Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2011年09月

Textures 『Dualism』 レビュー

Artist Textures
66219_442066408211_6207298211_5302591_7307806_n

Album 『Dualism』
tex

Track List
01. Arms Of The Sea
02. Black Horses Stampede
04. Sanguine Draws The Oath
05. Consonant Hemispheres
06. Burning The Midnight Oil
07. Singularity
08. Minor Earth, Major Skies
09. Stoic Resignation
10. Foreclosure
11. Sketches From A Motionless Statue

Djent界隈の幹部を担う
オランダ出身の6人組、Texturesの約3年ぶり通算四作目『Dualism』は、新メンバーにボーカルのDaniël de JonghとキーボードのUri Dijkが加入してからは初のフルレンスで、この手の最王手であるNuclear Blastからリリースされた最新作。で、前作『Silhouettes』や前々作『Drawing Circles』からのGojiraMeshuggahを長とする”Groove×Djent×Technical”ライクなエクストリーム・メタルとは一味違ったアプローチを持つ本作品は、近年のThe Oceanを彷彿とせざるを得ない、一段とメロディアスでキャッチーなプログレ・メタルへと大きく歩み寄っている。特に筆頭すべきは、前作の名曲”Awake”と同じ役割を担う三曲目のReaching Home”で、ディスカバリーチェンネルばりの映像美で魅せるMVのように”この広大な太平洋と合体したいッ!”・・・そんな昂揚した気分にさせる美しくナチュラルなメロディとハイセンスッなPost-DjentリフがEpicッ!!にまぐあう確かな一曲を書けるあたり、やっぱコイツら”持ってるわぁ”って本作でも思わせてくれる。と同時にジェントルメン幹部の地位はまだまだ揺るぎないなぁと。

 前任ボーカルのエリックが在籍していた前作や前々作みたいな”骨太ガチムチ
Core”な作風ではなく、ドラマーのステフが在籍するExiviousCynic直系のexperimentalism理解ッし尽くした
美メロを多く擁したり、新Voのダニエルがクリーンで歌うパートが過去作と比べると俄然増えていたり、特にクリーンVoメインのオルタナ・メタルな#5や#8、インストの#6や#9辺りではExivious譲りの知的なメロウネスが露骨に表面化し、GojiraやMeshuggahの亜種というイメージを完全に払拭する、本作を語る上で欠かせない大きなポイントとなっている。過去作と比べてクリーンの比率が逆転しているとこは好みが分かれそうだし、美しすぎるメロディを作品全体にアプローチしている一方で、彼らの持ち味であるポスト・スラッシュ的なキザミやCoreなアグレッション、そしてマスいテクニカル度は減退している。正直、漢くさく逞しい歌声を披露していたエリック兄貴のパフォーマンスに一切文句がなかっただけに、まさかの脱退にはホント残念としか。。。けれども、本作を耳に馴染ませていく内にダニエルの(エリックを意識した)歌に違和感がなく聴けるようになってくるし、個性の面ではどうしてもエリックに見劣りするが、決して役不足というわけじゃあないです。・・・と、本作で生じたあらゆる面での変化を好意的に受け止めれば、まず一番に一般受けが良くなったという事と、Texturesらしいダイナミズムとグルーヴ感を失わずに、大衆受けしそうなメロが増えた・・・っつーこの感覚はあれだ、最近のThe Oceanにソックリなんだ。要するに”俺の界隈”へのアプローチ(ry・・・いやぁそれにしても、USはMastodon,スウェーデンはCult of Luna,フィンランドはGhost Brigade,ドイツはThe Ocean,ポーランドはRiverside,そしてオランダにはTextures・・・と、ここ最近はこの手のオルタナ系プログレ・メタル界隈の中堅勢が熱すぎてヤバいですね。

