたくなっちゃうほどにクサ過ぎる哀愁歌謡メロが炸裂してます。しかし、抑揚?っつーんだろうか、とにかくメロディに無理矢理変化をつけようとすると、余計にアイリン嬢の歌のヘタさ加減が目立っちゃって、妙に”不自然”な感覚があるのも確か。そう、つまりは前作のが”自然”な歌メロだったんじゃないかなぁ。というか、アイリン嬢の歌唱力をよく理解して、そして”巧く”利用してたよなーって>前作 WTのシャロンみたく特別声量があるってわけでもないし、”ヘタはヘタなりに”ってよく言うじゃん?

 基本的に、バックの演奏隊の音やシンフォニックなアレンジは、前作からの変化が全くといって無いので、”新鮮味”という所には期待しないほうがいいです。あくまでも”Female Fronted Metal”のスタイルを基礎として、そこへ味付け程度にシンフォな音を鳴らす感じ。つまり今作はアイリン嬢の歌謡チックなボーカルを中心に聴かせる、前作以上にポップ&キャッチー?な作風というわけです。言うて、おいら的には、前作の方がインパクトあったと思うし、曲数的にも前作の全9曲ってのが丁度よかったんよ。ボートラ抜いても全12曲あるし、本作は無駄に”冗長”な印象です。つうか間違いなく後半にダレがきます。なんでもいいけど、”キング・オブ・歌謡メタル”な#6の”Winter Land”は一聴の価値アリだと思うしオススメ。前作レベルのクオリティを持った#1の”The End Of It All ”も同様にイイです。それ以外は如何せん”個性”が弱すぎるかなぁと。”キャッチー”なのに”耳に残らない”とはこれいかに・・・はたしてこれは”キャッチー”と言うてエエんだろうか?

 というわけなんだけど、作品の質は前作『The 13th Floor』に遠く及ばないけど、キャッチーな歌モノ系フィメール・メタルが好きって人にはオススメできます。ついでだからテレサ・テンが好きな人にもオススメしときますw(なんでや)


7.0 / 10


The Enigma of Life
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dredgの新作『Chuckles & Mr. Squeezy』のジャケがキモエロkawaii件

アーティスト DREDG


USカルフォルニアはロス・ガトス出身のアート・オルタナティブ・ロッカー、dredgの新作『Chuckles & Mr. Squeezy』のジャケが”キモエロkawaii”件について。こりゃジャケ買い決定だなお前らッ!予約必須ぞッ!!

問題のジャケ↓↓↓

おいら、好きですこういうの。

Between the Buried and Meの新作はMetal Bladeから!!

アーティスト Between the Buried and Me


USのバカテクメタラー、Between the Buried and Me【BtBaM】が新作『The Parallax: Hypersleep Dialogues』Metal Blade Recordsから3月にリリースするらしいです。2作目から作品をリリースし続けていたVictoryを抜けて、今回新しく契約したMetal Bladeといえば、フロントマンのTommy Rogersがつい最近ソロデビュー作をリリースした所のレーベルさんですね。そう考えれば今回の移籍も納得です。・・・あのThe Oceanも在籍するMetal Blade Recordsが今アツいッ!!

ARAFEL 『For Battles Once Fought』 レビュー

アーティスト ARAFEL


アルバム 『For Battles Once Fought』


Track List
01. Sword's Hymn
02. Kurgan
03. The Siege
04. 1380 - The Confrontation
05. The Last Breath Of Fire
06. Im Field
07. Wolf's Hunt
08. Death Of Archaic World

