Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2011年07月

℃-ute解散がショック過ぎるので更新停止します

SHINING 『VII - Född förlorare』 レビュー

Artist Shining (Swe)


Album 『VII - Född förlorare』


Track List
01. Förtvivlan, Min Arvedel
02. Tiden Läker Inga Sår
03. Människa O'Avskyvärda Människa
04. Tillsammans Är Vi Allt
05. I Nattens Timma [Landberk cover]
06. FFF

北欧スウェーデンは首都ストックホルムが生んだ”アブナイ系男子”ことNiklas Kvarforth中心とする”Swe”の方の自殺系ブラック・メタルバンド、Shiningの約2年ぶり通算7作目『VII - Född förlorare』なんだけど、このバンドっつーのは、2005年作にリリースされた傑作『IV - The Eerie Cold』から”オペ某Like”な静パートを露骨に取り入れ始め、そしてノイジーなギターやアコギを擁した前々作の名盤『V - Halmstad』でいわゆる”オペス・スタイル”の完成型をお披露目し、前作の『VI - Klagopsalmer』では#2の”Plågoande O'Helga Plågoande”を筆頭とした”ブラック・メタル版オペス”を惜しげもなく展開してたが、その”静と動”の王道的スタイルは本作でも不変で、言わば”OpeShining”とでも呼びたくなるプログレッシヴ・ブラックを踏襲し、前作譲りのアコギとニクラスのクリーンボイスを擁した#1”Förtvivlan, min arvedel ”のビデオばりに”キケン””ダメ。ゼッタイ。”な香りのする自傷系ブラック・メタルをやってのけている。そして毎度のこと、生きる目的を失った”うなだれた男たち”の悲壮感がヤバ過ぎる鬱いジャケもヨロシ。
 
 ・・・という印象で、名盤の『V』『IV』の頃のガチ鬱な雰囲気や精神的に病んでる悲壮感は薄くなっているものの、その頃よりも洗練化した近年のスタイルも気に入ってる人ならきっと気にいるはずです。ちなみに、前作では1999年に解散したノルウェーのゴシック系ロックバンドSeigmenのCoverをやってたけども(これがまたイイ曲)、本作では同郷のプログレバンドLandberkのCoverを披露。あと#3にはアチエネのクリストファー・アモットが参加してて、#2,#4,#5にもそれぞれに自国スウェーデン出身のゲストをフューチャーしている。しかし、ここ最近のゲスト多用はそろそろ打ち止めにしてほしいというのが本音でもある。

 ”おめェ!おめェ!おめェ!!”な#1は近年のスタイル=プログレッシヴ・ブラックの典型的ナンバーで、ナニがキマッっちゃってるSEとその反面清らかなアコギのイントロからして不安定なキモチにさせる#2は二クラスの野太い声やギョエエエエ!!っていう叫び声、ブラストで爆走した後にはアコギとメロトロンのしみったれた静寂パートがやってくるという超展開。#3ではコッチがドン引きするほどピロピロに弾きまくるクリストファーのGソロが入ってて、ピアノで始まる#4はノイジーなギターで綴る長尺ナンバーで、ゲストのHåkan Hemlin氏がハスキーな声でエモーショナルに歌うクリーンパートがイイ。アコギとピアノでシミジミと展開する#5はゲストのPeter Bjärgö氏のシブすぎる歌がジャジーでムーディな香りを漂わし、原曲よりも郷愁的な雰囲気は薄め。ラストを飾る#6は近年プログレ・ブラックな曲。

 というわけで、『V』や『IV』のような不快感を催すザラザラノイジーなアルバムではないけど、音の輪郭がハッキリクッキリとしたプログレ・メタル化したShiningも悪くはないです。噂では早くも来年に新作がリリースされる?らしいので、次のアルバムこそはゲスト控えめで、そして昔のようなブラック寄りの作品を期待したいです。


8 / 10


VII : Fodd Forlorare
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Shining
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DRACONIAN 『A Rose For The Apocalypse』 レビュー

Artist Draconian


Album 『A Rose For The Apocalypse』


Track List
01. The Drowning Age
02. The Last Hour Of Ancient Sunlight
03. End Of The Rope
04. Elysian Night
05. Deadlight
06. Dead World Assembly
07. A Phantom Dissonance
08. The Quiet Storm
09. The Death Of Hours