 新生Texturesの幕開けであり、まさしく”Texturesそのもの”なプログレッシヴ×グルーヴネスをGojiraバリにバンッ!バンッ!!バンッ!!!っと放出する#1”
Arms Of The Sea”、ダーク・メタルっぽいリフを擁した#2”Black Horses Stampede”は中盤にメロウなクリーン・パートを挟んで展開。美しすぎるMVが見所の#3”Reaching Home”はPost-DjentリフとEpicッ!!な美メロをセンスよく融合させた名曲。で、再びプログレッシヴに展開し、鬼グルーヴのスクラムをガチ組む中盤のブレイク・パートがパない#4”Sanguine Draws The Oath”、ダニエルのAtmosphericなクリーンVoをメインに進む#5、一面に広がる美メロの太平洋
に溺れるインストの#6”Burning The Midnight Oil”、ポスト・スラッシュ的Gリフを擁したアグレッシヴな前半、一転してユメロゥな後半という感じに展開する#7”Singularity”、お次もスラッシーな#8と#9、再びExiviousライクなインストの#10から、前作を彷彿させる激しく重いヘヴィネスで複雑に展開する#11でドラマティックに〆る。てな感じで、前半と中盤の曲が良すぎる分、後半は少し質を落とすが、#10~#11の流れはカッケーです。

 という感じで、ゴリゴリな
音の破壊力や作品のインパクトという点では過去作に劣るかもしれないが、この手のメロディアスなプログレ・メタルになった事により、コア層だけじゃなく幅広いリスナーにアピールできる良作となってるんじゃないかな。モロにThe Oceanや丼ライクなブックレットのデザインやジャケもCoolだし、あらゆる面で”俺の界隈”に侵入してきた本作品は敬意ッと共にオススメしたい一枚。

B
 
デュアリズム
デュアリズム
posted with amazlet at 11.09.28
テクスチャーズ
日本コロムビア (2011-09-21)
売り上げランキング: 29249

Sorry Boys 『Hard Working Classes』 レビュー

Artist Sorry Boys
183424_10150115327877147_109489607146_6384188_6250589_n

Album Hard Working Classes
39611_456103772146_109489607146_5336421_6619454_n

Track List
1. Hard Working Classes
2. Salty River
5. Trains Go Everywhere
6. I Feel Life
7. Roe Deer At A Rodeo
8. Caesar On Fire
9. Give Me Back My Money
10. No Saviour

ポーランドはワルシャワ出身の四人組、Sorry Boysのデビューアルバム『Hard Working Classes』なんだけど、このバンドっつーのは、ポーランドの良質なバンドを抱える名門Mystic Production所属だけあって、東欧らしい独特のオルタナをスタイルとしていて、キュートなロリ系ボイスとアダルティな艶ヴォイスを使い分けるIza Komoszyńska姐さんの聞き手を惹きつける歌唱法、ドリーミー/シューゲ/ゴシックlikeな
トリップ・ホップ的オルタナ世界が東欧的な薄暗いムードを絶妙に表現し、中でも筆頭すべきは#3”Cancer Sign Love”と甘くメランコリックなサウンドトIza姐さんのなんとも愛くるしいロリキュートな歌がヤバい#4”Chance”で、初めて#4を聴いた時はズキュ~ンッ!っと久々に”俺の感性”が強く揺さぶられたほど胸キュンなナンバー。この曲はリピート必須で、年間BEST曲にも確定。なにわともあれこのバンド、アネク姐さんやPaatosにも共通する感覚があってなかなか面白いし、それ以外の女性ボーカルモノが好きな人にもオススメできます。とりあえず#3と#4を聴いてもらえればいいかと。

B
 
Hard Working Classes
Hard Working Classes
posted with amazlet at 11.09.25
Sorry Boys
MYSTIC PRODUCTION (2011-05-02)
売り上げランキング: 1251924

OPETH 『Heritage』 レビュー

Artist OPETH
opeth2011

Album  『Heritage』
opethheritage

Track List 
1. Heritage
2. The Devil's Orchard
3. I Feel The Dark
4. Slither
5. Nepenthe
6. Hxprocess
7. Famine
8. The Lines In My Hand
9. Folklore
10. Marrow Of The Earth