紅一点の女性ヴァイオリニストを含む、中東はイスラエル出身の5人組で、昨年にEquilibrium を脱退したヘルゲ(Vo)を新メンバーに迎えた、Arafelの約6年ぶりとなる通算3作目『For Battles Once Fought』なんだけど、そんな彼らの音楽性は、言わずもがな、ドイツのEquilibriumAgrypnie 、フィンランドのEnsiferum を彷彿とさせるメロデス/メルブラ系フォーク・メタルで、EquilibriumほどのRPG系シンフォニックな大仰さは薄いけど、Equilibriumの突き抜けた勢い&疾走感と、Agrypnieのバトル・メタルにも通じる”勇壮なる雄々しさ”が組み合わさったかのような、音的に近いバンドを例えに挙げるだけでムッサ苦し過ぎるやろwってな感じの、実に攻撃的でアグレッシヴな”漢のメロブラ世界”を繰り広げ、アコースティックやヴァイオリンの壮麗な音色、コルピちゃんチックにフォーキッシュ/ペイガン系な遊牧民メロディがワイワイガヤガヤ♫と華麗に舞い踊る”宴”な場面、スケール感を生む荘厳なクワイヤやスラッシーに刻むGリフ、高音デスと低音デスを使い分けるヘルゲのボーカルを交えてプログレッシヴに展開する、まさしくジャケの”熱きウォーリアー達の血肉踊る勇姿”が、映画『300』ばりのスケール感で描かれるArafelのアツい高揚感誘う”漢の音楽”は、正直言うて今のEquilibriumやEnsiferumを軽く凌駕する”凄み”と、実に”フォーク・メタル”然とした世界観があります。今年のPaganfestにもラインナップされてるあたり、納得ですね。

 これぞガチムチ、それぞメロブラな”漢=オトコ”くっせーGリフの質がパなく高くて、EquilibriumとEnsiferumの新作に足りなかったものが全てココに集約されていると言うても過言じゃないほど、その偉大な2バンドの”美味しいところ”を巧みに吸収したサウンドには、この手の悶絶リスナーの期待に答えること間違いないです。トータルタイムが無駄に長かったEquilibriumとEnsiferumの新作と比較して、本作は約46分という短さで最初から最後までデスラッシュばりに全力疾走し続けるその荒くれた姿は、Equilibriumの名盤『Sagas』を彷彿とさせ、内容もそれに匹敵するほど。つーか、これがホントのEquilibriumの3作目って言うとけば、他に説明はいらないよね。つまりは、Voのヘルゲが抜けたEquilibriumの新作にちょっと肩透かしを食らったっつー人は、迷わずコレを聴きなさいって話です。いやホントに、今年のメロブラ/メロデス/フォーク系のジャンルでは一番イイんじゃないの。ってかコレ以上の作品は今年はもう出ないでしょ、ってくらい。今年のBEST確定かな?少なくとも上半期は。

 ”熱き漢たちの血肉踊る勇姿”を脳裏に映像化させるSEで幕開けするオープニングトラックの”Sword's Hymn”からして、ザックザクに鋭く刻むGリフの上にファファファファ♪フォーキーなメロを乗せて、兎に角アグレッシヴに疾走しまくるキラーチューンで展開がヤバカッコイイ。フォーキッシュなイントロで始まる2の”Kurgan”は、高揚感溢れる勇壮なリフや”お~お~お~お~”という雄々しいクワイヤをブラストに乗せて激しくブルータルに爆走する曲で、アコギを使ったフォーキーな間奏も良いアクセントになってる。アコギイントロで始まる3の”The Siege”は、雄々し過ぎるリフやザクザク刻むリフを擁しプログレッシヴかつアグレッシヴに展開。←クラシカルなソロもいい感じ。ファンファン♪と陽気に鳴りまくるメロを擁しアグレッシヴに疾走!!疾走!!疾走!!する4の”1380 - The Confrontation”、作品に壮大なスケール感を施すインスト曲の5”The Last Breath Of Fire”、再びデスラッシュばりに激しく攻撃的に爆走する6の”Im Field”、なんか90年代ちっくな音で意表をつくイントロで始まる8の”Death Of Archaic World”は、ザクザクなリフとEquilibrium的なシンフォニックなRPG要素を持った曲...という感じで、もう意味分からんほどブラスト乱発しまくって全曲疾走してますw休む暇なんてありませんw前半後半で言えば、前半のが曲のクオリティは高い印象です。

 というわけで、このウザ過ぎるほどのアツさは、今の寒い時期に耳の暖房として役立ちますwんで、これはオススメです・・・!!

8.5 / 10



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