北欧スウェーデンはヴェルムランド地方に位置するセフレ出身の6人組、Draonianの約2年ぶりとなる通算5作目『A Rose For The Apocalypse』は、アートワークにParadise LostMoonspellなどのジャケを手がけたSeptic Fleshのベーシストセス・シロ・アントン、そしてミックス&プロデューサーには”俺の界隈”の重役を務めるイェンス・ボグレン氏を前作と同様に起用、そのサウンドも言わずもがな、前作の延長線上にあるNovembers Doom直系の”オトコのメロドゥーム”を基本の世界とし、全てを焼き払う男Voアンダースのガチな低音グロウルと荒れ果てた焼け野原に救いの手を差し伸べる女Voリサ姐の胸を打つ歌声とのギャップは相変わらずの聴き応え、そして同郷のOctober Tideや隣国玉々フィンフィンフィンランドのSwallow the Sun直系の”泣きメロ”が大幅に取り入れられた本作の楽曲陣は、更なる円熟感と前作を凌ぐソングライティングを発揮している。

 まず、オープニングを飾る#1”The Drowning Age”からして、近年のスタイルの大きなカギとなるVoリサ姐を擁し”絶望の渦に希望の光”をもたらす凛とした歌声を大々的にフューチャーしたドラマティックな曲で、この曲だけで”メロドゥーマー”は歓喜する事ウケアイ。で、MVにもなってる#2”The Last Hour Ancient Sunlight”はイントロのメロからしてOctober Tideの最新作から#1”The Custodian Of Science”をモロに彷彿とさせる叙情派メロドゥームっぷりを発揮し、またしてもギターの泣きメロを擁したダーク・メタルな#3”End of the Rope”、再びリサ姐の美声をフューチャーした#4”Elysian Night”・・・とりあえずここまでの”泣きメロ”の応酬はスゴイ。んで、アコギを擁する静寂パートに癒される#6と#7、郷愁のメロディがイイ最後の#9。てな感じで、前半の流れが強烈な分、後半は地味目なのはこのバンドの特性ですね。イチバン好きな曲はやっぱ#1。

 というわけで、本格派メロドゥームの大本命は過去最高に”泣きまくり”な内容。この手のメタルが好きなら聴いて損はない良作だと思うよ。


8 / 10


Rose for the Apocalypse
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Draconian
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IN FLAMES 『Sounds of a Playground Fading』 レビュー

Artist In Flames


Album 『Sounds of a Playground Fading』


Track List
01. Sounds Of A Playground Fading
02. Deliver Us
03. All For Me
04. The Puzzle
05. Fear Is The Weakness
06. Where The Dead Ships Dwell
07. The Attic
08. Darker Times
09. Ropes
10. Enter Tragedy
11. Jester's Door
12. A New Dawn
13. Liberation

北欧スウェーデンが生んだいわゆる”ヨーテボリ・スタイル”の第一人者こと、In Flamesの約3年ぶり通算10作目となる新作『Sounds Of A Playground Fading』は、バンドの創始者でありギタリストのイェスパー・ストロムブラードがアル中により長年苦しんだ末・・・遂にバンドを脱退、代わりにEngelのギタリストニクラスを再び迎え入れ、ついでにレーベルをCentury Mediaに移しての最新作。