北欧スウェーデンが世界に誇る暗黒帝こと、Opethの約3年ぶり節目の通算10作目を飾る『Heritage』は、脱退したペルに代わり鍵番奏者に新メンバーのヨアキム・スヴァルベリが加入、エンジニアにイェンス・ボグレン、ミックスには(もはや説明は不要でしょう)バンドと交流が深いスティーヴン・ウィルソン先生、そしてフロントマンの
ミカエル・オーカーフェルト自身がプロデュースに携わった作品。で、Acoustic/Folk/70s-Progressiveへのアプローチを俄然強め、悪く表現すれば”おっさんフォーク・メタル”だった前作のWatershedからのプログレッシヴェ・・・な香りそのままに、本作ではOpethの心臓部である”ミカエル・オーカーフェルト”の音楽人生に置けるバックグランドが色濃く楽曲に反映された結果、一足先に公開された”The Devil's Orchard”を聴けば嫌でも”理解ッ”できるように、活動25周年を迎えた今のOpethにしか成し得ない、Opethの潜在的な芸術性をこれ以上ないほど開花させたプログレッシブ・ミュージックを堂々とやってのけている。本作ではVoミカエルのグロウルが一切ないという事を聴いて、PoSの例の最新作みたく”なにもお前らがそれをやらんでもええやろ・・・”的な作風だったらどうしようかと思ったけど、実際に本作を聴いてみて理解ッした、この音楽は”オペスがやらなきゃダレがやる、オペスがやるからこそ許される”・・・作品だということを。

 酒を酌み交わしたくなるほどアダルティなムードを醸し出すピアノインストでタイトル曲の#1”Heritage”で本作=”オトコの芸術世界”の幕を開き、King Crimsonライクな本格派70sプログレをやってのける#2”The Devil's Orchard”では、レトロな音作りやオーガニックなGリフとミカエルの過去最高に近い歌いっぷり、そしてラストでの泣きまくりな超絶Gソロをトドメに叙情的かつドラマティックな演出が際立った名曲。GoW3に提供された楽曲”The Throat of Winter”を彷彿させるスパニッシュ調のアコギとメロトロンで西洋絵画の如くアンニュイな色彩でマイルドに描く#3”I Feel The Dark”は、3分から急激に場面が変わってヘヴィなギターで暗黒魔界を創造する。この”静と動”を意識した感じは”OPETHスタイル”そのものですねぇ。そして・・・
今は亡きDioに捧げられた、まさしくRainbowの名曲”Kill The King”をOpeth流の解釈でやってのける#4”Slither”、味わい深きジャシーなムードに酔いしれる#5”Nepenthe”、小児が戯れる情景を脳裏に浮かばせるSEを擁して物語をより繊細かつアートに演出してみせる#6”Hxprocess”は、”らしい”アコギの入れ方や儚すぎるソロパートに悶絶することウケアイな名曲。アマゾンの原住民が秘術を唱えるがごとく、同郷のBjörn J:son Lindh氏が奏でるフルートやマラカスやパーカッションなどのエスニックな民族楽器を大胆に取り入れた#7”Famine”は後半のサバスlikeなトラディショナル・ドゥーム/ヘヴィ・サイケまで全てが70s祭り。序盤はビンテージ感をゆったりと漂わせ、中盤のアコギから終盤にかけての展開に浪漫を感じざるを得ない#9”Folklore”は、胸が熱くなるほどの”音楽のロマン”、いや、”おっさんのロマン”が詰まっている。#9のラストで時空を超えて現代へと帰還し、郷愁に満ちた哀愁が夢か現実かを彷徨うフォークギターインストの#10”Marrow Of The Earth”で『Heritage』=”70sセカイ”の味わい深き余韻を残す・・・という感じで、メタル成分が薄いという点では『Damnation』を一番に彷彿とさせるが、しかし本作品はそれとも一線を画した無二で孤高の音世界を繰り広げている。特にスパニッシュ風味のアコギを多用してるあたり、今思うとGoW3に提供された”The Throat of Winter”が全ての伏線だったと理解ッするわけです。そしてメタル界屈指のボーカリストと称されるミカエルの歌は、自身でプロデュースしてるだけあってか、過去最高レベルのパフォーマンスを見せている。けど、過去最高に歌っているアルバムなのにも関わらず、ボーカルのミックスは楽器隊と同じ位置なのが意外というか、”らしい”なぁって。あと今回の歌メロに関して不自然さというか無理矢理に感じる部分が所々あるのはご愛嬌か。#2のGソロ前の『Oh, stigmas revealing our vices And oh, oh, stigmas revealing our vices』のとことかステキやん。それとマーティンのベースがブリブリッモリモリッに主張しまくりなのも本作の聴きどころ。
 
 ・・・つーわけでこのアルバム、まるで欧州映画を見ているかのような錯覚に陥る”自由繊細緻密”な音の積み重ねにより構築され、同時に”70s”に対しての敬意ッに満ち溢れた、もはや”オマージュアルバム”とでも呼びたいくらいで、キングクリムゾンとのパイプを持つスティーヴン先生を”70sと現代を結ぶ仲介者”として起用した”本当のワケ”というのが嫌でも分かるハズです。亡きDioに捧ぐ#4とかは特に露骨で、あ・・・ありのまま今起こった事を話すぜッ!俺はオペスの新作を聴いていたと思ったら、いつの間にかRainbowを聴いていたんだ・・・って、冗談なしにこんな感じ。正直、こういう露骨なオマージュ(というか最早カバー)はボートラ扱いでよかったんじゃねーかと・・・思ったけど、まぁこれを本編に入れるからこそ”意味”があるってもんなんだろう。本作を象徴する一曲でもあるわけだし。
 今までの作品はあくまで"70s的な雰囲気"だったのが、今作は音の質感からアートワークまで完璧に”70s”のオンパレードで、つまり今までのオペスからは聴き慣れないような音に対して始めは当然戸惑うかもしれない。が、聴きこむ内に”こりゃ全てにおいてオペスそのものだわ”って納得せざるを得ない、お馴染みのトラヴィス・スミス氏が手掛けたビンテージ臭漂うジャケのような、ある種の魔術が込められたような作品です。いわゆる”プログレ”に属する音楽ではあるんだけど、そのプログレという言葉からイメージされるようなヲタっぽくて聴きづらいアルバムでは決してなくて、あくまでもオペスならではのプログレを、っつーか、”プログレ”というジャンルどうこう以前に”OPETH”という一つのジャンルを聴いてるんだと理解ッした方が早いです。細かく言えばOpethというよりはミカエルの”プログレヲタ”っぷりを一番に実感させる一枚。だって、”今のOpeth=ミカエル・オーカーフェルト”で間違いないわけだからね。プログレという音楽じゃくてオペスの音楽、オペスの音楽じゃなくてミカエルの音楽、みたいな。話はいたってシンプルなわけだ。正直ここまでくると”Opethらしさ”ってなんだろう?って気がするが、これもまた一つの”Opethらしさ”ってやつなんでしょう。
 しょせんは”似非70s”に聴こえるかもしれないが、しかし現代のバンドでそれを徹底してるのはオペスしかいないし、時代を超えてもなお目指し続けるその探究心には敬意ッを抱かざるをえない。タイトルの『遺産』が示すとおり、先人達が残した音の遺産を骨の髄までしゃぶり尽くしてますw・・・なるほど、これが今のOpethが導きだした”NEXT”への答えですか。
 当然のごとく、これまで培ってきた”メタル”を期待する人には退屈極まりないアルバムだと思うし、前作がダメだって人なら尚更に”睡眠助長アルバム”にしか使い道ねーんじゃないかと。さすがのオイラも一周目を聴き終えた後しばらく脱力した気分になった。つまり本作を聴くにあたって、如何に”受け身の対応者”になれるかがポイントかなぁと。少なくとも、どこか一曲を切り取って聴くようなアルバムじゃあないです。つか、これがダメに聴こえる人がいるってんなら、それは筋金入りのメタラーぐらいだろうw

 ・・・というわけで、本作はオペス=ミカエルが”本当にやりたい事をやっている”ような作品で、とりあえずプログレ好きは大歓喜なアルバムでしょう。正直、前作を超えてくれるならなんでもイイと思ってたから、実際に前作よりは長く聴けそうな予感がするので、今回はスルメになってくれる事に期待して暫くはヘビロテです。当然この路線は”あり”なんだが、節目となる10作目だからこそ挑めた作風であり、今後このプログレ路線一本で行くという事はなさそう。しかしこうなると次回作が一体どんな感じになるのか、全く想像できない・・・ところがまた面白い。