 イェスパーの脱退という衝撃的な出来事を乗り越えての本作、、、気になるそのサウンドとしては、一足先に綺麗な花火が舞い散るMVが公開された”Deliver Us ”を聴けば分かるとおり、2000年代から続く”ポップなインフレ”をやはり踏襲し、曲の雰囲気やアンダースの歌からは2002年作の『Reroute To Remain』を強く彷彿とさせる。がしかし、『リルート』や『サウンドトラック』期の北欧メロデス然としたヲタ臭いあのモダンさや儚いアコギが奏でるあの荒涼感っつーのはもはや皆無に近く、やはりイェスパー脱退の影響が大きいのか、近年の彼らに対して嘆かれている”アメリカンナイズ=親米ネトウヨ”っぷりが更に一段と表面化した、前作の流れを汲んだインダストリアルっぽいアレンジでポップに聴かせるユニクロ系ヘヴィ・ロックを展開している、といった印象。で、”ヘヴィ・ロック×ヨーテボリ×糞音質”の掛け合いが見事だった前作の『パーパス』と比べてみると、まず音質が多少”マシ”になってる(ドラムの音は相変わらずブサイクだが)。もはや”ヨーテボリ・スタイル”の先駆者たる面影はなく、ヘヴィなキザミリフを多用したミドルテンポの曲を中心に、実にオルタナ・メタル然としたスタイルを基本の世界にしている。っつーか、イェスパーが抜けたことにより完全に”インフレらしさ”というのは消滅し、極端に言うてしまえば”似非IN FLAMES”として聴いたほうが楽しめる作品なのかも。インフレらしいギターの叙情性ももはや過去のもの、”インフレと言えばアコギ”っちゅーても過言じゃないそのアコギの音が一切ないっつーのは流石に驚いた。アルバム全体の感触としては、音質が極悪だった前作よりは”ヨサゲ”、いや・・・”どっこいどっこい”だが、近年インフレの完成型である『Come Clarity』には遠く及ばない、といった感じ。結論としては、あんたらいい加減にイェンスと仕事しやがれバーローです。それか親米らしく”デフォルト=原点”のスタイルに立ち返ったらどうだろう、という皮肉っぽい事でも言うてみる。

 本作のイチバンの聴きどころとなるはVoアンダースの歌で、彼の持ち味とする”泣き虫ボイス”は相変わらず、#3や#9や#13などでは今まで聴いた事のないような声質や歌い方を披露してはいるが、正直そこまでの魅力が感じられないのが如何せん辛い。ポジティヴに言うなら表現力が増したっつーか。中でもラストの#13なんかは露骨にUSを意識した歌メロっつーかそんな感じで、イェスパーが居なくなったとなれば自然とボーカリストであるアンダースが俺が俺がと前に出てこないわけないじゃないのが本作というアルバムです。分かりやすく言えば、イェスパーの不在でギター・パートがクソつまらなくなった代わりにアンちゃんの歌がフリーダムになってるという言わば”帳尻合わせ”的な作品。そして気づくんだ、『俺、インフレが好きなんじゃなくてイェスパーが好きだったんだ・・・と』
 そもそもだ、このバンドっつーのは6thの『リルート』で『俺はメロデスをやめるぞーッ!』っと叫び完全に脱童貞、じゃなくて脱メロデスしたわけで、初期のインフレと後期のインフレ、違うのはシマムラ派かユニクロ派か、ってだけです。えっ。

 インフレらしい(しかし似非)荒涼感を漂わせるイントロで幕を開ける#1”Sounds Of A Playground Fading”からして、ミッドテンポのキザミリフと扇情的なシンセ、そしてVoアンダースの感情的に歌い上げるサビパート、という近年インフレのまさしく典型をやってのける。シングルの#2”Deliver Us ”はアンダースのキャッチーな歌をメインに聴かせる曲。で、シンセをカンガンに効かせた#3、疾走感を持った#4、哀愁を匂わすkeyのメロディがイイ#5、アンダースの傷心的な歌がイイ#6”Where The Dead Ships Dwell”までの流れは好印象。で、中盤から若干テンションが落ちるものの、イントロの似非ツインリードからヴァイオリンやビオラやチェロを擁しドラマティックに展開する#12”A New Dawn”の聴き応え、ラストの#13”Liberation”で新機軸的なアンダースの歌でバラードちっくに締める。といった感じで、完全にアンダースの歌がメインディッシュとなってる本作、しかし意外と最後まで聴けちゃうあたりは流石かと(※だが全て”似非”)

 ビルボード初登場27位、ドイツで1位母国SWEで2位という、彼らが望んだ結果は万々歳なんだが、完全に名前で売れている感じはFFブランドに近い哀愁が漂っている・・・というわけで、イェスパーみたくリアルに老体になってしもたら元も子もないが、前作から”メロデス四天王”の座を退き年金暮らしの身となった”近年インフレ”という事を頭に置いて、そして過度な期待をしなければ結構”それなり”には楽しめるんじゃないかな。しかしこれを手放しで褒めるってんなら、それはIN FLAMESを知らない人なんだろう。


7.5 / 10


Sounds of a Playground Fading
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In Flames
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Acid House Kings 『Sing Along With』 レビュー