B
 
ヘリテイジ
ヘリテイジ
posted with amazlet at 11.09.20
オーペス
ワーナーミュージック・ジャパン (2011-09-14)
売り上げランキング: 760

Wolves in the Throne Room 『Celestial Lineage』 レビュー

Artist Wolves in the Throne Room
A-390027-1243789485

Album Celestial Lineage
CelesitalLineage_cover_web

Track List
01. Thuja Magus Imperium
02. Permanent Changes in Consciousness
03. Subterranean Initiation
04. Rainbow Illness
05. Woodland Cathedral
06. Astral Blood
07. Prayer of Transformation
 
USワシントン州はオリンピア出身の自給自足系ポスト・ブラックこと、Wolves in the Throne Roomの約2年ぶりの四作目『Celestial Lineage』は、ゲストにアーロン・ターナー(
Isis)やアーロンのサイドバンドMamifferのメンバーでありSailors With Wax Wingsのデザインを担当しているFaith Coloccia、名盤と名高い2nd『Two Hunters』でもお馴染み、同レーベル(Southern Lord)SUNN O)))『Monoliths & Dimensions』にもゲストで参加している女性ボーカルJessika Kenney、同アルバムに参加のTimb Harrisらの多彩なゲスト陣を迎えた本作品。

 このバンドの特徴である、ノイジーなギターを擁したいわゆる”Blackgaze”と呼ばれる王道的なスタイルを本作でも引き続き展開しているが、やはり”アーロン・ターナー界隈”のメンツがゲストで迎えられているだけあって、これまでの正統派USブラック然とした感じじゃなく、
詠唱調で歌う女性ゲスト陣が神々しく曲を演出したり、密教系Post-Metalへのアプローチが強いAmbientな静寂パートにより大きな意味を持たせている。特に#6なんかは、今年新作を出したAltar Of Plaguesを想起せざるをえないです。ってか、AoPの兄貴分がこのバンドだし、もはや"USBM"を代表する存在にまでになった感すらある。これはもはや礼拝堂系ブラックとでも呼びたいくらい。しかし相変わらずにネイサンの絶叫っぷりは凄いですね。

 礼拝堂で祈りを捧げるVoジェシカ・ケニーの美しすぎる聖なる歌声で始まる#1”
Thuja Magus Imperium”では珍しく叙情的なツインギターのメロを擁する場面やアンビエンスな音響を交えながら展開する名曲。で、ゲストのアーロン・ターナーが詠唱調で歌う#2、初っ端からマジキチブラック然とした狂気的な暴虐性を露にしてからプログレッシヴに展開する#3”Subterranean Initiation”、再びジェシカの典礼聖歌を披露する#5”Woodland Cathedral”、再びBlackgazeなスタイルで粗暴に激走する#6”Astral Blood”は、中盤のハープの音色を使った美しすぎる静寂から密教系の妖しい音響を擁し再び狂騒的に突っ走る。ジジジジ・・・ノイジーな音でドゥーミーに遅く展開する#7で〆。

 というわけで、
Altar Of Plaguesの新作が気に入ったなら俄然オススメだし、今年のPost-Black界隈では絶対に聴き逃してはならない一枚です。個人的には前作よりも気に入った。

B

Celestial Lineage
Celestial Lineage
posted with amazlet at 11.09.18
Wolves in the Throne Room
Southern Lord (2011-09-13)
売り上げランキング: 2285

Dream Theater 『A Dramatic Turn Of Events』 レビュー

Artist Dream Theater
62393165

Album 『A Dramatic Turn Of Events』
110902dt

Track List
01. On The Backs Of Angels
02. Build Me Up, Break Me Down
03. Lost Not Forgotten
04. This Is The Life
05. Bridges In The Sky
06. Outcry
07. Far From Heaven
08. Breaking All Illusions
09. Beneath The Surface