Artist Acid House Kings


Album
『Sing Along With』


Track List
1. That's Because You Drive Me
2. Do What You Wanna Do
3. This Heart Is A Stone
4. London School Of Economics
5. 7 Days
6. I Write Summer Songs For No Reason
7. Tonight Is Forever
8. Saturday Train
9. Sleeping
10. Will You Love Me In The Morning?
11. A Long Term Plan
12. Wipe Away Those Tears

・・・・・・・・・・・・ドドドドドド・・・怒涛の”北欧祭りッ”の一発目として先日紹介したスウェーデンのトゥイー・ポップバンド、Acid House Kingsの2005年にリリースされた通算4作目『Sing Along With』なんだけど、前回紹介した約6年ぶりの最新作Music Sounds Better With Youよりも本作品のが完成度は高くて、そしてなによりもこのアルバムには新作には不参加だった”キングオブ七三分け”ことギタリストのヨアキムがちゃんと参加してるっつー最大のポイントがあります(迫真)

 兎にも角にも、”ポジティヴ×ポップ”な明るい曲調一辺倒だった最新作よりもバラエティに富んだ楽曲が多く、本作のが北欧生まれらしい独特の郷愁を強く感じさせる、アコギやストリングを積極的に擁しながらまったりと落ち着いたインディを真面目にやってるという印象で、ザッと聴き比べてみても本作の完成度の高さが分かるし、若干の気だるさを持ち味とした紅一点ジュリアのしっとり癒し系ボイスに関しても”自然”に歌っているという感じがあって、作品全体に妙な若作りを感じ無いのが正統派Acid House Kingsっぽいです。楽器隊に関しても、やはりヨアキムの存在が大きいのか、所々で日本の相対性理論を彷彿とさせるポストロック的な音を出すギターやウェットなアコギを効果的に擁したりと、一曲一曲に個性と聴きどころが存在し、その幅広いアレンジが作品の完成度を高める一要因となっているんだ。まぁ、どっちもスゲー”良い”アルバムだということに変わりはないんだけどね。しかし完成度では、明らかにコッチのが上です。彼らの基本の世界である”ポップ”なバランス感覚もこれくらいが丁度いいね。

 温もりのあるアコギをリードにニクラスとジュリアの歌がスッと心地良く耳に飛び込んでくる#1”That's Because You Drive Me”で素晴らしきオープニングを飾り、カスタネットのリズムとニクラス&ヨハンのコーラスでアナログな世界へとワープする#2、ジュリアの優し過ぎる歌声にただただ癒される#3”This Heart Is A Stone ”と#4”London School Of Economics ”、インディポップ然とした#5、再びニクラスの歌とマラカスで優雅に舞い踊る#6、kawaiiギターとストリングスでブワッっと華麗に盛り上げるサビがイイ#7、ポスト・ドリーム・ポップな#9”Sleeping”は本作のハイライト的なナンバー。で、ウエスタンな雰囲気を漂わす#10、カラフルなポップネスがハジケ飛ぶ#11、ラストの#12もアコギをメインに聴かせます。・・・という感じで、新作を聴いた後に改めて本作品を聴くとかなり”アコギ”の音を中心に聴かせるなぁ、って。なんかリラックスしたい時は本作を聴いて、とにかくテンション上げたい時は新作の方を聴けばイイと思うよ。あと新作よりも収録数が2曲多いのも○

 ちゅーわけで、Acid House Kingsの本領が発揮されている本作品は、このバンドを聴き始めるキッカケには十分過ぎる良作です。これぞ、”スウェディッシュ・ポップ”の真髄なり。オススメ。


8 / 10


Sing Along With Acid House Kings
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Acid House Kings
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Acid House Kings 『Music Sounds Better With You』

Artist Acid House Kings


Album 『Music Sounds Better With You』


Track List
1. Are We Lovers Or Are We Friends?
2. Windshield
3. Would You Say Stop?
4. Under Water
5. (I’m In) A Chorus Line
6. Where Have You Been?
7. Waterfall
8. There Is Something Beautiful
9. I Just Called to Say Jag Älskar Dig
10. Heaven Knowns I Miss Him Now