昨年、バンドの中心人物でありドラマーのマイク・ポートノイ兄貴の脱退劇がメタル界隈を
衝撃的に賑わせた、USプログレ・メタルの老舗ことDream Theaterの約二年ぶりの通算11作目『A Dramatic Turn Of Events』なんだけど、バンドを脱退したポーニキの代わりとしてオーディションにより選出されたマイク・マンジーニを”Welcome to My Family”と迎え入れ新体制となり作られた本作品の印象としては、ジャケの比較的ポップで明るいイメージや初期の名作『Images And Words』を彷彿とさせる90sチックな懐メロ、Voのラブリエの持ち味であるポジティヴな歌メロが多く収録されてる所やアコースティック/プログ・ロックなアプローチを垣間見せたりと、中心人物のポーニキがバンド去って心機一転”一からのスタート”を込めてなのか、全体的に近年のダーク/テクニカル路線から足を洗ったような印象があり、近年のオナニーテクニカル=オナテク路線ではなく初期の”歌モノ系”らしさが戻ってきた、久々に”正統派プログレ・メタル”と呼べる作品となっている。が、しかしあくまでも”近年DT”というのを念頭に置きながら、簡単に言うてしまえば、近年DT的”プログレッシヴっぽいヘビーメタル”を基本の世界にして、クワイヤなどのシンフォニックな要素と初期っぽい匂いを加味してみました、みたいな。
 個人的には思うのは、DTのオワコン化が加速した
ここ最近の二作よりかは、かなり”まとも”に聴けるアルバムだということ。ホント、久々にDTらしい作品を聴いてる感覚が強くて、この初期への回帰とも取れる音の変化は、ポーニキが居る居ないに関係した結果の作風なのか、そこんところスゲー気になった。ともかく皮肉にもポーニキが不在でもここまでのモノを作れるって事を証明したわけだ。つか、この”王道”への回帰は今後のDTが復活するキッカケになるんじゃねーかと少し期待してるんだが、さてさて。あと、新加入の卍さんのドラミングはなんかこう・・・案外普通だった(本作は謙虚にお披露目的な感じかな)。それも含めて、俄然次回作が楽しみになってくるわけで。

 ジョーダン・ルーデスのkeyを全面に散りばめた”
近年DTスタイル(シンフォニックVer)”な#1”On The Backs Of Angels”で幕を開け、『Awake』を彷彿とさせるヌー・メタルlikeなゴリゴリGリフを擁した#2”Build Me Up, Break Me Down”、Scale The Summitライクな小気味良いプログ・ロック的インスト・パートが聴きどころの#3”Lost Not Forgotten”、ラブリエの感動的な歌に聞き惚れる#4”This Is The Life”、呪いを唱えるポーニキの声かと一瞬怖くなる約11分の#5”Bridges In The Sky”と恒例のスリリングなインストバトルがパない#6”Outcry”、ピアノとストリングスで美しく織り成す切ないバラードの#7、そして本作のメインディッシュっちゅーても過言じゃない大作の#8”Breaking All Illusions”ではDTの”NEXTの世界”を垣間見せる。これはこれはライブ映えしそうな曲ですねぇ・・・!!んで、アコギバラードの#9で〆。

 前作の『ヴォオオオオオオオオオオオオオ
が致命的な亀裂を生んだのかは定かではないが、なんだかんだネタ的にもポーニキが居たほうがバンドとして面白いのは確かで、次回作で何事もなかったように出戻りしたら神展開なんだが・・・というわけで、ステキ紳助君じゃあないが、俺たちのポーニキに引導を渡すには十分過ぎる本作、ここ最近の二作からは感じられなかった”あの感覚”が戻ってきてます。祝オワコンチャート一位という事で、DTの作品で久々にオススメできる一枚ィィィイ。の記事でDTよりもコッチを的なこと書いたけどアレ撤回で。

C
 
ア・ドラマティック・ターン・オヴ・イヴェンツ(スペシャル・エディション)(初回限定盤)
ドリーム・シアター
ワーナーミュージック・ジャパン (2011-09-07)
売り上げランキング: 48
記事検索