真夏の”北欧祭りッ”の一枚目をメデタく飾るのは、バンド結成から20年になる北欧スウェーデンはストックホルム出身のベテラン、Acid House Kingsの約6年ぶりの5作目くらいの新作『Music Sounds Better With You』なんだけど、おいら、もちろん本作で初めて耳にするバンドで(前作と同時購入)、気になるそのサウンドとしては、いわゆる”スウェディッシュ・ポップの大本命”と呼ばれているだけあって、彼らの楽曲を聴いてるだけでついつい心と体が動き出しノリノリに踊れちゃう、実に愉快なインディ・ポップのセカイを繰り広げていて、バンドの中心であるヨハンニクラス兄弟の70sな懐古的時代を彷彿とさせるマイルドな歌声とハーモニー、2001年に加入した女Voジュリアの透明感とシットリ感を含んだ優しい歌声、タンバリンやカスタネットの軽快なリズム、フルートやトランペット、パーカッションやピアノなどのチャンバーな楽器を擁して楽曲をカラフルに彩り、偉大なるABBA直系の郷愁香るポップなメロディが次から次へと耳に飛び込んでくる、気づくとそこには”北欧憧憬世界”が夢のように広がり、高濃度に汚染された僕達のドス黒い心を優しく満たし続ける・・・。

 ・・・というわけなんだけど、自身のレーベルLabradorからリリースされた本作と一緒に同時購入した前作の『Sing Along With』は完成度の高い上質なインディ・ポップをやってたけど、それと比較してみると本作は俄然”ポップdeキャッチー”、そして一際ダンサンブルでノリノリなサウンドを展開し、言わば”歌モノ”的な感触も強く、完成度という面では前作には劣るが、至ってシンプル明快な”スウェディッシュ・ポップ”を堂々とやってのけるその姿には、やはり”北欧憧憬世界”への想いをより一層強くさせる。兎に角、結成から20年とは思えないほどの”若さアピール”が凄まじいです。中でも#4”Under Water”とかメガポップ過ぎてマジッベー。欲を言うなら前作の#4”London School of Economics”みたくジュリアの”歌声”がジックリと堪能できる曲が一曲でも欲しかったかも。ちなみに前作で復帰したはずのバンドの中心人物でありギター担当のヨアキムはまたしても脱退?逃亡?したらしく、残念ながら本作への関わりは一切ない。

 ニクラスの優しく陽気な歌声とヨハンのコーラスが重なるノリノリ系ポップナンバーの#1”Are We Lovers Or Are We Friends?”、トランペットやカスタネットの軽快な音色で楽しく曲を彩りながら透明感のあるジュリアのボーカル+コーラスが心地良く鳴り響く#2”Windshield”、シュールな面白MVにもなってるキャッチーな#3”Would You Say Stop? ”、タンバリンのリズムや”ギター・ロック”ばりに爽快なギターサウンド、そしてジュリアのめっさポップなフックを効かせたサビを擁しノッリノリに展開する#4”Under Water ”、ピアノの音色で落ち着いて聴かせる#5”(I’m In) A Chorus Line”、再びニクラスの歌とアルペジオでダンディズムにアピールする#6、華凛なkeyのメロディと静パートでジュリアの癒し系ボイスが胸に溶け込む#7”Waterfall”、ナゼかLes Discretsを彷彿とさせた中盤のポストロック的なパートがリリカルで美しい#8”There Is Something Beautiful”、ラストはやっぱりヨハンの歌をメインに聴かせる#10”Heaven Knowns I Miss Him Now”・・・といった感じ。で、始まりから最後までの約30分間、久々にここまでドストレートにポップな音楽を聴いた気がするほど、とにかく”ポップッ!ポップッ!ポップッ!”としか言えねェメガポップな内容で、伝統的な”ポップ・ミュージック”とは一体何かを、その答えをもはや極めた感すらある。が、やはりバンドのキモであるヨアキムが不在なのは痛いが、それでも一定のクオリティが保たれた安定した作品なんで、ファンなら聴いて損はないし、コッテコテのスウェディッシュ・ポップが聴きたいって人にもオススメできます。あとジャケがギニュー特戦隊バリに”シャキ~ンッ!”っとキマってるのも実にユニークですwつーわけで・・・

             Welcome To My ”北欧憧憬世界”


7.5 / 10


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